こんにちは、ゲーム事業部責任者のリーです。
LIGゲーム事業部では今年に入り、本格的にゲーム開発を行っています。ゲームには様々なジャンルがありますが、我々は「ハイパーカジュアルゲーム」というジャンルのゲームをメインに開発をしています。
- ハイパーカジュアルゲームとは
- 一言で表現すると「誰でも簡単に楽しむことができるゲーム」です。みなさんがYouTubeやTikTok、Instagramなどの広告で目にし、ダウンロードすると無料で遊べるゲームもハイパーカジュアルゲームであることが多いです。
このハイパーカジュアルゲームの主な収益源はアドネットワークと呼ばれる広告収益であり、アドネットワークにはリワード型、インタースティシャル型、バナー型、ネイティブ型といった様々なタイプが存在します。
本記事では、ハイパーカジュアルゲームで主に使われるリワード、インタースティシャル、バナー広告の3つについて説明します。
リワード広告
リワード広告とは、動画を視聴することでユーザーが何らかの報酬(ポイントやアイテム)を受け取ることができる広告です。全画面に表示され、尺は大体15秒〜30秒程度です。
ハイパーカジュアルゲームでは「この動画を見ればアイテムを獲得できるよ!」という感じで動画視聴を促します。ユーザーはアイテムを受け取るのと引き換えに動画広告を視聴します。
リワード広告は3つのタイプのうち最も収益性が高い広告で、1回の表示で約1.5円〜3円程度の収益が得られます。ゲーム内でいかにユーザーにストレスを与えることなく高頻度でリワード広告を見てもらうかが重要です。
インタースティシャル広告
インタースティシャル広告とは、ステージクリアや画面切り替わりなどのタイミングで全画面に表示される広告です。ユーザーは画面をクリックしてリンク先に遷移するか、バツボタンやスキップボタンをクリックして広告を消します。
ハイパーカジュアルゲームでは、広告を表示してから5秒後にバツボタンを出現させるアプリが多いようです。こちらは1回の表示で約0.8円〜1.5円程度の収益が得られます。
バナー広告
バナー広告は既にご存じの方も多いかと思いますが、画面上部や下部に表示される横長サイズの広告です。正方形など様々なサイズが存在しますが、画面上下に表示される横長サイズが最もポピュラーで、アプリ起動中は常時表示されることが多いです。
広告は30秒や60秒単位でリローディングされ、画面切り替わりのタイミングでもリローディングされます。こちらは1回の表示で約0.2円〜0.4円程度の収益が得られます。
実装方法
では、このような広告をどのように実装するかについて簡単に説明します。
一つのアドネットワークだけを実装する方法がひと昔前まで主流な方法でしたが、在庫切れのリスク(表示する広告がない)や収益の最適化ができないためあまりおすすめしません。最近はメディエーションシステムを使って複数のアドネットワークを管理するデベロッパーが多いです。
メディエーションとは、いくつかのシステムにまたがる業務を自動化するために、各システム間で伝達されるデータに対して行う操作のことです。メディエーションを使って複数のアドネットワークを一箇所で管理することで、最も収益性の高い広告が自動的に表示されるようになります。
特にiron SourceやApplovin MAXは実装や設定が簡単で、ハイパーカジュアルゲーム開発者の多くが利用しており、個人的にもおすすめです。
まとめ
今回お伝えしたことをまとめます。
- 今回のまとめ
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- ハイパーカジュアルゲームでは主に3つのタイプの広告を実装して収益化を行う
- リワード広告はユーザーの視聴時間が長く、高い広告効果を発揮
- ゲーム内でいかにユーザーにストレスを与えることなくリワードを見てもらえるかが収益化のカギ
- 広告の実装はメディエーションを利用して収益の最適化がおすすめ
既にアプリをリリースしてまだメディエーションを使っていない開発者の方がいらっしゃいましたら、ぜひメディエーションを使ってみてください。
それでは、今回はこのへんで失礼します。