セブ拠点って何してるの?日本との連携を支える開発の仕組みと、チームビルディングのコツ

セブ拠点って何してるの?日本との連携を支える開発の仕組みと、チームビルディングのコツ

Nao Kaneko

Nao Kaneko

こんにちは。26卒の新入社員、ねこです。

今回はLIGのセブ拠点であるCODYの役割や、国境を超えるチームビルディングのヒントを、現地で働くメンバーの目線から紐解きます!

私自身、「海外で働いてみたいけど必要なのは語学力だけじゃないはず、経験不足という現実に一歩踏み出せない」という漠然とした不安がありました。

 

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そもそも物理的に離れた場所にいるメンバーと、どのように一つのチームとして機能させているの? 日本とセブ、それぞれの役割がどう噛み合うことでプロジェクトは成功するの?

その「仕組み」と「マインド」の正体を突き止めるべく……セブ拠点の最前線に立つ先輩のインタビューとともにご紹介します!

今回お話を伺ったのは、CODYでブリッジディレクターとして活躍されている、なごみんさんです。

ブリッジディレクターとは、言語の面で日本と海外チーム間のコミュニケーションをサポートする仕事です。なごみんさんは、単なる通訳の枠を超え、プロジェクト全体を管理し動かすプロジェクトマネージャー(PM)としても、日本と現地チームを繋ぐ役割を担っています。

ico 人物紹介:浦山 なごみ(Nagomi Urayama)セブ拠点で活躍するプロジェクトマネージャー兼ブリッジディレクター。2023年に新卒入社し、IT未経験ながら「海外チャレンジ制度」を活用した海外赴任を志願した。1年越しの交渉と実務でのスキルアップを経て、念願のセブ渡航を実現。現在は現場のエンジニアから頼られる「プロジェクトマネージャー兼ブリッジディレクター」として、技術習得と自走するチーム作りに邁進中!👉️メンバーページ

CODY(セブ拠点)って何をしているところ?

▲CODY(LIGセブ拠点)のオフィスの様子

「CODYって、実際何をやってる場所なの?」という疑問をなごみんさんに聞いてみたところ、単なる「オフショア開発」という言葉では片付けられない、組織の進化がありました。

「言われたものを作る」から「上流から作り出す」場所へ

▲もともとは開発に特化した組織だった

もともとCODYは、LIGの子会社として誕生しました。「LIG側がお客さんと詰めた仕様を、CODYが実装する」ということがメインでしたが、最近ではCODY独自案件も増えてきてます。

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なごみんさん:今もLIGの案件で、エンジニアはCODYの人をアサインする、という形はもちろんあるんですけど、最近はCODYが直接お客さんと契約して、LIGを通さずに案件を受けることも増えてきているんです。もともとは開発をするエンジニアがいる場所だったけど、今はもう要件定義とか、いわゆる「上流工程」のところから自分たちでできる組織になってきていますね。

▲下流工程特化のラボ型

このように下流工程を実装するだけでなく、クライアント直結で下流特化型のラボ型開発への挑戦もありました。

 
▲上流工程から下流工程まで一気通貫型

現在はクライアントが海外の場合、要件定義などの上流工程から入り一気通貫で実装までを担うケースも増えてきています。

CODYの組織構成

そんな変化があるなかで現在のCODY側の組織は、8割がエンジニアやデザイナーとなっており、2割はマネジメント層のPMやTD(テクニカルディレクター)、という構成で成り立っています。

ただ実装するだけでなく、プロジェクト全体を管理し、技術的なディレクションまで完結できる。そんな「自立したチーム」へと、CODYは今まさにアップデートを続けている最中です。

【キャリア編】「海外で働きたい」を実現する

入社前から海外で働くことを視野に入れていたなごみんさんは、LIGに入社してすぐにセブ(CODY)行きを志願しました。しかし当時の上司からは「まだダメ」という答え。1年半を経てセブ行きを実現した背景を伺いました。

――海外で働くまで紆余曲折あったとか……CODYに行くまでの経緯を教えてください!

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なごみんさん:実は、もともとセブ行きを希望したとき、上司には反対されていたんです。当時はIT未経験でこの業界に入ったばかりだからだと思います。プロジェクトを管理するPMや、技術的な方向性を示すTDとしての役割を全うできる能力が、まだ自分には備わっていませんでした。それが、上司が賛成してくれなかった一番の理由だったんじゃないかと……。

――未経験という壁があったんですね。そこからどうやって実現に持っていったのか教えていただきたいです。

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なごみんさん:日本にいる間は、上司への交渉を続けると同時に、今与えられているポジションでしっかり能力を身につけるチャンスでもありました。

当時のポジションは、TD兼ブリッジディレクター。日本とCODYの橋渡しはもちろんですが、リソースの管理から要件の具体化、さらには品質管理まで、とにかく幅広く経験させてもらいました。そこで必死に実務を積み上げていったことが、今のキャリアに繋がっていると感じます。

💡なごみんさん流、日本での土台作り
  • 「役割を限定しない」マインドセット
  • 海外チームの「温度感」の理解
  • 「日本で育つ」ことをチャンスに変える

 

――上司に反対されていた状況から、どうやってセブ行きを承認させたのですか?

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なごみんさん:実は、一番の壁は上司ではなく私自身の煮え切らなさでした。「PMやTDとしての役割を全うできるのか」「今行くべきなのか」「もっと日本で経験を積んでから準備が整ったあとのほうがいいのではないか」という迷いがずっとあって。それをセブの拠点長に正直に打ち明けたんです。

そしたら「完璧な準備が整うのを待っていたら、いつになるかわからない」という言葉をもらえて。その瞬間、自分のなかでスッと迷いがなくなりました。だから上司にも、なぜ今行きたいのかを迷いなく伝えられたのが大きかったと思います。

――最終的にOKが出たときはどんな様子だったのでしょうか?

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なごみんさん:最後は、上司から「これまでやってきたこともしっかり見てるし、いいよ」と言ってもらえました。自分の熱意を伝え続けることはもちろんですが、それに見合うスキルアップや日々の努力を積み重ねていたからこそ、最後は背中を押してもらえたんだなと感じています。

――海外拠点に移ってから役割の変化はありましたか?

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なごみんさん:もともとはブリッジディレクターだったのですが、今の役割はよりプロジェクトマネジメントに踏み込んだ「PM兼ブリッジ」という立ち位置に進化しました。

具体的には日本側のクライアントと直接対話し、「何が目的で、どんな機能が必要か」という仕様策定から参加しています。そこで合意した内容を英語に翻訳し、ダイレクトに現地のエンジニアへ落とし込んでいく。この「上流での合意」と「現場への伝達」の両方を行うのが今のスタイルです。

――けっこう幅広く担当されているんですね

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なごみんさん:そうですね。もう一つ特殊なものは、「オフショア化支援」や「運用支援」といったプロジェクトも担当しています。

たとえば、脆弱性診断案件などがそうですが、日本側で長年蓄積されてきたドキュメントや運用ノウハウを、まずは私がインプットして理解する。それをCODYのエンジニアが実行できる形に再構成して引き継いでいくんです。難しい案件をセブ拠点で回せるように翻訳や調整をして、運用の土台を作るということもしています。

【実務編】「手戻り」を減らす。文化と距離の壁を超えた日本との連携

組織編では、距離や時差があるなかで「手戻り」を最小限に抑えるための現場スキルを聞きました。プロジェクトの致命傷にもなりかねない「手戻り」ですが、認識のズレを解消していくのはとても難しいことです。だからこそ、誰が見ても迷わない仕組みやコミュニケーションが重要になります。

1. プロセスを言語化して共有する

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なごみんさん:あくまで個人的な印象ですが、日本ではアウトプットはもちろんプロセスや過程の可視化も重要視される文化がある印象です。一方、フィリピンでは個人差はあるものの、求められた最終アウトプットが達成されることが重視される傾向がある気がします。

このような文化の違いから、「なぜそういう結論になったのかを説明してほしい」とお願いしたときに、何をどこまで伝えるべきかの認識にギャップが生まれることがあります。このギャップを埋めるために重要なのが、なぜそれが必要かの徹底的な言語化です。「レポートを出して」と指示をするのではなく、「チームでナレッジを共有するため」「誰が見ても修正できるようにするため」といった目的を繰り返し伝えます

 

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なごみんさん:理解してそれに合わせてくれるエンジニアがほとんどです。「やってくれない」って塞ぎ込まずに、ある種トレーニングのように根気よく伝えて、コミュニケーションを続けることが必要です。

「しっかりとアウトプットを出す」ということだけがゴールではなく、「プロセスを言語化し共有できる状態で完了」という意識のアップデートが、手戻りを抑える近道だと感じました。

2. 視覚的にわかりやすく伝えて認識のズレをゼロにする

言葉だけで伝えようとしないことも、手戻りを防ぐことに繋がります。なごみんさんは、言葉による抽象度をなくすため、視覚情報を取り入れ、認識が合っているかを密に確認しているといいます。

たとえば、ダイアグラムやフロー図などを活用し、『何を、いつまでに、どのレベルで』を解像度を徹底的に固めるといったイメージです。

3. 長時間放置しない

「たぶんわかっているだろう」という曖昧な認識を排除し、初期段階から認識の擦り合わせと期待値の共有を行います。最後になり「思っていたものと違う」となると、直しになり時間がかかるため、早めにズレを見つけることが重要です。

【組織編】本音を引き出す空気が「自走するチーム」を作る

ここでは指示を待つチームから「アイデアが溢れる自走するチーム」を実現する、実践的なチームビルディングについて紹介します。現地の文化を理解し、コミュニケーション面からお互いの信頼性を高める雰囲気作りについて見ていきましょう。

1. 文化的タブー! 人前でフィードバックしない

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なごみんさん:人前で怒ったり、注意したり、フィードバックする。これ、フィリピンの文化では超NGらしくて……。

フィードバックや真剣な話をするときは、1on1の時間を取ることが重要だそう。やる気を削がないためにも文化を理解した工夫が必要になります。

なごみんさんが教えてくれたフィリピンの文化には驚きました。一見オープンな海外の文化ですが、仕事上でのコミュニケーションにはしっかりと線引きや工夫があることを知りました。蓋を開けてみると意外なNG行動があるようです。

2. 意外にトップダウン! 主体性を引き出す

フィリピンでは「ボスの言うことが絶対」という意識が強く、反対に日本側からフィードバックがあれば、素直にそれを聞き入れやすい傾向があります。一方で、もう少し提案してほしいというときに意見が出てこない場面がよくあるようです。

なので、日本側がCODYに要求を落とすというトップダウンの状況を作りすぎないことも重要です。「セブメンバーの意見も大事にしたいと思っているし、提案があれば教えてほしい」と言うコミュニケーションを何度も取ることで、互いの距離を縮めることに繋がります。

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なごみんさん:コミュニケーションが取りづらいと思っているエンジニアも、ちょっと歩み寄ってあげると、そこから急にDMで相談が来たりするんですよ! 風通しが大事だなと思っています。

3. 頑張ったらピザ!🍕

「頑張ったときはピザをテイクアウトする!」とセブチームらしい話も出てきました。モチベーションを高めたり、頑張りを見ているというメッセージにも繋がり、強いエネルギーに変わります!!!

【マインド編】「一人で抱え込まない」という最強の武器

ここまで、日本との連携やチームビルディングについてを書いてきましたが、実際に1人のメンバーとして、どのように成長していけばいいのか、なごみんさんが意識していることを聞いてみました。

「50%共有」でスピードを最大化する
1人で100%を目指して抱え込まず、早い段階で周囲(上司・エンジニア)に投げ、フィードバックをもらう
無理やりにでも「前に進めるきっかけ」を作る
答えが出なくて手が止まったら、ミーティングを設定して状況を共有し、作業の停滞を防ぐ
仮説を持って助けを求める
相談する際には、丸投げではなくわからないなりに「自分はこう考え、ここで詰まっている」と伝える

さいごに……

IT未経験でこの業界に飛び込み、自らの熱意と戦略でCODYのPM兼ブリッジディレクターへと進んでいったなごみんさんにお話を聞きました。

今回のテーマは、私が率直に疑問に思ったことや知りたいと思ったことを聞くことができて、個人的にも勉強になりました。

特に、「ボス第一でトップダウン」の文化だったり、地域特有のNG行動があったりと、お互いを知りコミュニケーションを取ることの大切さを痛感しました。

私も1年目として、「一人で抱え込まず、チームを信じてパスを出す」ことを意識して、いろんな仕事に挑戦していきたいです!!

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学生時代はアジア太平洋学部にて環境開発を専攻し、社会問題を幅広く学んだ。ゼミでは都市開発×環境問題をテーマに研究し、デンマークで現地調査したことをきっかけにスマートシティの可能性に惹かれる。2026年にPM志望でLIGに入社。社内外の方々の思いに寄り添いながら、新しいことに恐れず挑戦し続けるPMを目指している。

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