カメラの内蔵フラッシュ(スピードライト)
一眼レフカメラには手軽に使える「内臓フラッシュ(スピードライト)」が搭載されていることが多いです。そこまで強い光ではありませんが、少し明るさが足りないときなどに役立ちます。
ただし、被写体とカメラの距離が少し離れてしまうと光が足りなくなるかもしれません。
被写体から距離がある場合や広い部屋での撮影となる場合などは、内臓フラッシュよりも光が強力な「外付けフラッシュ」を使用しましょう。
ただし、フラッシュの光はあくまでも補助光です。たとえば被写体には窓際に立ってもらうなど、室内でもできるだけ自然光が入る場所で撮影をするようにしましょう。
また、フラッシュの光は直接被写体に当てるよりも、壁や天井に「反射(バウンス)」をさせたほうが、自然で綺麗な写真になることが多いです。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
2. ホワイトバランスを調整する
屋内での撮影は、ホワイトバランスに注意しましょう。人工光の種類によっては、そのまま撮影すると写真全体が青白くなったり、黄色くなったりしてしまいます。
カメラのホワイトバランスを調整して、できるだけ自然な色に近づけましょう。
たとえばLIG社内で何も調整をせずに撮影すると(白熱灯を多く使用していること、床や壁が木目調であることなどが原因で)上記の写真のように赤みがかった仕上がりになってしまいがちです。
このような場合、ホワイトバランスを調整し、色温度を下げると良いでしょう。逆に、写真が妙に青白くなる場合は色温度を上げると自然な色に仕上がります。
もちろん適切な色味というものは撮る人の好みにもよります。どれぐらいの色味で撮影したいかは事前にイメージし、調整しておくといいでしょう。
3. 屋内ならではの世界観を作る
光が少ない屋内で、自然光のある屋外と同じような写真を撮ろうとしてもあまり上手くいきません。
むしろ、屋内だからこそ表現できる「影や薄暗い雰囲気を利用したムーディーな写真」などを狙ってみてもいいかもしれません。
こちらの写真では、被写体にスーツを着せ、ワインを飲んでいるところを撮影しました。
照明にメリハリのあるお店を撮影場所に選び、服装や持ち物も工夫することで、屋外では表現できないような落ち着いた大人の雰囲気が表現できました。
ただ、できればチェイサーは片付けてから撮ったほうがよかったかもしれません。
こちらの写真は、ロケーションも被写体の表情も独特のものになりました。被写体の人柄、背景にあるストーリーを感じさせるような一瞬の表情を捉え、いい世界観を持った写真となっています。
屋外に比べると屋内の方がフレーム全体のスケールが小さいため、背景や世界観を思い通りにつくりやすくなります。