デザインの齟齬を防ぐためにやっている7つのこと

デザインの齟齬を防ぐためにやっている7つのこと

maimai

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こんにちは、デザイナーの石田です。Webサイトのデザインを担当しています。

LIGでは初回の提案からデザインFIXまで、デザイナーがフロントに立ってお客様とコミュニケーションを取っています。そのためふだんからお客様がイメージしているデザインと自分の作るアウトプットに相違がないよう、双方気持ちよくコミュニケーションできるように気をつけています。

今回はLIGのデザイナーが、お客様とコミュニケーションをとる際に、デザインの齟齬が起きないように気をつけているポイントについてお話しします。これからWebサイト制作やリニューアルを検討されているみなさま、ぜひご覧ください。

デザインの齟齬を防ぐためにやっている7つのこと

リニューアル・制作に至った理由の明確化

まず、デザインに入る前にリニューアル・制作に至った背景をお客様としっかりすり合わせます。LIGではこのリニューアルや制作に至った過程をお伺いするためにミーティングを設けていて、デザイナーもこのミーティングに参加し、お客様からお伺いした概要やいただいた資料から、深掘りしていきます。

そこからデザイナーが言語化し、社内でディレクターなどのメンバーからフィードバックをもらい、修正を重ねます。お客様からもフィードバックをいただき、しっかりとすり合わせた状態でデザイン作業をスタートさせます。まずはデザインを乗せるための土台を作るイメージです。

ワークショップの開催

LIGでは制作物の方向性を決めるために、お客様参加型のワークショップも開催しています。

▲ワークショップのイメージ

ワークショップでは、たとえばこんな質問をご用意しています。

  • サイトを訪れたユーザーにどんな気持ちになってほしいですか?
  • とくに狙いたいターゲット層を具体的に教えてください(例:30代の男性、役職つき、経営者など)

出たアイデアは付箋に貼って可視化し、実際にどんなターゲットに向けて、何を発信したいのかをきちんと明確にしていきます。

その後、ワークショップの内容をもとに要件整理をし、プロジェクトがはじまってからもミーティングの冒頭でワークショップのおさらいを実施するようにしています。

デザインの核となるキーワードの策定

上記ワークショップでの内容も踏まえ、全体のデザインやキャッチコピー、トンマナのもととなるキーワードを策定し、お客様にもその理由をご説明します。

たとえば「サービスに愛着を持たれたい」「付加価値を感じて欲しい」「信頼感を持たれたい」という言葉をお客様からお伺いしていた場合、「目には見えない資産をユーザーに感じて欲しいのかな?」と考え、そこから「ブランド力」というキーワードを導き出します。

ヒアリング内容からキーワードの抽出を繰り返しおこない、デザインに使用するエッセンスや、コピーに使用する言葉をどんなふうに落とし込むかを考えます。

ムードボードの作成

デザインに具体的なイメージを持ってもらえるように、ムードボードも作成します。

ムードボードとは、これから作っていく制作物がどんなデザインになっていくのか、近しい既存の素材を集めたものです。

ムードボードのイメージ▲ムードボードのイメージ

Webサイト制作のプロジェクトは長期間にわたることが多いため、作っていくうちにお客様も制作側も最初に決めたはずのコンセプトがぼやけてしまうこともあります。それを防ぐためにも、ムードボードを作成し、都度イメージとしてお客様に見ていただくようにしています。

ムードボードの素材については、映画のワンシーン、ミュージシャンのCDジャケットやMV、ポスターや広告、写真集など、ジャンルは問わず、お客様の理想に近いものを集めていきます。

週次ミーティングでのデザインイメージを使った提案

LIGでは週に一度お客様との定例ミーティングを設けており、そのミーティングでデザイン案をご提案しています。制作に取り掛かる前に、ディレクターによって引かれたスケジュールに沿って、毎週の定例ミーティングで提出するといった流れです。

ミーティングの場でデザイン意図などのご説明も含めて提案をおこない、その場で気になることがあれば質疑応答をします。パッと思いつかなければ、後ほどAsanaやSlackなどのコミュニケーションツールでご連絡いただく場合も。

修正をいただいた場合は、翌週の定例などで再度提案をおこない、お客様に納得いただいた形でデザインを完成させていきます。

決裁者とのコミュニケーションの場を設ける

担当者の方がOKを出して進めていた場合でも、決裁者の方に見せたタイミングでやり直しや大幅な修正が入ってしまうことがあります。確認のタイミング次第でリリースが遅れてしまったり、追加料金がかかってしまう事態にもなりかねません。このような形でのスケジュールの延期や追加でのお見積もりは、双方が不幸になってしまいます。

そうしたやり直しや修正を防ぎ、お客様が納得できる形で最後までプロジェクトを進めるためにも、顔を合わせてのMTGなど決裁者様とのコミュニケーションの機会をいただけるようお願いをしています。

提案する姿勢を持ち続ける

ご要望をいただいた際は、お客様に具体的な方法まで決めてもらうのではなく、デザイナー側からどうやって実現するのかを提案するようにしています。

たとえばお客様から「ここの文字をもっと目立たせたい」というご要望をいただいたとき、「ここの文字を2倍大きくしてください」など、その方法までお客様にご指定いただいてしまうと、最初に決めたトンマナやお客様が想像するアウトプットとの間に、ズレが生まれてしまうかもしれません。

文字を大きくするという方法だけでなく、周りを小さくする、色を変更するという選択肢も考えられます。デザイナーが目的に合わせた最適なご提案をすることで、最初に決めたトンマナや目的をぶらさずに制作物を作り上げることができます。

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大学時代、Web制作会社でデザイン・フロントエンドを経験。その後LIGにデザイナーインターンとしてジョインし、LIGブログや外部メディアのアイキャッチ・記事内画像の作成を担当。その後正式にデザイナーの新入社員として入社し、現在は企業やサービス・キャラクターサイトなどのデザインをおこなう。

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