企業が求めるWebデザイナーのスキルとは?フリーランスエージェントに聞いてみた!

企業が求めるWebデザイナーのスキルとは?フリーランスエージェントに聞いてみた!

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは、デジタルエデュケーション部のペイです。

私たちは「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」というWebクリエイタースクールを運営していて、日々Webデザイナーを目指す方の学習支援を行っています。

市場が大きく変わっていくIT業界において、Webデザイナーの価値はどう変わっているのか。今回、ITでの人材支援に特化をしているレバテッククリエイターの田中さんに、企業が求めるWebデザイナー像や、市場感について伺いました!

現在Webデザイナーとして働いている方、これからWebデザイナーを目指そうと思っている方はぜひご覧ください。

レバテッククリエイターとは?
Web・ゲーム業界のクリエイター専門フリーランスエージェント。デザイナー・エンジニア・インフラ周りを中心として、正社員、業務委託・派遣などの案件支援を行っている。

クリエイター支援を行うエージェントから見たWebクリエイター市場とは?

まず、実際に支援されていて感じるWebクリエイターの市場がどうなっているのか、聞いてみました!

Webデザイナーの案件は近年増えていますか? 減っていますか?

icoまず初めに、今エージェントとして案件支援をされていると思いますが、Webデザイナーの案件は増えていますか? それとも減っていますか?
icoはい、案件としては近年増加傾向にあります。それに伴って、弊社のサービス利用者も支援数も年々増えており、市場の盛り上がりを感じています。
icoなるほど。実際にどのような企業さんからの案件募集が多いのですか?
ico弊社はフリーランスのエージェントなので、基本的にはプロジェクト単位での依頼が多いです。事業会社さんや、制作会社さんからの募集が多く、単発で終わりというより、デザイナーとしてチームにアサインをされてPDCAを回しながら長期的に案件に携わっていくような動きになってきています。
icoなるほど、フリーランスとかだと単発の案件とかも多いイメージでしたが、しっかりとパートナーシップを結ぶイメージが多くなってきているのですね。

新型コロナウイルスの影響もあり、各業界のDX化も大きく進んでいるかと思いますが、実際に制作会社以外にはどういった企業さんの案件募集が行われていますか?
icoクリニック系の企業さんや、動画やゲーム系の会社さんからの依頼もあります。あとはFintech系のサービスをお持ちの企業さんなど、幅広いジャンルでのニーズはあります。

またコロナ禍で影響の大きかった飲食・航空系などの業界も、感染拡大初期に関しては案件が減ったものの、現在では回復傾向になってきていますね。

企業がWebデザイナーを募集する上での条件やイメージって?

ico案件の数や幅が広がってきていることは認識できましたが、企業としてはどのような感覚で募集をかけているのでしょうか? 温度感や、デザイナーに求めていることなどがあれば教えてください。
icoやはりフリーランス支援のサービスなので、前提として企業さんからするとある程度スキルセットが高い人を欲しいと考えていると思います。特にコロナ禍が始まったばかりのころは、「予算は出しますが、状況も踏まえてそれなりにスキルセットのある方を優先して依頼します。」みたいな形で、少しシビアになった傾向がありましたね。

先ほどもお伝えしましたが、職種の幅も広く人が集まりにくい案件もあったりと、色んな案件はありますので、歴が浅い人や年齢が若い方でもキャッチアップする姿勢があれば案件のご紹介はできることが多いですし、企業さんのスタンスによって様々あるのが実情です。

単価に関してもピンキリで、スキルセットに合わせて報酬は変わっていきます。企業側が求めるスキルセットに見合っていれば、十分に単価は出る傾向にありますね。特に今はUI / UXなどの視点を持ったデザイナーは単価が高い傾向にあり、デザイナーの価値もスキルを持ち合わせることで上がってきていると思います。

クリエイター人材は不足しているので、スキルセットが伴っていれば、企業さんからすぐにアプローチがかかってくるので、企業さんとしても良い人材をキャッチアップする姿勢はかなり高い傾向にあるなと感じています。

案件を獲得できているWebクリエイター像について

ico企業側の目線で質問をしてきたのですが、一方でクリエイター側のお話もお伺いしていきたいなと思います。

実際にレバテッククリエイターを使われている方の中で、案件を獲得しやすい方はどんな特徴がありますか?
ico特性で言うと、業界経験年数的には3年以上の方であると紹介しやすい基準値ラインかなと思っています。一方で歴が浅い人でも、これまでの経験でどういった業務を実施されているかにもよりますね。デザインの言語化を行えるような方や、ポートフォリオでしっかりとアウトプットの実績を見せることができる方は、基準値に達していなくても企業から評価を得られることも多いです。
icoなるほど、経験が浅い人にとっては案件獲得をしていくために、やはりポートフォリオが結構重要になってきますよね。

案件紹介支援を受けながら稼げているWebデザイナーってどんな人?

ico実際に紹介支援を行っていくなかで、企業さんから求め続けられたり、稼げているデザイナーってどんな特徴がありますか?
icoスキルセットだけでなく、コミュニケーション力の高い方はやはり重宝されていると思います。あとは、パートナーシップの精神をしっかりと持っているクリエイターさんは、安定的にお仕事を獲得している傾向があります。

言われたことをアウトプットしていくだけではなく、企業(クライアント)側が求めていることをしっかりと汲み取りながら、成果を出そうとする姿勢は評価されてきますね。アウトプットはもちろん大事なのですが、人柄や姿勢を見せ続けることも、クリエイターとしてお仕事を得るためには、大事な要素だと感じています。
icoたしかに、企業側としてもクリエイターを取っ替え引っ替えするよりも、安心して依頼し続けられる人を確保していくほうが、気持ち的にも生産性的な面においてもメリットが大きいですもんね。
icoおっしゃる通りです。なかには育成的な観点を持って起用する企業さんもいて、経験が浅くても必死に食らいついてアウトプットを出し続けてくれる方であれば、起用し続ける姿勢を持っていらっしゃったりします。スキルだけではなく、信頼関係の構築も大切になってきますね。

経験年数が浅い人(未経験の方)の紹介事例って実際あるの?

ico今までのお話も踏まえると、経験年数が浅い方が支援を受けて案件を獲得していく場合には、いきなりフリーランスとして発注を受けるためのはハードルが高い部分もあると思います。ぶっちゃけ田中さんが実際に経験年数が浅い方の支援した事例はありますか?
ico実は私が支援したなかで、デジタルハリウッド卒の方がいらっしゃいました
icoおぉ、それは素晴らしいですね! 未経験でも案件が獲得できたポイントはどういった部分だったのでしょうか?
icoデジタルハリウッドのカリキュラムを終了後、実際に案件のご支援が成立したので大変嬉しかったですね。その方はスクールでカリキュラムを進めつつ、ご自身で他にもいくつかのデザイン制作をされていました。

具体的には飲食店のグラフィックやWebサイトを制作されていたのと、アルバイトでもデザイン業務を簡単に行っていましたね。やはり学習だけじゃなく、自発的に制作物を作られていたので、企業側としては安心材料につながったのではないかと思います。
icoなるほど! 学習+実制作を未経験でも行っていたんですね。他にも支援するなかで企業さんにアピールするポイントはどのようなことをお伝えしたんですか?
icoやっぱりやる気であったり、成長意欲はしっかりと伝わるように用意をしてもらいました。あとは企業さん側が求めていることに対して、私はしっかりとできます! とポジティブに伝えてもらうようにしていきました。

企業側としては、スキルを十分に持っている方を雇えるのが理想ではあるものの、やる気や成長意欲がある方であれば検討できるとのことので、ご支援に繋がったので本当によかったです!
ico未経験でもアウトプットに加えて、努力や姿勢がよければ評価に繋がってくるというのがよくわかりました!

これからwebデザイナーを目指す人たちに向けて

ico私たちが運営しているスクールでもWebデザイナーを目指す方がいますが、実際にエージェントとしての立場からアドバイスやメリットなどあればぜひお伺いしたいです!
icoまずはデザインのスキルセットを持つことから始めていただきたいですが、複数のスキルを持つと、すごくご支援がしやすくなります! 例えば、デザイン+コーディングや、マーケティングの視点を持つことなどは、密接して関係しているスキルなので、デザインだけじゃなく掛け合わせでお仕事が取りやすくなってきます。


あとは、クライアントワークをする案件も多いので、対人スキル(コミュニケーション力)もかなり評価ポイントになってくるので、アピールポイントとして持てると良いと思います。

最近は、ディレクター職も人材が不足しているので、デザイナーからディレクションに切り替えていくなども、実際に支援の事例があります。スキルの幅を広げていけると、その分単価が上がったり、案件の獲得の可能性も上がってきます。どんどんスキルを広げていくと、すごく良い未来が待っているのではないかなと思います。
icoそうですよね! これからクリエイターになる方も、実際になってからもキャリアは続いていくことを考えると、幅を作っていくのが大切そうです。


私もスクールを運営している身として、たくさんの可能性を感じてもらえるように、今回のお話も踏まえてお伝えできるようにしていこうと思います! 田中さん、本日はインタビューさせていただき、ありがとうございました!

今回のインタビューまとめ

今回はフリーランスの案件支援を行っているレバテッククリエイターの田中さんにお話をお伺いしました。

様々な業界でWebクリエイターが求められ、案件数やお仕事を獲得している方が増えてきていることがわかりましたね! Webデザイナーとして、企業が求めるレベル感に達していると案件もスピーディーに決まる傾向があるとのことで、市場におけるWebクリエイターのニーズの高さを感じました。

企業が案件を委託するうえで、スキルセットや経験が必要であることは前提になりますが、一方で、経験が浅い人でもやる気や成長意欲を尊重して依頼をしてくれている企業はいることもお伺いできました。

私たちが運営するデジタルハリウッドSTUDIO by LIGにおいては、ほとんどの方が未経験から学習を始めて、Webクリエイターというキャリアに進むための学習の場を整えています。

私たちにできることは、LIGというWeb制作をしている企業がスクールを運営することにより、現場レベルでの実践的な視点や実務、クリエイターとしての姿勢をより解像度高く学んでいただける、挑戦していただける機会をたくさん作ることだと思っています。

田中さんのお話も参考にさせていただきながら、より良いスクールを作っていけるように邁進していきます!

今回のインタビューでWebデザイナーを目指したい、と思った方はぜひ無料説明会にもご参加ください!

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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