エクセル(Excel)で日付や時刻を表示するときに便利な関数 -その2-

エクセル(Excel)で日付や時刻を表示するときに便利な関数 -その2-

Yurie Sasaki

Yurie Sasaki

こんにちは。経営企画室のゆりえです。会社全体のさまざまな数字を管理しています。

これまでのLIGブログでは、エクセルやGoogleスプレッドシートの活用法に関する記事を書きました。

日付や時刻を表示するときに便利な関数 その2

今回は、日付や時刻に関する関数について、以前の記事でご紹介していないものをまとめました。

前回はこちら。

目的別にご紹介します。

年月日を指定して日付に変換する

関数
=DATE(,,)
※「年」「月」「日」には、それぞれ数字または数字を表す数式が入ります。

日付は基本的には「2021/1/31」のようにセルに直接入力すると日付になります。しかし、年月日のいずれかを数式で指定したいときなどは、数式の間に「/」を挟んでも日付として判断されません。そういった場合は、DATE関数を利用してそれぞれを指定すると、日付として認識させることができます。

○日前・○日後の日付を表示する

使いかた
=対象日+日数 :A2の日付から○日後
=対象日日数 :A2の日付から○日前
※「対象日」で、日付となる数式もしくはセルを指定します。
※「日数」には、数字または数字を表す数式が入ります。

関数ではなく、基準となる日付に対し、求めたい日数分をプラスマイナスすれば算出できます。たとえば今日を基準に、明日の日付を求めたいときは「=TODAY()+1」、昨日は「=TODAY()-1」、1週間後は「=TODAY()+7」となります。

ある月の「1日」の日付を表示する

使いかた
=EOMONTH(対象日,-1)+1
※「対象日」で、日付となる数式もしくはセルを指定します。

前述のDATE関数を使っても表示できますが、前回ご紹介したEOMONTH関数を使うとシンプルに表示することができます。これは、対象の日付の”前の月”の月末を求め、それにプラス1日する(前月末の翌日)、という意味の数式です。

2つの日付の間の日数・月数・年数を表示する

関数
=DATEDIF(開始日,終了日,単位)
※「開始日」「終了日」は、日付となる数式もしくはセルを指定します。
※「単位」の部分は、求める時間の単位を表す文字列(年数=“Y”、月数=“M”、日数=“D”)を入力します。

たとえば開始日を1月1日、終了日を2月1日とする場合、単位”Y”のときの結果は0、”M”のときは1、”D”のときは31が計算結果として返ってきます。開始日よりも終了日が前の日付になっている場合はエラーになります。

2つの日付の間の日数を表示する

関数
=DAYS(終了日,開始日)
※「開始日」「終了日」は、日付となる数式もしくはセルを指定します。

日数のみを求めたい場合は、DATEDIF関数よりもDAYS関数のほうがシンプルです。DATEDIF関数のときと、開始日と終了日の順番が異なるので注意が必要です。

開始日よりも終了日が前の日付になっている場合は、エラーにならずにマイナスで日数を算出することができるため、DATEDIF関数よりも使い勝手が良いかもしれません。

日時の時刻部分をカットする

関数
=INT(対象日時)
※「対象日時」で、日付となる数式もしくはセルを指定します。

INT関数については以前、こちらの記事で「少数を含む数値の、整数部分を取り出す関数」としてご紹介しました。

時刻部分をカットするのにINT関数を使う理由は、日付を数値に変換するとわかりやすいです。

日付は整数部分・時刻が少数部分にあたります。そのため、少数部分をカットするINT関数を使うと時刻が「00:00:00」となり、時刻部分がカットできます。

たとえば「2021/1/31 00:00:00」と「2021/1/31 23:59:59」を同じ「2021/1/31」としてカウントすることができます。

時間・分・秒を指定して「時刻」の形式に変換する

関数
=TIME(,,)
※「時」「分」「秒」には、それぞれ数字または数字を表す数式が入ります。

指定した数値を時刻「00:00:00」の形式に変換できます。DATE関数と同様に、数式を使って数値を指定したいときに便利な関数です。

数値にはそれぞれ「秒」は0~60などの有効な範囲がありますが、通常の範囲外のときも計算されます。たとえば「秒」が61の場合、61秒=1分1秒として計算されます。

対象日時の「時間」「分」「秒」だけを抽出する

関数
=HOUR(対象時刻) :指定した時刻の「時(0~23)」を表示
=MINUTE(対象時刻) :指定した時刻の「分(0~59)」を表示
=SECOND(対象時刻) :指定した時刻の「秒(0〜59)」を表示
※「対象時刻」で、日付となる数式もしくはセルを指定します。

時刻の形式ではなく、数値の形式で抽出したいときに便利な関数です。

さいごに

以上です。日付や時刻についてはいろいろな関数や計算方法があって、理解を深めるほど面白いです。

ありがとうございました。

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千葉大学を卒業後、広告のコンサルティング企業にて広告システムの開発、新規事業の立ち上げ、メディアのディレクションなどを経て、2015年にLIGに入社。人事部の発足や、経理・総務・秘書などバックオフィス全般を担いながら、数々の新規事業の立ち上げに助力。現在は経営企画として、スムーズな経営活動がおこなえる環境づくりを目指している。

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