COO(最高執行責任者)の役割を考える!LIGのCOOってどんな仕事!?

COO(最高執行責任者)の役割を考える!LIGのCOOってどんな仕事!?

Tomohiro Oyama

Tomohiro Oyama

株式会社LIG COOの大山です。

LIG社内には個性豊かなメンバーが揃っていますが、そのなかでは私は真面目なほうと認識しています。そんな大山が、今回「COO」について考えてみます。

そもそもCOOって?

そもそも「COO」という役職・名称は、まだ日本ではなじみが薄いかもしれません。COOは、Chief Operations Officer=最高執行責任者の略です。

最高執行責任者の意。元はアメリカ企業に設置された役職で、経営責任の所在を明らかにするために作られた。CEO(最高経営責任者)が定めた事業方針などに則って、実行部隊を統括する執行役として職務を行なう。
引用元:コトバンク

簡単に言えば、CEOや取締役、そして株主が決めた方針に従って「どうやるか」を実行するのがCOOです。LIGでは、代表取締役の吉原ゴウが取締役全員とともに合意・決定したことを、取締役COOの大山が執行しています。私が執行している主な範囲は、会社の営業活動・広報活動全体です。

COOとして大切な心構え

COOは幅広い経験を積むことができる、有意義な立ち位置です。そのCOOとなるときに、大切な心構えとは何でしょうか。

前提として「経営陣の一人である」という自覚は、当然持っていなければなりません。その自覚の上で、組織を見守りながらも、「黒子に徹することができるか?」「どんなときにも臨機応変に対応できるか?」が重要になります。

経営陣の一人として、フロントに出て旗振りをするべきときはみんなをグイグイ引っ張っていきますが、明らかに部下育成が必要なときは部下を前面に出して、黒子に徹するときもあります。

また、幹部が退職してしまうなど、予想もしていなかった緊急事態が起きるときもあるでしょう。そのときは、COOが「うぉぉぉお!」と気合いと勢いで前面に出ていくときもあります。状況に応じた、臨機応変な対応が求められるのです。非常にチャレンジングで、刺激的な役割だと思っています。

社長が掲げる長期的かつ大胆でビジョナリーな思いを理解し、円滑に進めていくのがCOOです。その時々の状況を正しく把握して、正しい振る舞いを行うことが求められます。

COOもつらいときはある

とはいえ、COOにもつらいときはあります。特に社長と社員とのコミュニケーションの部分が重要で、やりぬく力や精神力が必要となります。

当たり前かもしれないですが、世の中にいるCOOの多くは「社長には、誰にもできない仕事をしてほしい」と思っているのではないでしょうか。もちろん自分もそう思っています。

極論ですが、社長が社員とまったく同じ仕事をしてしまうと、社員側から見ても「ついていきたい」とは思わないのではないでしょうか。社長には、社長にしか作れない価値があります。社長には、他の誰にもできない仕事をしてほしいのです。

その仕事というのはつまり、「誰にもない発想のアウトプット(及び実行)」。とはいえそれはスタート地点では「誰にもない発想」なので、メンバーへの説明としてそのまま同じことを言えばいいわけではありません。各社員にこの部分を伝えるとき、とても労力がかかります。そして、COO自身がその根本の意味や取りうるアクションまで腹落ちしていないと、地獄のようなコミュニケーションコストがかかっていくでしょう。

つまり、長期的な思考をもつCEOの発言を理解し、それを伝えるバランス感が求められるのです。

一方で、COOは短期的な数字にもコミットしています。数字に落とし込むために、社長のビジョンや発想をうまく噛み砕いて説明し、メンバーにアクションしてもらう。この長期的思考と短期的なアクションのバランスがうまくとれないと、つらーく、しんどーくなってしまいます。

ぜひ、CEOの皆さんは、COOにその実現したいことをわかりやすく説明してあげてください。これまでよりもさらに、爆速でビジネスが進むのではないでしょうか。

そして社員のみなさんは、COOにどんどん「社長ってどんな思いなの?」「何をやろうとしているの?」と聞いてみてください。より明確に、これから自分たちが進んでいく方向がわかるはずです。

LIGのCOOはどんなことをやっている?

COOと一口に言っても、会社ごとによって役割や立ち位置、そしてその思いは少し違います。なので、私がLIGと、そのCOOの役割についてどう関わっているか、ちょっとだけお伝えしようと思います。

LIGの役員は、社長/取締役COO/取締役2名 という構成です。

COOの私は、社長である吉原ゴウは天才だと信じています。といいますか、信じないとやっていけません(笑)。たまに子供のようにはしゃいだりもしますが、常に新しい発想をもって、前へ前へと進んでいく人物です。その彼がやっているLIGという会社でCOOがやっていることは、大きく分けて3つあると感じています。

1.社長の発想を伝える

最近の例として、ゴウさんが突然「ウィスキーのテイスティングバーをやる」と言い出したことを挙げましょう。突然で私もびっくりしたのですが、よくよく聞くと、ウイスキーへの愛があるだけではなく、昔からある、格式高いオーセンティックバーの課題をきちんと理解した上でのコンセプトがあったのです。その場での思いつきでは決してありませんでした。

ただ、このあたりの部分は、なかなかすんなりと社員全員には伝わるものではありません。
なので、自分は少しでもディティールが伝わるよう。各部署でもゴウさんの良い発想を言いふらすようにしていました。

これって、けっこう大事なことだと思ってます(ゴウさん、ごちそうさまです)。

2.財務も見る

私はCOOではありますが、財務も見ています。社長がやりたい世界観を実現するべく、P/L、B/S、キャッシュフローをきちんと把握し、資金的にも問題がないかを確認しています。

数字の進捗や事業のコンディションが見えていないと、財務の正確な判断は当然できません。ときには各事業の細部にも入り込んで事業内容や現状を確認し、提案もあれば随時していきます。

3.任せる

取締役2名の得意な部分を見極めて、任せられるところは思い切って任せています。もし取締役になったとしても、個々人のモチベーションはあるもの。取締役だけでなく、その先のみんなのモチベーションが高まるよう、配慮しています(いるつもりです)。

(取締役のマコトとづやさん、ごちそうさまです。)

最後に

自分は LIGにおいて社長になりたいとか出世したいという欲があるかでいうと、正直言ってまったくありません。ゴウさんのつくりたい世界、「Life is Good」を一緒につくりたい。ただそれだけなのです。

その世界が、メンバーのみんなにとって有意義であることは大前提です。その実現のために、各事業やチームと手をとりあって様々なことを推進していきたいのです。

もしかすると、こんなさっぱりした気持ちになれたのは、自分自身もこれまで社長や様々な立場を経験したからこそなのかもしれません。

*社長といっても、創業社長がいたり、階段を登りつめて社長になる人もいます。COOでも同じく色々なパターンがあります。もし今回の記事で言葉足らずな部分があればご容赦ください。

もし、こんな考えの私と話したい、LIGで働きたいと思ってくれた方がいましたら、下記からぜひご応募ください。

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新卒にて株式会社ユナイテッドアローズ入社。イギリス留学を経て、株式会社リクルートに入社。その後、ベトナム法人EVOLABLE ASIA Co., Ltd代表取締役社長に就任。退任後は株式会社リンクバル入社。IPOを経験後、株式会社ケアクル創業。2017年より株式会社LIGに参画。2021年10月より代表取締役。

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