オフショアディレクターとして、毎日、海外のエンジニアとSlackやGoogle meetを使用して英語で仕事をし始めて1年が経ちました。幼い頃から「英語を使って仕事をするんだ」という漠然とした自分の目標は叶えられてるんだと思うと、ぞわっとします。
今回は、帰国子女でもなく、英語が得意でもなかった私が、英語でディレクションをする際に気をつけていることを3つ共有します。これを実践すると中学の英語レベルを持っている方だと、仕事で英語を問題なく使えるようになると思いますので、ぜひ参考にしてください!
①Yes or Noをはっきり言う
これは結構有名な話かと思いますが、実際に海外のエンジニアとコミュニケーションを取るなかで、大事なことだと実感しました。
大切なことはエンジニアからの質問に対し、まず最初に「Yes」または「No」ではっきりと答えることです。特に日本では「No」と言うのを躊躇う文化があると思います。しかし、最初にYes(No)を伝えることで、海外のエンジニアは結論をしっかり汲み取れるのです。下記に悪い例と良い例を載せるので参考にしてください。
悪い例
エンジニア:仕様に関して質問です。新しいAPIを今回の仕様に合わせて作成した方がいいですか?
ディレクター:今回の仕様に合わせて新しいAPIを作りたいところですが、工数が余分にかかるため、今あるAPIの一部を修正しましょう!
このように周りくどく物事を伝えようとすると、聞いている側は「結局何が言いたいんだ?」となってしまいます。自分も実際「……then Yes or No?(結局どっちなの?)」と突っ込まれたときがありました。そのような場合は、下記のように直しましょう。
良い例
エンジニア:仕様に関して質問です。新しいAPIを今回の仕様に合わせて作成した方がいいですか?
ディレクター:No! 今あるAPIの一部を修正しましょう! なぜなら今回の仕様に合わせて新しいAPIを作ると工数が余分にかかるからです。今あるAPIの一部を修正しましょう。
とってもシンプルですね。究極的にいうと、エンジニアは「Yes」か「No」を聞けば理解することが多いです。Yes(No)以降はオプション、と思うくらいYes(No)ではっきりと答えましょう。
②テキストを送ってもらう
エンジニアとのチーム定例で「今回の実装で気をつけた点は・・・懸念点は・・・」のように技術的な説明をよく受けます。単純な内容だとその場で理解できますが、複雑な内容の場合、たとえ日本語で伝えられたとしても理解できません。そこで登場する便利なのが、以下の言葉です。
The situation is understood. Could you send me a memo of what you just explained to me?
意味は「理解しました。念のため今説明したことをテキストベースで送ってくれますか?」です。技術的なことをその場で質問しても、他のチームメンバーの時間を奪ってしまいます。そのため、あとで送られてきたテキストを全力で解読します。
一見、エンジニアの二度手間になるように見えますが、もしそこでわからないまま流してしまうと「予想と違うものができあがってしまった!」となってしまい、余計にチームメンバーの時間を奪ってしまいます。
③非ネイティブだと割り切る
私はいくら頑張ったとしても、ネイティブにはなれません。
ましてや幼少期からバイリンガルとして教育されているセブのエンジニアとは違い、小中高での教養程度の英語しか学ばなかった私が同じレベルで喋れるはずがありません。むしろ同じレベルになる必要なんて無いんです。
「私は非ネイティブ。むしろ英語で仕事しているなんて凄い」くらいの過剰な自信で割り切ってしまいましょう。割り切った先にみえてくる世界は、細々した文法の間違えなんてみじんも気にせず、堂々と英語で会話をしている自分です。
まとめ
以上、英語で仕事をする際に気をつけている3つのことでした。
要点を掴むとハードルが高いと思われがちなビジネスでの英語を自分のものにできます。地球の言語=英語をもっと身近に感じ、楽しみましょう!!
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