Webサイト発注虎の巻ダウンロード
Webサイト発注虎の巻ダウンロード

ハイパーカジュアルゲームを成功させるために!データ分析とグロースアップの方法を解説

リー

こんにちは! LIGでゲーム事業をしているリーです。

今回はハイパーカジュアルゲームのゲームデータ分析方法について具体的に見ていきます。また、そのデータをもとにどのようにしてゲームをグロースさせていくかを解説します。

ハイパーカジュアルゲームの工程とデータの重要性

まずはハイパーカジュアルゲームの大まかな流れを簡単に整理しておきます。大まかな手順は、下記のとおりです。

  1. CPIテスト
  2. リテンション率テスト
  3. 広告を実装してLTVテスト
  4. フルローンチ

各工程でKPIが設けられており、それをクリアしなければ次のステップに進むことができません。最終的にフルローンチに至ったときに莫大な収益を稼ぐためには厳し目のKPIを設定しておく必要があります。そのため、そう簡単にはフルローンチまでたどり着くことはできません。

この過程で正しく数値を集計・分析できなかったら、なかなかフルローンチまで至りません。無駄な作業時間を消費してしまうことにもなるので、ハイパーカジュアルゲームにおいては数字を正しく集計して分析することがとても重要と言えるでしょう。

本記事では「リテンション率」にフォーカスして、どのように数値を集計して、どのように対策を講じるかを見ていきたいと思います。

ハイパーカジュアルゲームのゲームデータ分析方法

リテンション率について

ハイパーカジュアルゲームにおいて、リテンション率はとても重要な指標です。リテンション率とは、「顧客維持率」のことです。なるべく長くゲームをプレイしてもらうことで、広告表示回数を増やし収益をアップさせることができます。

弊社では、Day1リテンション率(今日プレイしたユーザーが明日またプレイする率)の目標値を35%以上としています。なかには、45%以上をKPIとしている会社もあります。

リテンション率を高い水準に維持するため重要な要素は下記のとおりです。

  • 中毒性(気持ちよさ、達成感など)
  • 難易度
  • 直感的な操作性でストレスがないか

とくに「難易度」に関しては注意が必要で、難しすぎるとゲームオーバーになりすぐにユーザーは離脱してしまいます。

ハイパーカジュアルゲームをプレイするユーザーは普段あまりゲームをプレイしない層なので、「ゲームをクリアしたい」というモチベーションは持っていません。単に暇つぶしをしているだけです。そのため難易度を上げすぎると離脱の要因になるので注意が必要です。

Game Analyticsの使い方

ではここからは実際にリテンション率の集計と分析をどのように行っているかを具体的に見ていきます。

弊社ではアプリにFirebaseGameAnalytics(GA)の2つを解析ツールとして実装しています。リテンション率の改善にはGAが便利なのでGAでの解析方法についてご紹介します。

Day1リテンション率

まず、Day1リテンション率の集計は簡単です。GAではOverviewメニューに親切にDay1リテンション率が記載されています。

しかしここで注意が必要なのが、GAのTotal値は単純に日数で割った数値が表示されているので、この数値はあまり参考にしないほうがいいでしょう。ユーザー数のボリュームが多い日のリテンション率を参考にするのが正確なリテンション率といえると思います。

レベルごとのユーザー離脱率

次に、リテンション率の分析において弊社が使っている指標として、レベルごとのユーザー離脱率を集計しています。ハイパーカジュアルゲームは主にレベル進めていく構成になっているので、どのレベルでユーザーが離脱したかを把握することでリテンション率を維持することができると考えています。

GAのFunnels機能を使えば、レベルごとの離脱率を計測できます。レベル別の離脱率を計測する場合、開発者がイベント設定する必要があります。弊社の場合、レベルごとに、Start、Complete、Failというイベントを設定しています。

GA画面での集計方法は、Funnels>Create newをクリックすると、条件入力する画面が表示されるので、集計期間、アプリビルドバージョン、集計するイベント名を入力してください。
 

集計するイベント名は、Add Funnel step>Progression内にあります。
 

条件の入力が完了すると、上記のような画面になります。Competeイベントがズラッと並んでいます。イベントの数字をよく見ると順番がバラバラになっていることも確認できます。これを手作業で1から順番に並び替えてください(GAの仕様上なぜかバラバラになることがあります)。
 

完了して、「Process」をクリックすれば、数分後集計が完了します。集計が完了した画面が上のような画面です。

レベルごとに何%ユーザーが離脱したかを把握できます。100%から継続率をマイナスしたのが離脱率です。

目安としてレベルごとの継続率が95%以下の場合、そのレベルは修正したほうが良いです。そうしなければ結果的にDay1リテンション率35%を達成することが難しくなります。

また、とくに前半部分での離脱はユーザー数が多い分、大きなダメージになるので、最初はLv1〜Lv20に集中して改善を繰り返すことをオススメします。

以上が、GAを使ったリテンション率とレベルごとの離脱率の集計方法です。

データをもとにした改善

最後に集計したデータをどのようにいかしていくかを解説します。

まず、改善すべきレベルの洗い出します。先ほども書いたように継続率95%以下のレベルはステージの修正が必要です。

修正すべきレベルが定まったら改めてプレイしてみましょう。プレイしてみることで、なぜユーザーが離脱したかを把握できます。自分一人ではわからない場合は友人などにプレイしてもらうのもいいでしょう。

とくに普段ゲームをプレイしない友人にプレイしてもらい、実際にプレイしている様子を見せてもらうと「なぜゲームオーバーになったのか」、「離脱したのか」が見えてきます。

離脱でもっとも多い理由は、難易度が高いことです。今までゲームを多く作ってきた経験のあるゲームクリエイターが陥りがちなのですが、難易度を上げることでユーザーの達成意欲を盛り上げようと考えるのは間違いです。

繰り返しになりますが、ハイパーカジュアルゲームは非ゲームユーザー層がプレイするので簡単でなければいけません。難易度の調整は慎重に行いましょう。

ただ、難しいのが、簡単にするとゲームが単調になりすぐに飽きてしまい、ユーザーが離れてしまうことがあります。なので、ところどころに新しいギミックや変化を入れてユーザーに刺激を与えてあげることも重要な対策の一つです。実際には難易度は上がっていないけど、レベルをクリアする度にレベルが上っているかのように思わせることが重要です。

さいごに

以上が弊社で行っているハイパーカジュアルゲームのデータ分析とグロースアップ対策です。他にもたくさん改善策はあると思うので、チームで話し合いながらより良いゲームを作っていけたら良いなと思います。

そのなかでもとくに重要なのが、自分が担当するゲームを誰よりも多くプレイして、色んな角度から分析してみることだと思います。ちょっとした対策で大きく数字が改善されることもあるので、その変化を是非楽しんでみてください。

また、弊社では1月に「ダンシング・オブ・超兄貴」の音ゲーをリリースしました。みなさん、ぜひダウンロードして遊んでみてくださいね!

「ダンシング・オブ・超兄貴」で遊んでみる