こんにちは、転職エージェント「ReNew by LIG Agent」でクリエイターのキャリアデザインを担当している大澤です。
この記事では、Web制作会社として培った知見と転職エージェントサービスの運営経験を活かし、Webデザイナーの面接でよく聞かれる質問と、それに対する効果的な回答のポイントについてご紹介させていただきます。
採用側の質問意図や本音とともに、経験者・未経験者別で質問を分けましたので、参考になると嬉しいです!
下記のようなお悩みを抱えている方におすすめですので、ぜひ参考にしてください。
- 初めてWebデザイナーとしての面接に臨まれる方
- 実務経験者が聞かれる質問を予習しておきたい方
- 業界特有の面接傾向や注意点について理解を深めたい方
- 面接でNG行動を避けるための知識を得たい方
目次
Webデザイナーの面接でよくある質問17選
これまで多くのキャリアサポートをしてきた中で、とくに面接対策の相談を受けることが多かったので、今回はWebデザイナーの面接でよく聞かれる質問をいくつかご紹介します。
以下でご紹介しているものはあくまでも一般的な例となります。実際の面接では、企業の特性やポジションによってさまざまな質問が想定されます。重要なのは、ご自身の経験や考えを明確に伝えられるよう、事前に準備を整えておくことです。
面接は、企業の採用担当者との貴重な対話の機会です。十分な準備を行うことで、より充実した面接となり、お互いにとって有意義な時間となることでしょう。
1. 経験者・未経験者共通で聞かれること
①自己紹介をしてください
どの職種の面接でも、ほぼ確実に最初に面接官から問われる質問です。
質問の意図としては、短い時間で要点をおさえて伝えることができるか、また話し方や雰囲気から求職者の人柄を理解するためにも聞かれることが多いです。
職務経歴書の職務要約に記載している内容に肉付けして、1〜2分程度でまとめて伝えるようにしましょう。職務要約をそのまま読むだけなら職務経歴書を見れば良いだけになってしまうので、長くなりすぎないように肉付けしましょう。
また、最後に「よろしくお願いします」といった挨拶で締められるのがベストです。
②これまでの経歴で大変だったことを教えてください
最初の自己紹介で触れていた職歴の中から、具体的なエピソードとともに回答してください。
これには、困難な場面で自分の力でどう乗り越えてきたかを確認したいという意図で問われています。
職務経歴書には基本アピールポイントのみ記載されていることが多いため、どれだけ大変なことがあったかなどの背景が不明瞭です。そのため実際のエピソードありきで、実際にどう乗り越えて成果を出し、貢献してきたのかを伝えられると良いでしょう。
過去の経験を通じた成長のストーリーは、入社後の活躍イメージを具体的に描く上で重要な情報となります。
③これまでにどのような目標を達成した経験がありますか
こちらは、目標達成までのプロセスを具体的に回答いただきたい質問です。②の質問同様に、どのような背景があって成果を出してきたのかを問う内容となります。
とくに部署全体やチームで目標を追っていた方の場合、その中での個人の役割や関わり方、貢献度合いを確認したいと考えています。
よくチーム全体で達成している結果を職務経歴書に記載している方がいますが、それだと個人としての能力を測れないため、できる限り個人として貢献してきたことを伝えられると良いでしょう。
④自身の強みと弱みを教えてください
「長所や短所」を聞かれた際も同様です。
まず、強みは職種に役立つものを選び、弱みは改善策とセットで述べるようにしましょう。これには自己認識の深さや、課題克服の意識があるかを確認するために問われています。人となりを理解したい質問のため、スキル面のアピールというよりかは、人間性をアピールしましょう。
強みに関しては、もしご縁があって入社をすることができた場合に、その強みが企業にとって良い効果をもたらしてくれるかどうかのマッチング度を見られています。できる限りポジティブに受け取っていただける内容を準備しましょう。これまでその強みから良い成果を得た経験があれば、あわせて伝えるとなお信憑性が増します。
弱みに関しては、改善の対策が取ることができていることを伝えてください。単純に弱みだけ伝えるだけだと、改善しようと努力していないと思われてしまいます。とくに社会人としてふさわしくないような弱みを回答してしまうと、それだけで印象が非常に悪くなってしまいます。
⑤志望動機を教えてください
面接でほぼ必ず問われる質問の一つです。どれだけ志望度が高いか明確に判断されてしまうポイントとなります。
採用に力を入れている企業であれば、企業の価値観や掲げているビジョン、事業内容や業務内容など、できる限り具体的に企業のサイトや求人情報に記載されているはずです。このご時世、情報は企業サイトだけではなく、さまざまなサイト、SNSなどでも情報が得られるかと思います。
知らない企業の選考を理由なく受ける方はいないと思いますが、入ってから思っていた企業と違ったというのは自己責任です。企業情報をしっかりとキャッチし、ご自身にとって「この会社で働きたい」と思える動機を見つけて伝えるようにしましょう。
注意点があるとすれば、条件面や福利厚生のみを志望動機にするとあまり良い印象として伝わらないことと、ネットの情報がすべてではないということです。ご自身にとって信じられる情報や良いと思える情報をキャッチするようにしましょう。
基本的にネガティブな口コミは不満を持って辞めた方の情報でしかないですし、すでに改善されている企業も多くあります。情報に踊らされて良いご縁を自ら避けてしまうようなもったいないことだけは避けましょう。
⑥今後のキャリアビジョンを教えてください
キャリアビジョンを回答する際は、できるだけ具体的な内容を心がけましょう。基本的には、直近1〜3年で達成したい具体的な目標と、中長期の3〜5年で目指したい方向性の2つを組み合わせて伝えることをおすすめします。
実務経験者の方は、直近の目標としてさらなるスキルアップや専門性の向上を掲げ、中長期的には企業や社会にどのような価値を提供していきたいかという視点で話をまとめると良いでしょう。
未経験者の方は、直近の目標として早期戦力化に向けたスキル習得と、業界で必要とされるマインド形成を挙げ、中長期的には目指すクリエイター像への成長プロセスを説明できると良いでしょう。
⑦趣味や休日の過ごし方を教えてください
この質問はみなさんのプライベートを知りたいと思っての質問ではないことを前提としてご認識ください。
意図としては、日頃のストレス発散方法があるのかどうかや、企業に所属している既存の社員との相性を確認したいという点があります。
また、常にトレンドが移ろいやすい業界で働くデザイナーだからこそ、日頃からどんなところからどんな情報をキャッチしているかも問われているケースもあります。プライベートでもストレス発散ができつつ、どんな情報をキャッチしているのかを伝えられるとベストかと思います。
⑧好きなデザインや注目しているデザインはありますか
⑦の質問と少し被る内容ではありますが、この質問の意図は、デザインに対する視野の広さや、デザイントレンドへの関心度を確認することにあります。
デザイナーという職種の特性上、日頃からデザインへの関心を持ち続けることは自然な姿勢といえます。もちろん、プライベートの時間までをすべてデザインの研究に費やす必要はありませんが、好きなデザインや気になるデザインに自然と目が向くことは、デザイナーとしての好奇心や探究心を示す要素となります。
また、クライアントに最適なデザインを提案するためには、さまざまなデザインスタイルやトレンドを把握し、柔軟に対応できる視野の広さも重要です。
面接では、ご自身が注目している具体的なデザイン事例や、その理由について、自分なりの視点を交えて説明できるとよいでしょう。
プロフェッショナルとしての意識が高いデザイナーであれば、業界の動向や競合他社のデザインについても自然と関心を持っているはずです。ぜひ前のめりで答えられるくらいの状態でいられると良いですね。
2. 未経験者がよく聞かれること
①なぜWebデザイナーを目指そうと思ったのですか
未経験者がWebデザイナーとしての面接を受ける際には必ず聞かれる質問です。過去の実体験や興味関心を持ったきっかけを事前にまとめておきましょう。また、デザイナーの中でもなぜ「Web」デザイナーなのかも重要なポイントです。
単に「デザインが好きだから」「需要が高そうだから」といった一般的な理由や、「リモートワークができる」「デスクワークである」といった働き方に関する理由だけでは、志望動機として物足りないかもしれません。もちろん職業選択の要素の一つにはなりえますが、主たる志望理由としては適切とはいえないでしょう。
回答の際は、以下のようなご自身ならではの具体的なストーリーを組み立てることをおすすめします。
- Webデザインとの出会いや印象的な体験
- この職種で実現したい具体的なビジョン
- Webデザインならではの魅力や可能性について
このエピソード次第でWebデザイナーになりたいかどうかの熱量が測られてしまう可能性もあります。できる限り具体的に、なぜWebデザイナーを目指したのか、どういったポイントに惹かれたのかをまとめて伝えることをおすすめします。
②これまでの経験で活かせるスキルや強みは何ですか
Webデザイナーとして働くにあたり、これまでのキャリアも充分活かせます!
クライアントとの対話やチームでの協業におけるコミュニケーション力、課題を分析し解決策を導き出す思考力、納期を意識したプロジェクト管理能力など、働くうえで共通する内容があるかと思います。前職や学業で得たスキルを、Webデザイナーとしてどう活かせるか説明することが重要です。
汎用性のあるスキルは立派な武器になりますし、他職種の専門スキルがあればマルチクリエイターとして活躍できる可能性が高まります。ぜひこれまで培ってきたスキルをまとめてアピールしましょう。
③Webデザインのスキルはありますか、また学習はどのように行っていますか
Webデザインスキルの習得方法は、独学の方もいれば、社会人育成スクールで学ばれている方、美大に入り直した方もいるかと思います。そこで得たスキルは惜しみなく伝えましょう。
ただし、AdobeのIllustratorやPhotoshopといった基本的なデザインツールの操作スキルだけでは、十分とはいえません。ツールを使える人は市場にたくさんいます。その方々とどう差別化を図って伝えるかが重要です。たとえば、フォントや配色、レイアウトなど、なぜそのデザインを選択したのかといった考え方もデザインスキルといえます。
また、Webデザイナーとして働くために必要なツールは日々増えており、FigmaやCanva、STUDIO、生成AIなどのトレンドツールも学習している方やコーディングスキルも学ばれた方はぜひ惜しみなくアピールしてください!
④ポートフォリオはどのようなコンセプトで制作されましたか
掲載している作品含め、制作の意図が必ずあるはずです。各成果物の制作意図やターゲット、デザインのポイントをまとめておき、未経験でも制作に取り組む姿勢や工夫点を伝えられるようにしておきましょう。
また未経験だからこそ、スキルだけではなく人柄やデザインに対する想いも載せるべきです。実務経験のある方とは異なる角度から、あなたの成長への意欲や可能性を魅力として示すことができます。
①②③でも記載したポイントとあわせてポートフォリオでも目立つ形で可視化させて、面接でも触れてもらえるようにするのが効果的です。事前に準備をしておけば面接で聞かれても一貫性を持って回答できますよね。
3. 経験者がよく聞かれること
①これまでのプロジェクトでもっともチャレンジングだったことは何ですか
これまでにデザイナーとして参加したプロジェクトの中で、とくに想いが強かったものや大変だったエピソードを回答しましょう。課題に直面した際に、どのように乗り越えたかを意図して質問されています。
クライアントからのご要望や期待値、プロジェクトの予算感、人数、期間、自身の担当範囲など、差し支えない範囲でできる限り具体的に回答いただくことをおすすめします。
デザイナーとしてのスキルだけではなく、課題解決能力も見られていますので、新たなメンバーとして加入した際に活躍できるかどうかを見られています。
クライアントの期待を超えて結果を出せたストーリーはとくに良いかと思いますので、ぜひエピソードトークとしてご準備ください!
②使用したことがあるデザインツールやソフトウェアについて教えてください
使用可能なツールのことを聞かれているだけではなく、それを活用してどれだけデザイン業務に役立てられているかや貢献してきたかの回答を求められています。
自ら情報をキャッチして新たなツールを使用できるようになった経験や部下や後輩への指導経験がある方は、ぜひアピールいただくと良いでしょう。
Adobeツールなどの既存のツールだけではなく、トレンドをおさえてどれだけ新たなツールやソフトウェアを活用できているかは、デザイナーとして成長し続けているかの判断材料ともなります。
③デザイン過程での顧客折衝経験はありますか
デザイナーとしてのコミュニケーション能力と課題解決力を評価するために問われています。クライアントのニーズをどのように理解し、デザインとして実現してきたかを伝えられると良いですね。
実務では、予期せぬ変更依頼や追加要望への対応も重要な経験となります。クライアントの意図を正確に理解し、適切な提案や対応ができた経験があれば、ぜひ伝えていきましょう。
ちなみにそういった突然のアクシデントでは、多くの場合ディレクターやエンジニアとの連携が必要となります。チームメンバーとのコミュニケーションを通じて乗り越えたご経験があれば、あわせて説明できるとよいでしょう。柔軟性やコミュニケーション能力を一気にアピールできるかと思います。
④自分のデザインがどのように成果を上げたのか、数字や具体的な事例を教えてください
この質問では、デザインワークが実際にどのような効果をもたらしたのかを、具体的な数値や事例を用いて説明することが求められています。たとえば、リニューアルによるコンバージョン率の向上や、ユーザビリティ改善による問い合わせ数の増加など、可能な限り定量的な成果を示すことが重要です。
デザイン制作後の運用実績まで把握できていることは、大きなアピールポイントとなります。クライアントからのお言葉も、デザインの価値を示す重要な指標となりますが、できれば数値データと組み合わせて説明できると、より説得力が増します。
⑤マネジメント経験はありますか
リーダーやマネージャーポジション、またはその候補として面接を受ける場合、マネジメント経験が重要な評価ポイントとなります。
具体的には、プロジェクト全体の進行管理、チームメンバーへのタスク割り振り、進捗確認、そして問題が発生した際の迅速な対応経験を伝えられると良いです。また、単にタスクを割り振るだけでなく、各メンバーのスキルや強みを理解し、それを活かした役割分担ができていた、などのエピソードもあればさらに良い評価を生みます。
また、メンバーの育成経験もアピールポイントとなります。後輩のスキルアップを支援したり、フィードバックを通じて成長を促したエピソードがある場合、それを強調することで、人材育成力をアピールできます。たとえば、「新人デザイナーをメンターとしてサポートし、3か月で独り立ちできるレベルに育成した」などの具体例が効果的です。
マネジメント経験が浅い場合でも、チーム内でのリーダーシップやタスク管理に関する具体的な役割を説明することで、自身の潜在的なマネジメントスキルをアピールすることが可能です。
「質問はありますか?」と言われたときの逆質問
面接の最後に時間に余裕があれば、逆質問を問われるケースがあります。
大前提、企業サイト上や求人内容に記載されている内容を確認してから逆質問をするようにしてください。個人で調べられる範囲で可視化していただいている内容を質問してしまうと、興味関心が低いのではないかと思われてしまう可能性があるため、事前に企業研究をしたうえで、逆質問を用意しておくことをおすすめします。
参考までにいくつか逆質問例をご紹介します!
①配属されるチームメンバーの構成や雰囲気を教えてください
選考課程では見えないのが職場の雰囲気だと思います。オンライン面接が増えている中でとくに見えないところだと思いますので、面接のタイミングで聞いてみると良いかと思います。
一緒に働くメンバーやチーム体制を知ることで、職場の雰囲気をイメージしやすくなります。面接官も人事の採用担当者だけではなく、現場のリーダー以上の方が面接に入られているケースが多いかと思いますので、どんなチームメンバーと働くことができるかはお話しいただけると思いますので、ぜひお伺いしてみてください。
②デザイナー同士が互いに成長し合うためにされていることはありますでしょうか
「会社は教えてもらうための場所ではない」という点は忘れずに、やはり成長できる機会をチーム内でも築けているかは気になるポイントですよね。
チームや組織として、どのようにデザインレベルを高めていく機会を設けられているかも質問できると良いかと思います。もちろん①で回答が得られれば、この逆質問は不要です。
「私自身も日々学びを大切にしているのですが、」といった前置きをしてから逆質問すれば、より意図が伝わりやすいかと思います。
③リーダーorマネージャーポジションへキャリアアップを目指すために、御社で働く方のモデルケースを教えてください
成長意欲が感じられる逆質問となります。
実際に何が評価され、どうキャリアアップしていくのかが明確になり、これから入社をするにあたって指標にもなるかと思いますので、お伺いできると良いかと思います。
④今後、会社が目指している方向性について教えていただけますか
企業サイト上でわかる範囲は事前に付け加えたうえで逆質問できるとなお良いです。
受けている会社が今後目指しているビジョンは知りたいポイントですよね。そこに共感して入社を決める求職者を多数見てきました。また、企業としては3ヵ年、5ヵ年と事業計画を堅実に計画しているケースが多いです。
未経験者が聞いてしまうとだいぶ大それた質問かもしれませんが、やはりそのビジョンに共感し、自分自身がどう貢献していくべきかを明確に見出せることになるかと思いますので、「教えていただける範囲で」という枕ことばを置きながらぜひお伺いしてみてください。
補足:条件面について質問する際の注意点
条件面や福利厚生は、働くうえで気になる点ではあるとは思いますが、質問の仕方を工夫する必要があります。
以下のように、単なる条件の確認ではなく、企業の価値観や文化への関心を示すようなアプローチがおすすめです。
「御社のサイトで○○という制度を拝見しましたが、実際の活用状況はいかがでしょうか」
「人材育成に力を入れていると伺いましたが、具体的にはどのような取り組みをされていますか」
Webデザイナーの面接でやってはいけないこと
面接を受けるうえでのやってはいけないこと(=失敗例)をお伝えします。
一般的な失敗例としては、企業研究をしていないことや上記でも触れた条件や福利厚生面ばかり聞いてしまうことが挙げられますが、今回は、Webデザイナーの面接でとくに注意すべき点をお伝えします。
ポートフォリオを準備せずに臨む
未経験者に限ってのことではありますが、そもそもポートフォリオなくして選考を受けることはできません。もちろんポートフォリオなしでも受けられる企業もあるかもしれませんが、デザイン力を求められていないということなので、入社後にデザインの実務経験が積めないポジションである可能性があります。
経験者の方であっても、実績を具体的に提示できない場合は、書類選考の段階で通過することは難しいでしょう。デザイナーとして働くためには、自身の実力や可能性を示すポートフォリオの準備は必要不可欠な要素となります。
他人を批判するような発言をする
こちらは他業種であっても同様に注意すべきポイントではありますが、前職の上司や同僚、過去に携わったプロジェクトのクライアントを悪く言うことは避けましょう。とくにクライアントのことを悪く言ってしまうとネガティブな印象を与え、入社後の対応にも不安を抱かせる原因となりかねません。
稀にSNSでも公開設定をオープンにしているのにも関わらず、ネガティブに捉えられる発信をしている方がいますが、選考前に企業からチェックをされていることもありますので、ご注意を。そもそも否定的な投稿は、公開・非公開に関わらず控えるべきです。
理想的なのは、クライアントとの関係やプロジェクト内、社内でのコミュニケーションにおいて、常に前向きで建設的な関係を築けている状態です。単に面接対策というだけでなく、デザイナーとして長期的にキャリアを築いていく上でも重要な要素となります。
デザインプロセスを説明できない
面接官は、デザインの仕上がりだけでなく、課題をどのように解決したのか、デザインプロセスを知りたがります。説明できないと、スキルや考え方が伝わらず、評価が下がる可能性があります。ポートフォリオに基づき、どのようにアイディアを発展させたのかを具体的に説明する練習をしておきましょう。
とくに、未経験者はこの説明ができるかが重要です。クライアントワークではない架空の制作物だったとしても、いかにリアルにイメージして制作に取り組めているか見られています。
制作作品の背景として、概要や架空クライアントからどのようなニーズや課題感があるのか、目的やゴールは何なのか、そのうえでどんなポイントをおさえて制作をしたのか。実務経験がないからこそ、プロセスを丁寧に組み立てて制作を行い、それをPRできるかが重要になってきます。
デザインに対するこだわりを押し付けすぎる
自身のデザインへのこだわりを過剰に主張しすぎると、クライアントのニーズに対応できる柔軟性に懸念を持たれてしまいます。
デザインにこだわりや想いがあることは良いことではありますが、なによりも大切なのはクライアントが求めていることをみなさんのスキルで解決したり、提供できることだと思います。
「デザインへの探究心と情熱を持ちつつ、状況に応じて柔軟に対応できる」という姿勢も伝えるべきです。
Webデザイナーの面接における事前準備
まずは面接に向けて必要な準備を入念に進めていきましょう。不安を感じることは自然なことですが、準備を重ねることでその不安を自信へと変えることができます。以下に、重要な準備のポイントをご説明します。
1. まずは自己分析と企業研究
自身が目指すWebデザイナー像を明確にし、自分の強みや成長課題を整理することから始めましょう。面接で伝えるべき内容を準備するためにも、この自己分析は不可欠な準備となります。
また、同じくらい大切なのが企業研究です。志望企業だけではなく、競合他社と比較することで特徴や強みを理解でき、より説得力のある志望動機を組み立てることができます。
2. ポートフォリオの準備と見直し
面接の場でもっとも重要な資料の一つです。応募先の企業やポジションに合わせて、以下の点を意識して準備しましょう!
経験者であれば、応募する企業が重視する業界やデザインスタイルを理解し、それに近い作品を厳選して提出をしておくのがベストです。各プロジェクトの目的、デザインの裏にある考え方、使用ツール、プロジェクトの結果などを明確に伝えられるように準備しておくのがおすすめです。
未経験者はできる限り企業の重視するデザインスタイルに合わせたいですが、複数の企業に対応できる汎用性のあるポートフォリオを作成することをおすすめします。
リンク切れやレイアウト崩れがないか最後に確認しておいてくださいね。
3. 面接の準備
上記で記載した面接の想定質問と回答内容をまとめてみてください。何を聞かれても良いように、上記の他にもさまざまな質問事例を調べて準備をしておけるとさらに良いです。
また、信頼できる知人や業界の知見を持った方、たとえばクリエイター転職に特化したエージェントに面接練習を依頼することも準備しておきたいですね。
4. 心構え
これはとくに未経験者にいえることですが、初めてWebデザイナーを目指す方を企業は非常に慎重に審査します。即戦力とはならず、入社後の教育コストや給与が発生する中での育成が必要となるためです。
しかし、そのような状況でも採用いただけた際には、いち早く企業に貢献できるよう覚悟を持って頑張って欲しいと思います! Webデザイナーとしてのキャリアを選択した以上、長期的な視点でキャリアを築いていくという強い意志を持って面接に臨むことが重要です。
さいごに
いかがでしたか? 転職経験をお持ちの方でも、Webデザイナーとしての面接は初めての経験という方が多く、具体的な質問内容や対策方法を知る機会は限られていたのではないでしょうか。
すでにWebデザイナーのみなさんも、面接が苦手という方は、ぜひ準備を重ねて自信を持って面接に臨んでいただきたいと思います。
より良いキャリアを築きたい、自分に合ったキャリアを見つけたい方は、ぜひ転職エージェントをご活用ください。相性の良いキャリアアドバイザーを見つけて積極的にサポートを依頼すれば、面接練習や適切な面接アドバイスをいただくことができ、最良のご縁に繋がることがあります。
クリエイターに特化したエージェントとして、Webデザイナーの採用担当者の視点からサポートを受けたい方は、ぜひ弊社が運営する「ReNew by LIG Agent」へご相談ください。一人ひとりの理想のキャリア実現に向けて、全力でサポートいたします!