はじめまして、コンサルタントとして新しくLIGの仲間に加わりました、てっぺーです。
LIGに「コンサルタントなんているの?」と不思議に思われるかもしれませんが、まだ認知度も低くレアキャラなんです。しかし、一方でLIGには私を含め外資系のコンサルティングファーム出身者が続々と仲間入りしている状況です。
そして、社内・社外を問わず愛されキャラになるべく、これまで培った経験や学んだことをシェアしていこうと思います。今回は、デスクトップリサーチにおける調査・リサーチ術をご紹介できればと思います。
美味しいレストランの検索から市場や製品調査など幅広く活用されているデスクトップリサーチですが、実はGoogle先生にキーワードを入れただけでは、差別化も図れないですし、目的にはなかなかたどり着けないんです!
そこで、リサーチする目的に立ち戻って、そのテクニックをお話ししたいと思います。
リサーチの目的
リサーチの目的がはっきりとしていない場合、Google検索でキーワードを入力し、気付けば本当にリサーチしたいことから、かけ離れた情報を調べていた……なんてことはないですか? 私もついつい気になる情報を追ってしまい、結構な時間を費やしてしまったという経験があります。
これは、そもそもリサーチの目的が漠然としているので、膨大な情報に身を任せてしまっている状態なのです。
リサーチをする際に重要なことは「そもそも何のためにリサーチをしているのか?」と目的を持って進めることです。上司やお客さまからの問いに対してリサーチの広さや深さを意識するようにしましょう。
リサーチ術
リサーチの設計
リサーチの目的を明確に持ったところで、いよいよ……という気持ちは、ぐっと堪えましょう。まずは設計です。細かなリサーチ術はいろいろあるのですが、実践的に使えるポイントは、以下2点です
1.命題の設計
何を知りたいのかを考える前に、「リサーチした結果をイメージして上司やお客さまへ何を答えるべきなのか?」をはっきりさせましょう。
例えば、会社の近くでいい感じのレストランがないのか? という上司の問いに対して、答えるべき回答は、「和食ならXXX、アジア料理なら△△△がおすすめです」という回答が良いでしょう。
しかし、上司は待たずに入れるレストランもしくは、静かなレストランを求めているのかもしれません。答えるべき命題によってリサーチの内容も大きく変わってしまうので、リサーチに入る前に必ず、この命題を明確にしましょう。
- ポイント
- リサーチに入る前に「答えるべき命題」を明確にする。そのためには、依頼者と回答イメージの齟齬がないか事前に確認する。
2.検索するキーワードの設計
いよいよ、Google検索の活用……と言いたいところですが、もう少し待ってください。続いては、検索キーワードを設計するということです。これは、例えば、会社近くにある人気のお弁当屋さんをリサーチしたい場合、「弁当orお弁当」では目的が達成できないかもしれません。
お弁当の他に「テイクアウトor持ち帰り」というキーワードもあります。検索するキーワードを設計する際には、まずGoogle検索で任意のキーワードを入力し、検索結果を「鳥の目」で、ざっと上から下まで眺めてみて、目的に叶うキーワードを一通り確認することが重要です。
- ポイント
- 任意のキーワードを入力し、検索結果を上から下まで眺め、検索キーワードを確認する。
※情報の渦に巻き込まれるため、個別ページを開いて確認しないこと。
ブランクセンテンス
それでは、最後の仕上げです。前述の通り、リサーチの命題を確認する/リサーチの設計をするというのは、つまり、最終的に欲しい情報の要素や形から逆算して検索キーワードを考えるということです。リサーチを生業とするコンサルタントは必ず、この作業を行います。
例えば、会社近くのおすすめのレストランをリサーチする場合、下記のようなストーリを考えます。
- 例
- 会社の付近では、チェーン店のXXXがある、食を楽しめるレパートリーというコンセプトではXXXとXXXがある。しかし、ランチ時間では混雑により待ち時間も長いため、すぐに入店できるXXXがおすすめである。
ブランクセンテンスとは、このXXXのことで、これが命題に対する答えということです。
最後に
いかがでしたでしょうか? 検索エンジンでキーワードを適当に入力して得られる情報ですと、多くの人が同じことをやっていますし、得られる示唆は一般的でビジネスシーンであまり活用することはできません。
私もビギナーだった頃は、何時間もリサーチに時間を費やしていたのに、先輩は数分でリサーチしてしまって「なんでそんなに時間かかるの?」と言われたことを思い出しました。このテクニックを活用すれば、デスクトップリサーチが便利になり、情報の渦に巻き込まれることはなくなると思います。
それでは、またお会いしましょう!