こんにちは、LIG営業部のAkemiです。
前職は一部上場企業で海外支店の予実管理を行なっていました。毎月取締役会がございまして、会計ルールの違う各国の数値を取りまとめるのは非常に骨の折れる業務でした。
しかし、ある日こんなに頑張ってたくさんの資料を作っているのに、数箇所のポイントしか見られていないことに気がつきました。たしかに、経営陣は多忙な中でスピーディーにかじ取りをしなければなりません。
そこで、予実管理の見える化の必要性と併せて、経営陣が見ているポイントを後半で説明しますので、最後まで見ていただけると幸いです。
目次
なぜ、予実管理では見える化が必要なのか
サービスの観点でも話題になりますが、人が外部から得る情報の8割は、視覚から得ていると言われており、私たちの行動の大半は目に見える情報に基づいています。そして「見える」状態になっていることで次のようなメリットがあります。
①課題の発見と把握ができる
「見える化」することで課題の発見と把握ができます。そして、組織内の全員が共通の認識を持つことによって効率的・効果的に問題点の改善ができます。企業全体の長期的な戦略目標がKPI(重要業績評価指標)としてブレークダウンされているので、「見える化」することで、目標達成のための具体的で効果的な行動を起こせます。
②問題解決能力を高められる
問題が生じたときに「なぜ起きたのか」を情報やデータを元に分析し、思い込みを捨てて考えられるようになります。問題が起きたときの原因はごまかさずに、しっかり報告することが必要です。
③コストの削減
「コスト意識を持ってください」とよく言われますが、「見える化」によって業務の無駄をなくせれば、不必要な残業や人員の削減によって、コスト削減ができます。
人の心理として、問題は隠したくなりますよね。わかります。ですが、実態や問題を包み隠さずタイムリーに「見える」ようにして判断や改善のスピードを上げていきましょう。
経営者は何を見ているのか
相互業務が与える影響
販売管理、生産管理、会計、人事給与といった各業務を横断的に分析し、相互の影響を把握することが、的確な経営判断に求められます。
リアルタイムな数字かどうか
生きた数字かどうかは経営判断をするうえでとても重要です。最重点事業として大きく投資をしていく判断や切り捨てるべき事業の判断をしなくてはならないため、報告する数字はリアルタイムであることが望ましいでしょう。
経費が適切かどうか
必要経費の項目にばかり目がいってしまいがちですが、売上全体に占める経費の割合が重要です。一般管理費や人件費のトータルが売上に対して何%であるかを把握し、自社にとって適切な割合かどうかをいち早く分析することが大切です。
最後に
このブログを読んでくださった皆様の中には、日々数字のプレッシャーに押しつぶされそうな方やエクセルをこねくり回しすぎてだいぶ目がしょぼしょぼでお疲れの方もいらっしゃるかと思います。
今回は、私の前職の経験をもとに紹介をしましたが、経営スタイルによってはより多くの情報を必要とする場合があります。経営層としっかりコミュニケーションをとり必要な情報を報告することで、透明性の高い企業風土づくりに貢献していきましょう。