こんにちは、そめひこです。LIGでは主に寡黙な男を担当しています。
人付き合いと喋ることが苦手なので基本的に黙っています。
ブレストだろうが、面談だろうが、関係なく寡黙なスタンスは変えません。
たまに、思いついた事をボソっと喋る感じです。
僕が喋っても、ろくなことがありませんので。
そういえば先日も思いついた事があったので、ボソっとLIGのディレクターの允(まこと)さんに喋ってみたら、
「允(まこと)さんの允って、ムとルの組み合わせなので、ムルさんってこれから呼びます。」
「・・・・・。」
微妙な空気が流れました。
今後のことも考えて、あの日どうして允(まこと)さんとそめひこの間に微妙な空気が流れたのかを、心理療法に基づいて考えてみたいと思います。
そもそもコミュニケーションは何故とるの?
人は毎朝挨拶から始まって、会話、メール、チャット等、様々なところでコミュニケーションをとります。では人は何故コミュニケーションをとるのでしょうか。
- 情報を交換するため
- 相手の様子を知るため
- 形式的な事柄なため
様々な解答が出てきます。恐らくそれら全てが正解ですが、心理療法の「交流分析(TA)」では自分の存在を認めてもらいたいという欲求が人にはあり、互いの存在を認め合うためにコミュニケーションがあるとされています。
無視されたら、悲しくなる
道ばたを歩いていて、友人に出くわしたとします。声をかけようと大きな声で手を振りながら「おーい!○○さん!」と叫びます。すると、相手はその叫び声に気づかず、スタスタと何もなかったかのように歩き去っていきました。
例えばの話ですが、とても悲しくなりませんか?これは【自分がここにいるんだ】ということをわかってもらうために叫んだのにも関わらず、相手に気づいてもらえず、自分の存在を認めてもらえなかったので悲しくなるのです。
これを中学生で経験して以来、僕は寡黙になりました。
逆に同じ状況で、叫び声に気づいた友人が笑顔で近寄ってきて、 「そめひこ元気!?」と声をかけてくれたらどうでしょうか。【自分がここにいるんだ】ということをわかってもらえただけではなく、笑顔で接してくれたらとても嬉しくないでしょうか。
このように言葉だけではなく、何かしらのコミュニケーションを通して相手の存在を認めることを心理療法の交流分析では「ストローク」と呼びます。
ストロークは2つに分かれる
朝笑顔で挨拶されると、嬉しくなります。逆に無愛想に挨拶されると、こっちまで無愛想になってしまいます。
先ほども言いましたが、人は誰しもが自分の存在を認めてもらいたいという欲求を持っています。また相手の存在を認めることを「ストローク」と呼びます。
挨拶を笑顔でされると嬉しくなるのは、そのストロークがポジティブなものであり存在を認めてもらえたと思えるからです。逆に無愛想に挨拶されると無愛想になってしまうのは、そのストロークがネガティブなものであり、存在を否定されたと思うからです。
- ポジティブストローク − 相手を肯定的に認めるストローク
- ネガティブストローク − 相手を否定的に認めるストローク
人は誰しもがポジティブストロークを望んでいます。褒められたり、称えられたり、笑顔で接されると嬉しいのは、自分を肯定的に認めてくれるポジティブストロークが送られているからです。逆に怒られたり、無愛想にされたりすると悲しくなるのは自分を否定的に認めてくれるネガティブストロークが送られているからです。ネガティブストロークは基本的に誰しもが望んでいません。
好かれる人はポジティブストロークを送っている
2つのストロークを頭に入れた上で、周りの人のコミュニケーションをポジティブとネガティブとわけて見て下さい。
好かれる人は基本的にポジティブストロークを用いて相手に接していることがわかります。ただただ褒めてくれたり称えてくれたりするだけではなく、親身になって話を聞いてくれたり、笑顔で接してくれたりしているはずです。
お互いの存在を肯定的に認め合うコミュニケーションは行っていて心地よく、そして人は誰しもがそれを求めています。なので、基本的にポジティブストロークを用いる人は好かれますし、良い影響を周囲に及ぼし、自然と人が集ってきます。
ちなみに前広報担当のJAY(ジェイ)は、何事も否定せず、絶え間なくポジティブストロークを世界中の人々に送っていたので、世界中の人から愛されていましたね。
ネガティブストロークは基本的に誰も望んでいない
今回そめひこが允(まこと)さんをムルさんと呼ぶと宣言した時に微妙な空気が流れてしまったのは、そめひこが允(まこと)さんにネガティブストロークを送ってしまったからです。名前というその人のひとつのアイデンティティを否定してしまったが故に、允(まこと)さんは否定されたような感覚を得てしまったわけです。後輩社員にネガティブストロークを送られれば、誰だって微妙な対応をしてしまい、微妙な空気が流れてしまいますね。
毎日コミュニケーションをとる中で、自然とポジティブとネガティブの両方のストロークが発生しています。今回允(まこと)さんとそめひこの間にあったような微妙な空気を発生させたくないという方、また人に好かれたいという方は、心理療法の観点からポジティブストロークを心がけてのコミュニケーションをおすすめします。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ただの社内間の微妙な空気があった事実をここまできちんと解明したのには理由があります。
先輩社員の允(まこと)さんには微妙な空気を出してしまったことを謝ろうと思ったのですが、
いかんせん、僕は寡黙な男で思いついたことだけをボソっと言いたいので、
今回LIGブログというオフィシャルなブログで謝罪するために記事にしようと思いここまで書いてみました。
「充(みつる)さん、本当にあの日はすみませんでした。」
「・・・・・。」
「いや、允(まこと)だから。結局何もわかってないじゃん。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
僕は、いつまでも寡黙な男でいたいと思います。
喋るとろくなことが、ないですので。
- 参考文献
組織が活きるチームビルディング―成果が上がる、業績が上がる / 北森義明
組織を良くしよう、チームを作ろうと思ったらこの一冊。
ストロークのことについても、書かれています。