超実践的!LIGの新卒入社社員への特別研修は、学びが多すぎた

超実践的!LIGの新卒入社社員への特別研修は、学びが多すぎた

Reiko Shibuya

Reiko Shibuya

こんにちは! 人事の澁谷です。

LIGでは2021年から本格的に新卒採用をスタートし、ありがたいことにとても良い反応をいただいています。新卒社員として2022年春に5人が入社。そのうち2人はTechnology事業部に配属され、ブリッジディレクターとして特別研修の真っ最中です。

新卒採用を始めたばかりのLIGで、いったいどんな研修がおこなわれているのか、気になりますよね? ということで、どんなスペシャルな研修なのか、新卒教育係のエンジニアと研修中の新入社員にリアルな感想を聞いてきました!

菊池 裕之テクニカルディレクター/エンジニア、新卒教育係。大手SIerでの組み込み系エンジニア、SES企業でのサイドエンジニアなどを経て、2020年にLIGにジョイン。さまざまな案件のテクニカルディレクター、プロジェクトマネージャーを務める。

永井 美和新卒のブリッジディレクター。

ジャン新卒のブリッジディレクター。

新入社員が社内の困りごとを解決!?ツール作成という実践的課題に挑む

澁谷:LIGにとっては貴重な新卒入社社員ということで、2人は社内でも注目されています。“特別”研修は名前からしてひと味違う感じがするんですが、どんなことをしているんですか?

菊池:社内用の「アサインツール」を作ってもらっています。Technology事業部のメンバーは常に複数の案件を掛け持ちしているので、新規案件がきたときは本人の能力はもちろん、今どのくらいのキャパシティがあるのかを考慮して、メンバーをアサインしていくんですが、これが結構大変で……。

澁谷:その気持ちわかります。きちんとバランスを考えて仕事を振らないと案件が予定通り進まなかったり、メンバーがパンクしてしまったりしますからね。メンバーの現状を把握しておくことは大事ですよね。

菊池:そうなんです。今、メンバーがどの案件にどのくらいコミットしているかはすべてスプレッドシートで管理しています。主に僕やマネジャー、HRBPがこの管理表を使っているんですが、正直アナログで使いにくい。だから以前から「メンバーの空き状況がわかるアサインツールがほしい」という声が出ていました。とはいえマストではないので、後回しになっていたんです。

澁谷:確かに、あったら便利ですね! 空き状況がパッと見てわかれば確認の手間が省けるし、脳のリソースも割かずにすむ。ほかの部署もほしいって言いそうです。

菊池:もともと研修には座学だけでなく実践も組み込みたいと思っていました。そこでアサインツールの制作を研修課題の一つとして、2人に任せることにしたんです。

澁谷:なるほど、そういう流れだったんですね。ツールの制作は、新人教育としてどういう役割があると考えていますか?

菊池:大きく分けて二つあります。一つ目はTechnology事業部での仕事の流れを学ぶという点です。受託開発の大ざっぱな流れは、クライアントから要件をヒアリングしてそれをもとに設計。コーディングをしてテストをおこなうというものです。アサインツールは社内用ですが、これと同じフローで制作してもらうことで、ちょうどいいロールプレイの機会になると思いました。

二つ目は、コーディングの勉強になるという点です。二人には今後、ブリッジディレクターとして海外拠点にいるエンジニアとのやりとりをしてもらいます。そのときに「コードがわからないから対応できない」では困ります。

エンジニアと同じレベルのコーディングスキルを求めているわけではないんですが、コードの話がでてきたときに、ある程度内容を理解して日本のメンバーに伝えられるようにはなってほしい。そのためにはコードの知識は必須です。自分たちでコードを書いてツールを制作することは、めちゃくちゃいい経験になると思いました。

自分で要件定義しコーディング。つまずいたときは先輩のアドバイスが助けに

澁谷:さて今度はお2人にも話を聞きたいと思います。4月に取り組み初めてから数か月ですが、どんなふうに制作を進めてきたのか教えてください。

永井:まずは「as is」確認のためにマネージャー陣と営業事務の方にヒアリングをして、現在の管理表の使い勝手や感想などをリスト化しました。その後「to be」確認のために再度ヒアリングをし、改善要望や追加してほしい機能などをリスト化。

それらを分類して優先順位付けをした後、自分たちの力でできることなのか判断する技術検証を行い、要件定義をしてコードを書いていきました。

澁谷:まさにクライアントワークと同じ流れですね。でも初めての実践で、うまくいかないこともあったんじゃないですか?

ジャン:そうなんです。ヒアリングや必要な機能の洗い出しは一気に進められたんですが、そこからが大変で……。とりあえずコードを書いたものの全然うまくいかなくて。

菊池:最初は「2人ともめちゃくちゃコード書けているな」って思って見ていたんですけど、ある日突然つまずいて(笑)。そこで僕のほかに、部署メンバー2人にもサポートに入ってもらいました。

永井:菊池さんやサポートの2人に聞いたら、目からうろこなアドバイスをたくさんいただけました! たとえば私は一つの機能を実現するためには一つの方法しかないと思っていたんですが、方法を少し変えてみたり、別のやり方と組み合わせてみたりするなど、いろんなアプローチの方法があるとわかりました。おかげで乗り越えられて、大きな達成感を得られました!

澁谷:おぉ〜、それは心強いサポーターですね! ジャンさんはどんなところが大変でしたか?

ジャン:コーディングのフローを考えるところですね。コードを書いていくと、「何かが間違っているんだけど、どこを直せばいいのかわからない」という事態が起きました。それでエンジニアさんに聞いたら、本来は「A→B→C」と進めなきゃいけのに、私は「A→H」くらい工程を飛ばしていたと判明しました。それまでコーディングのフローなんてまったく頭になかったので、驚きましたね。

あとはドキュメントの準備ですね。コードを書いていると、菊池さんに「詳細設計書を書いたほうがいいよ」と指摘されました。画面仕様書とか詳細設計書といったドキュメントは、本来はコードを書き始める前にそろえておかなければいけないらしいんです、完全に抜け落ちていて……。イレギュラーですが、今回はやりながら作りました(笑)。

澁谷:失敗から学ぶことも多いですよね。それも体当たりでやったからこそわかったことですね。

新卒入社社員が作ったとは思えない!制作途中のアサインツールを拝見

澁谷:まだ作り途中だと思いますが、どんなツールか、ちょっと見せてもらってもいいですか?

永井:もちろんです! この「アサイン一覧」を選択すると、案件が一覧で表示されます。案件名や社員名で検索すれば、どの案件に誰が携わっているのかすぐにわかります。案件はGoogleフォームから登録と更新が可能で、入力すると案件IDが自動で付与されます。ツールはGoogle Apps Script(GAS)を使って構築しています。

澁谷:おぉ見やすいですね!

ジャン:これまで使ってきた案件管理シートは、すごく見づらかったんです。ほんと単なる表なので、調べたいことは何度もスクロールして探さなきゃいけないし、メンバーの空き状況も複数のシートを確認しなければわからなかった。だからこのツールでは見やすさ、使いやすさにはこだわりたいと思っています。

澁谷:これを入社半年の社員が作ったとは、感動です。もうほぼ完成しているように見えるんですが……?

永井:このツールの一番大事な部分である、メンバーの空き状況検索機能がまだできていないんです(笑)。

菊池:通常業務の合間に進めていってもらっているので、今はまだ最低限の機能しかできていないんですよ。でも二人の成長につながることなので、1日1時間はアサインツール制作に時間を使うようにしてもらっています。

エンジニアの気持ち、プロジェクトの流れ、ディレクション、実践的な研修は学びだらけだった

澁谷:では最後に、研修を通してお2人が学んだことを教えてください。

永井:特別研修を受けるまで、コーディングは動画では学んでいたものの、現場で使ったことはなかったんです。今回アサインツールを作ることになって「どんなコードを書けば、求めている機能が実現できるか」と調べながらやることで、コーディングの奥深さと難しさがよくわかったし、エンジニアの気持ちが少しですが理解できるようになったと思っています。

あとはプロジェクト全体の流れを知ることができたのは大きいですね。要件定義の仕方、必要なドキュメント、エンジニアへの指示のポイントなど、実際の体験を通して学べて、成長できたと感じています。

ジャン:私もコーディングの練習はしていたものの実践の場がなかったので、とてもいい機会になりました。特にコードのフローを考えて進めなければいけないというのは、この研修の中で一番大きな気づきになりました。

それにサポートしてくれた先輩二人の動きを見ていて、ディレクションのやり方、クライアントとのやりとりのポイントなども学べました。今後テクニカルディレクターへのステップアップを目指すうえで、この知識が生きてくると思っています。

※LIGでは、海外とのコミュニケーションがメインのブリッジディレクターがソースコードやディレクションなど技術的な知識を身につけ、テクニカルディレクターを目指す

澁谷:2人からはめちゃくちゃいい感想が出て、私も嬉しいです。菊池さんの目から見て、2人の成長ぶりはいかがですか?

菊池:かなり成長したと感じますね。ブリッジディレクターとしての2人の最大のタスクは、セブ島にいるメンバーのディレクションです。ツール制作を通して、エンジニアの気持ちを理解しながら進められるようになってきているなと感じます。

来年以降も新入社員研修は続いていくと思いますが、せっかくLIGに入社してくれたんですから、社内でどんな仕事をしたとしても、彼ら彼女らのキャリアにプラスになるような研修をしていきたいですね。

澁谷:新入社員のこの先のキャリアのことまで考えていたんですね。ツールの完成楽しみにしています!

半年足らずでここまでできる!新人研修で相互に学び

入社から半年足らずなのに、2人ともすごくしっかりとした受け答えをしていて、たくさん壁にぶつかって、周囲のサポートを受けながら進んで、スキルと自信をつけてきたんだなと、なんだか感動してしまいました。

研修って受ける側ももちろん、実施する側も学ぶことが多いんですよね。LIG全体として研修のブラッシュアップを続けていきたいと思います!

さてLIGでは今後も新卒採用をおこなっていく予定です。気になった大学生の方は、まずは説明会から参加してくださいね!
 

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大学卒業後、メーカー系SIerに入社し法人営業に3年間従事。その後、キャリアコンサルタントとしてIT・ゲーム業界専門の人材紹介会社に転職。優秀な社員が長く活躍し続けられる会社をつくりたいと思い、未経験で人事職へ。その後、ゲストハウスLAMPに行ったことがきっかけで、2018年にLIGへ入社。現在は、中途採用をはじめ、入社後のオンボーディングや評価制度運営、エンゲージメント向上に向けた取り組みを行なっている。

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