こんにちは、メディア事業部のきょーへいです。LIGのSEM(サーチエンジンマーケティング)を担当しています。
さて、今やどんな企業でも避けて通れなくなったSEO対策ですが、担当者の皆さまはどのような悩みをお持ちですか?
SEMの悩みは大きく「検索流入を増やしたい」にまとめられると思います。検索順位を上昇させたいのも、結局は流入増加と、その結果としてのコンバージョン率の改善を目的としているからです。でも、自社の対策が本当に効果を上げているのか、実は自信がない人もたくさんいるのではないでしょうか。
そこで今回は、SEO対策のプロフェッショナル『株式会社ウィルゲート』さんのご協力を得て「検索流入を増やす」ためのSEO対策方法をまとめつつ、それを代行してくれるサービスをステマします。
これまで検索エンジンと向き合う作業だったSEO対策は、ユーザー(検索者)と向き合う、より本質的な方向へと移行しています。SEM担当者だけでなく、ウェブに関わるすべての人が知っておくべき内容なので、ぜひご確認ください。
検索流入を増やすには
まず、検索流入を増やすためには、しっかり内部対策を施しながら、良質なコンテンツを継続的に更新することが必要になります。これはすでにあちこちで言われていることなので、ここでは省略します。
むしろ多くのSEM担当者が頭を悩ませているのは、「SEO対策を講じているのに検索流入が増えない」ことだと思います。では、検索流入を増やすために、SEM担当者は何をすればいいのでしょうか。
検索流入を増やすために必要なSEO対策は下記の2つです。
この2つについて具体的に説明します。
自サイトに最適なキーワードをなるべく多く設定する
SEO対策を行う際に最も重要なポイントになるのがキーワードの選定です。まず、ユーザーが主に検索するのはビッグワードではなく、キーワードを複数組み合わせたミドルワードかスモールワードであることを押さえておきましょう。
図1からは、単語を2つ以上組み合わせたミドルワード、スモールワードで検索するユーザーが全体の91%に及んでいることがわかります。つまり、1つ1つのビッグワードで検索を行うユーザーはほとんどいないのです。
また、個人のニーズや志向が反映された検索ワード(ミドルワード・スモールワード)はSEO対策をする上でコストが低いだけでなく、よりコンバージョンに近いユーザーが使用していると考えられます。
つまり、自サイトに最適なロングテールキーワード(ミドルワード・スモールワード)を設定することで検索流入は増え、コンバージョン率も改善することがわかります。
でも、ここで考えておきたいのは、「最適なロングテールキーワード」とはどのようなものかということです。最適なロングテールキーワードとは、具体的に以下の方法で抽出されます。
1. サジェストからリストアップする
GoogleやYahoo!で検索窓にキーワードを入力するとキーワード候補が表示される機能をサジェストと呼びます。試しに「SEO対策」と入力してみると、
このように、入力したキーワードから派生するロングテールワードが表示されます。これは、「SEO対策」と入力した後に多くのユーザーがどんなキーワードを追加するのかをグーグルが予測して表示したものです。
つまり、自社のサービスに繋がりそうなキーワードを入力し、その下に表示されるサジェスト(最大8つ表示されます)を収集することで、ロングテールキーワードを収集することが可能です。
この方法によって一般的なSEO対策ツールでは拾いきれない意外なキーワードが表示されることもあるので、SEM担当者は把握しておくべきでしょう。
2. 関連語からリストアップする
サジェストに続いて、検索結果から抽出する方法があります。まずは「関連キーワード」からリストアップする方法です。
Googleで検索をすると、
このような関連キーワードが検索結果の一番最後に表示されます。ちなみに、Yahoo!ではこのように、
検索結果の上部と下部の2か所に関連キーワードが表示されます。この方法でもロングテールキーワードを収集することができます。
3. 競合サイトの上位表示キーワードを調べる
次に、競合サイトが上位表示しているキーワードを調査することも重要です。同じようなサービスを扱い、同じようなユーザーにアプローチしている競合サイトが上位表示するキーワードは、自社にも有効に働く可能性が高いからです。
- 競合サイトの上位表示キーワードを収集する5つのステップ
-
- 実際に自社に流入しているキーワードを約100個ほどリストアップする
- 自社の流入キーワードを1つずつ検索窓に入れて「サジェスト」「関連キーワード」に表示されたキーワードを最大800個ほど集める
- それぞれのキーワードで検索結果に上位表示されているサイトを集める
- このうち複数のキーワードでサイトを上位表示させているサイトを特定する
- 特定した競合サイトが上位表示される関連キーワードをさらにリストアップする
これで抽出されるのが有効なロングテールキーワードになりますが、かなりのリソースが必要になることもお分かりいただけると思います。
アナライズSEOなら
サービスの詳細は後述しますが、アナライズSEOならこのような作業を経験豊富なプロフェッショナルが代行してくれます。
実際に前述の要領でLIGのコーポレートサイトについて800個のキーワードを抽出していただいた結果が以下のようなグラフになります。
このように競合サイトが上位表示しているキーワードはリプレイスを狙っていくべきでしょう。このように、アナライズSEOではリソースが要求されるプロセスを省き、効率よくSEO対策をすることができます。
コンテンツに対して適切なタイトルを設定する
検索エンジンはコンテンツの内容や、そこに含まれるキーワードを認識して、それを検索結果としてユーザーに返します。つまり、検索順位を上げるには、自サイトに最適なキーワードをタイトルに反映しなければいけません。
図2からもわかるように、約半数のユーザー、そしてディスクリプションまで含めれば90%近いユーザーは、タイトルの文章を見てクリックするかしないかを判断していることになります。
また、図3は、検索結果が自分のニーズにマッチしない場合、検索順位で次のページを見に行くユーザーは30%にとどまり、約70%のユーザーがキーワードを変えたり、単語の数を増やしたりして再検索を行っていることを示しています。
タイトルとディスクリプションに魅力がなければ検索流入が増えないことがわかりますね。たった30文字前後の文章でも、タイトルへのこだわりは重要な要素です。
とは言え、タイトルに最適なキーワードが反映されているかどうかの判断もなかなか難しいものです。実際の効果を判定しフィードバックをしなければ、やはり検索流入は増えないでしょう。
アナライズSEOなら
サービスの詳細は後述しますが、アナライズSEOならタイトルのキーワードがどのくらいアクセスに貢献したかをプロが分析してくれます。
たとえば、以下のグラフはLIGが実際にリリースしたコンテンツのアクセスデータですが、実際に反響の大きかったものには適切なロングテールキーワードが含まれていることがわかります。
また、アクセスを獲得したロングテールキーワードを単語ごとに分解して、それらがどれくらいアクセスの獲得に貢献できたのかを確認することで、キーワードのトレンドをチェックすることもできます。
緑で囲った「フリー」、赤で囲った「タブレット」、青で囲った「素材」というロングテールキーワードからの流入が目立っています。これらは適切なキーワードと言えるでしょう。ちなみに12月は「タブレット」が多いですね。
まとめと「アナライズSEO」の詳細
SEOの本質は検索者視点に立った情報発信ですから、まずは基本に立ち戻り、しっかり内部対策を施しながら良質なコンテンツを継続的に更新するようにしましょう。
それでも検索流入が増えない場合は、「自サイトに最適なキーワードをなるべく多く設定する」こと、「コンテンツに対して適切なキーワードが設定されている」ことを確認しましょう。
とは言え、SEO対策にここまで説明したような人的、時間的リソースを割けない場合や、自社ではノウハウが足りないという場合もあるかと思います。そこでおすすめしたいのが『アナライズSEO』というサービスです。
「アナライズSEO」とは
アナライズSEOは株式会社ウィルゲートのサービスで、自サイトと競合サイトを最大数千キーワードで比較し、一番効果の高いキーワードの選定をするものです。
また、アクセス解析によるサイトやコンテンツの診断も行えるだけでなく、コンサルティングもセットになっているので、SEO対策の初級者から上級者までが利用できるサービスとなっています。
一言でいうと、ロングテールコンサルティングの体験版といったところでしょうか。「Google Analyticsは導入しているけど、いまいち活用しきれていない」というSEM担当者にもぴったりです。
実際にLIGのサイトを分析してもらった
せっかくなので、LIGのGoogle AnalyticsをアナライズSEOで解析していただきました。ここまで部分的に紹介したものはアナライズSEOの調査結果なので、これから残りのレポートを公開していきます。
- 全体サマリー
前月と比べると訪問数やPV数は増えましたが、直帰率や新規訪問率が減少していますね。スマートフォンだと以下のようになります。
- 全体サマリー(スマートフォン)
年間通して横ばいだったスマホ経由のアクセスが11月を境に大きく伸びているのがわかるでしょう。
- ランディングページ
上記の図はランディングページごとの分析です。アクセスを一番獲得しているのはトップページですが、新規訪問の獲得に関しては、他の下層ページの方が圧倒的に上だとわかります。
つまり、下層ページで新規ユーザーを獲得して、コンテンツによってファンを増やし、ユーザーが再訪するときは「LIG」などのブランド検索で流入するサイクルが確立していることになります。
ウィルゲートさんによると、これは理想的なロングテール対策が実現している状態だそうです。
- ディレクトリ分析
こちらはサイトのディレクトリごとの分析です。どのディレクトリがアクセスやコンバージョンの獲得に貢献しているのかが一目でわかります。
- コンサルティング
さて、アナライズSEOで特筆すべきはこのコンサルティングです。SEO対策の専門家による膨大なデータの分析によって、企業の弱点とも呼ぶべきLIGに不足しているコンテンツが明確になりました。
具体的には、例えば『Facebook』についてのコンテンツがハウツーサイト『Nanapi』2200件、まとめサービス『Naver』36000件に対して、LIGが32件と大きく見込み客を取り逃している現状を指摘していただきました。
これは今後のサイト運営の参考にして行きます。
人的・時間的な余裕がなく自社でSEO対策をするのが現実的に不可能な場合、また、自社では気がつきにくい客観的な弱点をコンサルティングされたい場合は、ぜひ株式会社ウィルゲート『アナライズSEO』を検討してみてください。
- アナライズSEO/レポート/コンサルティング 払い切り¥60,000
- 内部対策修正依頼書(オプション) 払い切り¥100,000
- アフターサポート(オプション) 払い切り¥30,000
株式会社ウィルゲート公式ホームページはこちらです。