こんにちは、LIGブログ編集部です。
昨今、Web業界でもプロモーションという言葉をよく耳にするようになりました。
LIGでも、自社ブログの運用や採用募集企画などで一定の成果があったことから「(今まで請け負っていなかった)プロモーション関連の問い合わせがくるようになった」ことをきっかけに、プロモーション業務を請け負うようになりました。
しかしプロモーションという言葉の意味は広く、どういった内容のことをプロモーションと呼ぶのか、どんなことから始めればいいのか、最初からきちんと理解している人は少ないと思います。
そこで今回は、初めて企業プロモーションを担当することになった人が知っておきたい、プロモーションの基礎に関する事項を入門編としてまとめていきたいと思います。
既にプロモーション業務を経験されている方も、おさらいのつもりでご確認いただければと存じます。
▼目次
1. プロモーションとは
プロモーションという言葉についてはさまざまな定義がありますが、マーケティング戦略の一部としておこなわれる販売促進のための宣伝活動、あるいは広報活動という意味で用いられることが多いと思います。
プロモーションをおこなう主な目的としては
- 新規顧客の獲得
- 商品やサービスの認知拡大
- 既存客に対する販売の動機付け
などがあります。広く解釈すれば、販売促進のためのあらゆる活動、となります。
2. プロモーションの役割について
プロモーションには2つの役割があると考えられます。1つ目は商品の存在を多くの人に認知させること、2つ目は認知させた人に商品購買のための動機付けをすることです。
まず、商品の存在を認知させるには、主に以下のような方法があります。
- ポスター
- 折り込みチラシ
- ダイレクトメール
- 新聞、雑誌などへの広告掲載
- テレビ、ラジオなどでのCM
- 街頭での試供品配り
- Webプロモーション
これらは、まずは商品名やサービス名を知ってもらうための手法、という意味合いが強いといえるでしょう。
次に動機付けについてですが、こちらは“既に商品を認知している人に対し、実際に購買してもらうためのきっかけや理由を与えること”が目的となります。
あわせて、“潜在的な購買意欲を高める”というのも動機付けの一種といえるでしょう。
主に以下のような方法があります。
- クーポンの発行
- キャンペーン割引
- 購入特典
- お試し企画(試着・試食・試乗)の実施
単に商品をアピールするだけにとどまらず、購入することでメリットを感じてもらえるようなプロモーション方法を、商品の特性とあわせて検討していく必要があります。
3. ターゲットについて
プロモーションのターゲットは、基本的にディーラー(その商品を実売する店舗)とコンシューマ(実際に商品を購入する消費者)の2つに分けられます。
ディーラーに向けては、店舗に商品を置いてもらえるように宣伝をしたり、商品がたくさん売れるように販売支援をおこなうことが重要となります。
消費者に向けては、興味・関心を持ってもらうために商品の特徴やメリットを伝えていくことが重要となります。
例えば、本を売りたい出版社がオリジナルのPOP広告などの販促物を作り、全国の本屋に配るというようなアイディアは、ディーラーとコンシューマの両方に対して商品のメリットが訴求できるプロモーションといえるでしょう。
4. 顧客との感情の温度差について
販売側と顧客の間には、当然ながら商品に対する感情の温度差があります。
販売側の人間は、常にその商品のことばかり考えてきたわけですから、誰よりも商品に対する知識があります。そして、商品の知名度を広めたい、商品の価値を教えたい、という強い気持ちがあります。
それに対して、ほとんどの顧客は商品のことを知らず、関心も高くありません。また、最近ではステマなどの問題もあり、宣伝行為そのものにネガティブなイメージを持つ人が少なくない状況です。
だからこそ、顧客の立場になってプロモーションを考えることが大切となります。販売側の要望と顧客側の要望のバランスがとれた優れたプロモーションをおこなうためには、販売側と顧客の「商品に対する感情の温度差」の存在は常に意識しておきましょう。