失敗しない人材紹介会社の選び方|費用相場やおすすめ企業も紹介

失敗しない人材紹介会社の選び方|費用相場やおすすめ企業も紹介

Takafumi Kubo

Takafumi Kubo

こんにちは、転職エージェント「ReNew by LIG Agent(リニュー)」の久保です。日々、リクルーティングアドバイザーとして企業の人事担当者様と連携を行ったり、キャリアアドバイザーとして求職者との面談をしています。

「なかなか採用が決まらない……」

「採用してもすぐに辞めてしまう……」

人材不足が深刻化する現代において、このような悩みやリスクを抱える企業は少なくありません。

人材紹介会社はそんな企業の強力なパートナーとなりえますが、数多くの会社の中から自社に最適な会社を見つけるのは至難の業です。

そこでこの記事では、人材紹介のプロとして人材紹介サービスの概要から選び方のポイント、手数料相場やおすすめの人材紹介会社までを徹底的に解説します。

💡この記事で学べること
・人材紹介サービスの仕組みや市場動向について理解ができる
・人材紹介会社を選ぶポイントをもとに、自社のニーズに合わせて最適な会社を選ぶことができる
・人材紹介の手数料相場を把握できる
・人材紹介会社選びでよくある失敗例を知る

人材紹介サービスの利用が自社にとって最適かどうかを判断し、最適な人材紹介会社を選び、採用活動を成功に導くための一歩を踏み出しましょう!

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人材紹介サービスの傾向

まずは、人材紹介サービスの全体像を把握しておきましょう。人材紹介は単なる人材の紹介だけでなく、企業の成長戦略を左右する重要な要素です。厚生労働省「職業紹介事業制度の概要」では、人材紹介を以下のように定義しています。

求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者の間の雇用関係の成立をあっせんすること(引用元:職業紹介事業制度の概要 | 厚生労働省

つまり、人材紹介は求人を出す「企業」と、求人を探す「求職者」の間に立ち、両者の架け橋となる目的で運営されている事業です。企業は人材紹介会社に手数料を支払うことで、自社の採用ニーズに合った人材を紹介してもらうことができます。求職者は基本的に無料で利用できます。

では、実際にどのくらいの企業や求職者が人材紹介サービスを利用しているのでしょうか? 近年の人材紹介サービスの動向について見ていきましょう。

法改正により人材紹介市場が拡大

近年、人材紹介市場は目覚ましい拡大を見せています。この背景には法改正が大きく影響しています。2018年の労働者派遣法改正により、特定労働者派遣事業が廃止され、すべての労働者派遣事業が許可制となりました。これにより、派遣事業を行っていた企業が、新たに人材紹介事業に参入するケースが増加し、市場全体の活性化につながっています。

参照:厚生労働省「労働市場における雇用仲介の現状について」

求職者の利用が増加

人材紹介サービスの利用者は、企業側だけでなく、求職者側も増加の一途を辿っています。特に、転職市場の活況や、求職者のキャリアに対する意識の変化などが、利用増加の大きな要因として考えられます。

厚生労働省によると、近年ハローワーク経由での就職数は減少している一方、人材紹介サービス経由での就職数は顕著に高まりを見せています。これは、インターネットやSNSの普及により、求職者がより多くの情報を手軽に入手できるようになったことや、人材紹介会社が提供するキャリアカウンセリングや企業情報の提供といった手厚いサポートが、求職者にとって大きな魅力となっているためと考えられます。

参照:厚生労働省「労働市場における雇用仲介の現状について」

人材紹介会社を選ぶポイント

人材紹介市場が拡大して事業者が増えているからこそ、人材紹介会社の選び方は企業の採用活動の成否を大きく左右する、非常に重要な要素となります。選び方を間違えると採用活動が非効率になるだけでなく、自社のニーズとミスマッチな人材を紹介され、結果的に時間や費用を無駄に費やしてしまうことにもなりかねません。

ここでは、人材紹介会社を選ぶ際に、必ず押さえておくべきポイントを詳しく解説します。

総合型(大手)or 業界特化型

人材紹介会社は、大きく分けて「総合型」と「業界特化型」の2種類に分類できます。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに最適なタイプを選びましょう。

総合型 幅広い業界や職種を網羅しており、さまざまなニーズに柔軟に対応できます。大手の人材紹介会社が多く、求人数も豊富です。初めて人材紹介サービスを利用する企業や、複数の職種で人材を募集したい企業におすすめです。
業界特化型 特定の業界や職種に特化しており、専門的な知識やノウハウを豊富に持っています。ニッチな分野の人材を探している場合や、専門性の高い人材を求めている場合に最適です。(例:Webクリエイティブ業界、医療福祉業、士業など)

多くの職種で幅広く人材を募集したければ総合型の人材紹介会社を、特定の業界に精通した専門性の高い人材を募集したければ業界特化型の人材紹介会社を、といったように、自社のニーズに合わせて使い分けるのがおすすめです。

登録型 or サーチ型(ヘッドハンティング)

人材紹介会社は、求職者の登録情報を基に企業に人材を紹介する「登録型」と、企業からの依頼を受けて個別に人材を探し出す「サーチ型(ヘッドハンティング)」の2つのタイプがあります。

登録型 多くの求職者が登録しており、比較的短期間で人材を紹介してもらえる可能性があります。コストを抑えたい企業や、急ぎで人材を確保したい企業におすすめです。
サーチ型 経営層や専門職など、高度なスキルや経験を持つ人材を探す場合に適しています。費用は高額になる傾向がありますが、企業が求める人材にピンポイントでアプローチできます。

一般的に、登録型は比較的低コストで利用でき、サーチ型は高コストになる傾向があります。予算や採用したい人材のレベルに合わせて検討しましょう。

分業制 or 一気通貫

人材紹介会社の組織体制には、「分業制」と「一気通貫」の2つのタイプがあります。

分業制 企業担当と求職者担当が分かれており、それぞれが専門性を高めています。効率的なマッチングが期待できますが、担当者間の連携がうまくいかないと、企業側のニーズが求職者に十分に伝わらない可能性があります。
一気通貫 一人の担当者が企業と求職者の両方を担当し、双方のニーズを深く理解した上でマッチングを行います。担当者が企業と求職者の両方を深く理解しているため、より精度の高いマッチングが期待できます。

自社の採用領域におけるリソース状況やフェーズによってどちらのタイプがより適しているか検討しましょう。

全国型 or 地域密着型

人材紹介会社は、全国規模で事業を展開している「全国型」と、特定の地域に特化している「地域密着型」の2つのタイプがあります。

全国型 全国各地に拠点があり、幅広い地域で人材を探すことができます。
地域密着型 特定の地域の企業や求職者とのネットワークが強く、その地域の労働市場に精通しています。地方拠点の人材を探している場合や、Uターン・Iターン希望者を採用したい場合は、地域密着型の人材紹介会社がおすすめです。

自社の事業展開や採用したい人材の居住地などを考慮して、最適なタイプを選びましょう。

人材紹介の手数料相場は?

手数料相場は、人材紹介会社を利用するうえで最も気になる情報の一つではないでしょうか。手数料は依頼する会社や紹介する人材の年収、職種などによって異なりますが、一般的には理論年収の30%~35%が相場とされています。

例:年収500万円の人材を紹介してもらった場合、手数料は150万円~175万円程度になります。

人材紹介会社の手数料は、一般的に「成功報酬型」と呼ばれる形式で支払われます。これは、採用が決定した場合にのみ費用が発生する仕組みで、利用する場合のリスクがないということを意味します。

ただし、これはあくまで一般的な相場であり、企業によっては成功報酬型ではなく、月額固定料金型(何人採用しても固定の報酬=採用0人でも一緒)や、採用人数に応じた料金体系を採用(単価×人数)している場合もあります。複数の人材紹介会社に見積もりを依頼し、料金体系やサービス内容を比較検討することをおすすめします。

採用難易度の高い職種によっては上記の相場よりも高くなってしまうことがあるので、採用計画や予算を明確に伝え、採用の人数や長期的なパートナーシップを築くことなどを前提に価格交渉を行うこともできるでしょう。

人材紹介会社選びでよくある失敗例

人材紹介会社選びで失敗すると、時間や費用を無駄にするだけでなく採用活動全体の遅延や、ミスマッチによる早期退職といった深刻なリスクも生じます。ここでは、人材紹介会社選びでよくある失敗例を具体的に紹介します。

担当者とのコミュニケーション不足

担当者に自社のニーズがまったく伝わっていないことで「紹介される人材が的外れ……」ということがあります。人材紹介会社の担当者とのコミュニケーション不足は、ミスマッチの根本的な原因となり、双方にとって無駄なコストとなってしまいます。

求める人材のスキルや経験、人物像、企業の文化といった企業側のニーズを十分に伝えられていないと、的外れな人材を紹介される可能性が高まります。

また、担当者が業界や職種に関する知識を持っていないと、適切な人材を見つけることができません。また、業界の将来性や動向に応じた提案がもらえない、というのも行き当たりばったりの採用になってしまうため、人材紹介会社を利用するメリットとしての「長期的なノウハウ蓄積」という意味をもたなくなります。

対策として、自社の事業内容や企業文化を理解してもらうために、打ち合わせの際に、会社紹介資料や社内報などを用意しましょう。求める人材のスキルや経験だけでなく、人物像やキャリアビジョン、自社で実現可能なキャリア設計なども具体的に伝えられると効果的です。

また、採用担当者だけでなく、現場の人間も同席することでよりリアルな目線合わせを行うことができます

採用を急ぎ過ぎてミスマッチが発生した

人材不足を解消するために採用を急ぎすぎるあまり、人材紹介会社からの紹介を鵜呑みにして採用してしまうと、ミスマッチが発生する可能性が非常に高まります。採用を急ぐ気持ちは十分理解できますが、焦らず慎重に選考を進める必要があります。

対策として、まずは「いつまでに」という期日だけではなく、現実的なスケジュールを立てることが重要です。人材紹介会社に相談しながら目処を立てて、現場や経営サイドの理解も得なければなりません。

選考において、スキルや経験だけでなく、応募者の人物像や経歴、価値観なども確認しましょう。また、取得している資格をみたり、適性検査やリファレンスチェックなどを活用し、客観的な評価をするのもおすすめです。

同業が推薦するおすすめの人材紹介会社

ここでは、人材紹介会社を選ぶ際の参考として、総合型と業界特化型に分けて、同業目線でおすすめの人材紹介会社をいくつか紹介します。

【総合型】リクルートエージェント

https://www.r-agent.com/business/

国内最大級の人材紹介会社。豊富な求人数と実績を誇り、さまざまな業界や職種に対応しています。

URL https://www.r-agent.com/business/
料金体系 完全成功報酬型
運営会社 株式会社リクルート
紹介実績社数 約100,000件以上
登録者数 年間登録約1,433,000名

【総合型】doda

https://www.saiyo-doda.jp/lp/tm/main/

パーソルキャリアが運営する人材紹介会社。転職サイトdodaとの連携により、幅広い求職者にアプローチできます。

URL https://www.saiyo-doda.jp/lp/tm/main/
料金体系 先行投資型/成功報酬型
運営会社 パーソルキャリア株式会社
紹介実績社数 約50,000件以上
登録者数 会員数累計888万人

【総合型】ビズリーチ

https://bizreach.biz/service/bizreach/

ハイクラス人材に特化した人材紹介会社。年収800万円以上の求人が多く、エグゼクティブ層の採用に強みがあります。

URL https://bizreach.biz/service/bizreach/
料金体系 登録型兼サーチ型(基本利用料がかかります)
運営会社 ビジョナル株式会社
紹介実績社数 累計30,300社
登録者数 247万人以上

【業界特化型】ReNew by LIG Agent

ReNew by LIG AGENThttps://liginc.co.jp/renew/btob

こんな企業におすすめ!
  • Webデザイナーの採用ノウハウがなく、業界ど真ん中のエージェントを探している
  • Webデザイナー採用に悩む制作会社の方
  • 月間200万PVのメディアを活用して自社の認知を広げたい

Webクリエイティブ業界に特化した人材紹介会社。Web制作会社が運営しているため、デザイナー、ディレクター、エンジニアなど、クリエイター職種の採用に強みがあります。

お問い合わせはこちらから

URL https://liginc.co.jp/renew/btob
料金体系 成功報酬型
運営会社 株式会社LIG
登録者数 年間登録者1,000名超

【業界特化型】Geekly(ギークリー)

Geekly(ギークリー)https://www.geekly.co.jp/business/

IT・ゲーム業界に特化した人材紹介会社。ゲームクリエイターやプロデューサーなど、ゲーム関連職種の採用に強みがあります。

URL https://www.geekly.co.jp/business/
料金体系
  • 成功報酬型/理論年収の35%
  • 入社後3ヶ月以内の退職は手数料を一部返金
運営会社 株式会社Geekly(ギークリー)
紹介実績社数 14,000社以上
登録者数 月間7,200名以上/累計約9万名以上

【業界特化型】マスメディアン

マスメディアンhttps://www.massmedian.net/

マスメディア・広告、マスコミ業界に特化している人材紹介会社。マーケティングや広報関連のスキルを持った人材紹介に強みを持っています。

URL https://www.massmedian.net/
料金体系 成功報酬型
運営会社 株式会社マスメディアン
紹介実績社数 約6,000社
登録者数 約3万人

まとめ

人材紹介サービスは、採用活動を効率化し、優秀な人材を獲得するための強力なツールとなります。この記事を参考に、自社に最適な人材紹介会社を選び、慢性的な人材不足やミスマッチによる早期退職といった採用課題を解決しましょう。

もし人材紹介会社の選定にお困りの場合や、自社の採用戦略についてお悩みでしたら、ぜひ一度弊社「ReNew by LIG Agent(リニュー)」お気軽にお問い合わせください。 貴社の状況を詳しくお伺いし、最適な人材紹介サービスのご提案や、採用活動全般に関するアドバイスをさせていただきます。

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Takafumi Kubo
Takafumi Kubo Digital Education / Education,HR / Career Designer / 久保 貴史

クリエイター特化型人材サービスやWebクリエイタースクールにてキャリアデザイナーを務める。人材業界での経験を活かし、クリエイティブ人材の育成と支援に注力。1992年広島県出身。山口大学経済学部卒業後、地方銀行を経て人材業界に転身。営業とキャリアアドバイザーとして人事課題の解決に携わる。2022年LIGに入社。

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