冬の月曜日の雨ほどテンション下げるものはないかもしれません。
寒いしどんよりしているし月曜日だし、家にひきこもりたくなります。
会社行きたくないなあ、学校行きたくないなあ、家でジャンプ読みたいなあ、という陰鬱とした気持ちが東京全体を覆います。
だけどもう支度して、傘持って、外に出てしまった。
うーん。
さあ、逃げよう。
どこに、逃げよう。
オシャレなカフェでかわいい模様が描かれたカプチーノ?
そういうのもいいけど、なんだか今日は外の天気すら見えない地下のお店で、ぼーっと一服したいかも。
上野は「純喫茶のメッカ」とも呼ばれています。
昭和の雰囲気漂う喫茶店が数多くあるのです。
そんな気持ちで今回向かったのは、こちらのお店。
高級喫茶「古城」
純喫茶界の重鎮らしいです…。
喫茶店とは思えぬ派手で大きな看板。
店先には、かわいらしいメニュー表が。
数々のドラマの撮影場所にもなっているそうです。
この階段を降りれば「古城」にたどり着くわけですが…
古城ェ…
若干、入りづらい雰囲気です。
いいえ、後戻りはしません。行ってきました、私。1人で。誕生日の翌日でしたけど。
店内には女将さんと若くてギャルっぽい店員さんがいらっしゃいました。
お店の奥にはステンドガラスとなぜかエレクトーン。(ライブとかやるそうですよ)
至る所にある間接照明が雰囲気作りを演出。写真よりかなり明るいです。
そうか、店内の様子と店先のメニュー看板のギャップはこのギャルっぽい店員さんのおかげか…
マリーアントワネット系女子がメニューの表紙を飾っています。
わたしは日替わりパスタを注文。
このお店は昔ながらのパフェやこだわりのコーヒーが人気のようです。
この日の日替わりパスタは「エビと竹の子と菜の花のペペロンチーノ」でした。
菜の花がとろっとしていて、香り豊かでおいしい!
旬の食材が使われていたため、なんだか気分は春。
コーヒーはブルーマウンテン。ジャマイカの高級豆です。
銀の小物、いちいち年季が入っていて、レトロ好きにはたまりません。
とっても良い香り。もう外の寒さを忘れてしまいます。
渋い顔して煙草をくゆらせながらブルーマウンテンをすする、サラリーマンのおじさま方が多く見られました。
緑の低いソファにでっぷり腰かけて、
酒焼けしたその声で、いったい何をひそひそ喋っているのでしょう。
さて、カフェでパソコンを開きながら作業される方が多いかと思います。
ですが、純喫茶に浸る時間をそれに費やすのはあまりにもったいない。
みてください、あのおじさま。
競馬新聞を開いています。
…粋すぎる!
純喫茶では、パソコンを開くよりも競馬新聞を開くほうが粋なんです。
macbookなんてもうナンセンスです。airなんて開いちゃった日にはもう。
ドヤ顔でタスク処理とか言ってカタカタやるのはやめましょうね。
さて、月曜日だし寒いし雨ですが、外に出なきゃいけません。
「高級喫茶」ではありますが、めちゃくちゃ高価なわけでもないので、みなさまぜひおいであそばせ。
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東京都台東区東上野3丁目39-10 光和ビル 地下1階
営業時間 8:30~22:00