こんにちは。観音クリエイションです。
今回は、山形県米沢市で250年以上の歴史を持つ『滑川温泉 福島屋』さんが新しく一棟貸しの無人宿「ECHō」(エコー)をオープンされるとのことで、オープン前に仲間4人で宿泊する機会をいただきました。
- 都会の喧騒から離れた大自然の環境で
- バーベキューやサウナを楽しんで
- コーヒーやお酒を片手に、会話に花を咲かせる
この記事では、そんな「ECHō」での1泊2日の滞在で感じた魅力をお伝えします。2日間ずっと楽しくて、みんなずっと笑っていた気がします。本当に良い時間でした。
今回のメンバー
元LIGのバックエンドエンジニア。株式会社無計画の代表取締役社長。2020年に新潟に移住し、気の合う同僚2人と一緒に生活を送っている。今回の記事ではカメラマンを担当。
LIGのメディアディレクター。温泉好き。温泉に入るためだけにハンガリーまで行ったこともある。源泉掛け流しの温泉が至高。好きな温泉地は草津。
ヒップホップのトラックメイカー、ライター。2020年に古民家を購入して長野県信濃町に移住した。旅行が好きで、国内外問わず楽しそうな場所を探し続けている。
LIGのアカウントプランナー。キャンプが好きで、3日間仕事をサボってキャンプをしたこともある。友人と別々の車で河原に出かけて、各々自由にソロキャンしながら夜を明かすのが週末の楽しみ。
貸別荘「ECHō」へのアクセス
貸別荘「ECHō」が建つのは山形県米沢市の森の中。半径300メートル圏内に他の民家はなく、周辺には美しい木々や川の景色が広がります。空気が澄んでいて、とても静か。
そんな原始に近い環境なのに、駅から歩いて10分もかからないのが面白い。
最寄り駅はJR奥羽本線の峠駅。東京駅から新幹線で向かう場合は2時間ちょい。今回僕たちも電車で来ましたが、乗り換えは福島駅での1回だけでめっちゃアクセスが良かったです。山形県ってもっと遠いところにあると思ってた。
今回宿泊させていただくのがこちらの4〜6名用の「ECHō」N棟。駅から歩いていくと「本当にこんなところに貸別荘があるのか……? あったわ」ってなってびっくりしました。
こちらは「ECHō」N棟のすぐ隣に建つ、2〜3名用の「ECHō」S棟。
貸別荘「ECHō」で仲間とチルな時間を過ごそう
「ECHō」には無人チェックインシステムが導入されているので、スタッフの方と会うことなく入室できます。事前に頂いた暗証番号を入力して室内へ。
お部屋に入ってまず目を奪われたのがリビングからの景色。大きな窓にカーテンなしという思い切ったインテリアデザインで、開放感が半端ない。明らかに普通の住宅とは異なるつくりで、「いつもと違う、楽しい時間が始まるぞ」という気持ちに包まれました。
イチロー
すげえ……。かっけえ……。
観音
木がいっぱい使われてていい匂いがする。
かける
マジいいなーこんな家に住みたい。
リョウタ
ここって1泊いくらぐらいすんの?
かける
一棟貸しの素泊まりで、4人までだと5万円ですね
イチロー
え、ここ1人1万2500円で泊まれるの?
観音
めっちゃ安くないですか?
かける
安いですよね。ちなみにバルコニーに出るとフィンランド式サウナもついてます
イチロー
オプションで使える的なやつ?
かける
料金に含まれてるやつ。滞在中は無料で入り放題のやつ
リョウタ
最高では?
▲電気式ストーブにサウナストーンを置いたフィンランドサウナは総檜づくり。もちろんロウリュも可能。
▲もちろんサウナとは別に、お風呂もあります。
▲パウダールームを兼ねた脱衣場は広々とした設計。4人で宿泊しても朝の歯磨き渋滞が起きませんでした。
ウェルカムスイーツは地元山形県米沢市で評判の梅花堂のカヌレと、鷲コーヒーのドリップバッグコーヒー。お湯を沸かして、お部屋にコーヒーの香ばしい香りを漂わせながら、今回の滞在プランを話し合います。カヌレがもちもちでおいしい。
観音
1泊2日、何しましょうかね。
かける
今回せっかくのいいお部屋なので、あんまり予定は詰め込まないでおきました。あんまりあっちこっち出かけるのも時間的にもったいないかなあと思って。
リョウタ
ここでの時間をのんびり満喫するプランね。
かける
ですです。夕食のバーベキューと、明日の朝食だけ手配しています。
観音
なんてデキる子。
イチロー
ヘイヘイヘイ! 冷蔵庫の中にキンキンに冷えている瓶ビールを発見しました!
リョウタ
それは大変だ!
観音
今すぐ飲まなきゃ!
というわけで乾杯。昼からみんなで飲むビールが一番うまい!
冷蔵庫の中には瓶ビール、ジントニック、スポーツドリンク、炭酸水、ミネラルウォーターがそれぞれ4本ずつ冷やされていました。なんとこれらも料金に含まれているとのこと。ありがとうございますありがとうございます。
夕食メニューは米沢牛BBQセットがおすすめ
ビール片手に4人そろってテラスへ。バーベキューをやっていきましょう。
食材付きプランで米沢牛BBQセットを選択すると、このような美しいお肉セットを事前に準備して冷蔵庫に入れておいてくれます。米沢牛、天元豚、国産鶏肉が1人300グラム。ぜったいおいしい。
噛んだ瞬間うますぎて半笑いになりました。塩胡椒で食べると赤身の旨みと脂の旨みがダイレクトに脳に伝わってきて非常に良い体験です。さすが日本三大和牛。
ちなみにアメリカみたいなバーベキュー設備があるので、デカいステーキ肉や塊肉を買ってきて豪快に焼くのも楽しいと思います。スイッチ一発で着火できるからすぐスタートできて便利。
そうそう、こういう自然に囲まれた環境に来たらぜひおすすめしたい遊びが焚き火です。今回はイチローさんが私物の焚き火台を持ってきてくれて、手慣れた様子で良い火を起こしてくれました。この辺りは春先でも日が傾き始めると気温が10℃を下回って、けっこう冷えるんですよね。
小枝を炎の中に投げ入れて、暖をとりながら、なんでもない話で盛り上がる。イチローさんがふとこぼした「やっぱこんな感じで自然に触れると、調子良くなりますよね」という言葉に「わかる〜〜〜」ってなりました。焚き火台は今後「ECHō」の正式な設備として導入されるとのこと。
日が落ちて、冷えてきたので室内へ。服についた煙の香りがエモい。
なぜだかいつもより話が弾む「ECHō」の夜
ぞろぞろとテラスからリビングに移動して飲み直し。
個人的にこの時間が今回の旅のハイライトでした。自然いっぱいの環境がそうさせるのか、リビングの天井が高くて声や音の響きが心地良いからなのか、会話のキャッチボールがめっちゃ楽しい。この場所ならではのリズム感やグルーヴ感が生まれていたように思います。
話題は仕事や価値観や遊びについて。中でもリョウタさんの「遊ぶまでの距離」の話が印象に残っています。
リョウタ
さっきイチローも言ってたけどさ、自然に触れるのって大事じゃん? で、俺は『遊ぶまでの距離がどれぐらいあるか』が重要だと思ってて。
イチロー
遊ぶまでの距離……。
リョウタ
うん。『自然までの距離』でもいいかもしれない。たとえばここみたいに、すぐ近くに河原があって、そこら辺に薪になるような木がいっぱい落ちてたら、普通にもっと焚き火してると思うんよ。生活の一部みたいな感じで。
かける
なんとなくわかるかも。
リョウタ
俺は新潟に移住してから気づいたんだけど、やっぱ田舎ってその『遊ぶまでの距離』が近いんよね。豊かな自然にサクッとアクセスできる。だから俺、移住してから常に調子良い状態が続いてて。
イチロー
いいなあ。東京は居酒屋で飲んだり、ライブを観に行ったりするアクセスはいいけど、こういう手付かずの自然に触れに行く、みたいなのは都内だと難しいですもんね。
リョウタ
イチローもかけるも、今は20代でガッツリ仕事する時期だから東京に住むのは全然アリだと思う。けど東京って、なんか常に蓋をされてる感じがするじゃない? だから定期的にその蓋を外すような、自然の中に身を置いて、脳が開くような今回みたいな遊びをしたほうがいいよっていう。オッサンからのアドバイスです。
「あと楽器やるといいよ。ジジイになってもできるから」と、リョウタさんが持ってきたギターとジャンベで始まったセッションがめっちゃ楽しかったです。周囲に家がないから思いっきり叩いて大きい音を出しても誰にも迷惑がかからない。蓋が外れて、脳が開いていくような感覚。てかリョウタさんはなんでこんなでっかいジャンベを当たり前のように持ち歩いているんだ。
気づけば夜中の1時。いっぱい遊んで、いっぱい喋って、いっぱい飲んで、ぐっすり眠りました。
「ECHō」の寝室環境が素晴らしい
おはようございます。起きたら同室のリョウタさんの寝相が変だったのでグループチャットで展開しました。
するとかけるさんの同室者のイチローさんの歯磨きのほうが変だったので負けました。いつもそんな溺れそうな感じで歯磨いてるの?
そういえば「ECHō」のベッド、めっちゃ寝心地が良かったです。「うちもここと同じマットレスを導入したい」と思ってシーツをめくってメーカー名で検索をかけたところ、20万円ぐらいするアメリカシェアNo.1の高級なやつが出てきたのでそっとシーツを戻しました。
▲「ECHō」で導入されているのはSealyのPremium Seriesというマットレス。朝までぶっ通しで快眠でした。
ちなみに寝室の全景はこんな感じ。シンプルながら高級感のあるデザインで、高級ホテルのような睡眠体験でした。
地元米沢の朝食セットを楽しむ
朝ごはんも事前に注文しておくと、バーベキューと同じように食材を冷蔵庫に準備しておいてくれます。最低限の調理で完成するようになっていて、手順書にしたがって食材を切ったりお湯を沸かしたりするだけなので簡単。
朝からみんなでワイワイ言いながら調理するの、楽しいですよね。
この日のメニューは白ご飯、お味噌汁、棒だら煮、湯豆腐、醪漬け、麹納豆。食材は全部山形産のものです。
豆腐の味が濃厚で、とてもおいしい。地元米沢の桑原豆腐店というところから、手作りのものを仕入れているらしいです。毎朝こういう朝ごはんを食べたい。
朝食後は森林散策や温泉も
朝食後、腹ごなしに周辺をぷらぷらと散策。爽快。
時間があれば「ECHō」の経営母体の旅館『滑川温泉 福島屋』さんの温泉に立ち寄るのがおすすめです。「ECHō」からは車で10分。車がない場合は、事前に申し込んでおけばスタッフの方が送迎してくれます。
湯治目的で訪れる人も多いという、滑川温泉の泉質がそれはそれは良くて。体の凝り固まったところがじんわりほぐれていくような心地よさでした。
温泉好きのかけるさんは「すごい! 源泉掛け流し! ほら! オーバーフローしてる!」「そこの湧き出てるところが一番鮮度が良いんですよ! 僕そこ行っていいですか!」「温泉は、ワインなんです!!」と温泉愛を熱く語っていましたが半分ぐらい何言ってるかわかりませんでした。僕が知る限り温泉は、ワインじゃなくて、温泉です。
帰る前のお昼ご飯は「ECHō」から歩いて5分の「峠の茶屋 江川」がおすすめ
そうこうしているうちに帰る時間になってしまいました。あっという間。出発前に、事前に調べておいた峠駅前の食堂「峠の茶屋 江川」で腹ごしらえを。
メニューを探していると女将さんが「あ、ごめんねー。わたしのお店メニュー置いてないのよー。お腹空いてる? お蕎麦にしよっか。山菜をとってきたのがあるから天ぷらにしてあげるね。たらの芽食べたことある? 筍もあるから食べて食べて」と、瞬く間に食卓が賑やかになっていきます。
お料理がおいしいのはもちろん、女将さんの人柄が素敵で、こんな出会いがあったら帰路に着く前から次に来ることを考えたくなってしまう。「秋になるとキノコが美味しいからまたおいで」とのこと。はい決定。
「峠の茶屋 江川」は事前予約のみでの営業なので、「ECHō」の予約がとれたらそのままこちらのお店も予約を入れるのがいいでしょう。
ごちそうさまでした。絶対また来ます!
まとめ
そんなこんなの1泊2日。いろいろな調子が合っていくのを実感できる、とても心地良い2日間でした。滞在中はいつもより呼吸が深く、ゆっくりになっていたように思います。
気の合う友人といつもと違う環境で時間を過ごしたい人や、自然に囲まれた場所でリフレッシュしたい人には特におすすめ。公式サイトから予約できるので、長期休暇や特別な日の旅先に迷っている人はぜひ。
- 貸別荘「ECHō」
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住所:〒992-1303 山形県米沢市大字大沢字冷水沢848-34(Google Map)
Instagram:@echo_toge
公式サイト:ECHō
R2 事業再構築(事業再構築補助金により制作)