管理職になって1年。メンバーの当事者意識を高めるために実践した3つのこと

管理職になって1年。メンバーの当事者意識を高めるために実践した3つのこと

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは、教育事業部のペイです。

私が入社した当時は3人のチームだった教育事業部は、社員・アルバイト含めて11名のチームとなりました。

仲間が増えて賑やかな部署でありながらも、みんなチームワークよく働いてくれています。

また、私自身も教育事業部の現場責任者になって1年が経ちました。まだまだ未熟者ではありますが、この大人数のチームをまとめて当事者意識を持ってもらうために実践してきたことを、項目ごとにご紹介していきたいと思います。

チーム全体で新人を育成し、「自分が基準になる」ことを全員に意識してもらう

「現場のメンバーは、リーダーを模範とする」という教えを管理職になる前に言われて、今も意識しています。

実際に自分のメンバー時代を振り返ってみても、たしかに上長やマネージャーの姿をみて、感じたことを行動に移したり、勉強になるケースは多々ありました。目指す社会人像が全く同じだったわけではないですが、やはりリーダーの背中を見ていたことは間違いありませんでした。

また、どんどん組織が拡大しており、メンバーの中でも先輩後輩関係が生まれてる教育事業部では、リーダーだけでなく、現場メンバーも「自分が誰かの基準になる」と考えているかどうかが、とても重要です。

なぜなら新しく入ってくるメンバーの基準になるのはリーダーの私でなく、日々コミュニケーション行う先輩社員だからです。既存メンバーが「見られてる意識」をしっかり持つことにより、新しくチームに加わったメンバーも、良い基準で業務に望んでいくことができるのです。

つまり、リーダーが育成するのではなく「チーム全体で新人を育成する責任を持つ」ことが大切ということです。

現状それが100%できている状態ではないと思っていますが、さらに良い意識と基準の伝達ができるようにチームづくりを活性化していきたいと思います。

正解を出す存在にならない

リーダーになると、確認作業が毎日のように起きます。もちろん、報連相の意識を持ち、必ず確認を入れてくれるメンバーには感謝しています。

しかし、ここで陥りがちなのが、「確認=正解を教えてもらう」になってしまうことです。リーダーになった最初の頃は私もかなりこれに陥ってしまい、気付くのに時間がかかりました……。

メンバーからすれば、
・上長に聞いてやった方が早い
・自分で決めた後に指摘されるのは面倒臭い

上長からすれば、
・上長の自分が決めて、メンバーに作業をやってもらったほうが早い
・ミスった後に対処するのが大変だから管理しときたい

上記のようなことを考えるのは当たり前だと思います。ですが、これを繰り返しているうちに、気づいたら確認をすることが、正解を教えてもらうことに変わり、メンバーは自分で考えるのをやめてしまいます

全員が正解を求めるようになると、完全なトップダウンの集団が出来上がり、上からの指示待ちの状態に陥ってしまいます。LIGのクレドにもなっている「提案マインド」はまさにこの部分だと思いますが、必ず現状に違和感を覚えた場合は自分で考え、こうするべきというアイディアを実行可能か確認して、進めるようにしましょう。

そのために、「確認=提案」のような仕組みを作ることが重要なのだと思います。特に大人数チームにおいては、全員が確認を毎日してきた場合には、私は各メンバーの確認だけで1日が終了することでしょう。

そうなっていないのは、現メンバーが自分で考えて、提案し進めるマインドを持っているからだと思います(まだまだ私含めて全員頑張っていかないといけませんが!)

定期的に1on1する

これは、以前僕の上司も行っていたもので、正直当時は、なんのために行ってくれているのか深く考えていませんでした。ですがこの時間があるだけで、今の悩みや状況を理解してもらえてる安心感はあったので、とても助かった記憶があります。

実際私がリーダーになってみて、この1on1の大切さには気付かされました。

会社のベクトルと各々の働くことへのベクトルは一緒ではない

私たちのチームは、男女比が半々で、年齢も20代〜40代までとバラエティ豊かな人員構成になっています。現代では男女関係なく働ける素敵な社会になってきておりますが、やはり人によって「働く」という価値観はさまざまです。

もちろん、みんなのやりたいこと、叶えたいことを尊重して働いてもらうのがベスト オブ ベストです。ですが、会社というチームが目指す方向性は決まっています。

必ずしも、チームメンバー全員がこのベクトルと全く同じ方向を向くとは限りませんし、そんなこと起きたらその会社は軍隊みたいになっていると思います(笑)。

私も含めて、みんながみんな、自分のライフプランや設計をしながら働いています。組織のベクトルとして「やらなくてはいけないこと」と自分の働くという価値観において「やりたいこと」の二つがマッチすれば、なんの迷いも生まれませんが、ここがズレればズレるほど、現状に悩んだり迷ったりすることが生まれるのだと思います。

多分これは働いていれば誰しもが起きることだと思います。1on1の時間で足りるとは思いませんが、各人がどんな思いで仕事に取り組んでいるのかを教えてもらいながら、一緒に楽しんで仕事をする方法を探す時間はとても貴重です。

特に大人数のチームにおいては、日頃の働く姿を全員分チェックすることなんてほぼ不可能に近いです。だからこそ、みんなの本音で語れる時間を大切にしないといけません。

大人数チームだからこそ当事者意識が持てるチームへ

大人数チームになればなるほど、「見られている意識」は薄くなってしまったり「誰かが決めてくれる」と感じて責任が薄くなってしまったり「みんながこうだからこうしなきゃ」みたいな圧迫感が生まれてしまったりと、リーダーをやっていても、知らないところで意識の変化が起きています。

だからこそ、一人ひとりが当事者意識を持って、仕事に臨めるような仕組みを作っていかないといけないなと1年間リーダーを経験して感じてきました(当たり前のことかもしれませんが、肌で感じることが大切だったなと思います)。

働く理由は人それぞれでいい。描いてる未来も違くてもいい。

でも僕らがやっているのはサービス提供なのだから、サービスを利用している方、これから利用する方に向けて、チーム全員が前のめりで団結する、そんなチームを作りたいです。

教育事業部は組織が拡大していく予定です! さらに良いチームに進化していけるように、私なりのチーム作りのメソッドを完成させていきたいなと思います。

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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