こんにちは、デジタルエデュケーション部の天です。私はLIGが運営するWebデザインスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」(以下:デジLIG)の運営を担当しています。
デジLIGはWebデザインや動画ディレクションについて、オンライン・通学で学べるスクールです。動画配信によるオンライン学習に加えて、ZOOMを使用して講師による授業を生配信する独自カリキュラム「LIVE授業」を実施。外部講師だけでなく、ときにはLIG社員のデザイナーが登壇し、現場で活躍するデザイナーに直接質問できることから、好評の企画となっています。
とはいえ、運営側としてはまだまだ改善したい点も多いもの。デジLIGではLIVE授業に関してこのような課題を抱えています。
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- アーカイブ動画管理のための工数が多い
ZOOMで配信・録画したLIVE授業を、受講生閲覧用にVimeoへ動画をアップ。社内閲覧・保存用にGoogleドライブにも別途でアップしており、工数がかかる。 - 受講生とのコミュニケーションを盛り上げたい
LIVE授業中に受講生からのリアクションをもらったり、気軽にコミュニケーションを取れるような仕組みを模索している。 - 講師となるLIG社員のスケジュール確保に関する配慮
LIG社員のデザイナーに講師として登壇してもらうにあたり、通常の業務を調整しながらスケジュールを確保してもらうため気遣いが必要。
- アーカイブ動画管理のための工数が多い
これらの課題をどうにか解決できないかと調べていたところ、先日LIGブログでころもさんが紹介していた動画配信プラットフォーム「ULIZA」を発見しました。
有料動画配信プラットフォームってどんな課題に効果的?ビジネス活用ケース4選を紹介
記事を読んでみると、ライブ配信や動画コンテンツの公開・管理が、これひとつで全部できちゃうツールなんだとか。スクール業界だけでなく、業界・業種を問わずに活用されているULIZAなら、デジLIGのLIVE授業がもっと簡単&便利にできるかも。期待を胸に、早速使ってみることにしました!
ULIZAとは
株式会社PLAYが提供しているクラウド型の有料動画配信プラットフォーム。導入事例は500社以上。オンデマンドの動画配信からライブ配信まで可能で、コンサートなどのエンタメ業界からスクールなど、幅広い業種・業態で利用されている。
目次
直感的でユーザーフレンドリー。ULIZAのライブ配信を使ってみた!
ULIZAでは30日間無料のトライアルを実施中のため、それを利用して体験してみることに。ちなみに、トライアルの申し込みは数分で完了するほど簡単でしたよ。
管理画面にログインして最初に感じたのが、UIが直感的で使いやすそう、ということ。ふむふむ。コンテンツ管理や動画の変換、視聴動向の分析などのメニューが並んでいます。専門的な言葉がなく、どこを押せば何ができるのかが分かりやすいですね。
まずはライブ配信に関する機能をチェックしていきたいと思います!
ULIZAのライブ配信はここがすごい! 便利なポイントをチェック
早速、LIVE授業の実施からアーカイブ動画を保存するまでの流れをULIZAで試してみました。実際に使ってみて便利だと思ったポイントを3つ紹介します!
・設定がとにかく簡単
・高画質で配信できるため、講座の資料も見やすい
・パスワード認証でセキュリティも万全
設定がとにかく簡単! ボタンひとつでライブ配信スタート
ULIZAには「かんたん設定モード」というシンプルな配信設定モードが搭載されていて、エンコーダーソフトの基本的な初期設定さえ済ませていれば、ボタンひとつで誰でも簡単にライブ配信ができます。
配信方法はたったの3ステップ。
①「かんたん設定モード」からライブ配信の「今すぐ開始する」ボタンをクリック
②配信のタイトルや内容を入力
③ストリームキーやRTMP URLをエンコーダーに入力してライブをスタート
と、簡単にライブ配信ができました!
とはいえ、初めてライブ配信ツールを使う人は「エンコーダーってなに?」「ストリームキーってどういうこと?」とわからないことだらけの人もいるかと思います。そんなときは、導入時にULIZAのスタッフに依頼すれば、初期設定をサポートしてくれるのだとか! これなら安心して利用できますね。
【天のチェックポイント】 有料ならではの手厚いサポート体制 ライブ配信に使うエンコーダーの設定は、以前私もやったことがあります。そのときはとても苦労したので、サポートしていただけるのはありがたいです!こうした手厚いサポート体制も、有料の動画配信プラットフォームならではですね。 |
高画質でライブ配信が可能! 資料を映す講座で大活躍
現在のLIVE授業ではZOOMの画面共有機能を使い、スライドや講師の画面を映しながら授業を進めています。単にスライドを映すだけなら問題ないですが、動画を再生したり、デザインに使用するソフトを操作をしたりしながら画面共有すると、映像がカクカクになったり、画質が悪くなったりしますよね。
その点、ULIZAはZOOMと比較してなめらか&高画質で資料や映像を配信できました。コンサートのライブ配信など、エンタメ業界でも使用されているだけあって、映像の品質・安定性はさすがです!
【天のチェックポイント】 高画質=受講生の満足度向上につながる! ソフトを操作しながら進める実践型の講座では、受講生側の映像では文字がはっきりと映っていなかったり、ソフト上のどこのボタンを押しているのか見えにくかったりすると受講生にとって不親切になってしまいます。そうした心配がないため、受講生の満足度向上にもつながりそうだと感じました。 |
パスワード認証でセキュリティも万全
最後に、これも安心だなと思ったのがセキュリティ面。「会員管理オプション」を使えば、配信プラットフォームに登録した会員データベースに基づいて、視聴者を制限できます。
ログイン方法はメールアドレスや任意のID、パスワードによる認証と、GoogleなどのOpenID Connect IDプロバイダーと連携した認証(SSO)を選択可能。これなら、不正に動画を視聴されることもないので、安心して動画を配信できますね。
運営側として便利に思った点は、CSVによる会員情報の一括インポートも可能というところ。他のツールから乗り換える場合も、イチから手作業で入力する必要はありません。
【天のチェックポイント】 会員制動画の配信にも活用可能 この機能を活用すれば、様々な分野の講師を集めてジャンル別に有料配信するような、オンラインのカルチャースクールを開校できそうとも思いました。こうやって新たなビジネスモデルのアイデアが浮かぶのも、「なんでもできる」と謳うULIZAの柔軟なシステム設計があってこそでしょう。 |
ULIZAの便利機能でLIVE授業の課題を解決!
ここまでライブ配信のポイントをチェックしましたが、記事の冒頭にあげた3つの課題もULIZAで解決する方法がないか調べてみました。すると、それぞれの課題にぴったりな機能があったんです!
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デジLIGのLIVE授業の課題
- アーカイブ動画管理のための工数が多い→自動アーカイブ登録機能
- 受講生とのコミュニケーションを盛り上げたい→アンケート付きチャットツール
- 講師となるLIG社員のスケジュール確保に関する配慮→疑似ライブ配信で業務効率化
ライブ配信した動画を自動でアーカイブ登録
いままではZOOMで録画したデータを、手動でVimeo(生徒閲覧用)とGoogleドライブ(社内用)にアップしてデータを共有していました。生徒閲覧用のデータは1週間限定公開としているので、期間を過ぎたら手動で削除するなど、意外と工数がかかっていたんです。
ULIZAなら、ライブ配信後、自動的にクラウドに動画がアーカイブに登録されます。動画の公開、非公開はボタンひとつで管理可能ですので、生徒の閲覧期間が終了すれば、非公開設定にするだけでOK。動画ごとに視聴期間を設定することも可能で、事前に配信開始〜終了の日時を決めておけば、公開終了当日に操作することなく配信終了できます。
【天のチェックポイント】 動画管理の工数を削減! ULIZAなら1つのプラットフォームで動画コンテンツの管理も完結できるので、わざわざ生徒閲覧用と社内用で別々のサービスにデータをアップする必要もありません。いままでの苦労はなんだったのか……(笑)。 |
チャットツールで視聴者のコミュニケーションもサポート!
ZOOMはチャットがデフォルトでオフになっているため、受講生同士のコミュニケーションや質問に活用しづらいというデメリットがありました。講座の際には運営側から参加者に呼びかけて質問してもらう場合もあり、気軽にコミュニケーションが取れるツールがないかと探していたんです。そう、たった今までは。
ULIZAはライブ配信ページに直接埋め込めるチャットツールも搭載可能。チャットルームでは通常のコミュニケーションだけでなく、視聴者に対してアンケートやクイズを出題し、リアルタイムで集計結果や解答を表示することもできるんです!
【天のチェックポイント】 スクール業界以外でも大活躍 受講生とのコミュニケーションにも活躍してくれそう! スクール業界以外でも、ウェビナーで参加者へのアンケートを取りたいときにもぴったりな機能ですね。 |
講師陣にもありがたい! 「擬似ライブ配信」で業務効率化
デジLIGのLIVE授業は、LIGの現役デザイナーが現場経験に基づいた実践的な授業をしてくれるところも魅力のひとつ。ただ、デザイナーの皆さんはただでさえ様々な案件を抱えていてスケジュール調整が難しく、開催まで時間と労力がかかってしまうのがネックでした。
そのため、事前に録画しておいた完パケ動画をライブ配信する「擬似ライブ配信」ができないかと検討していたのですが……なんとULIZAでも擬似ライブ配信ができちゃいました!
しかも、ULIZAの疑似ライブ配信は超簡単。事前に配信したい動画をアップロードし、カレンダー上で配信日を予約するだけ。デジLIGのLIVE授業はもちろん、ウェビナーの配信やファンクラブ限定の動画配信など、さまざまな用途で使用できそうです。
【天のチェックポイント】 前フタ動画なども簡単に設定可能 「もうすぐ配信を開始します」などと書いた画面を配信前に流しておく「前フタ動画」など、配信に関する設定を簡単にできるのもポイントが高いです! 細かいところまで気の利いた設計ですね。 |
他にも多彩な機能が! 動画サイト構築や解析もULIZAにおまかせ
「こんなに簡単&便利にライブ配信ができるの!?」と思ったあなた。実は、これはまだULIZAの機能の一端でしかありません。ULIZAは動画コンテンツを配信するサイトそのものを簡単に作ることもできるんです。
デジLIGではデジタルハリウッドが提供する学習システムを使用して講座の動画を配信しており、LIVE授業についてもノウハウが溜まってきました。ですが、これからスクールを開業したいと考えている企業、現在スクールを運営している企業にはこんな悩みがありがちではないでしょうか?
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- 動画配信サイトをどのように設計しようか迷っている。あるいは自社で構築した動画配信システムが使いづらく、講座のアップや管理が大変
- 受講生の進捗管理や苦手分野を把握する方法がわからない
- 授業の生配信に挑戦してみたいけどノウハウがない
これらの課題も、ULIZAの便利な機能を使えば解決できちゃうんです!
ノーコードで配信サイトが作成できる
配信サイトをイチから作りあげるとなると、莫大な開発費がかかってしまうもの。しかし、ULIZAならテンプレートを選ぶだけでオリジナルの配信サイトを簡単に作成できます。
配信サイトは動画コンテンツ一覧ページと、各動画コンテンツの視聴ページで構成。動画のプレイリストを作ることもできるため、たとえば「Photoshopの基本操作編」「Illustratorの応用編」という風に、講義動画をジャンルごとに分けて管理し、受講生が閲覧しやすく設計することも可能です。
受講生の進捗把握も分析ツールで見える化
デジLIGに限らず、オンラインスクールの課題としてよくあげられるのが、受講生の進捗管理。動画教材で学ぶタイプのオンラインスクールは受講生ごとの動画の視聴率は管理できても、細かい進捗状況を把握しづらいというのが、運営側としてよくある悩みだと思います。
ULIZAには動画の視聴状況を詳しく分析できるツールが搭載されています。各動画の閲覧総数はもちろんのこと、会員一人ひとりの閲覧状況について「いつ、どの動画をどこまで見たか」「動画のどの部分をよく見ているか」までチェックできるので、きめ細やかに進捗が把握できます!
これ、デジLIGのようなオンラインスクールだけでなくさまざまな場面で重宝しそうですよね。たとえば社内研修動画のURLを送ったものの社員が本当に閲覧したかどうか分からないし、理解したかどうか不安だった企業にとっても、細かく状況を把握できるのはありがたい機能なのではないでしょうか。
ノウハウがなくても安心!「配信代行サービス」
オンラインスクールの場合は、受講生とコミュニケーションを取りづらいため、ライブ配信による生授業が満足度アップにも役立ちます。「挑戦したいけど、動画配信のノウハウがない」という企業もご安心を。ULIZAでは動画撮影に長けたスタッフが機材とともにあなたの会社を訪れて、動画の撮影・配信の代行をおこなってくれるサービスが用意されています。
もちろんスクール業界だけではなく、コンサート配信やスポーツ中継、ウェビナーなど様々な要望に対応可能。「こんなライブ配信がしたい!」という要望があれば、ぜひ相談してみてはいかがでしょう。
まとめ:ライブ配信・動画配信をしたい企業には「ULIZA」がおすすめ!
最後にあらためてULIZAの魅力をまとめました。
- 直感的に使用できる、使いやすい管理画面
- 高画質なライブ配信が簡単にできるうえ、セキュリティも万全
- チャットツールなどかゆいところに手が届く機能も満載
- 疑似ライブ配信機能で業務効率化を図りたいときにもおすすめ
有料動画配信ツールは初めて使ってみたのですが、無料で配信可能な動画配信プラットフォームより機能性が高く、その使いやすさに驚きました。
ULIZAのプラットフォームでは動画コンテンツの管理や配信、分析など運営に必須な機能がパッケージ化されており、使いたい機能に合わせて料金プランも柔軟に設定されています。セミナーや資格学習のための講座から社内研修、プロモーションやライブコマースにコンサート配信まで、業種業態を問わず様々なシチュエーションで活用できそうですね。
これから動画配信を活用した事業をスタートしたいけれど、自社でプラットフォームを構築できないという企業はもちろん、時間をかけて自社で開発するよりも信頼性のある既存のプラットフォームをカスタマイズして作りたいという企業にもおすすめといえます。
動画配信に興味のある企業は、まずはULIZAでできることをチェックしてみてはいかがでしょうか?