地方企業がデジタルハリウッドSTUDIOに加盟する価値とは?本当にシナジーが生まれるのか聞いた。

地方企業がデジタルハリウッドSTUDIOに加盟する価値とは?本当にシナジーが生まれるのか聞いた。

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは!教育事業部の運営リーダーのペイです。

最近、コロナ禍の影響でいろんな企業の窮状を耳にしますが、そんな中でもいま急成長している分野があるのをご存知ですか?

 
デジタルハリウッドSTUDIO上野 by LIGの教室にいるペイ
それが「テレワーク」や「副業」といったNew Normalの働き方です。

……なんて、みなさんご存知ですよね。

でもほんとにいい流れを実感しています。僕が携わっている教育事業のデジタルハリウッドSTUDIO by LIGも副業や転職を考える受講生が増加傾向にあります!

しかもこれは首都圏に限った話ではありません。地方の校舎でも受講生が増えていて、さらに企業の地方移転やリモートワークを活用した地方移住の流れの加速で「地方×クリエイター」が盛り上がってきています。まさに地方に商機あり!

だから地方の企業こそ、デジタルハリウッドSTUDIOのスクール開設を猛烈におすすめしたいんです!

とはいえ「本業が畑違いだからなぁ」「若者少ないんだけど、人集まるのかなぁ」と不安に思うのは当然。赤字続きで本業と共倒れなんて、悪夢でしかありませんからね。

そこで運営ノウハウがなくてもやっていけるのか、受講生は集まるのか、ぶっちゃけ採算はとれるのか、シナジーは生まれているのか……などをSTUDIO仙台、STUDIO姫路、STUDIO米子の担当者に聞いてみました!

そもそもデジタルハリウッドSTUDIOとは?
デジタルハリウッドSTUDIOのサイト
クリエイティブスクール運営大手のデジタルハリウッド株式会社が、地域のパートナー企業と連携・展開するFC方式のスクール。オンライン動画教材と対面講義のハイブリッド教育で、クリエイティブ人材の育成と地域活性化を目指している。全国に34拠点あり、うち27拠点がライセンス方式。

仙台、姫路、米子のSTUDIO担当者にズバっと聞いてみよう!

パソコンを触りながら正面を向くペイ
各担当者のみなさん、よろしくお願いします! まずは東北地方のSTUDIO仙台から聞いていきましょう。

STUDIO仙台のスクール風景

STUDIO仙台のスクール風景

 

住所:宮城県仙台市青葉区中央一丁目3番1号 AER 26階
立地:仙台駅徒歩2分
スクールURL:https://school.dhw.co.jp/school/sendai/

コロナ禍で受講生が昨年比5倍に!仙台市とも連携し企業誘致も計画

スクリーンショットで撮影したSTUDIO仙台 宮崎さん

人物紹介:STUDIO仙台 宮崎さん株式会社メディアステーション デジタルコンテンツ事業部。自身もデジタルハリウッドでWebと動画を学んだクリエイター。卒業後、社内でインハウスデザイナーとして活躍。運営パートナー募集に興味を持って2017年11月にSTUDIO仙台を開業。運営に関わりながらトレーナー業務もこなしている。

――宮崎さん、さっそく直球の質問です! STUDIO仙台は受講生が激増したと耳にしたのですが、本当でしょうか?

宮崎さん:そうなんです。2017年11月に開校しましたが、2020年9月は昨年同月比で受講申込が5倍になりました。多くの方が転職目的ですね。

※現在も好調をキープ。2021年度の入学者は昨年対比で117%の増加。

 
口に手を当て、笑顔でPCを見ているペイ
――5倍!!! コロナ禍で雇用が不安定になって、手に職をつけたいという人が増えているんでしょうね。でもそこまで伸びるとは、何か特別な運営方法に変えたんですか?

宮崎さん:いや、僕も詳しい理由はよくわからないんですよ(笑)。本業は携帯電話販売なので、スクール運営のノウハウ的なものはなかったですし。

――これはまた、畑違いの業種ですね。そもそもどうしてSTUDIO事業を始められたんですか?

宮崎さん:実は僕がデジタルハリウッドSTUDIOのオンラインスクールの卒業生なんです。当時、Web関連の勉強をしたくてスクールを探したんですが、仙台にあるスクールはカルチャースクールの要素が強く、あまり実用的ではなくて。それでオンラインで学んだんです。

――ご自分がスクール探しに困ったから、開校しようと考えたんですね。

 
PC越しに話をしているSTUDIO仙台 宮崎さん
宮崎さん:仙台は新幹線に乗ればすぐに東京に出られるので、学生が出て行ってしまいがちです。弊社は地域に根付いてやってきた会社で、地域貢献をしたいと考えていました。それに人材派遣業もやっているので、人材育成への思いもありました。

――そういう背景があったんですね。仙台といえば行政もIT産業振興に積極的ですよね。

宮崎さん:ええ、それが実はスクール開校にも大きく影響しているんです。弊社がSTUDIO事業への参入を検討していたとき、仙台市もデジタルハリウッドSTUDIOの校舎誘致に向けて動いていたようで、資料請求をしたら1週間経たずに本部のスタッフが仙台に来てびっくりしました。

――それはグッドタイミングでしたね!

宮崎さん:そうなんです。それで仙台市とデジタルハリウッド、そして弊社の3者で連携協定を結び開校しました。資料請求から開校まで半年ほどでしたね。

 
ジェスチャーを交えながらインタビューするペイ
――すごいスピードで話が進みましたね。でも行政がバックについてくれることで、メリットも大きいんじゃないですか?

宮崎さん:はい。たとえば学生向けにイベントをする際には仙台市が支援して告知も手伝ってくれます。近年は市と協力して都内の企業を仙台への誘致する活動も行っています。

――おぉ、それはぜひ実現させたいですね! 最近はそうやって東京の企業が仙台に進出してくるケースも多いんですか?

宮崎さん:ありますね。大手IT企業も仙台にIT関連の部署を作るそうで、いい人材がいないかとお声がけいただきました。この業界は在宅ワークが可能なので、地方の力を使うという流れは今後加速していくと思います。

丁寧に本部がサポート!ネットワーク広がり独自の取り組みも拡大

PCに向かって話をしている様子のペイ
――地方とクリエイターは相性がいいんですね。とはいえ未経験からスクール運営を始めるとなると、ノウハウもないし「受講生が集まるのか」と不安に思う事業者も多いと思います。

宮崎さん:初めてづくしでしたが、本部がかなりサポートしてくれたのは鮮明に覚えています。たとえばSTUDIO仙台は駅前のビルの上層階(26階)にあるので、開校当初は認知が大きな課題でした。そこで本部が「山形とも往来が活発だから商圏に入れよう」と提案してくれて、Web広告を運用したところ受講生獲得につながったんです。

――おぉー、それはいくつものスクールを展開してきた本部だからできたアドバイスですね。ほかにありがたみを感じたサポートはありますか?

宮崎さん:最初は人脈がなかったので、いまSTUDIO仙台で授業を受け持つトレーナーの多くは本部から紹介してもらいました。他のSTUDIOで研修をしたり、トレーナーへの教育体制もしっかりしていたので安心でした。

――受講生集めもトレーナーの育成も、本部がサポートが手厚いなら安心ですね。開設して3年ですが、独自の取り組みもされているんですか?

宮崎さん:ええ。インプットだけで終わらないように卒業生に仕事をわたして、実務経験を積む機会を設けています。また起業家育成をしている「仙台市起業支援センター」とも連携していて、受講生の卒業制作として起業家のサイト制作をさせてもらっています。

――すごい、どんどん連携が広がってきていますね。うらやましいです。でもそこまでされて、ちゃんと利益は出ているんでしょうか?

 
ペイの肩越しから撮影したSTUDIO仙台 宮崎さん
宮崎さん:ええ、ちゃんと黒字ですよ(笑)。この事業を始めたことで、クリエイターのネットワークがかなり広がりました。これを生かして、今後は制作事業の立ち上げや2拠点目、3拠点目の開設も目指していきたいと考えています!

――シナジーはしっかり生まれているんですね! ありがとうございました。

STUDIO姫路のスクール風景

STUDIO姫路のスクール風景

 

住所:兵庫県姫路市西駅前町73番地 姫路ターミナルスクエア3F
立地:姫路駅徒歩2分
スクールURL:https://school.dhw.co.jp/school/himeji/

知識・経験ゼロでスクール運営に挑戦!畑違いの事業が本業のピンチを救うことも

スクリーンショットで撮影したSTUDIO姫路 尾木さん

人物紹介:STUDIO姫路 尾木さん兵庫県神戸市出身。手に職をつけたいとの思いから高専に入学し、機械工学を専攻。卒業後はテレビ業界に飛び込み、東京でADとして勤務。独学で動画制作を身に付けた。その後、ECサイト運営会社での動画制作、バイヤーやライターなどの経験を経てYouTube配信を行う会社でネット番組の生配信企画・制作を経験。2019年2月から再び兵庫に拠点を移し、独学で学んだ反省点を活かせるのではとデジタルハリウッドSTUDIO姫路で勤務している。

――続いてデジタルハリウッドSTUDIO姫路の尾木さんにもお話を聞きましょう。まずはスクールの概要を教えてもらえますか?

尾木さん:2018年2月に開校しまして、現在の受講生は40人程です。20代後半〜30代後半の方が多く、ママさんも増えていますね。

※全国的にもWebデザインを学ぶ方が増加傾向にある。2021年は昨年対比110%の増加。

 
少し真剣な顔でPCに向かって会話をしているペイ
――若い層が結構多いんですね。御社はもともとWeb関係に親しみがあったり、スクール運営の実績があったりしたんですか?

尾木さん:それが全然なんです。本業はブランド品や宝飾品の買取販売業です。

――STUDIO仙台もWeb制作事業を中心としていない企業が運営していました。そもそも宝飾品と教育って、まったく関係ないですよね? なぜスクール運営に乗り出したんですか?

尾木さん:当時の社長がデジタルハリウッド大阪校の卒業生だったんです。卒業後に宝飾品販売事業を始めたのですが、デジタルハリウッドSTUDIOがパートナー企業を募集していると知って「自分もやりたい!」と手を挙げたそうです。

――自分で通って良さをよくわかっていたんですね。でも卒業生とはいえ、まったく関連のない事業をやるって、ある程度の勝算や理念がないとできないと思うんですが……。

尾木さん:姫路では多くの地方都市と同じく、若者の大都市への流出が問題になっています。地元企業として、姫路の雇用促進に役立てればという思いもあったそうです。だから弊社ではCSRの一環と位置付けているんです。

――スクール運営がCSRとは! でも初挑戦の事業なので最初は大変だったんじゃないですか?

 
ペイの肩越しから撮影したSTUDIO姫路 尾木さん
尾木さん:確かに最初は手探りでしたね。でもデジタルハリウッドSTUDIOの本部が校舎の内装や広報など、一から丁寧に教えてくれました。今でも受講生のサポートの仕方などの相談に乗ってくれて、すごく頼りになります。

――ハコを作るところからサポートしてくれるのは心強いですね。とはいえ赤字を垂れ流していたら本業も共倒れになりかねないと思うんですが、ぶっちゃけ収支はどうですか?

尾木さん:開校から3年弱になりますが、おかげさまで黒字です!!!

――事業としても波に乗っているんですね!

尾木さん:初年度は受講生さんも少ない印象でしたが、徐々に認知度が上がり、2年目から安定して受講生を獲得できるようになりました。コロナ禍の影響で外出自粛になったころからは特に反響が大きいです。

 
横から撮影したペイとPCの中のSTUDIO姫路 尾木さん
――コロナ禍の影響で、逆にプラスになったということですか?

尾木さん:はい。自粛期間中は1カ月ほど休校したのですが、その間も問い合わせが絶えず、4〜5月の資料請求や説明会予約件数は前年同月比1.4倍でした。コロナ禍で解雇になったという方もいましたが、解雇はされていないけど今後への不安から手に職をつけたいという方が多いですね。

――コロナ禍で働き方に関する意識が劇的に変わったんですね。 もう一つ収入の軸となるものがあれば、何かあったときにも安心ですよね。

尾木さん:それは企業にも言えることだと思います。弊社はコロナ禍で宝飾品買取販売店の営業を自粛したんですが、STUDIO事業があったおかげでダメージを抑えられました。本業と違う事業を持っているというのは、こういうときに強みだと実感しています。

――なるほど、畑違いの事業をやるにはそういうメリットもあるんですね。

IT人材不足で企業は卒業生ウェルカム!全国の校舎との横のつながりも強み

PCの画面に大きく映し出されたSTUDIO姫路 尾木さん

――受講生の中には地方で勉強しても働き口があるのか心配する声もあると思いますが、その点はいかがでしょうか?

尾木さん:私もよく姫路や神戸の企業に求人票をもらいに行くんですが、地方ってIT人材が不足しているので、どこもめちゃくちゃウェルカムなんです! 未経験だということも説明しているのですが、それでも「自分たちが会社で育てるから、ぜひ来て欲しい」と言ってくださるんです。

――育成を約束してくれるなんて、スクールにとっても卒業生本人にとっても、ありがたい申し出ですね。

尾木さん:やっぱり「デジタルハリウッド」というネームバリューで企業側が安心感を覚えてくれている側面もあると思います。STUDIO姫路では独自の就職サポートとして、弊社の人事課による受講生の履歴書、職務経歴書の添削もしています。企業目線でアドバイスするので、私も勉強になるくらいです。

――それは実践的でいいですね! デジタルハリウッドSTUDIOってそうやって各校舎に大きな裁量権を持たせて独自の取り組みを後押ししてくれるんですよね。

尾木さん:そうなんですよね。本部と1週間に1回、全国の校舎と2週間に1回会議がありますが、そこで共有される他校舎の成功事例もすごく参考になります。

 
穏やかな表情で話を聞くペイ
――わかります。あの全国会議は、かなり有意義ですよね。

尾木さん:実は他校舎との連携も生まれているんです。先日、福岡に引っ越すという受講生がいたので、デジタルハリウッドSTUDIO福岡に連絡して仕事先を紹介してもらいました。

――最近ウチでも「地方に移住して働きたい」という受講者が増えているので、ぜひ相談に乗って欲しいです!

尾木さん:もちろんです! こういう横のつながりがあるのもデジタルハリウッドSTUDIOの強みだと思います。

――人材をただ育てるだけじゃなく、就職や案件獲得などの出口まで関わってあげられるのは、運営側のやりがいにもなりますね。

 
ペイの左肩から撮影したPCの中のSTUDIO姫路 尾木さん
尾木さん:そうですね。受講生はみんなレベルアップしたい、人生を豊かにしたいと頑張っているので、私もいつも刺激を受けています。STUDIO事業を迷ってい方がいたら、気軽に姫路の校舎に見学に来ていただきたいですね。ぜひお力になれればと思います!

――開校から2年でも着実に成果を出しているのは勉強になります。ありがとうございました。

STUDIO米子のスクール風景

STUDIO米子のスクール風景

 

住所:鳥取県米子市角盤町1丁目55-2 中海テレビ放送センタービル2F
立地:米子高島屋東館向かい、四日市町立体駐車場から徒歩1分
スクールURL:https://school.dhw.co.jp/school/yonago/

県・市と一緒にSTUDIO誘致!ラッピングバスにチラシ、地域にあった広告戦略で認知拡大

スクリーンショットで撮影したSTUDIO米子 桂藤さん

人物紹介:STUDIO米子 桂藤(ケイトウ)さん鳥取県西伯郡出身、独学でWebを学び接客業からWeb業界へ転職。2012年STUDIO米子開校と同時に有限会社クレイドとデジタルハリウッドSTUDIO米子の運営スタッフとして勤務。同時にフリーランスWebクリエイターとして起業し、現在は卒業生と一緒に米子コンテンツ工場を立ち上げ活動中。

――最後はデジタルハリウッドSTUDIO米子の桂藤さんです! 鳥取県の西部に位置する都市・米子というと、失礼ながら結構な地方のイメージがあるのですが、成り立っているんですね……。

桂藤さん:あはは、そう思いますよね。でも実は2012年11月に開校しているので、もう8年経ちます。全国で言うとSTUDIO名古屋に次いで2番目に加盟しました。

――そうだったんですか! 失礼しました、弊社が2016年1月なので大先輩ですね。でも正直、米子にデジタルハリウッドSTUDIOがあることに驚く人は多いと思います。開校の経緯が気になります!

桂藤さん:弊社は保険業や飲食店のコンサルなど幅広く事業を展開しています。ほかの2校とは違って、デジタルハリウッドSTUDIO出身者がいるわけではありません。ですが始めたのは単に社長がスクール運営に興味があったからなんです。

 
真剣な顔でアップのペイ
――そういう校舎も結構ありますよね。でも全国で2校舎目が米子というのは意外でした。

桂藤さん:鳥取県は水木しげる先生や青山剛昌先生など、著名な漫画家の出身地で「まんが王国とっとり」と称してクリエイター育成に取り組んでいます。その一貫でデジタルコンテンツ業界で有名な「デジタルハリウッド」を誘致しようと考え、事業者を募集していました。そこに手を挙げたんです。

――なるほど、行政が積極的だったんですか。

桂藤さん:米子市も近隣の島根県松江市に対抗して、Webデザイン関連の事業を強化していたことも理由の一つです。それで県と市、弊社から猛アピールして、デジタルハリウッドSTUDIOを呼び込みました。

――熱意が伝わったんですね。でも地方だと「デジタルハリウッド」という名前自体知らない人も多いんじゃないですか?

 
PCの中で笑顔のSTUDIO米子 桂藤さん
桂藤さん:おっしゃる通りで、CMを作る企業だと勘違いされたり、パソコンスクールと思ったおじいちゃんが入ってきたり、まぁいろいろありましたね(笑)。

――なんとなく想像つきます……! そんな中で認知してもらうのは大変だったのでは?

桂藤さん:最近はWebサイトを見る人が増えていますが、当時はまだローカルテレビや地元紙が地域の人たちの情報源でした。そこで紙媒体の広告やバスラッピングなどを活用して、認知してもらおうと積極的に動いてましたね。

――バスラッピング! かなり目立ちますよね。

桂藤さん:デジタルハリウッドSTUDIO本部の方には驚かれました(笑)。他にもパンフレットを作って配ったり、フリーペーパーに掲載してもらったり、当時STUDIO事業はまだ名古屋しかなく事例が少なかったので、いろいろと自由にやらせてもらった記憶があります。

 
優しい微笑みをするペイ(横から撮影)
――そうやって各校の自主性を尊重しながら苦手なところは本部がサポートしてくれるのは、デジタルハリウッドSTUDIOのいいところですよね。

桂藤さん:ほんとありがたかったですね。開校から3年経ったころには卒業生の中からフリーランスで活躍する人がでてきて、認知度もグッと上がりました。

開校8年。クリエイティブの事ならSTUDIO米子と頼れる存在へ

――スクール運営をすることで、本業にもプラスになることはありましたか?

 
ペイの右肩越しから撮影したSTUDIO米子 桂藤さん
桂藤さん:そうですね! 卒業生に飲食店のデザインをしてもらったり、情報発信ができずに困っている農家や企業に紹介したり、いい影響が出ています。

――シナジーが生まれているんですね。地方でやると苦労ばかりかと思っていましたが、いい循環ができているんですね。

桂藤さん:もちろん大変な面もありますが、地方だからこそのメリットって結構あるんです。たとえば競合がほとんどいないことですかね。

――たしかに東京だったら、そうは言ってられないですよね。選択肢は多いですから……。

桂藤さん:米子でWebの知識を学ぶならSTUDIO米子。そう認知さえしてもらえれば受講生を獲得できる確率は高くて、来校からそのまま申し込みに至る割合も高いんです。

 
身振り手振りを使って会話をするペイ
――「クリエイティブならデジタルハリウッドSTUDIO米子」と認知されている……それは大きな強みですね。ほかにも地方で運営するメリットはありますか?

桂藤さん:行政との距離が近いことですね。米子市との連携が密なので、よく市のイベントのチラシ作成などを依頼されます。卒業生で構成している「米子コンテンツ工場」というクリエイティブ集団にお願いしたり、卒業生のFacebookグループで呼びかけたりして仕事を依頼しています。

――卒業後に独り立ちできるように、手厚くサポートされているんですね。

桂藤さん:転勤や移住で米子に来たクリエイターから「仕事先が見つからない」と相談を受けることもよくあります。私たちは卒業生だけではなく、地元のクリエイターみんなのハブになりたいと思っています。

――受講生や卒業生以外までサポートされているとは……。そこまでできる原動力って何なんでしょうか?

 
ジェスチャーを交えて会話をするSTUDIO米子 桂藤さん
桂藤さん:常々思うんですが、教育ってお金じゃないんですよね。ここに通ったことで人生が変わり、成功をした人たちが何人もいます。その人たちからの報告を聞くと「やっていてよかった」って思います。大変なときもありますが、何もかも流される瞬間があるんです。

――わかります! そういう日はお酒が一段と美味しくなります。

桂藤さん:(笑)。STUDIO米子の受講生は「失敗したら家族に顔向けできない」くらいの気持ちで入校しています。だから私たちも生半可な気持ちではできません。「地方だから」といろんなことを諦めず、ここでもできることがあると気づく人たちが増えています。本当にかけがえのないことをさせてもらっているなと気付かされますね。

――自治体とともに地方を盛り上げるぞ……という意識が強く感じられました。ありがとうございました。

まとめ

PCを触りながら微笑んでいるペイ
スクール開校までの経緯や独自の取り組み、地域貢献や受講生の成長への想いを聞いて、自分自身ももっとできることはないか考えるいい機会でした。

これまでは全国会議で顔を合わせて挨拶する程度でしたが、3名の方々にがっつりインタビューして気づいたことがあります。それは地方でも独自に工夫して確実にシナジーを生み出しているということです。むしろ県や市といった行政が背中を押してくれる可能性が高いので、胸を張ってスクール運営に励める環境が整っているんですね。

さらに収益を上げることは大事ですが、それ以外に得られるものが大きいというのは教育事業の利点だと思います。とても有意義な時間でした!

それでは改めてデジタルハリウッドSTUDIOについて紹介します!

デジタルハリウッドSTUDIO

デジタルハリウッドSTUDIOのサイトhttps://school.dhw.co.jp/p/studio_partner/index.shtml

\デジタルハリウッドSTUDIOのココがポイント/
  • スクール運営のノウハウがなくても挑戦できる
  • 本部が場所探しから広告、受講生集めまで徹底サポート
  • 全国の校舎や本部との定期的な会議で成功事例が学べる
  • 校舎オリジナルの取り組みを柔軟にさせてもらえる
  • 行政や企業、個人とのネットワークができてビジネスに広がりが生まれる
  • 受講生の成長が間近で見られる
\こんな企業にオススメ/
  • 人材育成で地域に貢献したい地元企業
  • 本業とは違う事業を始めてシナジーを生み出したい事業者
  • 若者の流出や地域の衰退に危機感を覚えている企業
  • 学生や転職希望者、ママさんたちの就職を応援したい企業

デジタルハリウッドSTUDIO加盟の流れ

デジタルハリウッドSTUDIO加盟の流れが表で書かれている
最短3ヶ月で自分のスクールが運営できます。しかも契約後はすぐに本部からの徹底したサポートが受けられるので安心です!

「地域の役に立ちたい」「就職・転職を支援したい」「若者に未来への期待を持たせたい」「いまの事業にシナジーを生み出したい」など、熱い思いをお持ちの地方の事業者の方! ぜひ僕たちと一緒にデジタルハリウッドSTUDIOでスクール運営してみませんか?

スクール運営についてもっと知りたい!

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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