デザイナーのかつきです。今日は、ふと思うことを書こうと思います。
道具が便利になり、誰でも気軽にデザインすることができる、そんな世の中になったのではないかと思います。SNSのおかげで、名前が知られていなくても認知されやすくなり、ハードルも下がりました。そのぶん炎上しやすくなったようにも思いますが、良くも悪くも誰にでも公平なサービスが発展したのかなと考えています。
巷では、ビギナーから始められるデザイン本が溢れかえっています。情報量が多い時代なので、時間をかけないお手軽さというのは、需要と供給が一致しているのかもしれません。
個人的には、1、2冊読むぶんには良いと思いますが、そればかり読んでいても仕方がありません。すぐできるテクニックやツールの使い方は、あくまで表現の話であって、思い描くイメージを作るためのものです。もちろん、 技を磨く必要は大いにありますが、「誠実なので青」「セールだから赤」、と誰しもが簡単に思いつくものは、デザインではありません。
また、トレンドを押さえることが悪いというわけではありませんが、最初に思いついた人が素晴らしいのであり、それ以降は二番煎じであり、ただシステムを運用しているのとなんら変わりません。デザインは模倣から始まりいかに脱出するかというところが課題になっていく、とはまさしくそのとおりだと感じます。
良いデザインってなんだろう。
「お客様のOKが出たから」
「マーケティングで数字が上がったから」
これが良いデザインであるかというと、必ずしもそうではないと思っています。もちろん、結果が出て満足いただけるのはうれしいことですが、あくまで判断材料のひとつと捉えています。
学校へ行かずしても、素晴らしいデザイナーさんはたくさんいますが、私は学校へ行くこともいいと思っています。ひとつの課題でいろんな人の作品をみることができますし、先輩に叩いてもらえる場所です。尊敬する、憧れの人に師事するのがいいと思います。
私はWebを作る仕事をしていますが、紙とは違っていつまでも手元に残るものではありません。予期せぬクローズで、ドメインを叩いても「Not Found」となってしまうことは寂しくもあります。
でも、刹那的であるからこそ、打ち上げ花火のように作りたい気持ちがあります。そして、個人の作品ではなく、仕事として作るからこその楽しみがあります。枠の中でどれだけ作れるか、というところです。
誰と一緒に作るかということも、とても重要であると考えています。同じ目線で目指していける仲間が良いと思っています。そのベクトルの先が違っても構いませんが、軸が同じ人。よくするために積み重ねていける人と作っていきたいです。
上を見ていくと限りなくて、果てしないですが、いいものをつくりたいなぁなんて、ふと考えます。
以上、今日の日記でした。
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。