プロジェクト管理のスコープ・マネジメントについて解説!

プロジェクト管理のスコープ・マネジメントについて解説!

しもん

しもん

こんにちは! ブリッジSEをしている、しもんです。

ここ最近、社内作業で各ディレクターが集まってディレクター業務の知見を高めるため、それぞれグループに分かれてディレクター業務で欠かせないテーマに沿って資料を作成したり議論をしています。

私のグループでは「プロジェクト管理」がテーマなのでPMBOKを利用して抜粋し、落とし込む作業をしています。

PMBOKとは
PIMBOKについて知りたい
簡潔にまとめると国際的に標準とされているプロジェクトマネジメントの知識体系です。

今回はプロジェクト管理項目の一つである、スコープマネジメントについて紹介します。

スコープ・マネジメントとは

PMBOK内では、スコープマネジメントは「プロジェクトを成功のうちに完了するために必要なすべての作業を含め、必要な作業のみを含めることを確定するためのプロセスと活動」と定義しています。

少し取っ付きにくいですよね……。もう少しわかりやすく書くと、プロジェクトの目標達成に向けてこちら側と相手側で何をするのか、もしくは何をしないのかを明確にすることで、それに必要な成果物とタスクを洗い出す作業のことです。

ここからスコープマネジメントを意識する上での手順や、「これやっといた方がいいよ」ということを書いていきます!

スコープ・マネジメント・その1

プロジェクト・スコープ記述書を作成する

このプロジェクト・スコープ記述書には、クライアントの要求の内容、プロジェクトの目標を達成するためにどんな納品物が必要か、その納品物にはどんな機能が備わっているべきかといったことを具体的に記述します。

そのなかで、最終的に納品しなくてはいけない「最終成果物」と、そこに組み込まれる個々の要素である「要素成果物」をまとめます。

  • 最終成果物
  • 最終的な納品物であるHTMLデータやCSS、スクリプトなどのプログラム一式、さらにクライアントの担当者向け運用ガイドラインといったドキュメント類なども含まれます。

  • 要素成果物
  • プロジェクトの進行過程で付随的に発生するPhotoshopやIllustratorのデータ、アクセスログ解析レポートやディレクトリ構成図などのことです。それらのなかで納品すべきものは何かをクライアントの要求に合わせて決めていきます。

    プロジェクト・スコープ記述書を作成する意図

    プロジェクト・スコープ記述書を作成する意図や大きな役割としては、「やるべき作業」に関するクライアント側と制作側との認識のずれを無くすことです。認識のずれを残したままでプロジェクトをスタートさせてしまうと、後々大きなトラブルが発生する場合があるからです。

    スコープ・マネジメント・その2

    WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)を作成する

    WBSとは

    プロジェクト全体のスコープを個別の作業単位へと階層的に分解したものです。言葉のままですね(笑)。

    なぜWBSを作成するのか

    WBSを作成すれば、プロジェクトに含まれる一つひとつの作業単位が明確になり、プロジェクト終結までに行うべき作業内容が把握できます。

    また、それぞれの作業単位を個々のプロジェクトメンバーに割り振ることができるようになるので、必要な人員、リソースが計算できて、責任分担も明確になります。さらに、WBSはコストやスケジュールを確定する際のベースになります。

    WBS作成のポイント

    WBS作成には2つのポイントがあります。

    1. 作業内容が「漏れなく」網羅されていること
    2. 作業単位が適切に分解(ブレークダウン)されてわかりやすくなっていること

    スコープ・マネジメント・その3

    スコープ検証をする

    最後にプロジェクト終結前に必要な「スコープ検証」についてです。当初に計画されたスコープがすべて完了しているかどうかを調べるのが「スコープ検証」です。ここで最後の抜け漏れ確認です、納品すると約束したものがすべて揃っているかどうかを確認します。

    まとめ

    スコープでの認識のズレを無くすことが、いかに重大で大切なキーポイントなのかを改めて知ることができました。スコープマネジメントが大事なことは分かってはいるものの、深掘りしていくと作成しないといけない書類があることや作成のポイントも学べたので、実際の業務に活かせるようにしていきたいですね!

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    たまに、ノスタルジックな気分に襲われるあの現象の虜です。 なるようになるなーって思って生きてます。

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