オウンドメディア成功の秘訣は「ロジカル×エモーショナル」。必要な戦略と事例を大公開!【PLAN-B×LIG共催セミナー】
オウンドメディア成功の秘訣は「ロジカル×エモーショナル」。必要な戦略と事例を大公開!【PLAN-B×LIG共催セミナー】
2020.09.07

サーバーってそもそもなんなのさ?をやさしく解説します【超初心者ディレクター向け】

イナッチ

こんにちは、Webディレクターのイナッチです。

今回は、私が初心者のころにもっとも理解に苦戦した「Webサーバー」について書いてみたいと思います! いまでも駆け出しWebディレクターの方々にご説明する機会の多いトピックでもあります。

この記事ではノウハウというよりも、基礎中の基礎知識をご紹介していきます。おそらくWebディレクターの方だけでなく、お仕事で「サーバー」という言葉に触れる機会がある方であれば、どなたでもご参考にしていただけるのではないかと思っています。

はじめに

誰でも一度は聞いたことのあるかもしれない「サーバー」。でもきちんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

私も新卒社会人のころは、うっすら聞いたことがありつつも、何のことだかさっぱりわかりませんでした。学生時代にITについて学ぶ機会があった方々や、オンラインゲームなどでよく遊ぶ習慣がある方々にしてみれば、「サーバー」は常識中の常識なのかもしれません。でも残念ながら私はそのどちらでもありませんでした。

その後、仕事をしていくなかで……

  • 「サーバー」は、Webサイトを公開する上で必ず用意する必要がある
  • 「サーバー」は、「AWS」「さくらインターネット」などのWebサイトから申し込み、初期・月額費用を支払えば利用することができる

ということを知っていきました。

とはいえ、申し込み画面の先でなにが起こっているのか、きちんと理解するまでにはなかなか時間がかかりました。

  • サーバーって、つまりはなんなんでしょうか?
  • そもそも、なぜサーバーが必要なのでしょうか?
  • サーバーなしで済ませる方法ってないんでしょうか?(お金かかるしめんどくさいし)

今回はこのような疑問をなるべくスムーズに解消できるように、ご説明していきたいと思います。

さっそくですが、問題です。

Q. ズバリ、これは「サーバー」でしょうか?

A:はい、サーバーです。
B:いいえ、サーバーではありません。
C:わかりません。











わかりましたか?










それでは答え合わせです。

A:はい、サーバーです。と答えた方、
どこかでこのような見た目のサーバーを見たことがあったのかもしれませんね。

B:いいえ、サーバーではありません。と答えた方、
「いやこれ、どうみてもPCの本体だろ!w」と思われたかもしれません。

C:わかりませんと答えたあなた、










おめでとうございます、正解です!!!

解説します。

もしかしたら偶然正解されちゃった方もいらっしゃるかもしれません。なぜ「C:わかりません」が正解なのか、ご説明させていただきます。

 
実は、この写真から「この機器がサーバーであるかどうか?」を見抜くことはできません。

 
たとえば下記の写真を見て「この人は警察官ですか?」と訊かれたら、いかがでしょうか。

見たところ警察官の格好はしていませんが、オフ満喫中の警察官かもしれないし、私服警察官かもしれません。見た目だけでは正確にはわからないですよね。

実は先ほどの問題は、これと同じ性質だったのです。

つまり、「警察官」が人間にとって職業の1つであるのと同様に、「サーバー」はコンピューターが担う役割の1つであるといえるのです。

もちろん単純にモノを指して「サーバー」と呼ぶこともありますが、「サーバー」をコンピューターの仕事/役割の名前として捉えておくことは、のちのち複雑な設計を理解するときに役立ちます。

ちなみに、コンピューターが担う別の役割の1つに、「パソコン」があります。冒頭の問題で写真の機器がパソコンの本体のように見えたのも実は当然で、「サーバー」も「パソコン」も、物理的にはまったく同じコンピューターなのです。

私たち人間が人それぞれに異なる職業を持つのと同様に、コンピューターもまた、それぞれに異なる役割を担います。コンピューター機器が「サーバー」や「パソコン」になるためのプロセス(専用ソフトウェアのインストールなど)は、人間が特定の職につくために資格やスキルを身につけるのに似ているように思っています。

さて、ここまでで「サーバー」がコンピューターの役割の名前である、ということをご説明させていただきました。

それでは、「サーバー」とは具体的にどのような役割なのでしょうか?

サーバーとは、どんな役割なのか?

コンピューターが担う「サーバー」という役割について、その語源から探っていきましょう。

サーバーは英語では「server」と綴り、「serve(=奉仕)する者」という意味になります。一般的には「給仕人(=食事時にそばに仕えてお世話をする人。ウエイターや使用人)」と訳されることが多くあります。

もう少しイメージしやすい汎用的な表現に言い換えると……
「リクエストに合わせて、なにかを管理・提供する役割」であるといえます。

たとえばWebサイトを配信するコンピューター機器は「Webサーバー」と呼ばれます。Webサイトを公開するために必要なサーバーです。世界中のユーザーがWebサイトにアクセスする(=リクエストする)たびに、人間がポチポチと手動でサイトデータを送信するわけにはいきません。「Webサーバー」はその業務を代わりに担ってくれているコンピューター機器というわけです。

ほかにも、DB(データベース)を管理・提供を担うコンピューター機器は「DBサーバー」、ファイルを管理・提供を担うコンピューター機器は「ファイルサーバー」などと呼ばれたりします。

Webサーバー Webサイト/Webサービスを管理・提供するサーバー
DBサーバー DB(データベース)を管理・提供するサーバー
ファイルサーバー ファイルを管理・提供するサーバー

つまり「なにを管理・提供するか?」によって、サーバーにもさまざまな名前があるのです。人間が「なにを教えるか?」によって「国語の先生」だったり「算数の先生」だったりするのと似ていますね。

また人間がそうであるように、コンピューター機器もまた、1つのコンピューター機器が2つ以上の役割を兼任したり、2つ以上のコンピューター機器が1つの役割を分担(負荷分散)したりすることもできます。

どんなときに兼任させたり分担させたりするのか? については、またの機会にご説明できればと思います。

役割を兼任できるなら……

ここまでで、以下のことをご説明してきました。

  • 「サーバー」は、コンピューターの役割の名前である。
  • 「パソコン」もまた、コンピューターの役割の名前である。
  • 「サーバー」も「パソコン」も、実体は同じコンピューター機器である。
  • Webサイトを管理・提供してくれるのが「Webサーバー」である。
  • コンピューター機器は、複数の役割を兼任することもできる。

ということは、もしかして……

手元にあるパソコン君に「Webサーバーの仕事」も覚えてもらって、兼任してもらえば、新しくサーバーを買わなくって済むんじゃない? ……って、思いませんか?

パソコンにWebサーバーをしてもらったらだめなのでしょうか?

結論からいうと、それはできますが、おすすめしません。

理由は以下の2つです。

1. 生まれ持った素質が足りずハードモード

パソコンは構造的にはWebサーバーとして動くことができますが、あまり得意ではありません。なぜなら多くのパソコンは、パソコンとして働くべくして生まれて(製造されて)いるからです。生まれつきスポーツが苦手な私が、スポーツ選手になるのは(不可能とは言い切れないけど)かなりキツイのと同じです。

パソコンにWebサーバーになってもらおうとすると、パワーが足りなかったり、覚えてもらわなければいけないこと(=インストールしなければいけないソフトウェア)が人一倍(機器一倍?)多かったりして、非常に骨が折れるのです。

2. 壊れないように管理するのがたいへん

もし手元のパソコンをWebサーバーにした場合、その日からそのコンピューター機器が絶対に故障しないように厳重に管理しなければなりません。

もし、うっかり落としてしまったら? 熱や湿気にやられたら? 地震が来たら? 停電したら?

パソコンなら壊れたときに困るのは主に自分だけですが、もしWebサーバーが壊れたとなれば、Webサイトを利用する世界中のユーザーに影響が出てしまいます。Webサイトが見れなくなったり、最悪のケースでは、ユーザーの大事な登録データが消えてしまったりするかもしれません。

だからこそ、Webサーバー(の役割を担うコンピューター機器)は、専門の施設で、専門家に管理してもらうのが、スタンダードとなっています。

だからこそ、Webサーバーはレンタルしよう

前述のとおり、「サーバー機器(サーバーとして稼働するコンピューター機器)」を手元で管理することは、その難しさから現実的ではありません。そのため、冒頭にご紹介したような「AWS」「さくらインターネット」などのサーバー提供会社から、遠隔でサーバーをレンタルするのが一般的になっています。

ちなみに、このように遠隔でサーバーを借りられるようにするようにするサービスを「ホスティングサービス」といいます。

ホスティングサービス会社の、具体的にはサービス内容を噛み砕くと以下のとおりです。

  • Webサーバーになるべく生まれた(製造された)コンピューター機器に……
  • Webサーバーとして稼働するために必要な仕事(=ソフトウェア)をあらかじめ教えて(=インストールして)おき……
  • 専用の施設で、専門のスタッフが、壊れないように厳重に管理して……
  • 契約者がリモートで利用できるようにレンタル販売をしている。

サーバー提供会社は、「データセンター」と呼ばれる専用の施設に、大量のサーバー機器を保有しています。

データセンターでは大量のサーバー機器が厳重に管理されています。

もしあなたがどこかのサーバー提供会社でサーバーを契約した場合、この中のどれか1台を遠隔で利用する権利を得たということになるのです。

※ 機器1台を丸ごと占有できるかどうかは、プランやサーバーの形態によって異なります。複数の契約者が同じ1台のサーバー機器を共用で使用するケースもあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「そもそもサーバーってなんなのか?」「なぜサーバーを契約しないといけないのか?」にフォーカスしてご説明させていただきました。

まとめると以下のとおりです。

  • 「サーバー」は、コンピューターの役割の名前である。
  • 「サーバー」も「パソコン」も、物理的には同じコンピューター機器である。
  • 人間の代わりにWebサイトを配信してくれるのが「Webサーバー」である。
  • 「Webサーバー」はホスティングサービスを利用するのが主流である。

新卒時代の私のように、サーバーを「なんだか目に見えないミステリアスなもの」に感じていた方が、しっかり実体をイメージできるようになっていただければ幸いです。

ここまで書いてみて、サーバーの選び方や種類ごとの特徴など、より実務的な知識についても書いていきたいな〜と思いました。

まずはこの記事がどなたかのお役に立ちますように! それではまた!