こんにちは、LIG / Webディレクターのパーヤンです。
2019年も体に馴染み、もう4月ですね。
4月といえば出会いと別れの季節、制作会社でも新しいメンバーが入ったりチーム体制が変わったりすることが多いのではないでしょうか?
今日は、そんなときにチームビルディングで使える、パーヤンチームが実際に使用してきたチーム方針シートをご紹介します。
なお、このシートは3〜10名ほどのチーム向けです。制作チームの最小単位ですね。
チーム方針決めのゴール
ゴールは
- このチームでどんな案件をやっていくか
- そのためにどんなチームになるべきか
を設定することです。
自分たちの志向にあった案件を制作する、受託制作の醍醐味のひとつですよね。そのための方針をすり合わせていきます。
使い方
では使い方やポイントを説明していきましょう。
- 用意と環境
- -準備
「個人シート」を人数分コピーし名前を記載しておきます。「チーム・会社シート」のD列も個人記入なので人数分の行を作り名前を記載してください。
また、事前記入ではなく同時に記入していくため人数分のPCが必要です。-環境
なるべく普段のオフィス以外の、業務から離れた空間が望ましいです。LIGでは運営する長野のゲストハウス、LAMP野尻湖での合宿時に行うことが多いですね。カフェや公園などでもいいかもしれません。-所要時間
人数にもよりますが、2〜3時間ほどかかる見込みです。
STEP1.はじめに
このチーム方針決めには、司会進行を行うファシリテーターが必須です。実施するチームのリーダーで問題ありません。
STEP2.個人シート
個人シートには人生を見すえる理想的な「展望」と、夢だけじゃ食っていけないからという「直近」の要素を持つカテゴリ(B列)がありそれぞれが小カテゴリ(C列)に分かれています。
メンバー全員がそれぞれのシートに同時に書いて行きましょう。ここで、大事なポイントが4つあります。
- 記入中のシートをお互いに見てもよい
- C列の項目ごとに5〜10分の時間を区切り記入していく
- 1つの項目が終わったら、すぐ次に進まずお互いの項目を見る時間を3〜5分とる
- 事前記入はしない
チームの方針を決めるためには各メンバーの相互理解が必要です。4つのポイントを守り進めていくことで、お互いが何を大事にしているかが見えてきます。またお互いの項目を見る際には、雑談を推奨する空気をファシリテーターがつくりましょう。5人ほどのチームであれば、項目ごとに発表したほうがbetterです。他メンバーの記入内容を見ることで、自分の志向が明確になることも多々あります。
STEP3.休憩
個人シートで、最低1時間はかかるかと思います。そこまでで頭もだいぶ使っているはず。15分以上の休憩を挟みましょう。次のSTEPに向けて、メンバーそれぞれがそれぞれのシートを再度見る時間にもなります。
STEP4.チーム・会社シート
ここからは全員でひとつのシートを使って進めます。進め方は個人シートと同じでC列の項目に沿って、ここでも5~10分ずつメンバーそれぞれ「展望」を記入していってください。
ここまでがチーム方針を決めるための材料です。ここからはファシリテーターの腕の見せどころ。ここまで出てきた材料を噛み砕き、チーム全体から見た「求める案件」「求める人材」「人数」を記入していきます。
ポイントは、
- まずは綺麗な言葉にしようとしない
- 各メンバーの意見を聞きながら、会話するように記入していく
です。職業柄もあって企業理念やクレドのように綺麗な言葉にしたがりますが、ここではどれだけ整った言葉にするかより、メンバーたちの同意を優先して進めましょう。
STEP5.振り返り・課題出し
最後にチーム方針に対し、ざっくばらんに課題をメンバー同士で出し合い終了します。課題はこの場では解決しようとせず、全員でざっと目を通し持ち帰りましょう。課題をいかに料理するかはリーダー次第です。僕はあらかじめ「こんなん全部解決は無理やからね」と言ってたりもします。
いかがでしょうか、スプレッドシートを使うことで
- 「声のでかいやつに偏る」ことを防ぐ
- リアルタイム性で相互理解を深める
というふたつのメリットがあります。
実施後は、3ヶ月や半年ごとに繰り返すといいですね。
4月のチームビルディングで、このシートが役に立てば幸いです。
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