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「学生全員が起業を目指す」情報経営イノベーション専門職大学(iU)が目指す未来

たびちん

こんにちは。LIGブログ編集をしています、たびちんです!

みなさんは、勤めている企業の副社長が、突然大学の客員教授になったらびっくりしませんか?

——そうです。私の勤めるLIG副社長であるところの大山さんが、「情報経営イノベーション専門職大学(以下:iU)」の客員教授に任命されたとのニュースが突然舞い込みました。見たとき、思わずリモート勤務中の部屋で「えっすごい! 」と声が出たのを覚えています。同時に、大山さんが教えるキャンパスってどんな場所なのか、興味が湧いてきました。

大山さんが言うには、学生全員が起業を目指す場所とのこと。なんですか、その活気のありそうな場所……! 一度行ってみたい!

そんな折に、なんと、iU設立に深く関わった事務局長の宮島徹雄さんにお時間をいただけることとなりました。iUのキャンパスにお伺いし、iU設立のきっかけや目指す未来について、大山さんとともにお話を聞いてまいります!

 

情報経営イノベーション専門職大学
学校法人電子学園が運営する、2020年に墨田区に開校した大学。愛称は 「iU(あいゆー)」。ICT×ビジネス×グローバルコミュニケーション + 全員インターンシップ×全員起業×オンライン学習を掲げている。以下の特徴がある。

  • ICT教育: 電子学園が積み上げた基盤により、プログラミング・AI・ビッグデータなど、幅広いICTスキル教育を展開
  • ビジネス創造教育: 実務家教員によるビジネススキル教育を実施、ビジネス教養、ビジネスプラン策定力などを身につける
  • 使える英語・グローバル教育: 国際舞台で仕事をするために必要な英語力を磨く教育と留学生の受け入れにより国際性を強化
  • インターンシップとリアルプロジェクト: 1人640時間のインターン、実ビジネスの中でハンズオンのリアルプロジェクト教育を実施
  • 全員起業: 希望者全員に対し、在学中に起業にチャレンジできるサポート体制
  • オンラインを活用した授業サポート: 『いつでもどこからでも学ぶことができる』をキーワードに、自ら積極的に学ぶための環境の充実

https://www.i-u.ac.jp/

プロフィール:宮島徹雄さん

株式会社リクルートに入社。年間最優秀マネジャーなど、表彰歴多数。2006年から辻󠄀調理師専門学校を有する辻󠄀調グループで、コミュニケーション本部長、広報・制作部長、3校の副校長、学校法人の評議員を歴任。2016年より株式会社エボラブルアジアで執行役員就任、その後情報経営イノベーション専門職大学(愛称:iU)にて事務局長。

専門学校に課題を感じていた副校長時代

——宮島さんはiUの設立に深く関わっているとお伺いしています。iU設立のきっかけを教えていただけますか。

宮島:以前、私は調理や製菓を学ぶ、辻󠄀調グループ校(※1)内の3つの学校で副校長を務めていました。

当時からずっと日本は料理や調理技術のレベルが高く、海外では評価が高いのに、日本国内では料理をする人の評価が全体的に高くないことに違和感を持っていました。子どものころにお菓子を作って親や友達に褒められたからパティシエになりたい子とか、髪が好きだから美容師になりたい子とかがたくさんいて、その子たちの能力も高いのに、社会的な評価が低く全般的に一般水準と比べて賃金が低い。専門学校が大学じゃないから、世の中にしっかり評価されていない事が課題だと感じていました。

そんなとき、専門職大学(※2)という新しい職業教育の大学ができることを知り、職業教育の価値を上げるチャンスだと考えました。この機会に調理の専門職大学を作りたいと感じた所存です。

さまざまな事情が重なり、調理の大学を作ることができなかったのですが、そんなときにちょうど、ある法人からお声がけいただいたんです。

その法人は1951年から「日本電子専門学校」を運営していて、職業教育を長い間おこなっていました。その法人が専門職大学を設置する。新しい制度ができ、職業教育の価値を上げられるような新しい大学を作れるのであれば、やらないといけないという使命感を抱きました。人生は一度きりだと思い、お声がけに応えました。そんなご縁があり専門職大学設立準備室長に就任致しました。

※1 「つじ」はしんにょうの点が1つの「辻󠄀」(別表記では辻󠄀)。デバイスによって表示されないことがあります。辻󠄀調グループ校は、学校法人辻󠄀料理学館が運営する専修学校および専修各種学校以外の教育機関の総称。出典:Wikipedia 

 
※2 資料1 専門職大学・専門職短期大学:文部科学省

授業が起業につながるiU

——設立のきっかけには、宮島さんのなみなみならぬ熱い思いがあったのですね。iUのカリキュラムを見ても、これまでの大学とはかなり違うと感じました。

宮島:カリキュラムは、この先ずっとビジネスの世界で活躍できるようなものになっています。英語が喋れて、プレゼンテーション能力も高く、自分でプログラムやシステム開発の経験があり、データ構造やネットワーク、セキュリティなども理解している。一通りICTのことがわかるようなカリキュラムになっています。

 

IUのカリキュラム
「ICT」「ビジネス」「グローバルコミュニケーション」を3本柱として学びます。ICTカリキュラムは、プログラミングやシステム開発など、ICTの基本的な知識やスキルから、セキュリティでIoT、AIなどICT分野のトレンドまでを網羅的に学習します。

参考:カリキュラム

大山:先ほど授業を見学させていただいたときに、一瞬で学生の熱量が高いことがわかりました。目標があるから、真剣にやっていますよね。

宮島:見ていただいた授業はiUのコアとなるイノベーションプロジェクト(起業に関する知識・スキルを身に付ける必修科目)という授業なので、余計熱量が高いんだと思います。ただ、他の授業でもグループワークは多いし、議論やプレゼンもあります。熱量が高いからかはわかりませんが、プレゼンが得意な学生が多いと思います。

——それは何か特別なプレゼンの授業があるからでしょうか?

宮島:プレゼン自体を学ぶ授業は用意していませんが、本人たちが自発的に練習していますし、成長するに足りる場数を踏んでいます。先日、代表10組のプレゼンがあったのですが、10組全員が指定の発表時間である5分以内に収めていました。大学1年生なら発表に熱中してしまい、タイマーが鳴ってから慌てることが多いと思うのですが、そのようなことはありませんでした。すごく練習を重ねたんだと思います。

——社会人ならいざ知らず、それを1年前まで高校生だった子たちができているのはすばらしいですね……!

学生に還元する姿勢をぶらさない


——これまでのお話で、かなり優秀な学生が集まっていると感じました。今iUに学生として在籍されているのは、厳しい選抜試験を突破してきた方々なんでしょうか。

宮島:特別に厳しい選抜試験というわけではなく、一般的な大学が行っている入試と同じ形式で実施しています。初年度の志願者が460人で、入学したのが230人でした。専門職大学は世間的に見ると知名度が低いなか、iUに多くの学生が集まってくれました。

iUに興味があり、オープンキャンパスなどに参加された受験生の方には「勉強する気がないなら来ないほうがいいよ。ただ、本当に実現したいことがあったり、やる気があれば、iUは全力でサポートする。起業のための支援もする。将来のためになる学びがあるからやる気があるなら来たほうがいいと思う」とお伝えしています。

——それは燃えますね。本気度の高い方々が集まりそうで、素敵です。

全国的に有名な高校で普通に東大、早慶に進学するような高校や、慶應義塾大学の理工学部、立教大学などを中退して来てる学生もいます。

ほかの大学もあるのに、それでもiUを選んでくれるのは本当にありがたいですよね。できる限り、全員の学生がチャンスをものにして欲しいと考えています。多くの学生が参加できる連携企業・団体とのプロジェクトや機会を継続的に探しています。

iUで起業したほうが良い理由


——起業するプロセスとして、自分で調べたり、出資者からアドバイスをもらいながら起業するなど、さまざまな方法があると思います。学生が、あえてiUで起業するメリットはあるのでしょうか?

宮島:サポート体制が他の大学より優れていると思います。教員や私のような事務を含めて、大学全体が学生1人1人の夢をサポートしています。また、iUは「在学中に全員起業にチャレンジ」を掲げています。全員が起業にチャレンジする環境も珍しいのではないでしょうか。

日々の授業が起業と関わっているので、起業にプラスになることは他の大学と比べても多いと思います。

学生はどうやったら起業できるかをずっと考えてるんですよ。今度起業するのは、社会人経験をし、iUへ学び直しに来た女性の方です。もともと現役の看護師をやられていたんですけど、ICTを医療分野に持ち込みたいという思いで看護師をやめ、今はiUで勉強されています。(※3)

——すごい。かっこいいですね……!

大山:生涯学習どころじゃないですね。

宮島:iU全体がそういう雰囲気なんです。カリキュラムや体制など、起業するには最高の環境だと思っています。

大山:全員が起業を目指す環境はなかなかないので、互いに切磋琢磨できそうです。

——iUで起業したときの資金調達について質問です。法人の事業会社である、i株式会社(※4)から出資を受けるのでしょうか?

宮島:今のところ出資の多くはi株式会社にからになりそうです。既に起業している学生もいますが、その中には他から直接資金援助を頂いているケースも存在します。ビジネスコンテストで優勝し、資金を獲得した学生さんも既にいるので、これからもiUと学生で盛り上げていきたいですね。

※4 i株式会社 学生の起業支援などを行う事業会社。支援内容は、起業経験者の教職員によるサポートや、ビジネスピッチの成果によっては出資も行う。

新型コロナウイルス感染症の影響

——iUは開学したのが2020年4月。新型コロナウイルス感染症の影響をダイレクトに受けていると思うのですが、影響は大きかったのでしょうか?

宮島:iUはオフライン・オンライン両方を含めた授業形式で開講しています。当時、私の判断基準として当事者だったときにどうするべきなのか考えました。今回のケースだと「大学に子どもが通っている親」を含んでいます。僕の子どもがiUに通っているなら、絶対オフラインで授業を受けさせたいと思ったんです。

大山:何事にも判断軸は重要ですね。

宮島:オフラインとオンラインの両方をやりながらつないでいきました。オンラインだけだと、学生間の交流を疎外してしまう可能性があったため、全てオンラインにする選択は取りませんでした。仲間と直接コミュニケーションを取る機会をつくるため、オンライン主体の授業でも大学に来て授業を受けることができるようにしました。晴れの日は40~50人来るんですけど、雨の日はほとんど学生が来ないのが面白かったです(笑)。

新型コロナウイルス感染症の流行で、世の中は驚くほど変わりましたよね。第二次世界大戦以降でもっとも社会的インパクトがあったと感じています。人の生活様式がこんなに変わるのって、過去になかったと思うんです。

世の中の状況に対応できる経営者と対応できない経営者。今後の子たちは不測の事態に対応していけるスキルを持っていないとダメだと知らされました。

大山:コロナ禍のこの時代でiUの学生になる子たちは、変化に適応しながら力をつけていますよね。「コロナ禍で起業するんだ」と意気込んで毎日過ごしてる学生たちは、将来ものすごく活躍しそうな予感がしています。

宮島:そうですね。学生たちは既存の大学に入学するのではなく、何かチャレンジをしたいと考えてiUに入ってきてくれているので、数ある選択肢のなかからiUを選んでくれたことに対して感謝しています。私たちもそれに応えるスタンスでさまざまなことに挑戦できる環境を整え、今後も学生を支援していく所存です。

大山さんが客員教授になったきっかけ

——お二人は旧知の仲でもあるとお聞きしています。宮島さんと大山さんの出会ったきっかけをお伺いしてもよいでしょうか?

大山:私は昔、ベトナム法人であるエボラブルアジアというところで代表取締役をしていたのですが、そのときのつながりです。実は宮島さんはリクルートの先輩でもあるという、さまざまなご縁でつながっています。

宮島:大山さんはエボラブルアジアで、私の入社直前に代表取締役を退任されていました。そこからしばらく経ったあと、Carecle(ケアクル)を大山さんが創業したという投稿がFacebookで流れてきたんです。さらに、LIGの副社長にもなられてバリバリ活躍されていたので、私の方から大山さんにお話を伺いたいと考え、ご連絡させていただきました。

大山さんは尋常ならざる感じで仕事が早いんです。大山さんの考えを聞くと、私もすごく刺激を受けて、さらに頑張ろうかなと思います。

そんなエネルギッシュな大山さんにお声がけし、客員教授を引き受けていただくこととなりました。

iUが大山客員教授に期待していること

——今後大山さんは客員教授として、どのような活躍をされていくんでしょうか

宮島:iUで、バーチャル研究室(※5)を持っていただきたいと考えています。

※5 バーチャル研究室 モバイルプラットフォームを利用して、産業界の第一線で活躍する教授陣の講義・ゼミに参加できる試み 
参考: 産業界のパイオニアと学生をつなぐ バーチャル研究室「iU mobile」を開講

大山:この前メールをいただいて内容拝見しました。できれば僕もやりたいなって思っていたんですよね。

宮島:多くの学生が期待しているプログラムなんですよ。去年も吉本興業の大崎会長をはじめとする54人の方々が研究室を持っていただきました。

——ええ!? ビジネスの一線で活躍される方が54名も? すごい規模感ですね……!

宮島:そうなんです。さらに、大崎会長はリアルとオンラインの両方をやっていただきました。研究室の最後には学生たちが、吉本興業の役員室で新規事業のプレゼンをさせてもらったんです。

吉本興業の役員室で大崎会長に、18歳や19歳でプレゼンできる機会ってなかなかないじゃないですか。

大山:最高ですね。ぜひLIGでもやりたいです。弊社でインターンしていただける学生がいるかどうか……。

宮島:多くの学生が手を挙げると思います。大山さんの仕事が落ち着くタイミングでぜひお願いしたいと考えています。大山さんだけじゃなくても、LIGのメンバー3・4人で、持ち回りでやっていただいたりするのも面白いと思っています。

大山:ぜひぜひ、協力させてください!

iUが実現したい世界

——今後iUで取り組んでいきたいことについてお伺いしたいです。

宮島:今は私個人で企業と企業をつなげているのですが、これを組織でやっていきたいですね。個人でやっていると、どうしても僕のフィルターがかかってしまう。個ではなく組織としてナレッジをためて、連携企業同士がコラボできるようにしたいと思っています。

そうすれば、たとえばそのコラボで新規事業ができて、売上が伸びたときにその企業にも貢献できるし、iUも一定の手数料を受け取ることができる。加えて、学生とプロジェクトを一緒にできれば、学生にもお金が落ちる。

iUにいながら、座学も実践も経験しながら、アルバイト代ももらえるって一番良いじゃないですか。勉強もできて、アルバイト代ももらえるし、起業に成功するかもしれない。仮に起業に失敗しても、就職までできる……というのが、iUが提供できる価値かなと思っています。

企業のみなさまとの関わりのなかで利益を出し、ぜひ「三方良し」を実現したいですね。

今後活躍するビジネスリーダーとは

——最後に、今後のビジネスリーダーはどのような人なのか、多くの学生を見ている宮島さんにお伺いしたいです。

宮島:ベンチャーで成功してる人って周りから応援してもらえる人だと私は考えています。なので、iUでも社会人のマナーとして基礎基本のところをきっちり伝えています。大学のスタッフも含め、あいさつを徹底しておこなっています。凡事徹底、ですね。

さらに、今後のビジネスリーダーは自分で自分の道を切り開ける人だと思っています。自走ができるかどうかですね。周りの人から「それはできない」「不可能だ」と言われても、自分や仲間のことを信じて、事業を続けられる人じゃないですかね。

ベンチャーで成功されている方って、特殊なビジネスプランを実行している人は多くないと思うんですよ。むしろ、成功するかどうかは、徹底して成功するまで続けられるかどうか。そういった方が、起業家、ビジネスリーダーに向いているんじゃないかなと思います。

——iUが見据える未来のお話をお聞きでき、たいへん嬉しかったです。本日はお時間をいただき、ありがとうございました!

あとがき

学生全員が起業を目指しているキャンパスは、活気にあふれていました。私が今大学生であれば、真っ先に楽しそう! と入りたくなってしまうような魅力的な空間でした。……いや、今からでも全然入れるのか。社会人になっても学びの選択肢が広がっていくのって、とってもワクワクしますね。

私は働いていくなかで、起業もアカデミックな空間も、ずいぶん遠いもののように思っていました。しかし、大山さんの客員教授就任により、またグッと身近に感じるようになりました。いつか、大山客員教授の授業を、こっそり聴講できたらなと思っています。

今一番、エネルギーあふれる大学であるiU。気になった方は、ぜひぜひチェックしてみてください!

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