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はじめて弁護士に話を聞いてわかったこと。 「いいことばかり言わない」は、信頼できる。

モッチー

こんにちは!! エディターのモッチーです。

LIGでは現在、緊急事態宣言明けも原則リモートワークなので、郊外に住んでいる僕にとっては通勤がなくてバンバンザイです。

でも引きこもって生活していると、だんだん外が恋しくなります。先日、気分転換に近場の定食屋さんにフラ〜ッと行ったら、店内でお客さんと店主っぽい人がもめてました……。

お客さんのイチャモンみたいで、暴言を吐いて去っていきました。コロナでみんなストレスが溜まっているのか、こういうトラブルは増えているような気がします。

普段何気なく生活しているなかで、トラブルって突然やってきますよね。

「こんなとき、どこに相談したらいいんだろうか」と考えていると、パッと弁護士が頭に浮かんできました。そういえば弁護士と話をしたことって30数年間生きてきて一度もありません。

最近はテレビやいろいろなメディアで「お気軽に弁護士へ相談を……」というキャッチフレーズをよく聞くので、思い切って聞いてみてもいいかも。

そこでAXIS東京法律事務所の蓮見和也弁護士に、トラブルの対処方法とお仕事についてアレコレ聞いてみました!

蓮見和也弁護士
AXIS東京法律事務所代表。群馬県出身。1997年から弁護士。趣味はスポーツで、最近は総合格闘技にハマっている。仕事の合間を縫って夏はダイビング、冬はスノーボードと忙しい。
https://axis-law.com/
https://twitter.com/lawyer_hasumi
https://note.com/hasumikazuya

知人の飲食店トラブルを書類一本で解決!自己判断しないことが大事

モッチー:初めまして! 本日はお忙しいところありがとうございます。

僕は幸いにも、今まで弁護士に相談する機会がなかったのですが、初めての場合は躊躇してしまうことと思います。何かあったときのためにもっと弁護士を身近に感じていたいと思い、お話の機会をいただきました。

今日の取材は日比谷公園で行っていますが、先生は以前、この近くで勤務されていたそうですね。

蓮見和也弁護士(以下 蓮見):そうなんです。弁護士になって最初に勤めたのがこの近くの法律事務所でした。

モッチー:馴染みのある場所でなんですね。

さてまずお伺いしたいのは飲食店でよくあるトラブルについて。先日クレーマーっぽい人と店主がもめている場面に遭遇しました。ざっくりとした質問なんですが、店舗を営んでいる人やスタッフがお客さんとトラブルになった場合、店側にはどういう解決方法があるんでしょうか?

蓮見:トラブルの内容によりますね。たとえば暴力をふるわれた場合はすぐに警察に通報すべきですが、後からでも暴行罪や傷害罪で刑事告訴することは可能です。お店のものを壊されたら器物損壊に当たるでしょうね。

モッチー:最近はネットで悪口を書かれたり、SNSで勝手に写真や動画が拡散することはよくあります。その場合はどうしたらいいですか?

蓮見:ネット掲示板などの場合はまず書き込みの削除依頼をして、相手の氏名・住所が特定できる場合は、相手に損害賠償を求めるという方法があります。内容証明郵便で相手に通告するだけで嫌がらせをやめてもらえることも多いです。

モッチー:法律トラブルといえば裁判、と思い込んでいましたがいろんな方法があるんですね。

蓮見:その通りです。だから自己判断しないほうがいいですね。今は無料相談をやっている法律事務所も多いので、活用をおすすめします。

私も先日、知り合いの飲食店が悪質なクレーマーに悩まされていたので、内容証明郵便を送ってその客の出入りを禁止しました。それで被害はやんだそうです。

モッチー:書類一つで解決できるってめちゃくちゃかっこいいですね! 何かトラブルが起きたとき、当事者の立場にいると、専門家から見れば大したことないことでも、とても不安になることがありますよね。先生はWebトラブルが専門なんですか?

蓮見:様々な分野に対応していますが、最近ではWebやIT系のご相談も多く頂いており、起業間もない頃からサポートすることが増えてきました。

小さいころの夢は「べんごし」!?悔しくて挑戦し続けた司法試験

モッチー:ここから個人的なことをお聞きしたいのですが、先生はなぜ弁護士になったんですか?

蓮見:子どものころの成長記録を見ると、将来の夢は「べんごし」と書いているんです。

でも幼稚園ぐらいの子どもが、弁護士の仕事を理解しているとは思えませんよね。おそらく祖父に弁護士はいいよと洗脳されたんだと思います。

祖父は若いころに弁護士を目指していたものの、戦争でその夢が絶たれました。その思いを孫に託したかったのだと思います。

モッチー:知らず知らずのうちに、おじいさんに導かれて弁護士になったんですね。いつ頃から本心で弁護士になりたいと思い始めたんですか?

蓮見:大学は法学部を選びましたが、就職活動に有利だと思ったというのが理由で、特に弁護士になりたかったわけではないんです。

でも大学3、4年生のころ、周りが就職を決めていくなかで自分だけが取り残されて、「司法試験を受ければ、もう少し学生でいられるかも」という軽い気持ちで司法試験の勉強を始めました。

モッチー:まだ学生でいたいという気持ち、よくわかります(笑)。とはいえ、当時の司法試験はかなり狭き門だと思いますが、何回目で合格したのですか?

蓮見:5回目です。大学は卒業せずに留年という形をとっていたので、大学に8年通いました(笑)。当時司法試験の合格者の平均年齢が28歳ぐらいで、僕が合格したのは27歳のときなので、ちょうど平均くらいですね。

モッチー:弁護士への強い思いがあったわけではないなか、5回も受けていると途中で諦めたくなりませんでしたか?

蓮見:受験をやめようとは思いませんでしたね。勉強を始めた動機は学生で居続けるためでしたが、模試の成績が伸びなかったり、周囲がだんだん合格していったりするうちに、悔しくていつしか本気になっていました。合格する前の2年ほどはギアをあげて、かなり勉強しました。

モッチー:心の奥底で弁護士への思いが強くなっていったんですね。無事合格して、ホッとしたんじゃないですか。

蓮見:僕よりも親がホッとしていたと思いますよ。いつ受かるのかわからないし、親戚からもいつまで遊ばせているんだと言われていましたから。その状況から解放してあげられて良かったです。

モッチー:弁護士になって最初は、この日比谷公園に近い法律事務所に勤めたんですよね。

蓮見:はい。倒産処理や企業再生を得意とする事務所で、著名な弁護士のもと、仕事を覚えました。

モッチー:そこからどの程度で独立されたのですか?

蓮見:7年ほど経ったころに独立し、東京・御徒町に「ロータスバレー法律事務所」を立ち上げました。弁護士は私1人で、依頼のあった案件はよっぼどのことがない限りすべてお受けしていましたね。

その後、大手町に弁護士法人の「Eージャスティス法律事務所」を設立しました。多いときには14人ほどの弁護士が所属していたと思います。

新宿区のビル火災、妊娠中絶手術の裁判……記憶に残る事件とは

モッチー:これまでいろいろな案件を対応されたと思いますが、その中で印象に乗っているものを教えてください。

蓮見:2001年に起きた新宿区のビル火災の損害賠償訴訟ですね。原告側の弁護団の1人として参加し、中堅弁護士として書面を書いたり調査をしたりする役割を担いました。

連日夜遅くまで書面を読んでいて、被害者の写真などを見ながら「人生半ばにして、なぜこんなふうに亡くならなければいけなかったのか」と、無念を晴らしたいという思いを募らせていました。

モッチー:結果はどうなったのですか?

蓮見:ビルの管理会社や事実上のオーナーが数億円を支払うことを条件に、和解が成立しました。

一般的にはこういった事案で法的責任が認められるのはビルの所有者・企業までです。ですがこの事案では事実上のオーナーにも賠償を求め、世論の後押しもあってオーナーも含めた和解ができました。

モッチー:ほかに印象に残っている事案はありますか?

蓮見:そうですね、以前受けた医療過誤訴訟は珍しいケースでしたね。相談者の女性は妊娠中絶手術を受けて、その後海外に留学したのですが、きちんと中絶ができていなかったために胎児も大きくなってしまったんです。

そこで留学先で中絶手術を受け直しました。最初に手術をした病院側に損害賠償を求めることになり、私が代理人となりました。

モッチー:え、そんなことあり得るんですか?? ドラマみたいな話ですね。

蓮見:はい、実際にあったんです。しかも病院側は「留学中に別の男性と交際してそのときに妊娠したのではないか」主張してきました。

そこで海外からエコー写真を取り寄せ、胎児の大きさから妊娠時期を割り出すなどして、中絶手術が失敗していたことを証明しました。

賠償額としては高くなかったのですが、別の男性と交際し妊娠したと言われて女性は傷ついていたので「名誉が保たれた」と喜んでいましたね。

モッチー:いやはや、驚きました。でも金額以上に、依頼者にとっては意味のある判決だったのですね。そうやって依頼者の役に立てるというのは、弁護士の仕事のやりがいともいえそうですね。

蓮見:はい。「助けていただきいて感謝しています」と言われるとやはり嬉しいですね。「これを解決できなかったら、一家心中するところでした」と言われたこともあります。役に立てたという瞬間は、はやり弁護士冥利に尽きますね。

「いいことばかり言わない」、誠実さで得た顧客からの信頼


モッチー:世の中にはいろいろな弁護士がいます。一人ひとり個性や仕事の姿勢は違うと思いますが、蓮見弁護士は自分自身をどんなタイプだと思いますか? いわゆる「熱血派」なのでしょうか……?

蓮見:いや、逆だと思いますね(笑)。感情移入し過ぎないように心がけています。というのも、対応している最中に熱くなってしまえば冷静さを失い、いい結果にはならないことが多いからです。

聞こえはよくないかもしれませんが、あくまで一歩引いたところから事件を見るようにしています。そうすることで客観的に内容を分析でき、落ち着いて交渉に挑めます。

モッチー:なるほど。ただ人によってはそういう対応は「冷たい」と感じるかもしれませんね。

蓮見:ええ。先日も電話で交通事故の損害賠償の相談を受けたのですが、事故からまだ数日しか経っていないのに「相手からいくら取れますか」と尋ねられました。

慰謝料は通院日数や通院期間に左右されますし、逸失利益も収入や休業日数で違ってきます。そのため「現時点ではお答えしかねます」と答えたところ、弱気だと思われたようで話がなくなりました。

モッチー:おぉ、それは……。弁護士に頼めば慰謝料が増えると思う人は多いでしょうね。

蓮見:確かに、無理にでも通院を続ければ慰謝料は増える可能性があります。ですが私はそれは何か違うと思うんです。もちろんケガをして困っている方がいれば、最大限の補償が受けられるように交渉します。

モッチー:でも抜け道を教えたり、耳障りのいいことだけを言ったりしないと。

蓮見:そういうことです。お客さんにとってメリットがあるかはよく考えるようにしていて、たとえば勝訴しても弁護士費用などがかかり、お客さんにほとんど経済的利益がないと思われるなど、不都合なことでも包み隠さず伝えます。

いいことばっかり言ってごまかすことはしません。でも同時にこうすれば解決できるという筋道も見せるようにしています。

モッチー:弁護してくれる立場だからと言って、事実を隠すわけではないと。誠意を持って対応されているんですね。

蓮見:なかには「いい結果が見込めなくても、力強い言葉を言って安心させてほしい」というお客さんもいます。でも私はそれはしたくないんです。

モッチー:僕的にはそれだけ正直に言ってくれると、逆に信用できる気がします。

蓮見:ありがとうございます。お客さんがどう思っているのかはわかりませんが、こういう姿勢でやってきた結果、過去の依頼主がほかの相談者を紹介してくれるケースも多いですね。

弁護士会から受けた懲戒処分の真相

モッチー:少し聞きづらいことですが、先生のSNSプロフィールには「弁護士会から戒告処分、業務停止処分を受けた」と書かれています。こちらについて少し説明をいただいてもよろしいですか?

蓮見:もちろんです。少し難しい話なのですが、以前、Bさんという方が企業A社が自社株の過半数を取得するために、デットエクイティスワップ※という方法をとることになりました。

※経営不振や過剰債務などによって苦境に立たされた企業に対して、債務との交換で株式を発行し企業再生を図ること。本事例では、債権者が金銭出資によって株式を取得し、それを資金として債務を弁済。

私が、Bさんが所有している2つの会社からお金を預かってA社に貸付けました。ところが思ったように手続きが進まなかったために貸付金を返還してもらおうと、A社がビジネスで得た資金で少しずつ返済をしてもらい、私からBさんへお金を振替えていました。

しかし、2つの会社のうちの1社のオーナーはBさんではなく、Cさんだったんです。私はその事実を途中で知ったのですが、Bさんからは「Cさんの会社から預かっているお金は、立て替えて返済しているから大丈夫」と言われ通帳の写しも確認していましたし、Cさんからも特に連絡がないため、Bさんを通じて無事に返済しているものだと思っていました。

ところがある日突然、Cさんから「お金が返ってきていない」と私は裁判を起こされました。同時に、Cさんは弁護士会にも懲戒請求をしたんです。

モッチー:いきなり裁判と懲戒請求って、驚きますね。Cさんにはお金が返済されていなかったんですか?

蓮見:いえ、実際は返済されていました。BさんとCさんは仲が悪く関係もぐちゃぐちゃで、2人の間にはいろんなお金の貸し借りがあったため、Cさんは返済の事実を疑っていたんでしょう。

懲戒請求は取り下げられたのですが「預かったお金を返還していない」と判断され、2018年に弁護士会から3ヶ月間の業務停止処分を受けました。裁判については4年ほどかかったのですが先日判決がでて、私からBさんにお金を返還する必要がないと認められました。実際には返済されていたと。

モッチー:つまりシロだったということですね。でもそれまでの間に懲戒を受けたことで、離れていったお客さんも多いのではないでしょうか?

蓮見:業務停止期間中はもちろん仕事は受けられないので書面で事情を説明しましたが、ほとんどのお客さんは、何らかの形で残ってくれました。「それくらい傷がついている方が味があっていいんだよ」と励ましてくれる方もいて、本当にありがたかったですね。

モッチー:そこまで信頼関係が築き上げられていたからですね。でもなぜ懲戒のことをオープンにされているのですか?

蓮見:ネットで検索すればすぐにわかることですから。それに先日裁判も終わってシロクロついているので、変に隠すつもりはありません。

モッチー:なるほど。今こうやって仕事を再開していて、どんなときにやりがいを感じますか?

蓮見:昔からお付き合いのある方のなかには、地方の小さな不動産会社を東証1部上場の大企業にまで成長させた方もいて、今でも仲良くしてもらっています。

その方のように、自分がサポートした方々が活躍していくのをそばで見させてもらえるのは、嬉しい限りです。一緒に歳をとって、いつか「頑張ってやってきてよかったね」と言い合えたら最高だと思います。

モッチー:人との関係を大切にされているのですね。最後に、弁護士への相談を考えている方たちにメッセージをお願いします。

蓮見:1人で悩まずに、できるだけ早く弁護士に相談してほしいですね。早めに対応すればそれだけいい結果も出やすくなります。私も相談はお受けしますが、何人かの弁護士と話をして、相性のいい弁護士を見つけるのがおすすめです。

企業の場合、お金はかかりますが顧問契約を結べばちょっとしたことでも相談しやすいと思います。契約書の作成やチェックに弁護士が入ることでトラブル防止につながることも多いので、早い段階からサポートを受けることが大切です。

特に、スタートアップ企業は契約関連に加え、M&Aなど組織拡大に合わせてさまざまな動きをしていくため、企業と一緒に併走するパートナーは欠かせません。私自身も得意としている分野なので、ぜひご相談いただければと思います。

まとめ

弁護士と話すということで結構緊張したのですが、蓮見弁護士はすごくサバサバしていて、ズバズバ本音も言うし、なんだか拍子抜けしました(笑)。でも「いいことばっかり言わない」という姿勢は信頼される一つの理由なんだと思います。

飲食店に限らず、クレーマーやネットの誹謗中傷などのトラブルは、どの企業にも誰にでもありうることです。

弁護士って堅い人だと思っていましたが、とても接しやすかったので、相談先として覚えておいて損はないと思います。蓮見弁護士に相談したくなった方は、まずはホームページから問い合わせしてみてくださいね。

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