オウンドメディアに必要なインハウスエディター(社内編集者)とは?業務内容を紹介

オウンドメディアに必要なインハウスエディター(社内編集者)とは?業務内容を紹介

LIGブログ編集部

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こんにちは! LIGブログ編集部です。

企業がオウンドメディアを運営する場合、体制づくりとしてまず考えるのが編集者というポジションでしょう。

とは言え、はじめてメディアを運営する企業であれば、編集者の業務内容や必要性がいまいちわからないことも多いはず。

そこで今回は、LIGブログ編集部がインハウスエディターの業務内容やオウンドメディアを運営する上で必要な体制づくりについて詳しく解説します。

オウンドメディア編集者の一般的な業務内容

LIGブログ編集部の業務内容を紹介する前に、まずは一般的なオウンドメディア編集者の業務内容について解説します。

一般的に、編集者は以下の業務内容に携わります。

  • 課題認識からの企画立案
  • 人員アサイン
  • 進行管理
  • クオリティ管理(文章の論理構造を整える、文字校正をする)
  • 人員アサイン
  • リスク管理

編集者は、企業や個人が伝えたいことを、より魅力的にわかりやすく編集して読者に届ける仕事です。文章の論理構造を整えたり、文字校正をするといった細かな作業も多くありますが、コンテンツに携わる人員のアサインや進行管理など、プロジェクト全体の司令塔となる役割もあります。

また、社外に公開して問題ないかの判断など、各種リスク管理も編集者の責任の範囲内となります。

LIGブログ編集部の業務内容

現在のLIGブログ編集部では、編集長代理が1人、インハウスエディターが3人、インハウスデザイナーが2人、専属の広報が1人の合計7人で運営しています。

記事のライティング作業は半分が編集部、4割が外部ライター、残り1割が編集部以外の社員が担当する体制です。

LIGのインハウスエディターは、主に以下のようなスケジュールで業務を進めています。

日常的な業務
  • 社内の課題吸い上げ
  • 企画立案
公開の1ヶ月前までの業務
  • 次月公開予定記事の企画会議
  • 取材打診、調整
  • スケジュール策定
  • 人員アサイン(ライター、カメラマン、デザイナー)
  • 公開ラインナップの調整
公開前までの業務
  • 取材
  • 執筆
  • 撮影
  • 進行管理
  • WordPress入稿作業
  • 構成・校閲
  • 社員やライターとのやりとり
  • 公開予約
公開後の業務
  • SNS投稿
  • SNS反応調査
  • PV、CVの確認、社内への共有

LIGのインハウスエディターは、先述の一般的な編集者の業務に加え、記事に関する社内のルール決めとその運用、デザイナーへのアイキャッチ制作の依頼、インタビュー時の写真撮影なども担います。

インハウスエディターを置くメリット

自社の価値をスピーディーに発信できる

社員ということで自社の価値観やサービス、商品を深く理解しているため、会社の考えと齟齬が生じにくく、スムーズに自社の価値を発信できます。会社の方針やマーケティング手法の変更の際に、すぐにそれらの施策に対応した発信ができることもインハウスエディターの強みと言えます。

社内のメンバーと距離が近いため、話し合いの中で面白いアイデアや企画を引き出すことも可能です。

外部の編集者に比べてオウンドメディアに携わる時間が長いため、それだけ社内のニーズに寄り添ったメディア運営を実現できるでしょう。

ナレッジの蓄積

編集業務をマニュアル化したり、これまでの企画の効果測定・分析をまとめておけば自社にナレッジを蓄積することもできます。

また、資料上のナレッジ蓄積だけでなく、メンバー一人ひとりの経験値も増えていくので、メディアの成長とともにメンバー自身も成長を実感できるというのもインハウスエディターの醍醐味でしょう。

インハウスエディターを置くデメリット

属人化してメディアの色やクオリティが変動しやすい

社内の業務は属人化しやすく、編集担当者の能力によってコンテンツのクオリティやPV、CVなどの数値が大きく左右される点はインハウスエディターのデメリットと言えるかもしれません。

もちろん外注の場合でも担当者が変わったら対応やクオリティが変わることもあると思いますが、ある程度のクオリティは保たれるでしょう。属人化させないために、ナレッジを蓄積し社内で共有することが大切です。

採用のリスクが発生する

インハウスエディターを雇用する人件費と外注費でどちらがコストを抑えられるかは、ケースバイケースで、企業の状況に応じてどちらがよいかを判断すべきです。外注するとプロジェクト単位で費用がかかる一方で、インハウスエディターを採用する場合は採用や人件費がかかります。

採用の場合、たとえば事業がなくなったらその人をどうするのか、退職によりポジションが空いてしまったら再度採用しなければならないなど、インハウスエディターに限らず人を採用することの一般的なリスクは発生します

インハウスエディターに適した人材とは

インハウスエディターのチームをつくるなら、1人は編集経験のある人材を採用することをおすすめします。

編集経験者がいることで、SEOやコンテンツマーケティング取材の調整、ライターやカメラマンのアサインなど、編集チームに求められるさまざまな業務をスムーズに進めることができるでしょう。

インハウスエディターが身につけておくとよいスキルはたくさんありますが、たとえばこんな特徴があると、インハウスエディター向きといえます。

  • コミュニケーションスキルが高い
  • 細かい作業が得意
  • 会社や事業について学ぶ意欲がある
  • トレンドをキャッチできる情報感度の高さ
  • 日本語への理解がある
  • オウンドメディアの効果測定に関する知識がある
  • イベントやSNSなど、担当媒体以外にも対応できる柔軟さ

インハウスエディターは多くの社員から課題を吸い上げる必要があるため、高いコミュニケーションスキルが必要です。

また、インハウスエディターの業務は会社、会社や事業に理解があり、日々の細かな業務を遂行することも求められるでしょう。

日本語への理解は、編集者にとって必要不可欠な要素です。編集者自らがライティングに携わることもあるため、Web記事の執筆経験があることは重要です。

さらに、インハウスエディターはオウンドメディアの効果測定も担当することが多いため、Google アナリティクスやSearch Consoleなどの測定ツールへの理解も求められます。

専業の編集者を雇えない場合は兼任も検討する

とは言え、多くの企業では上記にあげたような高スキルの専業編集者を雇う余裕はなく、他の業務と兼任で編集者を配置している企業さんもあるのではないでしょうか。

こうした他の業務を兼任する編集者を設置する場合、インハウスエディターと親和性の高い職種の中から兼任者を選ぶことが重要です。

具体的には、広報や採用人事、ライター、ディレクター、マーケターなどが親和性の高い職種と言えるでしょう。

広報

社内のイベントやPRに関する情報に詳しいため、オウンドメディアでの情報発信と親和性の高い職種と言えます。

採用人事

社内の動向にも詳しく、日常的に社員とコミュニケーションをとっているため、社内の課題意識を吸い上げやすいポジションであり、インハウスエディターとの兼任が多い職種です。

ディレクター

ディレクターはメディアのディレクターのほか、Webディレクターなどプロジェクト全体の進行管理を担う職種です。インハウスエディターでも業務の進行管理やクオリティ管理、アサインなどの業務が日常的に発生するため、親和性の高い職種と言えます。

ライター

インハウスエディターは編集作業だけでなく、自らがライティングを担当することもあります。そのため、ライターもインハウスエディターとして採用されることが多い職業のひとつです。

マーケター

マーケターはSEOやマーケティング施策を担当することも多いため、彼らもオウンドメディアのグロースに力を貸してくれるでしょう。

いきなり専業のインハウスエディターを雇用できない場合は、こうした兼任者を設置することを検討してみてください。

さいごに

インハウスエディターは編集や企画だけでなく、実に広範囲な業務を一手に担う職種です。

社内の動向やビジョンをコンテンツに反映するには、社員とのコミュニケーションが必要不可欠。この密なコミュニケーションと会社への深い理解こそがインハウスエディターの最大の強みと言えるでしょう。

インハウスエディターの設置を検討しているすべての企業様の参考になれば幸いです。

LIGでは企業様のオウンドメディア運営に伴走するサービスもおこなっています。社内で編集体制を築くことが難しい企業様は、一度ご相談ください。
 

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