こんにちは、株式会社LIGの広報担当ヨシキです。
LIGに入社して一年が経ち、最近ようやく部下みたいな子ができたのですが、わりと僕に冷たいのでいつも泣きそうになっています。相手が優秀な分、逆につらい。皆さんもそんな経験あるのではないでしょうか。
もっとも社会人生活の大半を“部下や後輩がなんとなく自分を敬遠している”という空気の中で過ごしてきた僕にとっては、大した問題ではありません。
今回は、そんな僕がいま実際に直面している10個の「あれ、これ、嫌われてる……?」という事例をもとに、「ネガティブな現実は、ポジティブなシチュエーションに脳内変換してやり過ごす」というビジネスハックを紹介したいと思います。
脳内変換でポジティブに捉えたい状況10選
1. 朝、目を見て挨拶してくれない
始業時間までに仕事の準備を整えておくのは、ビジネスパーソンの基本です。メールチェックや書類整理などは、朝のうちに集中して片付けておきたいものです。
だからでしょう。部下の子は出社したら即PCを立ち上げ、そのまま無言で作業に没頭し始めます。先に席で作業してる上司の僕に目線を向けてる暇なんか、ないんでしょうね。
そんな状況にもかかわらず、僕から挨拶すればノールックでボソッと「……おはようございます」ぐらいは返してくれるんですよ。これはもう完全に、上司に心を開いてる証拠ですね。
2. 雑談してくれない
会社とは仕事をする場所。無駄な雑談をしている暇はありません。
朝も昼も夜も、僕と部下の子の間に雑談という概念は存在しません。恐らくより良いアウトプットを示すことが、上司との最大のコミュニケーションだと考えてくれているからでしょうね。
一緒に営業に出かければ、部下の子は移動中ずっとスマホをいじっています。情報収集に余念がありません。時には、いきなり文庫本を読み始めることも。すごい向上心で頼もしい限りですね。
なお、僕以外の人とはわりと楽しそうに雑談をしていますが、「社内の人間関係を良好に保つのは案件を進めるうえで有利だから」などの、ビジネスライクな計算に基づいての行為なんでしょうね。きっと。
3. ランチに一緒に行ってくれない
僕はほとんど部下の子と一緒にお昼に行ったことがありません。たまに誘ってはみるものの、大抵「今ちょっとキリがよくないので、私にかまわず行ってください」的なメッセージが返されます。
だったら席で一人で食べればいいやと思い、近所のコンビニに買い出しに行って戻ってくると、既に別の人とランチに出掛けていたりします。
外食時特有の満腹感による僕の効率化ダウンを避けようと、気遣ってくれているのでしょうね。さらに、外で食べると休憩時間をまるまる1時間とってしまいがちですが、コンビニ飯なら食べながら仕事も可能となります。
なるほど、優しさと効率の両方の観点が含まれた素晴らしい対応ですね。
4. メッセージにあまり返信してくれない
LIGは社内でのメッセージツールとして「チャットワーク」を使用しています。仕事のやりとりが手軽に素早くできるのはもちろん、絵文字機能なども充実しており、気軽なコミュニケーションの促進にも役立つツールです。
ただ、僕から部下の子にメッセージを送っても、ほとんど返信がありません。
私用に対してはもちろん、業務指示やアドバイスなどに対する「わかりました!」「ありがとうございます!」的な一言もありません。
業務的に「◯◯は大丈夫?」という確認を入れた場合のみ、一言「大丈夫です」とだけ返ってきます。実際、仕事もきちんと完了しています。
これはビジネスで重要な「スピード」を意識した結果、僕とのコミュニケーションコストは“削って良いもの”というジャッジをしているんだと思います。深い信頼性の証だと捉えると、なんだか嬉しくなりますね。
5. 自分に対してだけレスが妙に遅い
別の人に対しては普通に即レスで用件を進めているので、メッセージ自体を見ていないわけではありません。
また、仕事以外の雑談的なチャットにもポップなレスをしてコミュニケーションを図っているので、返信が難しい状況でもなさそうです。
それにも関わらず、僕に対してだけレスが妙に遅いというのは、やはり信頼関係ゆえの判断なのでしょう。
身近な人ほど後回しに、というのは気遣いの王道。レスが遅ければ遅いほど、部下との心の距離が近づいているというわけですね。
6. 自分に対してだけ、絵文字や顔文字、気軽な表現などの使用が明らかに少ない
お客さん相手ですら「かしこまりです!」と少し崩した書き方が用いられる一方で、僕には「承知しました」というような言い回しが徹底されています。
僕以外が相手であれば、先輩・後輩問わず珍しい顔文字や文章表現などが頻繁に登場しますし、僕より役職が上の人たち相手でも絵文字程度は常に飛び交っています。
そんな中で、頑なに続けられる丁寧な文章表現。明らかに低い顔文字や絵文字の登場頻度とともに、僕に対する深いリスペクトが感じられますね。
7. 土・日・祝は何の反応もない
休日は何を送ってもほぼ反応がありません。金曜の退社時以降に送ったメッセージについては無視が基本、運がよければ月曜の朝に返事がくる、というケースがほとんどです。
オンとオフをハッキリ分けているだけに見えますが、実はこれも気遣いゆえの行動だと考えています。なぜなら、休日に返信をしてしまうと、その内容に応じて相手も稼働させることになってしまうから。
つまり、自分ではなく僕の休日を尊重してくれているわけですね。なんという上司想いの素晴らしい考え方でしょうか。他の人には休日も普通にメッセージを送っているにも関わらず、ですよ。
8. SNSなのに「お疲れ様です」という書き出しで始まる
メッセージツールやSNSを利用する大きな目的の1つに、コミュニケーションの簡易化・高速化があげられると思います。
つまり、eメールの作法とされる「お疲れ様です」などの“定型表現”をカットすることで、無駄なく本題に入ることができるというメリットです。その結果、ユーザ間でのコミュニケーションも活性化していきます。
そんな大きな時代の流れの中にあっても、僕宛のメッセージだけは大体「お疲れ様です」という一言から始まります。まさに「親しき仲にも礼儀あり」というやつです。礼節を重んじる姿勢が感じられますね。
9. 相互フォローしてもらえない
SNS上で仕事のやりとりをする機会も多くなりましたが、業務上のツールとしては、社内用メッセージツール(LIGでいえば「チャットワーク」)とFacebookメッセンジャーがあれば十分です。
つまりTwitterやInstagramなどのアカウントまで相互フォローしてしまうことは、“プライベートの監視につながる危険がある”と考えてくれているのでしょう。
フォローバックがないのは、僕のプライベートを重視してくれているからに他なりません。フル公開してるので、全然かまわないのですが。
10. LINEのIDを交換してもらえない
最近は仕事でもLINEグループが活用されることが多いようですが、LIGでは特に必須とはしていません。そのため、ほぼ完全にプライベート志向のツールとなるのですが、当然のごとくIDを教えてくれる気配すらありません。
正直、スタンプが便利で短文やりとりがラクなので、1対1なら仕事でもLINEを使いたいのですが……。
他の人とはもうすごい勢いでLINEしてるみたいですが、僕に対しては「既読スルー」などによる無駄なストレスを軽減しようという気遣いなんでしょうね。ストレスに溢れた現代社会だからこその思いやり、と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
正直、会社のようなプライベートではない日常コミュニティで、一度避けられてしまった相手に好かれようというのは非常に困難なことです。
下手にその溝を埋めようと努力することで、相手に余計なコミュニケーションストレスを与え、結局はさらに敬遠されてしまうという負のスパイラルに陥るリスクも高まってしまいます。
むしろ、何事も考え方一つだと割り切り、余裕を持った対応(ポジティブシンキングによる、いい意味での無視)ができるようになれば、いずれ関係性も改善できるのではないでしょうか。
……というような自己暗示をかけ続ける毎日を過ごしています。今日も鏡に向かって自分と対話したいので、この辺で失礼したいと思います。それでは、また。