- 新卒ブログとは?
- 2024年4月に新卒入社したLIGメンバーが、日々の学びや気づきを綴るブログです。彼らがふだんどんなことを学んでいるのか、気軽にのぞいてみてください。
UI/UXのデザインツールとして知られるFigmaですが、ホワイトボード機能を持つ「FigJam」に続き、今年6月に新たなプロダクト「Figma Slides」が登場しました。
もともとFigmaでスライドを作成していたのですが、Figma Slidesを使い始めてからはとにかく使い勝手が良く、手放せない存在になりました。
今回は、Figma Slidesの機能や使用感についてご紹介いたします。
目次
Figma Slidesの特徴・機能
https://www.figma.com/ja-jp/slides/
スライドモード/デザインモードが切り替えられる
Figma Slidesの一番の特徴は、基本的なスライド作成機能と高度なデザイン機能が両立している点です。
まず簡易的なスライドモードでプレゼンテーションの骨組みを作り、その後デザインモードに切り替えて細かな調整を行う、といったことができます。
▲スライドモード
スライドモードでは、テキスト入力、画像配置、図形や表の挿入といった一般的なスライド制作ができます。
▲デザインモード
デザインモードでは、オートレイアウトやレイヤーパネルなどの高度な機能を駆使して、ビジュアルを整えることができます。
Figma Slidesを使えば、デザイナーがデザインモードを使って全体的なレイアウトやビジュアルを整え、その後非デザイナーがスライドモードでコンテンツの編集や微調整を行うといった役割分担ができそうです。
文字や色のスタイルがある
Figma Slidesには、8種類のテキストスタイルが標準で用意されています。
スタイルごとにフォント、太さ、サイズなどのカスタマイズが可能で、カスタマイズしたスタイルは他のスライドでも適用できます。毎回フォントや大きさを指定したり、他のスライドからスタイルをコピー&ペーストする必要がなく、プレゼンテーション全体で一貫したデザインを維持することができます。
また、カラーパレットに関しても、一度使用した色は自動的にカラーデッキに追加されるため、色の統一性も持たせることができます。
豊富なテーマがある
Figma Slidesには、さまざまな目的に応じたスライドテンプレートが用意されています。
どれも非常におしゃれでありながら、良い意味でテーマ感がなく汎用性高く使えそうです。また各テーマは単一のスライドデザインだけでなく、複数のテンプレートページを含むセットとして提供されているため、プレゼンテーションの流れを意識した構成が可能になります。
ライブ・インタラクションでコミュニケーションできる
Figma Slidesには、プレゼンテーション中に双方向のコミュニケーションを可能にするライブ・インタラクション機能があります。現在、4つのライブ・インタラクションがあります。
Poll:投票ができる機能
プレゼンテーション中に、リアルタイムで参加者の意見を集めることができます。
Stamps:スタンプを押すことができる機能
スライド上に直接スタンプを押せる機能です。内容に対する即時の反応や感情表現が可能になり、より活発な参加を促すことができます。
Alignment:意見の一致度スケール
特定のトピックや提案に対する参加者の賛同度を視覚的に表現できます。
Prototype:Figmaで作成したプロトタイプの表示
Figmaで作成した操作できるプロトタイプをスライド内に直接組み込むことができます。
以前は動いているプロトタイプを録画したり、都度Figmaに画面を移して、プロトタイプを見せる必要がありました。
しかしFigma Slidesでは、プロトタイピングのリンクをコピーしてスライドに直接貼り付けるだけで、インタラクティブなプロトタイプをスライドに埋め込むことができます。
もちろん、Figmaで作成したデザイン要素もコピー&ペーストで簡単に入れ込むことができます。準備時間が大幅に短縮され、UIの説明などのプレゼンテーションがよりスムーズに行えるようになりました。
AIライティング機能がある
テキストのトーンや長さを簡単に調整できる機能です。Professional(フォーマル)⇔Casual(カジュアル)、Concise(簡潔)⇔Expanded(詳細)を指定すると、トーンに合わせた文章をAIが自動で作成してくれます。
下記の文章の違いを試してみましたので、参考にしてみてください。
元の文章
秋の風が街を包み込み、木々の葉が鮮やかな赤や黄色に染まり始めた。公園のベンチに座ると、足元に広がる落ち葉がカサカサと音を立てる。遠くから子どもたちの笑い声が聞こえ、まるでこの瞬間が永遠に続くかのように感じられる。冷たい空気が鼻をくすぐるが、それすらも心地よく、静かな時間の中でゆっくりと深呼吸をした。
Professional かつ Concise
秋の風が街を包み、木々の葉が赤や黄色に染まり始める。ベンチに座り、落ち葉がカサカサと音を立てる。子どもたちの笑い声が遠くから聞こえ、この瞬間が永遠に続くかのように感じる。冷たい空気が鼻をくすぐるが、心地よく、静かな時間の中で深呼吸する。
Professional かつ Expanded
秋の風が街を包み込み、木々の葉が鮮やかな赤や黄色に染まり始めた。公園のベンチに座ると、足元に広がる落ち葉がカサカサと音を立てる。遠くから子どもたちの笑い声が聞こえ、まるでこの瞬間が永遠に続くかのように感じられる。冷たい空気が鼻をくすぐるが、それすらも心地よく、静かな時間の中でゆっくりと深呼吸をした。このような自然の美しさと平穏な瞬間は、心に穏やかな感動を与える。
Casual かつ Concise
秋の風が街を包み込み、木々の葉が鮮やかな色に変わり始める。ベンチで座っていると、足元の落ち葉がカサカサと音を立てる。子どもたちの笑い声が遠くから聞こえ、この瞬間が永遠に続くかのような感覚。冷たい空気が鼻をくすぐるが、心地よく、静かな時間の中で深呼吸。
Casual かつ Expanded
秋の風が街を包み込み、木々の葉が鮮やかな赤や黄色に染まり始めた。公園のベンチに座ると、足元に広がる落ち葉がカサカサと音を立てる。遠くから子どもたちの笑い声が聞こえ、まるでこの瞬間が永遠に続くかのように感じられる。冷たい空気が鼻をくすぐるが、それすらも心地よく、静かな時間の中でゆっくりと深呼吸をした。この時、自然との調和を感じ、日常の喧騒から離れて心が落ち着く瞬間だ。
2025年からは一部有料化
2024年中は、ベータ版としてリリースしているため無料で使うことができます。しかし2025年には、スタータープランでは無料、有料プランではプランに応じて月額3ドルまたは5ドルになると発表されているため、注意が必要です。
Figma Slidesをまだ使ったことがない方は、ぜひ全機能を無料で使える今のうちに試してみてください。
まとめ
Figma Slidesは、AIを活用した機能やFigmaの既存機能との連携により、非常に使いやすく、スライド作成の手間を大幅に削減できそうです。デザイナーと非デザイナーが協力すれば、効率的に素早くスライドを作ることができます。
ぜひベータ版として無料で使えるこの機会に、使ってみてはいかがでしょうか。
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