こんにちは! 長野でWebディレクターをしているナンシーです!
今日は、2020年1月11日にLIGの野尻湖オフィスで開催された、新年一発目の「ライター講座 第6回」の様子をレポートしていきたいと思います!
今回も、きょうこさんやケイさんの言葉を一語一句聴き逃さないよう、みなさん熱心に講座に取り組んでいました。さて、今回はどんなことを学んだのでしょうか?
前半のテーマは「校正の意義とやり方を学ぶ」
第6回となる今回の講座の前半は、「校正」「校閲」について、ケイさんときょうこさんから講義をしてもらいました。
原稿を書き上げた後、誤字脱字などがないか文章を見直して修正していくことを「校正」、書かれている内容に事実として間違いがないか、表現として適切かを確認することを「校閲」と言います。
書籍や新聞など、印刷物の場合は修正が効かないため、ライターや記者、編集者とは別に「校正者」または「校閲者」という専門家を置き、誤字脱字や事実誤認がないか厳密にチェックするのだそう。
Webメディアの場合、あとからでも修正が簡単だったり、人件費をあまりかけられないなどの事情もあって、専任の校閲者を置いていないことも多く、編集者やライターだけで完結せざるをえなかったりします。ですので、Webメディアのライターや編集者は、校正・校閲のスキルも兼ね備えることが求められるのです!
校正・校閲にはさまざまな工程がありますが、ライターとしてまず気をつけられることは……
- 誤字脱字(特に人名や会社名などの「固有名詞」)
- 書かれていることの事実確認(=ファクトチェック。たとえば会社の設立年が誤って記載されていないか、など)
です。
誰もが知る固有名詞で、知っているつもりでも、よく見ると「自分が思っていたのと違う」ということはけっこうありますね。「週間少年ジャンプ」ではなく「週刊少年ジャンプ」、「キャノン」ではなく「キヤノン」、「ビッグカメラ」ではなく「ビックカメラ」などなど。公式サイトなどを見て、よく確認しないといけないですね。
誤字脱字も含め、こういったごく基本的な事実確認を怠っていたりすると、せっかくいい記事を書いても情報の信頼性が損なわれ、長い目で見たときに書き手やメディアの信頼性も落ちてしまいます。おまけに誤字脱字はSEOにも悪影響があるとのこと。校正という地道な作業の意義を、見直したいところですね。
ちなみに、ライター・編集者としてWebメディア運営に携わる上では、
- 憲法における人権規定(表現の自由等)の解釈、判例理解(コンプライアンス遵守のため)
- 著作権法、景品表示法などメディア・広告に関連する法律(著作物の扱い方、メディアで広告を掲載する際の基本的な知識として)
- その他、議決された法律や、行政によって定められたルールやガイドライン (例)厚生労働省による医療広告ガイドライン等
- インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドラインやWOMJガイドラインなど、社団法人や任意団体によって策定されたWeb広告向け各種ガイドライン
などなどを知っておくとよいそうです。ルールやガイドラインは日々変動していくため、日々の自主的な勉強も欠かせない、とのことでした。
校正をする際に、初心者におすすすめなのは、モニター上でチェックするだけなく、紙にプリントして赤ペンでチェックしていく方法。紙にプリントしたほうが文章全体の構成を把握しやすく、誤字脱字にも気づきやすいそう。
きょうこさんがデモンストレーションを交えながら「校正記号の使い方」について、詳しく説明してくれました。
この講座としては紙にプリントして校正することをおすすめするものの、もちろん今はいろいろなやり方があります。Wordの「編集履歴」機能や、Googleドキュメントの「提案モード」を使って赤字入れをしたり、校正はWeb上の無料校正ツールなどを利用してみてもよいそうです!
続いて、受講生の記事へのフィードバックタイム
講座の後半では、ケイさんときょうこさんが、受講生のみなさんの原稿の内容についてフィードバックしていきます。
今回も受講生一人ひとりと対話しながら、ブラッシュアップの方法を提案していきます。みなさん自分が迷った箇所についてバシバシ質問していて、とても有意義なフィードバックタイムとなったようでした!
【番外編】 インタビューイーに気持ちよく取材を受けてもらうために気をつけること
前回の講義では、「信濃町に移住した方へのインタビューを行い、それを記事にする」という課題が出ました。受講生のみなさんの記事は、受講生や関係者向けのクローズドなFacbookグループで共有されます。
その投稿された記事を読んだインタビューイーのお一人が、「自分の伝えたかった意図と原稿の内容にズレが生じているので、改めて説明したい」と、わざわざ今回の講座に足を運んでくださいました。
インタビューイーの「言いたいこと」と、記事の内容にズレが生じてしまうことは、取材に不慣れな段階ではよくあることだそうです。
ケイさんときょうこさんはそうならないように、インタビューをする際に以下の2点を気をつけているという説明がありました。
- インタビューイーの話した内容が、実際に記事に掲載するか迷うような言い回しや内容だと感じた場合は、「これは書いても大丈夫ですか?」とその場で本人に確認をする。
- 必ずしもインタビューイーは話すことのプロではないので、話された言葉と、本当の意図とが乖離してしまうことがある。そのため、対話のなかで本心に近い言葉を引き出せるようなコミュニケーションを心がける。
これもすごく当たり前のように聞こえるかもしれません。しかし、あとあと問題にならないように、インタビューの場で相手の気持ちを配慮したうえで同意や了解をとっておくことは、大事なスキルのひとつなんですね。
元々は予定していなかったアジェンダですが、みなさん特別な学びを得ることができたのではないでしょうか?
まとめと次回予告
次回は2/8(土)14:00※より、LIG野尻湖オフィスで開催です。
※ 申込人数が定員に達したため、募集は終了しております。
最終回となる次回の講座では、いよいよ受講生のみなさんのオリジナル企画の講評です! みなさんがどんな企画を作るのか、今からとっても楽しみです!
以上、ナンシーでした。
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