おはようございます、こんにちは、こんばんは、まべです。
今回は、ネット上でのインプットでは物足りず、リアルなインプットがしたいという方々への記事を書いてみます。
最近ではデザインギャラリーサイトやPinterestやBehanceなど、いろいろなキュレーションサイトやアプリなども充実しており、外出しないでも良質なインプットは可能ですが、家を出て展示の空間で見ると一層感覚が集中し、やはりそこには体感としての良さがあります。
無料で見れるギャラリーからおすすめの美術館まで、日常的にチェックしていたり訪れているスポットを紹介します。
目次
デザイン系ギャラリー
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
3つのgの頭文字から「スリー・ジー(ggg)」の愛称で知られるグラフィックデザインの専門ギャラリーとして、大日本印刷株式会社が1986年に開設した施設。
著名なデザイナーの作品が無料で見られることもあり、過去には、Pentagramのポーラ・シェアやデンマークのデザイン会社コントラプンクト、フランスを代表するグラフィックデザイナーのフィリップ・アペロワの展覧会など海外の方の展示も多く、必ずチェックしています。
毎年4-5月ごろに行われる「TDC展」や「日本のアートディレクション展(旧ADC展)」はマストで行きます。
クリエイションギャラリー G8
先程紹介したgggから徒歩5分くらい、新橋の近くに位置する、リクルートが運営するギャラリー。gggと合わせて2つのギャラリーは、日本のグラフィックデザインの中心と言っていいほどの貴重な展示が、無料で見られるのであわせてチェックすることをお勧めします。
「日本のアートディレクション展」など大きな展覧会になると2つの会場で連動していることもあり、ハシゴして行くことも多いです。
「日本のアートディレクション展」に加え、「亀倉雄策賞受賞記念展」や「JAGDA新人賞展」などもここで開催されます。
MIDTOWN DESIGN HUB
JAGDA(公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会)がある、東京ミッドタウンに併設するギャラリーです。
オススメは毎年夏に行われる、「日本のグラフィクデザイン展」。1981年より発行を続けている、年鑑『Graphic Design In Japan』に掲載される作品が展示されるのですが、会場の端から端までポスターがずらりと並んだ展示風景は圧巻で、パッケージやロゴ、Webサイトの部門もあるので幅広いインプットができます。
ミッドタウンには、後記する21_21galleryもあるのでこちらも合わせて見学ができます。秋になると「MID TOWN DESIGN TOUCH」や「GOOD DESIGN賞」の展示なども開催されています。
こちらの写真は今年(2021年)に訪れた際のもの
美術館
21_21 DESIGN SIGHT
2007年に東京ミッドタウン内にオープンしたデザインミュージアム。年3回から4回、一人のディレクターが一つのテーマを扱い企画展を開催しています。過去には三宅一生さん、佐藤卓さん、深澤直人さんといった著名な人物がディレクターを務めました。
すでにあるデザインを並べただけでなく、昨年開催された、「㊙展」に代表されるようにプロセスや思考の部分など、プロジェクトのラフ段階を見れることもあり、一流デザイナーの視座を学ぶことができます。安藤忠雄さんが建物の設計を行っており、建築物としての美しい佇まいも感じることができます。
東京都現代美術館
引用元:東京都現代美術館公式サイト
1995年に清澄白河の木場公園の中に開館された現代アートミュージアム。個人的には一番好きな美術館です。
2019年にスキーマ建築計画の長坂常さんと、日本デザインセンターの色部義昭などの手により、サインデザインなどが一新されて、より洗練された空間になりました。
台形のような建物の中はとても広く、4階まで吹き抜けのエリアを大胆に活用した展示などもあり、ライゾマティクス展などの最新の現代アートから子供向けの展示まであるので、僕は家族で行くこともあります。ちなみに小さいお子さんには、CURIO というかっこいいベビーカーを貸し出してくれるのがとてもとても嬉しいポイントです。
東京都写真美術館
引用元:東京都写真美術館公式サイト
こちらも1995年に開館したTOP MUSEUMの相性でも知られる、恵比寿にある写真専門の美術館。毎年写真家の登竜門と言われる、Canonの写真新世紀の会場としても知られています。
写真や映像に特化した美術館ということもあり、報道からアートまで、様々な写真表現や文化について触れ、新しい視点で考えることができるので、とても好きな場所でよく通っています。
印刷博物館
引用元:印刷博物館公式サイト
飯田橋と江戸川橋の中間にある、2000年に凸版印刷が100周年記念事業の一環で設立した、印刷文化の歴史を学べる博物館。
活版印刷のワークショップなども行なっていますが、毎年夏に「グラフィックトライアル」という、凸版印刷のプリンティングディレクターさんと著名なデザイナーのコラボレーションする印刷技術の実験のような展示があり、ものすごくリッチな印刷表現だったり制作過程を見ることができるのが面白いです。
ちなみに情報設計が美しいWebサイトの制作はbaqemonoさん。
東京オペラシティ アートギャラリー
初台のオペラシティーの中に位置する、1999年に開館したアートギャラリー。
そこまで広くはないですが天井がとても高く、開放感のある空間のなかに近現代のアートが中心ですが、ライアン・マッギンレーやジュリアン・オピーの企画展があったかと思えば、中には登山家の石川直樹さんや詩人の谷川俊太郎さんなどの展覧会もあり、幅が広く、ユニークな企画で毎回楽しませてくれます。
独立系ギャラリー
エスパス ルイ・ヴィトン東京
建築家の青木淳氏がデザインしたルイ・ヴィトン表参道ビルの7階にある現代アートギャラリー。ガラス張りの窓からの景色が素晴らしく、開放的な空間の中で気鋭の現代アートを鑑賞することができますが、当然ルイ・ヴィトンの中を通って入るので、とても緊張します……。
SCAI THE BATH HOUSE
谷中にある200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装したアートギャラリー。元が銭湯なので天井がとても高く開放的で、下町の江戸文化の息吹と気鋭の現代アートのコントラストを感じられる面白い空間です。
3331 Arts Chiyoda
末広町にある旧練成中学校を改造し2010年に開館した、アートセンター。学校の面影を残す空間の中に地下一階から三階まで、カフェやショップ、アートギャラリーやスタジオ、クリエイティブオフィスなどが入居しています。一番広い1階のメインギャラリーを中心に、現代アートや建築、デザイン、地域の歴史・文化など、大小様々な展示が行われています。
OFS GALLERY
引用元:OFS GALLERY公式サイト
白金と恵比寿の真ん中くらいに位置する、デザイン事務所のキギさんやbluestructさんなどが共同で運営するギャラリー併設型ショップ。不定期ですが、さすがはデザイン事務所といった独自性のある企画展に毎回惹かれます。ショップに陳列されている様々なプロダクトもとても美しいものが揃っているので、駅からは少し遠いですが、訪れることをおすすめします。
BOOKS and SONS
Web制作会社のフルサイズイメージさんが経営する、本屋さんの中にあるギャラリースペース。写真の展示が多い印象ですが、昨年はスイスデザインの大々的なイベントFormSWISS展の会場になっていたり、本のセレクトもさすがはデザイン会社さんといったラインナップが揃っているので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
その他
定番といえば定番なので、詳細は割愛しますがこの辺りにもよく行きます。
まとめサイト
色々とご紹介しましたが、オフィシャルサイトを日常的に一つひとつチェックしていくのはあまり効率的ではないので、こういった展覧会の情報を一覧的に取得できるサイトを二つほどご紹介します。
僕は両方のツイッターアカウントをフォローしていて、気になったものから展覧会の概要を見ていくことが多いですね。
Tokyo Art Beat
バイリンガルアートメディアアプリの東京アートビートでは、写真や現代アート、グラフィックなどのジャンルから、六本木、銀座、渋谷、などの地域別にソートでき、いろいろな展示情報を網羅的に見ることができるのでとても便利です。
JDN
引用元:JDN公式サイト
デザイン情報サイトJDNのイベント一覧ページは、デザインに特化している分見やすくなっています。こちらは東京だけでなく日本各地の情報が載っているので、こちらもブックマークしておくと便利だと思います。
まとめ
まだまだ紹介したいミニマムなギャラリーなどはあるのですが、今日はこの辺りで。個人的には良いインプットとは決まった時間に「インプットする!」とガチガチに決めて行うものではないかなと思っています。
出会った人に聞いた話や見た風景、人から勧められた書籍、たまたま出会った広告の中にも素敵なヒントがあり、息をすることと同じくらい日常の感度を高めて、自分の思考の棚の中にストックしておくことが重要かなと思います(ストックを整理しておく時間がまた大変なのですが……)。
今回はリアルな場をご紹介しましたが、幅広いアウトプットにつなげていただけると幸いです。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました〜!
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