Next.jsを勉強してみる その④ 〜styled-jsxでSCSS記法を使う編〜

Next.jsを勉強してみる その④ 〜styled-jsxでSCSS記法を使う編〜

やなさん

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まいどです。バックエンドエンジニアのやなさんです。

さて、これまでNext.jsの環境構築画面遷移バリデーションについての記事を書きました。

実は、前回の実装と合わせて、login.tsxファイルにstyleを一部追加してました。

 

このなかの152〜155行目に下記のコードを追記しています。

.icon svg {
  height: 16px;
}

なぜ追加したかというと、onChangeイベントのsetStateしたタイミングで、iconのSVGのサイズがなぜか0*0のサイズになってしまい、ページから消えてしまう事象が発生していました。それを解消するためにstyleを追加しました。

はじめはSCSS記法で……

.icon {
  svg {
    height: 16px;
  }
}

と書いたのですが、Next.jsにpresetされているstyled-jsxは、Pure.CSSのみがサポートされており、SCSSで書くと、エラーが発生してしまいます。

styled-jsxにおいて、SCSSで書かないと面倒になるようなstyle設計は、作成者の思想からはみ出しているのかもしれません。

でも私はこう思いました。

I wanna write codes in SCSS!!※ 現在英会話勉強中

ということで、前置きが長くなりましたが、style-jsx内でSCSSが使える方法を整理していきたいと思います。

では、さっそく。

※ このブログは、わからないなりにとりあえず動かすことを目標にしております。本来Reactで推奨する使い方と異なる部分があるかもしれませんが、それはご愛嬌ということで大目にみてください。

なお、以降の記述は、このシリーズで作成しているものを使っています。まだ見ていない方はあらかじめご覧ください。

必要なものをインストール

まず、styled-jsx内でSCSSを記載するためのライブラリをインストールするため、nodeのルートディレクトリ(app)からターミナルで以下コマンドを実行します。

# styled-jsx-plugin-sassとnode-sassをインストール
# Next.jsのプロジェクトルートで実行すること
npm install --save styled-jsx-plugin-sass node-sass

Babelの設定ファイル.babelrcファイルを作成

styled-jsxはNext.jsにはプリセットされているため、.babelrcファイルを作成し、pluginとして、styled-jsx-plugin-sassを追加します。

{
  "presets": [
    [
      "next/babel", {
        "styled-jsx": {
          "plugins": ["styled-jsx-plugin-sass"]
        }
      }
    ]
  ]
}

Next.config.jsファイルを作成

styled-jsx内にSCSSで書いたものをトランスパイルするため、next.config.jsファイルを作成し、以下の設定を記述します。

module.exports = {
  webpack: (config, { defaultLoaders }) => {
    config.module.rules.push({
      test: /\.scss$|\.css$/,
      use: [
        defaultLoaders.babel,
        {
          loader: require("styled-jsx/webpack").loader,
          options: {
            type: "scoped"
          }
        },
        "sass-loader"
      ]
    });

    return config;
  }
};

これでSCSSで書く準備完了です。

.icon {
  svg {
    height: 16px;
  }
}

あとは、login.tsxファイルのstyled-jsx部分を記述することで、styled-jsx内でSCSS記法の利用が可能になります!!

この記述で動かなかった場合

設定したときに、

TypeError: plugins is not a function

Error: Missing binding /code/node_modules/node-sass/vendor/linux-x64-64/binding.node
Node Sass could not find a binding for your current environment: Linux 64-bit with Node.js 10.x

などのエラーが発生している場合は、nodeのバージョンがおかしい可能性があります。

このエラーが発生した場合には、dockerのコンテナにSSHでログインして以下コマンドを実行してみてください。

# containerにログイン(container名は環境に応じてdocker psで確認してください。)
docker exec -it study-next_app_1 /bin/bash
# ライブラリを更新
npm update
# node-sassをリビルド
npm rebuild node-sass

これを実行し、containerを再起動すれば、おそらく使えるようになると思います。

さいごに

第3回からの差分はこちら(GitHub)からもご確認できます。また、今回の連載で作ったプログラムもGitHubにすべて載せているので、全体を通して確認したい方はぜひ参考にしてください!

Next.jsのマニュアルではnode-sassなどをインストールして、Sass記法やSCSS記法で書くためのライブラリは紹介されていましたが、styled-jsx内でSCSSを使う方法の記述がなく、実装するまでの調査にけっこう時間を使ってしまいました。

Babelとwebpackに関する知識が少ないことを痛感しました。。。まだまだ勉強が必要です。

説明が足りない部分もあるかと思いますが、Next.jsに興味がある方は、Next.jsのマニュアルとTypeScriptの情報を漁りながら、ぜひ一度試してみてくださいね!

次はなんの勉強しようかな!

それではまた。やなさんでした。

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やなさん
やなさん テクニカルディレクター / 柳澤 宏樹

バックエンドエンジニアのやなさんです。大阪出身です。 36歳にして大阪を離れ、満を持しての東京進出です。 大阪ではシステム開発会社でプログラミングや設計や管理業務など、いろんなことしてました! 明日も笑って過ごせるように今日も1日がんばります。 あと、笑い声の制御が出来ず、ボリューム大きめです。

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