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2018.10.16

SEOコンサルタント今井氏に聞く!WebメディアのSEOに関するお悩みQ&A【7選】

まこりーぬ

みなさまこんにちは。マーケターのまこりーぬ(@makosaito214)です。

わたしは当メディア、LIGブログを成長させるべく日々SEO対策に取り組んでいるのですが、先日お仕事をご一緒させていただいたSEOコンサルタントの今井さんのお話が

「わかりやすくてとてもタメになる! これはぜひほかのメンバーにも共有したい……!」

とすっかり感銘を受けたので、このたび取材(というか質問攻め)の機会をいただきました!

SEOに関心のあるみなさまの中でもとくにWebメディアの運営に携わっている or これから携わる方々におすすめの内容です。ぜひお楽しみください!

お答えいただいたのはこの方!

ico 株式会社Wedia 代表 今井 信 さん早稲田大学卒業後、株式会社アイスタイルに入社し「@cosme」のWebディレクターとしてSEO業務に従事。その後株式会社イトクロにて口コミサイト「塾ナビ」のWebディレクションや金融系メディアの責任者を担当。2社とも在職時に株式上場を果たした。2016年、株式会社Wediaを設立。現在立ち上げから手がけているWebメディアは1年で月間1,000万PVを超え、毎月100万PVベースで成長、一気に業界3位に食い込んできている。また、M-1グランプリに出場したことがあるという異色の経歴の持ち主。

記事のSEO対策って結局なにを優先すべきなの?

―タイトルや文字数、SNSシェア数と、記事で検索上位を狙うために気をつけるポイントって山ほどあると思うんですが、どこから優先してテコ入れすべきでしょうか?

今井:優先度はユーザー満足度にどれだけインパクトを与えるかで考えるとよいです。施策を具体的に並べてみるとこうなります。

  1. 検索キーワードとタイトルのマッチング
  2. 十分な文字数
  3. 十分な滞在時間、ページ/セッション
  4. 外部サイトやSNSからの被リンク獲得
  5. 画像のalt情報挿入など適切なHTML入力

今井:「1.検索キーワードとタイトルのマッチング」はもっとも重要なポイントです。ユーザーはなにかしらの答えを求めて検索していて、その答えが得られるかどうかをタイトルで判断し、アクセスします。つまりタイトルはユーザーと記事を結ぶ架け橋なんです。

実際にクリックして記事を読む人の10倍以上はタイトルを見ている人がいるので、タイトルを工夫することで流入数を大きく伸ばせる可能性があります。まずはタイトルにコミットしましょう。

「2.十分な文字数」は記事のクオリティに直結するため、とても重要です。2,000字よりも5,000字の記事を書こうとするほうが、必然的によりテーマを掘り下げることになりますよね。ただしもちろん文字数を増やすためだけに冗長に文章を書くのは逆効果です。

「3.十分な滞在時間、ページ/セッション」「4.外部サイトやSNSからの被リンク獲得」は記事に対するユーザーからの評価がわかる指標なので、意図的に対策するというよりは、よい記事を作っていれば結果は自ずとついてきます。

「5.画像のalt情報挿入など適切なHTML入力」はSEOの基礎となる部分なのでもちろんやらないよりもやった方がよいですが、それよりもタイトルの整合性や文字数に注力し、よりユーザー満足度の高い記事を作ることの方が大切です。

ーータイトルが最優先事項なんですね……! 「タイトルには検索キーワードを盛り込もう」なんてよく言われているかと思いますが、タイトル設定はどのように工夫すべきでしょうか?

今井:たとえば、Googleで「Webサイト作りたい」と検索すると、1〜2番目に表示されている記事のタイトルは「料金相場」や「Webサイトの仕組み」であって、「Webサイト作りたい」って検索キーワードはそのまま入っているわけではないんですよね。

タイトルは、ただただ検索キーワードを盛り込めばいいというわけではなく、検索ユーザーが求めている答えを提供する記事であることを示すのが重要です。

ーーこれを機に、タイトルを見直してみます。ちなみに記事本数を増やすことはWebメディアにおいてどのくらい重要でしょうか?

今井:「2.十分な文字数」と同じぐらい優先度は高いですね。というのも、Webメディアにとって記事はサイトへの入口。入口は1つよりも10、100とあった方が集客力はUPします。

記事を増やすことでより多くの検索キーワードに答えられる、より多くの検索ユーザーと接点をもてるのです。

ただし同じ検索キーワードに対応する記事を5,000文字×1記事にまとめるのか、2,500文字×2記事にまとめるのかでいくと、前者がおすすめです。理由は上記にも述べたとおり、1記事における文字数が多いほうがよりテーマを深掘りした内容となり得るからです。

コンテンツの専門性ってどうやって高めたらいいの?

ーー2014年からSEOの評価基準として明記された「E-A-T*」ですが、2018年8月のGoogleのアップデートを経て、今後いっそう注力しなければならないと感じています。どのように強化していけばよいでしょうか?
*E-A-T・・・Expertise(専門知識)/ Authoritativeness(権威)/ Trustworthiness(信用性)

今井:専門的で正しい情報を提供できていれば、権威や信用性は時間の経過とともに増していきます。よってまずは専門的で正しい情報をわかりやすく発信することに注力しましょう。

専門性が高いと評価されているせいか、ここ最近は公的な機関が運営しているサイトや、そこからリンクが貼られているサイトが上位表示されています。しかし、運営母体を公的な機関に変えたり、被リンクを買ったりすることは現実的ではありません。

ではどうすれば自分たちが運営するメディアの専門性をあげられるのか。

その手段のひとつとして、専門用語を増やすことが挙げられます。他のサイトでは書かれていないような難しい専門用語を積極的に記事へ盛り込むようにしてみてください。

ーー「専門用語を入れつつわかりやすく発信する」って、一見相反するようにも見えるのですが……。

今井:もちろん、ただ専門用語を入れるだけだとわかりにくくなります。大切なのは専門用語を入れつつもわかりやすく書くことです。

たとえば、「〇〇(専門用語)について知りたい!」と思っている人の目の前に10人の先生が現れたとします。教える内容がだいたい同じだとすれば、きっと「話がわかりやすい先生」の評価が一番高くなりますよね。

検索結果1ページ目に表示される10サイトの中から選ばれるサイトになるためにも、難しい内容をわかりやすく噛み砕いて説明することを意識してください。

また、文字ばかりズラズラと書かれている記事よりも、画像や装飾で読みやすく工夫された記事のほうが離脱率が低く、検索上位にあがりやすくなります。わかりやすく、読みやすい記事を作ることは、ユーザー満足度を高める上でとても重要なんです。

Googleは次にどんなアップデートを仕掛けてくるの?

ーーGoogleがアップデートをおこなうたびにWebサイト運営者は大慌てしていますが、今後どのようなことが起こり得るのでしょうか……?

今井:Googleが目指す未来は昔から一貫しています。それは「検索ユーザーにとってもっとも有益なサイトを検索結果として返したい」ということ。このゴールに向かって、世界屈指の優秀な人材が日々Googleという検索エンジンを進化させ続けています。

複雑かつ変化の速いGoogleのアルゴリズムを完全に解き明かすことはほぼ不可能。だからこそ「h1は1個じゃないといけない」といった細かく定量的な施策にはあまりとらわれすぎず、Googleが目指す未来に対して、その施策は合っているのか否かで判断することが大切です。

(ーーキリンのぬいぐるみをチラ見している……?)

SEOはどうやって勉強したらいい?

ーー今井さんのようにもっとSEOについて詳しくなりたいのですが、おすすめの勉強法はありますか?

今井:Web上に溢れているSEOノウハウには正直なところ誤りも存在します。SEOの正解はGoogleが握っているので、Googleが提供している資料を丸暗記するのが間違いないですね。

まずはこちらをガッツリ読み込むのがおすすめです。

Google検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja

ーーこれは必読……! Web上の誤った情報というのは、たとえばどんなものが該当しますか?

今井:代表的なものはページランクでしょうか。以前はこれによってドメインの値段が決まるぐらい影響力のあった指標なんですが、現在はまったく使われていません。

またサイトの更新頻度も4~5年前までは明らかにSEOに影響していたんですが、現在はGoogleが「そんなに重要ではない」と発表しています。

僕たちSEO業者がSEOにおいて重要だと思っている項目って数多く存在するんですが、たまにGoogleが「それは違うよ、重要じゃないよ」って言ってくれるんですよ。Web上の情報にはこういったGoogleの最新の声が反映されていないものが多いので要注意です。

(ーーこの人、真面目な話をしているというのに、どうしてもボケたいんだな……。)

SEOの効果測定はどのようにおこなっている?

ーーSEO対策に取り組むのと同時に、効果測定方法について現在模索しているのですが、今井さんは自社メディアの効果測定をどのようにおこなっていますか?

今井:サイト全体の検索流入が前月よりどのぐらい伸びているかを確認するぐらいですね。タイトルを変えたり、特定の記事に内部リンクを寄せたりした場合はもちろん個別で確認しますが、記事単位ではあまり細かく分析しません。

というのも、Googleのアルゴリズムが変わればもちろん検索順位が落ちる記事も出てくるわけで、それらにいちいち落ち込んでいてはもったいないからです。本質をおさえてSEO対策をおこなっていれば、一時的な順位のゆらぎはさほど気にしなくても大丈夫です。

ツールはGoogleが提供しているSearch Consoleやキーワードプランナーを活用していて、とくに外部ツールは導入していません。外部ツールはGoogleのツールと若干数字がズレていることがあるので、基本的にはGoogleが出す数字だけを見るようにしていますね。

SEOのパートナー選びのポイントは?

ーー情報や手段が錯綜しやすいからこそ、SEO業者って全体的に怪しく見えがちなのですが……頼れるパートナーを見極めるポイントはありますか?

今井:一番は実績ですね。SEOの実力があれば、手がけるWebメディアは必ず検索上位に上がっているはずです。また、大手Webメディアに携わっていた経験も評価できます。

SEO対策は極論、知っているか知っていないかの二択なので、すでに実績が出ているWebメディアの運営を経験していること自体が価値になります。

さらには、同業界・同テーマのWebメディアを経験しているとなれば非常に頼りがいがあるといえるでしょう。というのも、そのテーマにおいてどのキーワードがボリュームがあるのか、どのキーワードがブルーオーシャンなのかという情報こそが貴重なノウハウであり、それだけで十分コンサルティングできてしまうからです。

ーー情報がノウハウに直結するからこそ実績が重要。となると、Webメディアの立ち上げを支援してもらいたい場合は、立ち上げ経験のあるパートナーを選ぶべきですか?

今井:おっしゃるとおりです。立ち上げに必要な力と、すでにあるWebメディアを成長させるのに必要な力は異なります。

立ち上げのときってドメインを決めたり、ディレクトリ構造を決めたりするサイト設計がキモになるんですが、すでに走っているメディアにいるとなかなかその部分を深く理解する機会がないんですよね。

そのため、Webメディアの立ち上げの際は、その経験をもつSEO業者を選ぶようにしてください。

今井:ねー。

SEOライティングってつまらなくない?

ーーSEOライティングを意識しすぎるとコンテンツとしてのおもしろさを追求するのが難しい……と思うことが多いのですが、この悩みはどう解消していったらいいでしょうか……?(ボ、ボケに負けない……!)

今井:おもしろさをぜひ追求してください。ただし注意しなくてはならないのは、その「おもしろさ」とは自分の思うおもしろさではなく、「検索している人が求めているおもしろさ」であることです。

また、記事内容だけではなく検索結果に並ぶタイトルが、人間が見た時に「おもしろそう!」と思えるものになっているかどうかも注意しておく必要があります。

ーー当LIGブログの場合、「仕事を通じて学んだことをアウトプットしてシェアしよう」というコンセプトのもと全社員が記事を執筆しているのですが、検索の動線をあまり意識できていないんですよね……。

今井:学んだことをアウトプットする、という意識が強いと、どちらかというと発表するスタンスになりがちかもしれませんね。SEOは教えるスタンスのほうが有利です。

たとえば僕がライターさんに記事執筆を依頼するときには、「マツコの知らない世界」というTV番組をイメージしてもらうようにしています。

ーーえ! あの、ニッチでコアなファンが自分の好きなものをマツコにプレゼンする番組ですか?(笑)

今井:そうです。その分野にあまり詳しくないマツコに対して「〇〇ってこんなに魅力的なんだよ!」と語りかける、あの感じこそ理想なんです。

「〇〇について学んだことをアウトプットしてください」という指示で書く記事と、「〇〇についてまだ詳しくない人におもしろさを伝えてください」という指示で書く記事だと、きっと前提知識や語調が変わりますよね。

このスタンスさえおさえておけば、検索の動線はそこまで意識しなくても大丈夫ですよ。

ーーなるほど……。記事を書くのが以前よりも楽しくなりそうです!

さいごに

SEOの本質は検索ユーザーが求めるコンテンツを届けるという一点であることを再認識するとともに、その本質を一段階ブレイクダウンした、Webメディアを運営する上で頭に置いておくべきTIPSをたくさんいただけた取材でした。

今井さん、ご協力いただき本当にありがとうございました!

追伸
わたしももっと、エンターテイメント心を大切にしようと思います。