こんにちは! デザイナー・ディレクターのありさんです。
お客様からのリニューアルのご相談、サイト改善を行うときに、営業提案資料を作っています。今回は資料作成で私が調査・分析に使っているWebツールを紹介します!
NDA締結前はGoogleアナリティクスやGoogle Search ConsoleなどGoogle系ツールを共有してもらうことできないので、外部の調査ツールを使うことが多いです。
提案を行う際によく使うWeb解析ツールの概要や活用例、おすすめの種類などについてを紹介します!
目次
Googleアナリティクス
GoogleアナリティクスではPVや訪問数、直帰率など、Webサイトに訪問したユーザーの行動がわかります。
目標設定を行なっている場合は、目標完了数、目標完了率を確認することが可能です。
NDAを結んでいてGoogleアナリティクスのデータを見せてもらえる場合は、提案資料に活用しましょう。
提案資料での使用例
実際に提案資料に入れるときは、確認した数値のなかで何を言いたいのかを明確にしています。目標完了数を比較する際には、期間比較などを行い現在の問題点を指摘します。
関連情報:Googleアナリティクスの特徴・レビュー紹介ページ
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
すでにサイトがある場合はエラーを確認し現状の問題点をチェックしておきます。
提案資料での使用例
提案資料に記載する場合は何が原因でエラーを起こしているのかを明確にし、対処方針を記載します。
関連情報:Google Search Consoleの特徴・レビュー紹介ページ
SimilarWeb(シミラーウェブ)
SimilarWeb(シミラーウェブ)とは、自社サイトやお客様サイト、競合他社サイトのアクセス状況がお手軽にわかるアクセス解析ツールです。
比較ツールとしては優秀ですが、基本的にアクセス数などのデータは近似値となり正確なデータではありませんので、おおよその数値を把握するのに使用しています。
GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleのデータのほうがもちろん正確です。しかし、その2つは閲覧権限をいただく必要があるので、NDAの締結が必要で調査を始めるまでに時間がかかってしまうケースがあります。
そんなとき調査ツールはとっても便利です!
提案資料での使用例
提案資料に落とし込む場合は、競合サイトとの比較材料を明確化し、どこに改善点があるのかを入れます。
SimilarWebだと比較ができるので、競合サイトと比べて勝っているのか、勝てる可能性があるのか、どれくらいの差があるのか、どうやってポジションをとっていく方法があるのか、このあたりをお話しできると、お客様も任せられそう! と安心感もでてきます。
Ahrefs(エイチレフス)
全世界で利用されているSEO分析ツールAhrefs(エイチレフス)。
自社サイトやお客様サイト、競合サイトのSEOに関わるさまざまな分析を行えます。
提案時にはドメインランク、被リンク数の状況やキーワード数の確認で使用することが多いです。
提案資料での使用例
提案時には、比較できるように一覧化しています。
競合サイトの分析の際には、競合の被リンクの「質」も調査します。
どんなサイトからリンクされているのか見ることで、お客さまサイトの被リンク増加の方針も見えてきたりすることも。
関連情報:Ahrefsの特徴・レビュー紹介ページ
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、マーケターのNeil Patelさんが開発した、検索キーワード分析ツールです。
Neil Patelさんは通称「はげの人」らしいです。私は勝手に「おじさん」って呼んでます。
これ以前は無料で使えたんですよ……びっくりですよね……。
今は一部有料で1日の検索制限があります。
主に検索ボリュームを調べるツールですが、トラフィックアナライザーで調べたいドメインのスコアや被リンク、対処したほうがいい内部施策を教えてくれたりします。
一覧で出してくれるので、Google Search Consoleの閲覧権限がもらえない場合の提案前に、サッと調べて使っています。
提案資料での使用例
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は問題のあるページ重要度にわけて一覧で表示してくれるので、提案資料に入れる際には、内部施策の問題点を入れることが多いです。
SEO Spider
Screaming Frog SEO SpiderはWebサイトをクロールして、SEOに関連する情報を一覧化する診断ツールです。本番環境でも、ステージング環境でも使ます。
現状のサイトマップ一覧、メタタグの確認、エラーページチェック、リダイレクトやカノニカルの確認ができます。
ページ数の多いサイトなど、全体感の把握に使っています。
無料版だと500URLまでしかクロールされないですが、規模感の小さいサイトであれば無料版でも使えます。
有料版を使う際、規模の大きいサイトだと、クロールに負荷がかかることがあるので、クロールの設定調整が必要な場合があります! 要注意!
提案資料での使用例
全一覧URLがでるので、スプレッドシートからソートなどを行いエラー現象が何を理由に起こっているのか確認し、資料に落とし込みます。
PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)
PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)は、Webの読み込み速度をスコア測定し、改善ポイントを分析してくれるツールです。
ページスピードも競合比較するうえで大きな基準になります。URLを入力するだけでWebサイトのページ読み込み速度や改善ポイントを提示してくれます。
下層ページやサブドメインでも測定できるのがありがたいです!
提案資料での使用例
ページスピードも競合がどのラインなのかが記載されていると、判断しやすくなります。
現在の数値と対策案を合わせて資料に落とし込みます。
Google Tag Assistant(クローム拡張機能)
Google Tag Assistantは、Googleアナリティクスなどのタグの設定内容や、問題なく計測できているか確認することができるChrome拡張機能です。
お客様のサイトで正しく計測ができているか、不要なタグが設定されていないか確認できます。
提案資料での使用例
実際うまく機能していない場合や、不要なタグが入っていてエラーがでていたり、お客様のほうで確認していないケースもありますので、提案時にチェックしておきます。
HeadingMap(クローム拡張機能)
サイトのアウトライン構造をチェックできるChrome拡張機能「HeadingMap」。
別のツールで確認するとけっこう手間なので、ワンクリックで、見出し構成に問題がないか確認できるのが便利です。
提案資料での使用例
提案時には、主要な固定ページ、投稿ページ、一覧ページを確認し、生成ルールに問題がないかチェックを行い、資料化しています。
まとめ
ご相談内容に応じて調査ツールを分けて使っています。
提案資料に正解はないと思うので、何がどう悪くて、どうしたらいいか、どのくらいのコストがかかるのか、お客様は納得し、判断できるような形になっているかを気にしています。
ただ数字を入れるのではなく、数字をもとに何を言いたいのかを明確にすることが大事です。
私は提案が大好きなので、なんとか提案までの時間をショートカットできないかなと思ったのが、たくさんの調査ツールを試すきっかけでした!
お問合せ→ヒアリング→NDA締結→閲覧権限付与→調査分析→資料作成→提案のスケジュールだと、お問い合わせから提案まで2−3週間くらいかかってりまうこともありますよね。2−3週間するとお客様の状況も変わっていたりするので、爆速で提案できないかな? と課題を感じていました。
ヒアリングのタイミングで提案して、あわよくば、クロージングできないかな! と思ってヒアリングの段階で、わかる範囲で調査ツールを使って調査して、現在の課題、解決方法、金額、スケジュールをいれた資料を作り、ヒアリング時提案しました。
営業スピードがめちゃ上がって、妄想の提案でも行うことで課題感のすり合わせもしやすく、お客様にも喜ばれて万々歳!
もっともっといろんなツールを使っていきたいです。
では! 提案好きなデザイナーありさんでした。
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。