スクラム開発における、5つの「セレモニー」について理解しよう

スクラム開発における、5つの「セレモニー」について理解しよう

KJ

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みなさま。ご機嫌いかがですか。たびたび登場するおじさん、KJです。最近電動ヒゲ剃りを買い換えたので、ひさびさに顔面スッキリさんです。

さっそくですが前回の記事に続く形で、スクラムについて少し掘り下げてみようと思います。
スクラムについての概要について

今回は、スクラムにおける重要な用語、そして5つのセレモニーについてです。

はじめに

まず説明しておかなければならない用語がいくつかあります。

そもそもセレモニーとは

セレモニーと言っても、結婚式やらの儀式のことではありません。この場合は、スクラム開発の中で、実際に行うさまざまなミーティングのことを指します。

スプリント(Sprint)

「完成」した、利用可能な、リリース判断可能なプロダクトインクリメントを作るための、1か月以下のタイムボックスである。スプリントは、開発作業を行う連続した期間である。スプリントが終了すると、新しいスプリントが開始される。
(出典:The Scrum Guide

おや? スプリントの解説前にいきなり聞き慣れない単語が来ました。
「インクリメント」というフレーズが使われていますね。今後も結構頻繁にお会いするためここでさらっと触れておきます。
「インクリメント」は一般的に、増加の意味で使われます。そして、プログラミングにおいては変数の値を1増やす演算のこと的な意味合いで使われますね。
スクラムの中では今回のスプリントで作成され、実装・テストも完了した機能のことを指します。イメージとしては、スプリントを反復しながら積み上げて開発していくスタイルがインクリメンタルな開発と言えるため、インクリメントと呼んでいるのでしょう。(恐らく)

よーく聞く単語ですね。それはもちろんなんですが、スプリントはスクラムの中心と言っても過言ではありません。

そして、スプリントを設定する際の期間は、1ヶ月以内という制限もあります。いかにスクラム経験豊富で知識も実力も長けている猛者達だとしても、これ以上長いスプリント期間だと、増大したリスクへの対応が難しくなるためです。

私のチームではスプリントを2週間に設定しています。最初、スクラムに慣れるまでスプリント期間を1週間に設定するチームの話もよく聞きます。

プロダクト バックログ(Product Backlog)

プロダクトに必要なものがすべて並べられた一覧であり、プロダクトに対する変更要求の唯一の情報源である。
(出典:The Scrum Guide

少し噛み砕いていうと、「機能や、技術的な改善要素を、優先順位をつけて記述したもの」です。

プロダクトバックログは、アイテムのリストとなっています。プロダクトバックログアイテム(Product Backlog Item)として、下記が1アイテムずつまとめられているものです。

・誰のために
・何のために
・それを実現するのか

スプリント バックログ(Sprint Backlog)

スプリントで選択したプロダクトバックログアイテムと、それらのアイテムをプロダクトインクリメントにして届け、スプリントゴールを達成するための計画を合わせたものである。スプリントバックログは、開発チームが作成するインクリメントに含まれる機能と、その機能を「完成」インクリメントにして届けるために必要な作業の予想である。
(出典:The Scrum Guide

プロダクトバックログからスプリント期間で行うものを抜き出した、いわば「チームのタスクリスト」的なイメージなのが「スプリントバックログ」です。

なんとなくわかりましたか? では各単語の理解も深まったところで、いよいよセレモニーのお話に入ります。

スクラムにおける5つのセレモニー

先ほどお話しした通り、セレモニー≒ミーティングのことです。スクラム開発においては、大きく分けて5つのセレモニーがあります。それぞれご説明していきましょう。

スプリント プランニング(Sprint Planning)

次のスプリントで何をやるかを決定する場です。プロダクトバックログを元にして、スプリントバックログを作成します。この際、スプリントバックログの粒度が荒い状態で終えてしまうとスプリント最中に苦労することとなります。

「あれ?このスプリントバックログ、実はもっと細かく分類できたな」
「なんか俺……ずーっと進捗が見えない……」

「自分のタスク」と言っても自分ひとりで完結するものは意外と少なくて、必ずチームメンバーとどこかで干渉し合う場合がほとんどですよね。自分がこれをやるにはあれが必要。そしてチームメンバーがあれをやるには自分のこのタスクが完了していないとダメ。などなど。

「うわっ……あっち先に終わらせないとダメじゃん」など、スプリント中に出てきてしまうともう大変です。それを未然に防ぐためにも、このスプリントプランニングで、スプリント内でやるべきタスクを細かい粒度で洗い出してしまいます。

デイリー スクラム(Daily Scrum)

各メンバーの状況共有の場です。その名の通り毎日行います。いわゆる朝会に近いですね。時間の目安は15分程度です。

  • 昨日やったこと
  • 今日やること
  • 気になっていることや困っていること

スプリントプランニングで出し切ったタスクをベースに、チームメンバーが一人ひとりが発表します。

ついここで、チームメンバーの発言が議題となり議論が始まってしまうケースがよくありますが、ここでは議論をしません。あくまでこのセレモニーは各自の状況共有の場として簡潔に済ませます。議題があった場合は、デイリースクラムの後で必要なメンバーのみ集まり議論します。

また、ここでは「気になっていること・困っていること」がとても重要なポイントとなります。

物凄い正確にタスクを割り出してプランニングしたはずなのに、進捗が遅れていたり、想定外の事が出てきてしまったりすると、人に言いにくいですよね? そりゃそうです。人間だもの。

ただ、言いにくいからといって言わないまま時間が過ぎてしまうと、取り返しつかない状態になりかねません。そうなったら、自分だけではなく関わる人全員がアンハッピーになります。そうなる前に「はい!困っております!」と言うことがとても大事なのです。

自律したチームになればなるほど、「あれが気になるからなんとかしよう」など、自発的にチームが動けるようになります。しかし、それまでは日々精進。デイリースクラムは毎日行うものなので、とても修行しやすいですね。

プロダクト バックログ リファインメント(Product Backlog Refinement)

いわゆる見直しです。プロダクトバックログの見直しや整理を行う場となります。ここでの見直しが浅いと、スプリントプランニング時の負荷が一気に高まります。多くのケースはスプリントの最後に行っていますが、実は時期はいつでも問題ありません。

スプリント レビュー(Sprint Review)

プロダクトの振り返りとも言えます。

スプリントの最後にプロダクトのレビューを行います。タイミングはこの次に説明するスプリントレトロスペクティブより前。主に成果物の評価やフィードバックを行います。

仮に、スプリントで終えるはずだったタスクが終わらず、プロダクトに変化がなかったとしましょう。それでも、何はともあれ成果物のレビューはやります。「今現在のプロダクト」をレビューし、現状を把握することが大事だからですね。

再度お伝えするのですが、スクラムは「現状を把握するためのフレームワーク」です。ダメな状況も愛してください。ちなみに振り返り時間は理想で言うと2時間ほどです。

スプリント レトロスペクティブ(Sprint Retrospective)

働き方の振り返りを行います。

上のスプリントレビューと混合しがちなのですが、こちらはスプリントの振り返りです。よくある手法だと、KPTなどに乗せて振り返るケースが多いようです。チームが成長する大チャンスですね。

まとめ

今回はスクラムにおける大事なワードと、5つのセレモニーについて簡単に書いてみました。スクラムに興味をお持ちいただけましたか?

聞きなれない単語が多いですが、意味や詳細を知ると「何も特別なことなんてないんだ」ということがおわかりいただけると思います。また、「何を偉そうに」と言われてしまうかもしれませんが、個人はもちろんチームとしても成長のきっかけを日々掴めるのがスクラムの魅力のひとつでもあると思っています。

もし次回があれば、スプリント レトロスペクティブ(働き方の振り返り)でもよく使われるKPTについてお話するつもりです。それではまた。

育ジャン進捗

さて今回から私のもう一つの顔である育て屋の成果物を勝手に載せていきます。

育てると言っても、動物ではありません。革ジャンを「育てる」という概念をご存知でしょうか……? 革ジャンは着ていれば着ているほど、その人の体にフィットし、風合いや表情が変わってきます。毎日のように着て、その変化を楽しもう! というのが育ジャンです(造語です)。

今回はこちら

こちらはLewisLeather Lightning 402Tですね。402Lightningはラモーンズのトリビュートコレクションとして制作されたものです。
2016年生まれのカウさん。あっ、牛革ってことです。
2019/04月時点の表情がこちらです。見てくださいこの腕のシワ。ちょっとゆったり目のサイズ感なので、少しあたり(腕のシワの出方)が弱めではありますが、着実に育ってきています。
今後の成長に期待が膨らみますね!KJでした。

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