文章に苦手意識がある人必見!わかりやすい文章を書くための8つのステップ

文章に苦手意識がある人必見!わかりやすい文章を書くための8つのステップ

Yuri Iwata

Yuri Iwata

こんにちは、LIGブログ編集チームのゆりてん(@yuriten0122)です。

みなさん、文章を書くのは得意ですか? 「文章を書くのが得意!」というよりは、「文章を書くの苦手なんだよね」という声のほうが多く聞く気がします。たまに編集者のように文章に携わるお仕事をしている人から、「文章苦手」と聞くこともあるぐらい。

でもテキストコミュニケーションが主流になった今の時代で、文章を書かない日なんてないですよね。SNSでのやりとりから仕事で使うためのドキュメントやレポートまで、私たちは毎日たくさんの文章を書いています。

さて、今回の記事では編集者目線(偉そうにすみません、新米です)で、文章を書くことに苦手意識がある人が、わかりやすい文章を書くためのポイントをご紹介します。ちょっとしたコツを押さえて、きれいな文章を書けるようになりましょう!

わかりやすい文章を書くための8つのポイント

1. 構成をきちんと考える

書きたいことが決まったらすぐに書きたくなる気持ちもわかりますが、まずは構成を考えることが大切です。行き当たりばったりで書いてしまうと「どうやって記事を締めよう……?」「規定の文字数に全然到達しない(or オーバーしてしまう)……!」なんてことも。構成を考えると、ゴールが見え一貫した文章を書くことができます。

書きたいことを箇条書きにしてみましょう。書き出してみると、これとこれは似ているから同じ見出しのなかに書こう、とか、これとこれは並列だから見出しを分けよう、とか、いろいろ思いつくことがあると思います。

この記事を書くにあたっての構成の考え方をお見せします。まず、書きたいことをばーっと箇条書きにしてみました。

  • 構成
  • 漢字とひらがなのバランス
  • 表記ゆれ
  • てにをは
  • 主語・述語
  • 同じ言葉を繰り返さない
  • 文章を適切に区切る
  • 句読点
  • 声に出して読む

この中で、「声に出して読む」はその他の「てにをは」や「主語・述語」がきちんとしているか確認するためのものであり、その他のものと並列していないですよね。

また、8つの事柄の難易度がバラバラなので、記事の後半に向けてステップアップしていく形にしました。これを踏まえて作った構成が下記のとおりです。

わかりやすい文章を書くための8つのステップ

  1. 構成をきちんと考える
  2. 主語と述語のねじれをなくす
  3. 適切なてにをはを使う
  4. 適切な箇所で句読点を打つ
  5. 同じ言葉を繰り返さない
  6. 文章を適切な長さにする
  7. 表記ゆれをなくす
  8. 漢字とひらがなのバランスを考える

まとめ(音読にも言及する)

2. 主語と述語のねじれをなくす

主語と述語はなんなのかを考え、ねじれがないようにしましょう。

妹が楽器を演奏するとき、とても楽しそうにしている

この文章だと、楽しそうにしているのが誰だかわかりませんね。伝えたい意味に合わせて、下記のようにする必要があります。
 

妹は楽器を演奏するとき、とても楽しそうにしている

演奏しているのも楽しそうにしているのも妹という意味になります。
 

妹が楽器を演奏するとき、母はとても楽しそうにしている

演奏しているのと楽しそうにしている主語が明確ですね。
 

夏の一番の思い出は、沖縄の海に行った

意味は伝わりますが、文章としては成立していませんね。
 

夏の一番の思い出は、沖縄の海に行ったことだ

上記のように「こと」を足してあげる必要があります。

3. 適切なてにをはを使う

てにをはは少し変えるだけで文章のニュアンスが変わる、大切な要素です。

①上京に向けて、母新しいベッドを買ってくれた

②上京に向けて、母新しいベッドを買ってくれた

①の文章だと、母が強調されていますね。例えばベッドの話をしていて、買ってくれた人を強調したいとき、この「が」を使うのは適切でしょう。

一方で、②の文章では母はそこまで強調されていません。伝えたいニュアンスによって、適切に使い分ける必要があります。声に出して読んでみると、使っているてにをはが自然かどうか、よりわかると思います。
 

仕事を終えると、外の空気を吸いにベランダに出た

上記はてにをはを間違ってしまった例です。仕事を終えたのは私だけど、ベランダに出たのが誰だかわかりません。
 

仕事を終えると、外の空気を吸いにベランダに出た

仕事を終えたのも、ベランダに出たのも「私」であることが伝わります。

4. 適切な箇所で句読点を打つ

小学生のとき、国語の教科書の音読で、「、」は1秒あける、「。」は2秒あけると教わりましたよね。その通りで、一呼吸おいて読んでほしいところに句読点を打つべきだと思います。

……と言われても、具体的に「じゃあどこに打つの?」となりますよね。句読点は、下記を意識して使うといいと言われています。

  • 意味の切れ目に打つ
  • 誤読されそうなところに打つ
  • 「間」をとりたいところに打つ

Web制作業界で働くことに憧れて、私はLIGに入社した。

理由と結論の間、意味の切れ目に句読点を打っています。
 

私はスマホをいじりながら話している彼を見つめた。

私がスマホをいじっているのか、彼がスマホをいじっているのかわかりませんね。
 

私は、スマホをいじりながら話している彼を見つめた。

彼がスマホをいじっていることがわかります。
 

私はスマホをいじりながら、話している彼を見つめた。

スマホをいじっているのは私ですね。このように誤読されそうなところにも句読点を活用しましょう。
 

目を覚ますと、いつも隣で寝ている猫がいないことに気づいた。

目を覚ましてから、猫がいないことに気づくまで、少し時間がかかりますよね。間をとりたいところに句読点を使っています。

文字数が決まっているとき、句読点は省いてもいい?

就活中の友人から、文字数が決まっている文章で、どうしても削りたい場合句読点を省いてもいいか、という質問を受けたことがあります。

あくまで個人的な意見ですが、意味があって使っている句読点を省いてしまうのはあまりよくないと思っています。

いくら就活の文章とはいえ、文字ばかりの文章になってしまったら相手も読みづらいですよね。読み手のことを意識して、読みやすように句読点も打ってあげましょう。

個人的には、就活の文章において一人称は自分であることがほとんどなので、「私は〜」、「私の〜」は省くことができます。なくても意味が通じる単語から削っていくことをおすすめします。

▼詳しくはこちらの記事もご覧ください

5. 同じ言葉を繰り返さない

同じ言葉が繰り返されている文章は、少し幼稚な印象を与えてしまいます。言い換えられる言葉はないか、探してみましょう!

私の好きなものはインドカレーです。インドカレーは何種類ものスパイスから作られており、味とともに香りも楽しむことができます。私は週に1度はインドカレーを食べています。

私とインドカレーっていう言葉が繰り返されすぎていて、しつこいですね。一度出てきた単語や、わざわざ書かなくてもいい主語は取り除いてスッキリさせましょう。
 

好きなものはインドカレーです。何種類ものスパイスから作られており、味とともに香りも楽しむことができます。週に一度はカレーを食べています。

だいぶ省きましたが、意味はじゅうぶん伝わります。

6. 文章を適切な長さにする

いい文章を書くためには構成が大切だと言われていますが、構成ばかりにとらわれると執筆中に思い浮かんだアイディアを反映できず、かえって書きたいことを書けなくなってしまうこともあるので、構成も柔軟に見直しつつ、書いていくことが大切です。

長い。長すぎますね。できるだけ短く区切ってみました。
 

いい文章を書くためには構成が大切だと言われています。しかし、構成ばかりにとらわれると執筆中に思い浮かんだアイディアを反映ないこともあります。かえって書きたいことを書けなくなってしまうこともあります。構成も柔軟に見直しつつ、書いていくことが大切です。

これだと区切りすぎて接続詞が多くなってしまったり、逆に不自然な気がします。ある程度まとまった文章にしつつ、長すぎないよう工夫する必要があります。
 

いい文章を書くためには構成が大切だと言われていますが、構成ばかりにとらわれると執筆中に思い浮かんだアイディアを反映できないこともあります。途中で思いついた書きたいことを反映させるためにも、構成も柔軟に見直しつつ書いていくことが大切です。

少し文章自体も見直して書いてみました。これならすんなり頭に入ってきそうです。

7. 表記ゆれをなくす

表記ゆれとは、一つの制作物のなかに、同じ言葉なのにいくつもの表記方法が存在してしまうことです。表記ゆれをなくすことで、よりきれいな文章に見せることができます。

私は株式会社LIGというWeb制作会社に勤めています。Webディレクターとして、日々WEB製作に携わっています

制作と製作、WebとWEBが混在していることに気づきましたか?

私は文章を書き上げたあと、とくに混在しやすい表現「良い」と「いい」などは、コマンド+Fで検索して見直すようにしています。夢中になって書いたあとだと気づきにくいので、一晩寝かせて見直してみるのもおすすめの方法です。

8. 漢字とひらがなのバランスを考える

漢字とひらがなのバランスを「よくする」ではなく「考える」と書いたのには理由があって、バランスには正解がないからです。

こちらの飲食店は、コロナで大変な状況の中「積極的に営業をしていきたい」と仰っており、元々感染対策に力を入れていました。

こちらの飲食店は、コロナで大変な状況のなか「積極的に営業をしていきたい」とおっしゃっていて、もともと感染対策に力を入れていました。

同じ文章ですが、上の文章は漢字がたくさん使われているので堅い印象、下の文章は漢字とひらがながバランスよく使われているのでやわらかい印象になりますね。

私の場合、LIGブログではもちろん表記ルールを守ったうえでですが、堅いイメージを持ってほしい文章では漢字多め、エッセイなど気楽に読んでほしい文章ではひらがなを多めに使ったりします。

また、先ほどもお伝えしましたが、同じ単語で漢字とひらがなが混在する、ということはないように気をつけましょう!

まとめ

最後にもう一度、ポイントを振り返ってみましょう。
 

わかりやすい文章を書くための8つのステップ
  1. 構成をきちんと考える
  2. 主語と述語のねじれをなくす
  3. 適切なてにをはを使う
  4. 適切な箇所で句読点を打つ
  5. 同じ言葉を繰り返さない
  6. 文章を適切な長さにする
  7. 表記ゆれをなくす
  8. 漢字とひらがなのバランスを考える

また、文章を書き終えたあとは声に出して文章を読んでみましょう。音読してみてつまずいた部分は、目で追っていてもすんなり入ってこないところなので、もう一度見直すことをおすすめします。

私も先輩編集者・ライターの方に比べたらまだまだなので、いろんな文章を読んで、よりわかりやすくきれいな文章を書けるよう、今後も学んでいこうと思います!

以上、ゆりてんでした〜♡

この記事のシェア数

1998年生まれ。東京外国語大学卒業後、フリーランスとして記事制作に関わった後、2021年10月第二新卒でLIGに入社。LIGブログの企画・執筆・撮影・編集など、記事制作のすべての工程に携わる。

このメンバーの記事をもっと読む
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL