こんにちは、LIG代表の大山です。
2025年10月1日より、LIGは20期目を迎えました。
19期は過去最高の業績、そして20期へ
率直に言うと、「ようやく報われた」という感覚です。
この約9年間、LIGに関わる中で正直かなり大変なことが多かった。でも今、それが報われる時期に来たと感じています。
「ここをこう変えたらすごく良くなる」というイメージが、私の中では見えています。20期にはそれを粛々と実行していくことで、今後さらに大きな成長期に入れるんじゃないかと考えています。
LIGの強み
今のLIGの強みは、ビジネスとクリエイティブのバランスが絶妙に取れていることだと思います。
ビジネス面では、月60〜80件以上のお問い合わせが自社メディアから来る。営業活動をしなくても、これだけのリードが獲得できる会社は本当に少ないと思います。
一方、クリエイティブ面では、多くのデザイナーやエンジニアが「LIGで働きたい」と言ってくれる認知がある。デジタルハリウッドとの協業でクリエイタースクールを運営していることもあり、常に1,000人規模のクリエイターの卵とつながっている。
さらに、フィリピンのセブに拠点を持ち、日本国内でも6カ国以上の方々が働いているグローバルな組織であること。大手コンサルファーム出身のメンバーがいる一方で、クリエイティブな文化も大切にしている。この多様性こそが、LIGの最大の特徴だと考えています。
20期で取り組みたいこと
20期では、大きく2つのことに取り組んでいきます。
1つ目は、アカウントマネジメントの強化です。既存のお客様に対して、デリバリースタッフに加え、アカウントマネジメントの視点から対応することで、より顧客満足度を高めていきます。
2つ目は、AIドリブンな会社にすることです。20期からAI推進事業部を新設しました。AIの進化は今後さらに激しくなると思います。業務効率化を進め、メンバーがよりクリエイティブな仕事に集中できる環境を作っていきます。
ここからは、2人の取締役から、それぞれの視点で20期への想いを語ってもらいます。
CTO・づやより
正直、ぜんぜん実感がないです。もう20年も経ったんだ、という感じ。あっという間でした。
昔はサークル活動みたいな感じだったんです。楽しい仲間と楽しくやっていこう、という。それが30人くらいになったタイミングで、「適当にやってると潰れちゃうんじゃないか、もうちょっとちゃんとしなきゃダメなんじゃないか」という意識が強くなっていった。
それから、IPOを目指そうという話になって、幅広い企業との仕事ができるようにしっかり整備していこうと。そうやってLIGは会社らしくなっていきました。
LIGの強み
20年続けてこれたこと、それ自体が強みじゃないかなと。
20年も続いたのは、俺が頑張ったから……というのは冗談ですけど(笑)、みんなが頑張ったからじゃないかなと思います。
これまでも、今も、LIGに関わってくれているメンバーたちが、LIGを好きになって(時に嫌いにもなりながら)本気で向き合ってくれたからこそ、20年続けてこれたんじゃないか。その想いが、一番の強みなんじゃないかなと思っています。
20期で取り組みたいこと
一番は、ビジネスモデルの変換です。
基本的に労働集約型のビジネスをやっていて、それはそれで続いていくと思います。ただそれだけだと限界が来る。AIの台頭もある中で、この形を5年後もやり続けられるかというと、そうじゃない。違うビジネスを作り出していく必要があります。
技術面では、効率化と品質の安定化に取り組みます。顧客体験の向上も含めて、品質を企画段階から考えていく。今期から新設したCTO室を中心に、業務フローを見直して、部署を超えて推進していきたい。
もう一つは、教育ですね。当社は中途入社が多く、経験値もバラバラです。LIG標準に満たないところは引き上げていく必要がある。たとえばプロジェクトの進行の仕方など、最低限のベースラインを作って、教育機会を提供していきます。
これからのLIG
遊び心は捨てたくないですね。真面目すぎると、当社の特徴だったものがゼロになっちゃう。他社とまったく同じところで戦わなきゃいけなくなる。
技術力で遊ぶ、そういうユニークさを持ちつつ、もっといろんな人の課題解決につながるような仕事を増やしていきたい。時代に合った開発の仕方、取り組みの仕方を追求しながら、常に先端に立っていたいですね。
管理本部長・Noahより
僕は入社してまだ4年ほどですが、この4年だけを見ても、いろんな変化がありました。紆余曲折があった。人との出会いも多かった。僕が入る前の歴史も含めて考えると、よくこんな状態で20年やってこれたなという感じです。
これもひとえに、過去に在籍してくれていたメンバー、そこで作ってくれたブランドによって、絶え間なくお客さんが入ってきてくれる。いろんな幸運が重なって20年間来たんだろうなと思います。
LIGの強み
やはり、過去の人たちが作ってきてくれたメディアのパワーによって、常に60〜80件のインバウンドのリードがある。営業活動をしていないのにこれだけリードがある、新しいお仕事が降ってくる会社って本当にない。そこが一番の強みだし、うちのよりどころだと思っています。
最近では問い合わせの幅が広がってきていて、案件単価もかなり大きく上がってきている。何千万から年間で何億みたいなディールサイズが増えてきています。
20期で取り組みたいこと
一番大きいのは、管理職のレベルを上げることです。
これまでは、マネジメント経験の有無や適性を十分に考慮せずに昇格させてきた反省があります。昇格後のフォローも不足していて、役職者のマネジメントスキルやメンバーとの向き合い方が個人任せになっていました。メンバーからすると「上司ガチャ」のような状態だったと思います。
7〜9月に部長陣向けにマネジメント研修を行い、少しずつ行動変化が見え始めています。管理職の強化が、メンバーのモチベーションやパフォーマンスに一番直結すると思っています。
もう一つは、社員同士のコミュニケーションを活性化したいです。
規模が大きくなり、部署を超えた交流が少なくなっていると感じます。19期のバースデー・ディナー(同じ誕生月の社員でディナー)などのイベントを20期はさらに強化していきたいです。
会社が部署を越えた交流の場を意図的に設けることで、「おはよう」「お疲れ様です」といった何気ないコミュニケーションが生まれるきっかけを作っていく。誰かがしんどいプロジェクトに入っていたら、違う部署の人でも「大丈夫?」と声をかけられる、そんな心理的安全性が担保された組織にしていきたいですね。
これからのLIG
これからのLIGは、クライアントの期待値を超える会社でありたいと思っています。
クライアントの要望をその通り提供するだけでなく、期待値を100としたら110、120で返す。そのためには、クライアント自身も気づいていない潜在ニーズを掘り起こすことが大切です。
僕がいつも心掛けているのは、クライアント以上にクライアントのことを理解するということ。ビジネス環境や業界動向、競合の状況などを先回りして把握することで、対等なパートナーとして認めてもらえる。そうすれば、より上流の課題についても相談してもらいやすい関係が築けると考えています。
システム開発でもWeb制作でもHR事業でも、現場のメンバー一人ひとりまで、こういう姿勢で取り組んでいける会社にしていきたいですね。
さらなる成長に向けて
あらためて、大山です。
3人それぞれの視点をお伝えしましたが、共通しているのは「ここからさらに成長できる」という手応えです。
実は20周年を機に、コーポレートサイトも一部アップデートしました。前回2022年のリニューアルから3年。役員陣の刷新、新事業への挑戦、開発案件の拡大など、LIGは大きく変化してきました。今のLIGをより正確に伝えるため、メインビジュアルや各事業ページを中心に更新しています。
今回のサイト更新は、「ブランドアップデート」の一環です。リブランディングではなく、LIGが持っている良いところを保持しながら、徐々に未来に向けて良いところを拡大していく。20周年という節目を迎えた今期は、それを大きく打ち出していく年だと考えています。
これからのLIGは、「楽しい会社」であることに加えて、成果にもきちんとコミットできるプロフェッショナルな会社であることを強く打ち出していきます。楽しさと成果、その両方を本気で追求する。それが私たちの姿勢です。
LIGメンバーには、AIで効率化できる部分は効率化して、よりクリエイティブな仕事に取り組んでほしい。自分のやりたいことを発信してほしい。会社として、それを実現するための機会を提供していきます。
伸びしろはまだまだたくさんあります。むしろ、伸びしろが見えているからこそ、「ぜんぜん良くなるじゃん」という感覚しかない。20期、21期と、LIGは確実に成長していきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
代表取締役社長 / CEO 大山智弘
取締役 / CTO 高遠和也(づや)
取締役 / 管理本部長 岩田憲昭(Noah)