動画編集スクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」運営スタッフの林です。
年々盛り上がりを見せる動画市場。これから動画編集をはじめたいという方も多いのではないでしょうか?
今回は動画編集初心者の方に向けて、おすすめのYouTube向け動画編集ソフトとともに、編集の流れやポイントをご紹介しています。
目次
YouTube動画編集の基本の流れ
まずはじめに、YouTubeの動画編集でどんなことをしているのかざっくりしたイメージを持っていただくために、基本の編集の流れとポイントを見ていきましょう。
1. すべての素材(クリップ)を編集ソフトに取り込む
素材のことをクリップと呼びます。動画クリップや画像クリップ、音声クリップを動画編集ソフトに取り込んでいきます。
2. 色合い・音量の調整
動画の明るさや色合いを調整したり、BGMや効果音などの音量のバランスを調整していきましょう。大元のクリップを調整してから、細かなカットや並べ替えを行うと効率的に編集ができます。
3. カット編集をする
動画内の不要部分をカットしたり、つなげたり、素材を並べ替えたりする作業です。合間に入れる効果音や画像クリップなどを想定しながら進めていきましょう。
4. テロップを入れる
音声データに合わせながら、テロップを挿入していきます。テロップは、背景とかぶらない色に設定し、一度に表示する文字数が多すぎないように調整しながら入れていきましょう。文字の大きさや色を変えることで、とくに強調したいキーワードを目立たせることができます。
5. BGM・効果音を入れる
動画に流すBGMや効果音を入れていきます。BGMによって与える印象が大きく変わるので、シーンの雰囲気に合わせたものを入れましょう。効果音はテロップや動きに合わせて入れたり、場面転換で入れると効果的です。
6. 書き出す
編集した動画をデバイスで再生したり、YouTubeにアップロードしたりするには、動画の書き出し作業が必要です。パソコンに大きな負荷がかかるため、動画の書き出し中は他のソフトを閉じて見守りましょう。
なおYouTubeでサポートしているファイル形式は以下のとおりです。公式で推奨している形式はMP4となっています。
- .MOV
- .MPEG-1
- .MPEG-2
- .MPEG4
- .MP4
- .MPG
- .AVI
- .WMV
- .MPEGPS
- .FLV
- 3GPP
- WebM
- DNxHR
- ProRes
- CineForm
- HEVC(h265)
参考:YouTube でサポートされているファイル形式 – YouTube ヘルプ
書き出しが終わったら、いよいよ動画をアップロードして公開していきましょう!
YouTube向け動画編集ソフトの選び方
世の中に数ある動画編集ソフト、どうやって選んで良いのかわからない……! という方に向けて、基本となる選定ポイントをご紹介します。
対応OSや動作環境を確認する
動画編集ソフトによって、対応するOSは異なります。たとえばApple社が提供する「Final Cut Pro」はMac限定のソフトなので、Windowsユーザーは使えません。また最低システム要件は、macOS 11.5.1以降、4GBのRAMや4.5GBのディスク空き容量が必要となります。動画編集ソフトは、多くの場合で高スペックのパソコンが必要になります。ソフトを選ぶ前に自分のパソコンのスペックを確認しましょう。
【参考】おすすめのスペック
参考までに、これからパソコンを購入するという方に向けて、動画編集におすすめのスペックをご紹介します。
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
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CPU | インテル® Core™ i7-11800H プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 3050 Laptop GPU |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 512GB(NVMe) |
欲しい機能があるか確認する
自分がしたい編集のテイストによっても、適したソフトは変わってきます。有料・無料とさまざまな動画編集ソフトがあるなかで、検討しているソフトがどんな機能が使えるのかをチェックしましょう。
以下で動画編集ソフトの代表的な機能をご紹介します。
カット(分割・トリミング) | もっとも基本的な編集機能で、動画内の不要部分をカットし、必要な部分をつなぎ合わせることができます。動画を複数カットに分割して不要な部分を削除する分割機能や、前後の不要な部分を切り取るトリミング機能などがあります。なかには無音を自動的に検出してカットしてくれる便利な機能を搭載したソフトもあります。 |
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トランジション | カットとカットの間をつなぐエフェクトのことをトランジションといいます。シーンの移り変わりを自然に見せたり、視点の切り替えを促したりと、画面の切り替えを効果的に演出することができます。 |
BGMや効果音の挿入 | 動画に華やかさを与える、BGMや効果音を入れる機能です。あらかじめ自由に使える音源が内蔵されているソフトもあります。 |
タイトル・文字入れ | 動画に文字やテロップを差し込む機能です。サムネイル画像のタイトルや動画内に字幕をつけたい場合には必須の機能となるでしょう。テキストの装飾の種類の豊富さもソフトによって変わってきます。 |
4K/8K・360度編集 | 4Kや8Kといった高画質の動画や360度動画の編集に対応しているソフトです。ただし4Kや8Kの動画を編集したい場合には、ソフトだけでなく、それなりにハイスペックのパソコンや4K対応のディスプレイが必要になってくるので注意が必要です。 |
キーフレーム | 動画内に始点と終点を設けて、2点の間にエフェクトやアニメーションを設定することができます。たとえば、始点の時点で彩度を0%に設定し、終点で100%に設定すると、始点から終点にかけて段々と鮮やかになっていくエフェクトをかけることができます。始点と終点の間隔によって、ゆっくり効果がかかったり、瞬時に変化したりなど、自由に設定することができます。 |
ワイプ編集(ピクチャーインピクチャー) | 画面内にさらに小さな画面(ワイプ)を映せる機能です。自分の顔を写しながらゲーム画面を見せたい場合などに便利な機能です。 |
画面分割 | 1画面に複数の画面を表示する機能です。 |
クロマキー合成 | クロマキーとは、緑色のスクリーンをバックに動画を撮影し、その後背景部分を別の画像や動画と合成する撮影技術のことです。グリーンバックを使用した動画を撮影したい際にはあると便利な機能です。 |
録音・画面録画 | ゲーム配信や操作している画面を動画にしたい場合に欠かせない機能です。 |
オートリフレーム | 自動的に動画のサイズを調整してくれる機能です。YouTubeだけでなくInstagramやTwitterなど複数のSNSにアップしたい場合、それぞれに適したサイズやアスペクト比に自動的に調整してくれます。 |
モーショントラッキング | 動画内の被写体に、別の動画や静止画などのオブジェクトを追跡させることができる機能です。被写体の動きを検出して、自動的に追従させることができます。 |
カラー補正 | 同一シーンを複数のカメラで撮影すると、画面の色合いが変わってしまうことがあります。カラー補正は、そんな色合いの異なる複数の動画を、同一の色味に調整してくれる機能です。 |
手ブレ補正 | 画面の細かい揺れを自動的に補正してくれる機能です。移動しながらの撮影には必須の機能です。 |
利用方法を確認する
動画編集ソフトの利用には、無料のものと、有料の買い切り型、サブスクリプション型(月額制)のものがあります。無料のソフトでも十分使いやすく機能に困らないものがたくさんありますが、より高度な編集や仕事用に使いたい場合には有料のものをおすすめします。有料ソフトでも無料版が用意されていることが多いので、試しに使ってみてから購入するかどうかを決めるとよいでしょう。
買い切り型
買い切り型のソフトは、初期費用だけ支払えばよいというメリットがありますが、新機能追加などのバージョン更新の恩恵を受けるには、都度新しいソフトを購入しなければならないというデメリットもあります。
サブスクリプション型(月額制)
月額制のソフトは、ランニングコストがかかるというデメリットはありますが、つねに最新バージョンにアップデートされるというメリットがあります。
サポートが充実しているか確認する
操作マニュアルなど、初心者向けのサポートが充実している動画編集ソフトがおすすめです。また、インターネット上に情報がたくさん載っているような、ユーザー数の多いソフトを選ぶとよいでしょう。
YouTubeの動画編集におすすめのソフト11選
Macに特化した本格編集ツール「Final Cut Pro」
Appleが提供する動画編集ソフトです。本格的な動画編集がしたいMacユーザーにおすすめで、BGMや効果音、エフェクトやテロップ入れ、動画間の切り替えや色補正、360度動画の編集など、編集に必要な機能が一通り備わっています。YouTube動画やウェディングムービー、Vlogなどさまざまな用途で利用可能です。
初心者にも手軽にはじめられる「iMovie」と互換性があるので、「iMovie」である程度動画編集になれたら、ステップアップとして「Final Cut Pro」を使用するという方法がおすすめです。
対応OS | macOS 11.5.1以降 必要なスペック |
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料金 | 買い切り:36,800円(税込) ※ 90日間の無料トライアル版あり |
誰でもすぐに使える「iMovie」
Apple社が提供するiPhoneやMacユーザー向けの無料動画編集ソフトです。初心者向けで誰でも簡単に使える一方で、文字入れの位置やエフェクトに制限があり、編集の自由度は低くなります。
より高度な編集を求めるのであれば、同じApple社が提供する「Final Cut Pro」への乗り換えをおすすめします。
対応OS | macOS 11.5.1以降、iOS 15.2以降 必要スペック |
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料金 | 無料 |
映像業界の標準ツール「Adobe Premiere Pro」
Adobe Premiere Proはプロ仕様のソフトウェアで、映画の世界からSNS用のショート動画作成まで、幅広く使われています。Adobe Stockの充実した素材を無料で使うことができます。
仕事として動画編集を行うのであれば、Premiere Proを使えるようになっておいて損はありません。チュートリアルや操作マニュアルが充実しているので、初心者から独学で使い方をマスターすることもできますよ。
対応OS | macOS Catalina v10.15以降、Windows 10 v1909以降 必要スペック詳細 |
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料金 | 月額:2,728円 ※ 7日間の無料体験版あり |
Premiere Proの簡易版「Adobe Premiere Rush」
Premiere Proの簡易版という位置づけで2018年に登場した動画編集ソフトです。パソコン、スマホ双方に対応しているので、どちらも使って編集したいという方におすすめです。
無料で利用できる「Premiere Rush無料スタータープラン」は、動画の書き出し回数無制限で、簡易的な編集やエフェクトを使用することができます。有料プランは単体で月額1,078円となりますが、Premiere Proを購入することでも利用できるようになります。Premiere Rushで編集した動画は、Premiere Proでも引き継げるので、外出先で簡易的に編集した動画をパソコンのPremiere Proで細かく編集する、といった使い方もできます。
対応OS | macOS Catalina v10.15以降、Windows 10 v1903以降、iOS 13以降、Android 9.0以降 必要スペック詳細 |
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料金 | 月額:1,078円 ※ 無料版あり(一部機能に制限あり) |
動画編集の入り口的ソフト「Adobe Premiere Elements」
Adobe Premiere Proと同様、Adobe社が提供する動画編集ソフトです。Premiere Proと比較するとシンプルな操作性で、初心者にも使いやすい設計になっています。
初心者向けということもあり、ある程度のフォーマットが決まっているため、高度な編集作業には向いていません。動画編集の入り口のソフトとしてPremiere Elementsを、物足りなく感じたり本格的な動画編集をはじめたりしたい場合には、Premiere Proへ乗り換えるという使い方がよいでしょう。
対応OS | macOS 10.15以降、Windows 10 v2004以降 必要スペック詳細 |
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料金 | 買い切り型:19,580円 ※ 30日間の無料体験版あり |
アニメーション作りに最適「Adobe After Effects」
こちらもAdobe社が提供するプロ仕様の動画編集ソフトで、映像の合成や、文字・イラストに繊細な動きをつけることができます。YouTubeのタイトルやエンディング用アニメーションなどの短めの動画作りに向いています。いくつもの動画をつなぎ合わせて作るような編集作業には向いていないので、長時間の動画編集用のPremiere Proと上手く組み合わせながら使うのがおすすめです。
対応OS | macOS v10.15など、Windows 10 v1909以降 必要スペック詳細 |
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料金 | 月額:2,728円 ※ 7日間の無料体験版あり |
国内販売シェアNo.1「PowerDirector」
国内販売シェアNo.1の動画編集ソフトです。直感的な操作で使い勝手がよく、初心者から中級者向けにおすすめのソフトです。
価格や性能の違いによって、ラインナップがいくつか用意されています。一番安いStandard版は、5,000円前後で購入することができますが、別のバージョンと比較すると多くの機能が制限されています。おすすめは、動画編集に必要な機能が一通りそろっているUltra以上のバージョンです。
対応OS | macOS v10.14以降、Windows 11,10,8,8.1,7(64bitOSのみ対応) 必要スペック詳細 |
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料金 | 買い切り型:5,153円~ 月額:492円~ ※ 30日間の無料体験版あり(一部機能に制限あり) |
おしゃれなエフェクトが豊富「Filmora」
動画編集の基本的な機能がそろった、初心者から中級者向けのソフトウェアです。無料のエフェクトが豊富に備わっており、パソコン操作が苦手な初心者でも簡単におしゃれな動画を作ることできます。
無料版は有料版と同じ機能を使えますが、動画に常にウォーターマーク(透かしのロゴ)が表示されるというデメリットがあります。仕事で使うなど、より高度な編集を行いたい方には、FilmoraProが用意されています。
対応OS | macOS X10.14以降、Windows 7以降 必要スペック詳細 |
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料金 | 買い切り型:8,980円 年額:6,980円 ※ 利用期間無制限の無料版あり(ウォーターマーク表示) |
個人開発の無料編集ソフト「AviUtl」
AviUtlは、個人開発の無料動画編集ソフトです。無料ソフトであるにもかかわらず、カット編集、合成、各種エフェクトなど基本の編集機能を備えています。インターフェースがシンプルで動作が軽快であることが特徴です。また拡張編集プラグインが豊富で、有料ソフトにあるようなモーショントラッキング機能なども追加することができます。
ただし、4Kなどの高画質動画の編集はできない、32biのみ対応(最近のパソコンはほとんど64bitです)など、デメリットもあります。
対応OS | Windows95以降 |
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料金 | 無料 |
色補正が得意「DaVinci Resolve」
オーストラリア生まれのDaVinci Resolveは、カット編集やBGM挿入など基本的な編集機能が備わっているソフトで、色補正が得意なことに特徴があります。シネマティックな映像など、雰囲気や臨場感のある映像の制作・編集に適しています。ソフト言語、サポートともに日本語に対応しています。
無料版、有料版ともに用意されています。無料版は4Kを超える画質の動画編集ができないなど一部機能に制限がありますが、必要十分な機能が備わっています。
対応OS | macOS、Windows、CentOS(Linux) |
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料金 | 買い切り型:42,980円 ※ 利用期間無制限の無料版あり(要会員登録、一部機能に制限あり) |
無料で本格編集「Lightworks」
アメリカ生まれの動画編集ソフトで、書き出しサイズが最大720pまでに制限されるなど、一部機能に制限はありますが、DaVinci Resolveと同様、十分に多彩な機能が使えます。ソフト言語は日本語に対応していますが、サポートについては対応していないようです。
会員登録をすれば、期間無制限で無料版を利用することができます。有料版は、YouTuberなどの活動者向けの「Lightworks CREATE(月額9.99ドル)」、ハリウッドレベルの映像編集を行える「Lightworks Pro(月額23.99ドル)」の2つのラインナップが用意されています。
対応OS | macOS、Windows、CentOS(Linux) |
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料金 | 月額:9.99ドル ※ 利用期間無制限の無料版あり(要会員登録、一部機能に制限あり) |
その他おすすめソフトはこちらでもご紹介しています。

無料と有料のおすすめ動画編集ソフト・アプリ8選!選び方のポイントも
YouTube Studio動画エディタでの編集方法
上記で紹介した動画編集ソフト以外にも、YouTube Studioという公式の管理ツール上でも簡単な動画編集が可能です。パソコンだけでなく、iOSやAndroidに対応したアプリもリリースされています。
YouTube Studioの動画エディタでは、公開後の動画を取り下げることもないままそのまま編集できるというメリットがあります。すでにアップしてしまったけど、この部分だけカットしたい……という際にはとっても便利な機能です。
YouTube Studioでは以下の動画編集が可能です。
- カットをする
- ぼかしをかける
- BGMを入れる
- 終了画面を追加する
- 情報カード(リンク)を追加する
- 字幕を入れる
それぞれの編集方法について説明していきます。
はじめにYouTube Studioを開いて、左のメニュー「コンテンツ」>編集したい動画のタイトルまたはサムネイルをクリックします。
カットをする
左側のメニューの「エディタ」>「カット」をクリックします。カット編集は、①動画の冒頭と最後の不要な部分をトリミングする方法、②動画を分割して不要な部分を削除する方法の2つがあります。
①冒頭と最後をトリミングする方法
青いボックスが現れるので、端のライン(始点・終点)のバーを動かすことで、動画の前後をカットすることができます。
②分割して一部をカットする方法
白い再生バーを分割したい場所において、分割をクリックします。
すると動画が2つに分割されて、青い始点・終点のラインがそれぞれにできるので……
青い始点・終点をドラッグして不要な部分をカットしていきます。この方法を使うと、動画の途中部分をカットすることができます。
カットできたら「保存」をクリックして編集を完了します。
ぼかしを入れる
「エディタ」>「ぼかし」をクリックすると、①「顔のぼかし」と②「カスタムぼかし」が選択できます。
①顔のぼかし
「顔のぼかし」は、動画内に出てくる人物の顔を検出して、自動的にぼかしをつけてくれる機能です。ぼかしをかけたい人物の顔をチェックします。
自動的にぼかしがつきます。人物が動けば自動的に追従してくれますが……
このように外れることもあるので、手動で調整が必要です。
②カスタムぼかし
カスタムぼかしでは、ぼかしの形・追従の有無を選択することができます。
調整できたら「保存」をクリックして編集を完了します。
音声をつける
「エディタ」>「音声」からは、YouTubeで使える無料のBGMを入れることができます。
好みの音楽を見つけたら、追加をクリック。
タイムラインに青いボックスが表示されます。この画面では、①再生範囲を指定する、②再生開始位置を指定する、③音量調整が可能です。
①曲の再生範囲を指定する
青いボックスの両端をドラッグすることで、曲の再生範囲を指定することができます。
②曲の再生開始位置を指定する
白いオーディオ波形をドラッグすることで、曲の再生開始位置を指定することができます。
③音量を調整
左端にある音量のアイコンをクリックすると、音量を調整できます。
調整できたら「保存」をクリックして編集を完了します。
終了画面の追加
終了画面とは、動画の最後に5~20秒追加できる画面のことで、動画を見終わった視聴者に他の動画を紹介したり、チャンネル登録を促したりする目的で利用できます。
「エディタ」>「終了画面」をクリックすると、「動画」「再生リスト」「チャンネル登録ボタン」「チャンネルへのリンク」など終了画面に配置できるアイテムを選ぶことができます。
「テンプレートを適用」をクリックすると、あらかじめ要素が配置されたテンプレートを利用することができます。
要素をクリックすると、チャンネルや任意の動画へのリンクを配置することができます。
配置できたら「保存」をクリックして編集を完了します。
情報カードを追加する
情報カードとは、動画の途中に、他の動画へのリンクや再生リスト、チャンネルへのリンクなどを追加することができる機能です。
「エディタ」>「情報カード」をクリックして、「動画」「再生リスト」「チャンネル登録ボタン」「チャンネルへのリンク」などから追加したいカードを選択します。
上記は「動画カード」を追加した様子です。動画の下のタイムラインで、カードを表示したい時間を指定できます。情報カードを入れると右上にうっすら情報マークが表示されているのがわかりますね。
追加できたら「保存」をクリックして編集を完了します。
字幕を入れる
左のメニュー「字幕」をクリックします。「言語の追加」から「日本語」を選択して「確認」ボタンをクリック。
字幕列にある「追加」をクリックすると……
①「ファイルをアップロードする」、②「自動同期」、③「手動で入力」の3つの方法で字幕をつけることができます。
①ファイルをアップロードする
あらかじめ準備した字幕ファイル(.srt/.sbv/.subなど)をアップロードする方法です。
②自動同期
自動同期は、手動で入力した字幕を自動的に割り当ててくれる方法です。すべての字幕を入力後「タイミングを編集」をクリックすると、音声にあった長さで表示されるように、自動で設定されます。
あらかじめ準備した文字起こしファイル(.txt)をアップロードして、自動同期する方法もあります。
③手動で入力
動画を見ながら、表示する文字、表示するタイミング、表示する長さをすべて手動で設定する方法です。
設定できたら公開ボタンを押して編集を完了します。
YouTubeの動画編集に関するQ&A
さいごに、YouTubeの動画編集でよくある質問をまとめました。
より編集のクオリティを高めるには?
ある程度の基本が身についたら意識しておきたい、動画のクオリティを高める5つのコツをご紹介します。
①素材の質を高める
高性能のカメラで撮影してより高画質の映像を使ったり、ピンマイクを使って音質を上げるなど、素材の質にこだわることで動画のクオリティは上がります。
②ショートカットやテンプレで効率化する
動画編集ソフトで用意されているショートカットキーを活用したり、よく使う編集パターンをテンプレート化したりして、作業を効率化しましょう。無駄な動きを省くことで、数もこなすことができるようになりますし、より力を入れるべきシーンの編集に時間をかけられるようになります。
③オリジナルのロゴやアニメーションを作る
チャンネルを象徴するロゴや、毎回のオープニングなどにオリジナルの映像を使うことで、視聴者に覚えてもらいやすくなりますし、ある程度の信頼度が生まれるため、チャンネルのブランディングにも繋がります。
④タイトルやサムネイルにこだわる
いくらクオリティの高い動画を作ったところで、クリックされて視聴されなければ意味がありません。動画の内容を端的に表現していて、かつ思わずクリックしたくなるような魅力的なタイトル付けやサムネイル作りをしましょう。
⑤参考になる動画をたくさん見る
ふだんから人気の動画や自分の目指している動画をチェックして、良い点を分析したり、真似できそうなところは真似をしたりして、編集の引き出しを増やしていきましょう。
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そもそも動画クリエイターってどんなお仕事?
動画クリエイターとは、映像制作に関する業務に携わる職種全般を指しています。大きく2つの職種に分かれており、制作系の職種であるプロデューサーやディレクター、技術系の職種である編集オペレーターやCGクリエイターなどがあります。編集を生業とする編集オペレーターになるには、動画編集ソフトをしっかりと使いこなせる技術力が求められます。
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未経験から動画編集を学ぶ方法は?
動画編集を学ぶには、①独学、②スクールで学ぶ、③未経験求人に応募して働くという方法があります。
①独学
動画編集に関する情報はインターネット上にたくさんあるため、独学でのスキルの獲得も可能でしょう。ただし、学習でつまづいてしまうと解決するまでに時間がかかってしまったり、制作物に対するフィードバックをもらえなかったりするので、一人だけで進めるには限界があります。知人にプロの動画クリエイターがいなければ、SNSなどを使って師となる人を見つけることをおすすめします。
②スクールで学ぶ
スクールでは、動画編集のスキルを体系的に学ぶことができます。費用はかかりますが、働き口や案件の紹介までサポートしてくれるスクールも。受講期間が決まっているため、スケジュールが立てやすいというメリットもあります。

【2022年6月】動画編集スクールおすすめ比較19校
③未経験OKの企業で働く
未経験OKの動画編集の求人を募集している企業で働きながら学ぶという方法もあります。お給料をもらいながら現役の動画クリエイターの近くで学べるだけでなく、実績も積むことができるなどメリットは盛りだくさん。ただし企業によっては任せてもらえる仕事も異なるので、自分にマッチした企業を選びましょう。
未経験でも動画編集の仕事を得られるのか?
未経験に限らず、案件を獲得するにはとにかく実績作りが必要となります。自分がどんなスキルがあってどんなことが得意なのかを、クライアントに示すための大事な指標となるからです。動画市場は成長しており需要も高いですが、ライバルが多いのも事実です。初心者は実績を作りにくいので、まずは「稼ぐ」よりも「実績を増やす」というスタンスでチャレンジすることをおすすめします。
では具体的にどうすればよいのでしょうか。未経験から仕事を得る3つの方法をご紹介します。
①クラウドソーシングサービスを利用する
もっとも案件を獲得しやすいのは、「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサービスを利用することです。未経験可のYouTubeの動画編集のお仕事だけでも、約2,500件の案件が公募されています(2022年7月現在)。
②SNSを活用する
SNSで案件を依頼しているクライアントに直接アプローチする方法もあります。ある程度実績ができてきたら、自身のプロフィールにポートフォリオ(作品集)のリンクなどを貼っておくことで、インバウンドで依頼が舞い込む可能性もあります。
③人脈を利用する
職場の知人、友人など、自身の身の回りの人物から仕事を得ることからはじめてもよいかもしれません。コミュニケーションも取りやすく、副業や個人で仕事を得るはじめの一歩としては最適でしょう。また、人脈を広げるためにも、クリエイターの集まるイベントなどに積極的に参加してみることも大切です。
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