配配メール石川氏に聞く!メルマガのよくある失敗例とは?

配配メール石川氏に聞く!メルマガのよくある失敗例とは?

Mako Saito

Mako Saito

みなさんこんにちは、LIGのマーケターのまこりーぬ(@makosaito214)です。

私は前職からマーケティング業務の一環としてメルマガ配信を担当しています。「さて、今週も配信設定しますかぁ!」と、ほぼ毎週欠かさず淡々とルーティンをこなしてきました(自分エラい)。

……しかしながら、実は長らくメールの改善ってちゃんとやったことなかったんですよね。一度作ったテンプレートをずっと使い続けてしまう、と言いますか。

ということで本日はメールマーケティングのプロである「配配メール」の石川太郎さん(@taro_nonalcohol)にお時間をいただき、メールマーケティングで成果を出す方法をアレコレ教えてもらいました!

ico 株式会社ラクス クラウド事業本部 配配メール事業部 企画課
配配メールBridge プロダクトマネージャー 石川 太郎 さん

2014年にラクスへ入社し、営業としてメールマーケティングサービスを約1500社へ運用提案、400社以上に導入。営業チームリーダーを経て2017年よりマーケティング部門に異動し年間50本以上の共催セミナー/展示会の企画・運営を担う。現在は配配メールBridgeの市場調査・ターゲティング・ 新機能立案など製品企画に従事している。
※当記事は配配メールの提供でお送りします

残念なメルマガ、になっていませんか?

どの件名・本文もとにかく……

まこりーぬ:石川さん、本日はよろしくお願いいたします! 本題に入る前にちょこっとお聞きしたいのですが……職業柄たくさんのメールに触れている石川さんから見て、よくあるメルマガの失敗例ってありますか!?

石川:もっとも多い失敗例は、件名も本文もとにかく長いメールでしょうか。直近のセミナー情報がズラッと並んでいたり、社長の思いがテキストでばーっと書かれていたり、とにかく長いんです。「そのメール、自分が受信したときに本当にクリックしますか?」と自分に問いかけてみてほしいですね。

まこりーぬ:はっ……! 心当たりがっ……!(涙)受信するメールは読まないくせに、自分がメールを作る側だとついつい長くなっちゃうんですよね。読まれる前提でメールを作りがち、これはもう一種の病かもしれません……。

石川:多くの方がまこりーぬさんと同じ病を抱えていると思います(笑)。客観視するのって本当に難しいですよね。この解決策として、とある企業様は「総務の方など、営業・マーケティングチーム以外の社員にテストメールを配信してフィードバックをもらっている」と話していました。同じチーム内でフィードバックをもらうと営業視点が抜けにくいので、こうした取り組みはオススメですね。

まこりーぬ:それはすぐにマネできますね! きちんと客観視するためにも、ぜひさっそく取り入れてみます。

開封される件名、クリックされる本文の定石

まこりーぬ:長い件名、長い本文とならないために、目安となる文字数を教えていただけますか?

石川:まず件名は15~25文字が目安です。そもそもメールの受信ボックス上において、スマホだと12〜13文字、PCだと25文字程度しか表示されないんですよね。それに人間がパッとひと目で視認できる文字数も12〜13文字と言われているので、その範囲内にきちんと刺さるフレーズを入れる必要があります。

まこりーぬ:件名は短いほうがいいと理解しつつも徹底できていなかったので、改めます!(涙)……石川さんが最近「おっ!」と思った件名、なにかありました?

石川:そうですね……最近は件名に絵文字を入れて目を引かせるメールが少し増えてきているな、と感じます。海外では件名に絵文字を入れることで開封率が向上するというデータが確認されている一方、使い方によっては受け取り手のネガティブな感情を引き出してしまう可能性がある、といった研究結果もあります。自社のブランドイメージを棄損しないか、イメージに合った絵文字かどうかを考えた上で活用する必要がありますね。

あくまで大事なのは、受信ボックス上でどのように受け取り手の目を引くのか考えることです。大喜利のような感覚で、「件名を目立たせる方法」をアイディア出しするといいんじゃないかな、と思います。

まこりーぬ:絵文字入りの件名、たしかに見かけるようになりました! ただマネをするだけではなく、いろいろなアイディアを出すことが大事ですね。

石川:あと本文は、文字数というよりも「1通につき1コンテンツ」にすることがポイントです。弊社でも繰り返し検証していますが、1通に5コンテンツ盛り込むなら、5通に分けて配信したほうがクリックの総数は確実に上がります。

もちろん読み物系のメルマガであれば長文でOKですが、メールからお問い合わせや購入などのCV(コンバージョン)につなげたいのなら、本文はコンパクトにしてクリックへつなげたほうがいいですね。クリックさえしてもらえれば、直接CVに至らなくとも、クリックした読者に営業が電話でアプローチすることもできますから。

まこりーぬ:伝えたいことが分散してしまうと、結局1つも伝わらない……ということなんですね(涙)。

メールマーケティングの3つの正攻法

大前提としてお客様に喜ばれるコンテンツを届ける

まこりーぬ:ではここから改めまして、メールマーケティングで売上を伸ばすための正攻法をぜひ教えてください!

石川:3つあると思っています。1つめは、お客様が欲しているコンテンツをきちんと届けること。先ほどお伝えしたような細かなノウハウももちろん大事ですが、やっぱり大前提としてコンテンツがよくないと成果は出ませんね。

まこりーぬ:たしかに、キャッチーな件名で開封されたとしても、欲しいコンテンツでなければ配信解除されて終了ですもんね……。お客様が欲しているコンテンツはどのように探るとよいでしょうか?

石川:オススメの方法は、営業メンバーにヒアリングすることです。営業時に刺さったトークや事例、盛り上がった雑談も含めて、営業メンバーが日々お客様と対峙するなかで喜ばれた情報をメールのコンテンツに落とし込みましょう。

我々は配配メールのお客様にいつもこうアドバイスしているので、「配配メールを導入してから、マーケティングと営業のコミュニケーションが活性化されました!」なんてご感想をいただくこともありますよ。

まこりーぬ:それは嬉しいですね! コンテンツのヒントが見つかるだけではなく、マーケティング活動全体にポジティブな影響が生まれそうです。

月に1回の配信でお客様に顔を覚えてもらえるか?

石川:2つめのポイントは配信頻度です。週に1回はぜひ配信しましょう。「たくさん送るとウザがられませんか?」と懸念する方も多くいらっしゃいますが、月1回しかメールがこない企業やサービスのことなんて、正直覚えていないですよね。

まこりーぬ:たしかに……! つまり、メールマーケティングで成果を出すためには有益なコンテンツを週1で出し続けることが重要であると。コンテンツ作りが大変ですね(涙)。

石川:おっしゃるとおりです。継続的なコンテンツ作りは僕たちも一番頭を悩ませながらお手伝いしている部分ですね。1つ明確にアドバイスできるのは、コンテンツは再利用できるということ。開封率の相場って約15〜20%なので、7〜8割はそもそも本文を見ていないんですよ。であれば、同じコンテンツを送っても大きな問題ありません。みなさん毎回ゼロから作っていることがほとんどなので、再利用は手っ取り早くオススメです。

まこりーぬ:私も完全に毎回ゼロからコンテンツを作っていました。配信業務の負担を減らすためにも、積極的に再利用していきます!

送りっぱなしで成果を出す、は夢物語

石川:成果を出すためのポイント3つめは、メールを送りっぱなしにせず、数字を見ながら地道に改善していくことです。PDCAを回すことなく成果を上げるって、もう運任せに近いんですよね。成果を出したいと思うのなら、どれくらいCVが取れているのか、その手前のクリック数や開封率はどうなっているのかをチェックして、なにか1つでもいいので仮説を立て、改善していくことが欠かせません。

まこりーぬ:ぐ、ぐうの音もでません……!(涙)

石川:メールマーケティングって、ほとんどの企業様がまこりーぬさんと同じように兼任体制なんですよね。ここまで理想を語りましたが、「ちゃんと改善できていません」という担当者様が大多数であることは事実です。そこで我々配配メールは、担当者様がわずかな時間しか割けなくても「送りっぱなし」「ルーティン」で終わらせることなく、メールで最大限の成果が出るように支援したいと考えています。

そのため配配メールでは「もっと効果的に、もっとラクに。」というコンセプトを掲げています。最近リリースした2つの機能もこの思想に基づいていますね。

▼配配メールの新機能

ガイド機能 メール作成画面などに開封率やクリック率向上に寄与するポイントをガイドとして表示。
メモリー配信 顧客の前回の開封時間に合わせて自動でメールを配信できる。

まこりーぬ:担当者側としてはラクしちゃいけないとは思いつつも、ラクって、なんともいい響きですね。新機能もズボラな私にとって非常に魅力的……!(涙)

石川:突き詰めると、忙しい担当者のみなさんがほぼ手を動かさなくても勝手に成果が上がるプロダクトを目指しています。「材料あげるからカレー作って」じゃなくて「もうカレー作っておいたから食べて」みたいな気持ちです(笑)。

まこりーぬ:いやぁ、正直めちゃくちゃありがたいです。石川さん、本日は貴重なお話をありがとうございました! 配配メールにしっかりメールマーケティングの改善をお手伝いしてもらおうと思います!!!

さっそく配配メールをチェックする!

実際に配配メールを使ってみた!

……ということでなんと、今回は取材だけでは終わりません! 実際に配配メールを使わせていただきました〜!!! やった〜!!!

新機能「ガイド機能」「メモリー配信」を活用しながら、LIGのメールをお届けしてまいります!!!

ログインしてみるとこんな感じ。初期設定は「基礎入門」に詳細がまとまっていたのでスムーズに進められました! 映像コンテンツも充実しています。

配信リストを登録して、さっそくメールを作ってみましょう!

ありましたよ……ガイド機能!!!

開封率向上のコツとして、先ほど石川さんが教えてくださったことがそのまま載っていますね。正直なところ最適な文字数までは覚えきれなかったので、こうしてメール作成画面に目安が書いてあるのは超ありがたいです。ここまで明記されていると、最適な文字数にまとめられなかったときの言い訳ができなくなりますね……。

もっと読むボタンを押すと、配配メールさんが運営しているオウンドメディア「メルラボ」の記事に飛び、さらに詳細もチェックできます。

あと私の地味な推しポイントはこちら。

件名の文字数を勝手にカウントしてくれる……!!!(喜びのコメントですでに29文字です。25文字以内におさめるのはなかなか難しいですね。)

ちなみにHTMLメールのテンプレートも豊富です。ざっと計算して80種類くらいあるようですが、1P目のテンプレートはすべて「1通1コンテンツ」のようですね。ここからも配配メールさんの強い意志を感じます。

また、前回の開封時間に合わせて自動でメールを配信できる「メモリー配信機能」は、配信設定画面でチェックボックスに印をつけるだけで完了です!

実際の配信履歴を見てみると……

おおお……! たしかに配信時間が個別最適化されている……!!!(涙)

この機能なしに最適な開封時間にメールを送ろうとすると、ユーザーの開封時間を確認して配信リストを分けて個別に設定して……と、果てしなく時間がかかります。チェックボタン1つで最適化されるなんて嬉しいですね。

配配メール様様です、ありがとうございます!!!

まとめ:メールで成果を出したいなら「配配メール」を頼ろう!

shirofuneいますぐ取り入れるべきメールマーケティングの正攻法

  • 件名は15〜25文字、本文は1通1コンテンツにおさえる
  • 営業とも連携しながらお客様が欲しいコンテンツを探り届ける
  • コンテンツを再利用しながら配信頻度は最低でも週1回を保つ
  • CV数やクリック数、開封率をチェックして都度改善していく
  • メールマーケティングサービス「配配メール」に頼る!

……とくに改善することなく長年メルマガを配信し続けてきた私には「メルマガ送りっぱなしで成果を出そう、は運任せですよね」という石川さんの言葉がグサッと刺さりました。

とはいえ、他の業務を考えるとあまり多くの時間をメールマーケティング業務にかけられないのも事実。こんな状況で最もパフォーマンスを出す方法は……配配メールのような頼れるツールを導入することなのかもしれませんね。

メールマーケティングで成果を出したいと考えるみなさん、ぜひとも配配メールをチェックしてみてください!

配配メールの資料請求はこちらから!

 

以上、まこりーぬがお届けしました!

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Mako Saito
Mako Saito LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2023年にLIGブログ編集長、2024年に人事部長に就任し、現在は自社のマーケティング・人事業務を担う。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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