4. 白背景を上手に使う
屋内での撮影はいつも明るさに不安が残ります。そこで覚えておきたいのが、被写体の背景を白にして撮影するというテクニックです。
たとえばこちらの写真では、被写体は白い壁を背にしています。
白色はあらゆる光を反射してくれるため、このような白い壁の前に立つと反射光で被写体が明るく写ります。特に「狭くて壁が白い部屋」などは、照明の光をたくさん反射するため屋内でもかなり条件が良い場所といえます。
また、背景が白いと顔の輪郭や髪の毛の形などが強調され、写真がより鮮明になるというメリットもあります。
ただし、いくら壁が白くても照明の色(例えば白熱灯など)によっては壁が赤みがかったりすることもあるため、白色に近い蛍光灯の部屋がベストです。
5. 肌の色を飛ばす
女性を撮影するときによく用いられるのが、照明器具などの光を顔にあて、肌の色を白く飛ばすというテクニックです。
小さな肌のシミやホクロ、しわ、顔にかかった髪の毛などが見えなくなり、綺麗な肌を表現することができます。
屋内では光が足りずに肌の色がくすんで見えやすいため、ポートレート撮影をするときにはぜひ身につけておきたい手法の1つです。
おまけ:画像加工による色味の変化
ポートレートではカラー写真以外のものもよく見かけます。セピア色にしてみたり白黒にすることで、被写体がより魅力的に見えるためです。
Photoshopなどで画像加工ができるなら、いろいろと試してみるのもよいでしょう。
色合いを変えると、同じ写真でも雰囲気は全く異なったものになります。
同じ写真とは思えないほど、雰囲気が変わったように見えたのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
屋内で写真撮影をするときに悩まされるのは、光の量と色という場合がほとんどです。
まずは、室内の明るさや照明の種類にあわせてホワイトバランス・露出などの設定ができるようになるといいでしょう。
もちろん撮影スタジオで用意されているような白背景や大きな照明器具などが無いかぎりは、屋外のような綺麗な写真を撮るのは基本的に難しいと思います。
しかし、今回紹介したような“屋内ならではの雰囲気を持った写真”など、アイディア次第で魅力的な写真を撮影することは可能です。ぜひいろいろ挑戦して、美しい思い出の写真を残してみましょう。
以上、今回紹介したような基本的なことを理解したうえで、自由に楽しく、そしてたくさん撮影することがカメラの上達への近道です。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は「料理を美味しそうに撮影する方法」について紹介したいと思います。それでは、また。