こんにちは! 観光のWebサービスTRIPの運営をしている、まさしです。
さて、Webメディアに興味がある人であれば、『iemo』と『MERY』というサイトはご存知かと思います。先日もDeNAによる買収があり、世間で話題となりました。
DeNAがiemoとMERYの2社を計50億円で買収、キュレーション事業に参入
遺伝子にマンガ、動画ストリーミング……と、苦戦のゲームに変わる新事業を模索するディー・エヌ・エー(DeNA)が次に目を付けたのはキュレーションメディアだ。10月1日、住まいに特化したまとめサイト「iemo」を手がけるiemoと、女性向けファッションのまとめサイト「MERY」を運営するペロリの2社を合わせて約50億円で買収した。それぞれの買収金額は非公表。
出典:TechCrunch
ボクもiemoの熱心な読者の1人で、好きなサイトの話をするときなどはよく話題に出していました。
上記のニュースは、2つのキュレーションサイトがそれだけ世間的な評価が高いということの証明でもあったわけですが、それらに共通する「ファンの心を掴むポイント」はどこにあるのでしょうか。
今回はメディアを運営する立場としての目線で改めて両サイトを見たとき、ボクなりにいろいろ気づきや発見があったので以下にまとめてみたいと思います。
新しくビジネスを始める方や、Webメディアに携わっている方、Web制作をされている方などにとって何かの参考になれば幸いです。
『iemo』と『MERY』について
まずは両サイトの情報について簡単に紹介します。
iemo [イエモ]
インテリア&リフォームに関する情報を発信するサイトです。
- 運営会社:iemo株式会社
- 月間アクセス:約150万人
- Facebookファン数:約30万人、投稿頻度:1日13件程度
- Twitterフォロワー数:約4,500人 投稿頻度:1日3〜5投稿程度
※2014年10月現在の情報です。
MERY [メリー]
ファッション・ヘア・美容・メイク・コスメ・恋愛・ネイルなど、女の子のための情報を発信するサイトです。
- 運営会社:株式会社ペロリ
- 月間アクティブユーザー:約1,200万人
- Twitterフォロワー数:約5,700人 投稿頻度:1日8〜10投稿程度
※2014年10月現在の情報です。
わかりやすいメッセージの発信
両サイトとも、どのような想いを持って運営しているのかというビジョンが明確にあり、メッセージとしてわかりやすく発信しています。読者は、それを読むだけで、届けられる情報がどんなものかを想像することができます。その一部を紹介させていただきます。
iemo [イエモ]のメッセージ
- 家を、もっと。暮らしを、もっと。
- 理想の家は、頭のなかにありますか。
- 収納や部屋のアレンジを、楽しみに変えよう。
- 知恵とアイディアをシェアすれば、日本の、家も暮らしも、変わっていく。
MERY [メリー]のメッセージ
MERYは、トレンドに敏感な女の子のための
キュレーションプラットフォーム。
ファッション・ヘア・美容・メイク・コスメ・恋愛・ネイルなど、
女の子の毎日がかわいくなるような情報が詰まっています。
読者が自分で活用できる情報を提供
両サイトの読者は、珍しい情報などを知るためではなく、自分の生活に役に立つ情報を得たいと思ってサイトを訪れます。
そんな読者のニーズに応えられるよう、身近ですぐに生活に取り入れられるような情報がきちんと提供されていることはメディアとして大切です。
以下、両サイトの提供情報例を2つずつ紹介します。記事タイトルと紹介文を読むだけで、どんな情報が得られるか、自分にとって必要かどうか、がわかるのではないでしょうか。
iemo [イエモ]の記事例
MERY [メリー]の記事例
業界に新しい価値を生み出すプラットフォームとしての役割
両サイトとも、メディアとしての役割だけでなく、業界にとって「新しい消費を生み出す」プラットフォームとしての役割も持っています。
具体的には、読者が良い情報と巡り会えたときに生まれるニーズに対応できるよう、物販や業者とのマッチングとしてのプラットフォームとしての機能となります。
iemo [イエモ]の場合
建築家・工務店・メーカー・インテリアコーディネーター・不動産会社など、家づくりのプロフェッショナルの事業者と、家づくりを検討している読者とのマッチングの場としての役割を担っています。
MERY [メリー]の場合
アパレル・ファッション雑貨・コスメなど、MERYに公式ブランドとして登録しているブランドの商品を紹介し、欲しいと思った読者のニーズに応えられるよう購入サイトまでの導線を設けています。
まとめ
両サイトの良いところはまだまだあると思いますが、創設者の想い、ビジネスの戦略、メディアとしてのスタンス、運用体制、Web技術などの面で、特にハッとさせられた部分をピックアップしてみました!!
そして何より、Webサイトとしての使いやすさや見やすさはもちろんのこと、コンテンツの情報の質が本当に高いことに感動しました。
サイトには明確なターゲットがあり、サービスも情報もそこから絶対にぶれないように作られていて、読者にとって、このサイトのポジションがすごくわかりやすいなと感じました。
現在、ボクたちが運営しているTRIPというサービスは、地域の魅力的なコンテンツを発信するためのメディアだと考えています。
そのため、両サービスを今回のような目線で見直したとき「本当に参考になることばかりだなー」と改めて気づかされました。
こういったイケてる先輩たちの背中を見つつ、今後も新しい素敵なサービスが世の中に生まれてくることを楽しみにしています♪
そして、TRIPもたくさんのファンに愛されるサービスを目指して、がんばるぞ!
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