「事例記事」を制作する際の5つのポイントとは?

「事例記事」を制作する際の5つのポイントとは?

Kakeru Yanagi

Kakeru Yanagi

こんにちは。インハウスマーケターのかけるです。

LIGではオウンドメディア「LIGブログ」を始め、Web制作やコンテンツ制作支援、システム開発など、様々な事業領域で企業様のご支援をしております(最近では、生成AIを活用したDX支援事業である「生成AIコンサルティング事業」もスタートしました!)。

こうしたなかで、私たちインハウスマーケティングチームでは、その支援実績やお客様との取り組みを知っていただくために、「事例記事」の制作を積極的に行なっています。

事例記事は、サービスを検討する企業様(潜在顧客)に具体的な導入イメージを持っていただけたり、自社のブランディングに繋がったりなど、多くのメリットがあります。

そこで今回は、事例記事の制作を進めていく際の大事な5つのポイントを解説します。

「事例記事のクオリティをもっと上げたい」「これから本格的に事例記事の制作に力を入れていきたい」と考えているマーケターや広報担当の方にとって少しでも参考になれば幸いです。

事例記事を制作する際の5つのポイント

1.「下調べ」を徹底的に

一つ目は、取材前の「下調べ」を徹底的に行うことです。基本中の基本ではありますが、取材での話を掘り下げたり、より深くお客様のことを理解したりするためにとても大事なことです。

特に私のようなマーケターや広報担当など、事業サイドではない立場(プロジェクトに直接関わっていない立場)の担当者が制作を行う場合は、プロジェクトの背景や進め方、成果などプロジェクトの担当メンバーよりも前提知識が少ない分、下調べをより意識して注力しましょう。

下調べでは、最低でも以下について事前に調べておきます。

  • クライアントの基本情報(事業内容、経営理念など)
  • 発注いただいた背景
  • 提案資料の内容
  • プロジェクトの進め方やプロジェクトメンバーの構成
  • 定量/定性の成果(納品物)
  • 担当メンバーへのヒアリング(所感やエピソード)

また、もし可能であればクライアントと自社の担当メンバーが交わしたメール・チャットのやりとりを全て見返しましょう。「どのような流れでプロジェクトが進んだのか」「どんなことが起こっていたのか」「何につまずいたり、何に喜んでいただけたりしているのか」などを事前に把握しておきましょう。

2.制作の「目的」に沿った質問をする

二つ目は、制作する「目的」に沿った質問をすることです。冒頭でも記載した通り、事例記事の主なメリットは、「潜在顧客に自社サービスを知ってもらうこと」と「自社のブランディング」です。

この目的を達成するための質問を用意することが重要です。弊社の取材では以下のことをメインで質問するようにしています。

  • 弊社に発注いただいた理由は?(決め手とは?)
  • プロジェクト進行中に印象に残ったエピソードは?
  • プロジェクトの中でつまづいたり、大変だったところは?
  • どのような成果を得られたのか?
  • ご支援の中で満足している部分は?
  • もっとこうしてほしかったところは?

ここで重要なのは、「ヨイショ」にならないようにすること。あくまでクライアントの本音の言葉をいただくことが大切です。

また、「もっとこうしてほしかったところは?」という質問はネガティブな印象に繋がると思われがちですが、「ヨイショ」とならずに記事の信ぴょう性や信頼性を得るために聞くことも必要です。

3.担当メンバーもしっかり語る

基本的にLIGの導入事例記事では、クライアントと案件の担当メンバーが口語で会話をする「Q&A形式」で展開します。

クライアントだけではなく、担当メンバーにもプロジェクトでこだわった点やエピソードを語ってもらうことで、キーワードとなる情報を得ることができたり、潜在顧客も発注後のイメージがつきやすくなったりします。

また、担当メンバーも登場することで、「どういう人がいるのか(どういう人が自社を担当するのか)」をイメージできるので、発注する際の安心感にも繋がります。

4.タイトルワークにこだわる

事例記事のメインの読者は、サービスを検討している潜在顧客です。そのため潜在顧客の興味を惹きつけるタイトルワークを意識しましょう。

わかりやすいところだと、数字を入れる、つまり定量的な「成果」を入れることです。成果をファーストビューで見せることで、自身の状況と照らし合わせやすくなり、記事に対する関心が高まります。

基本的に事例記事の制作を決める段階で、定量的な成果を下調べしておくとよいですが、取材の段階で「具体的な成果はこれから!」という場合は、取材を通して印象に残ったキャッチーな言葉や嬉しい言葉をタイトルに取り入れることをオススメします。

5.「気づき」や「学び」を記事に入れる

最後は、「気づき」や「学び」を入れることです。

ただ、クライアントに自社商品・サービスの魅力を語ってもらう導入事例記事だけではなく、読者(潜在顧客)に「気づき」や「学び」などのノウハウを与える記事を目指しましょう。

例えば、クライアントが「どのように依頼先を探したのか?」「依頼先を探す上で、何を考えていたのか?」「自社の商品・サービスを使ったことで、どんな事業課題を変えられたのか?」など、他社の成果を出すまでの動きや考え方を明記した記事です。

読まれる記事は、一様にして「共感性」が高いです。共感性を高めるためにも、「読んだだけでもタメになった」「新しい知識が得ることができた」と思ってもらうために、取材ではクライアントならではの考えや未来のビジョンを語ってもらうようにディレクションしてみてください。

まとめ

いかがでしたか。今回は事例記事のポイントを解説しました。

事例記事は、重要なマーケティング施策として多くの企業が力を入れて取り組んでいます。ぜひ今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

それではまた!

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大学卒業後、IT系上場企業に新卒入社したのち、2021年にLIGにジョイン。メディアディレクターとして、おもしろ企画からCVを狙ったストレートな企画まで幅広く担当。現在はインハウスマーケティング部にて、生成AIの社内推進・生成AIコンサルティング事業を担当。

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