こんにちは、フリーライターの三崎りのです。
実は私、モータースポーツ好きが高じて去年まで3年間、スーパー耐久レースでレースクイーンをしていました。
モータースポーツの魅力は、サーキットに響き渡るエンジン音や美しいマシン……そしてなんといってもレーシングドライバーさんたち! スピードを恐れず冷静に高速走行するレーサーの姿は、何度見てもかっこいいものです。
そういえば小さいころは、足の速い男子がモテていませんでしたか? 勉強ができたり、絵のうまかったりする男の子ももちろんいたけれど、なんとなく足の速い子の影に隠れてしまっていた気がします。
なぜ速い人はあんなにモテるのでしょうか? そうだ、大学教授に聞いてみよう!
訪れたのは、明星大学心理学部准教授で臨床心理士の藤井靖先生の研究室。AbemaTV「けやきヒルズ」の出演でも話題のイケメン先生です!
人物紹介:三崎りの1991年生まれ。フリーライター。株式会社シューマツワーカーの広報もしています。レースクイーンでミス東スポ2017候補生でした。座右の銘は「失うものはなにもない」。@misaki_rino |
人物紹介:藤井靖先生明星大学心理学部准教授、臨床心理士。専門は臨床心理学、ストレス科学、認知行動療法。ストレスでお腹が痛くなる過敏性腸症候群や摂食障害、性格と行動パターン関係など、人の心を可視化して日常生活に役立てるための研究を行っている。 |
「走っている姿がかっこいい=モテる」わけではない
小さいころから疑問だったんですけど、なぜ小学生のとき足の速い男子は女子の人気が高かったのでしょうか?
一般的に、足が速くてモテるのは、小学校低学年までで終わりなんです。なぜなら、それくらいの年齢での男としての魅力は足の速さが一番伝わりやすいから。
それくらいの年齢では、勉強ができたり、絵がうまかったり、楽器が得意とかって個人差があまりないから魅力に気付きにくいですよね。それに比べて、足が速いっていうのは、周りとの差異がわかりやすいからモテるんですね。
それに、みんなから羨望を集めているというところに魅力も感じていたんじゃないかと。
なるほど! 運動会がまさにそうですね。足の速い子はみんなから応援も期待もされていて、ヒーローのような存在でした。
レーサーさんもそうです。サーキットでは、当然中心的な存在となっているじゃないですか。
そうですね。話題の中心に必ずいます。
サーキットにおいては、メカニックの方ももちろん同等の立場で分業しているはずなんですけど、レーサーさんのほうがメインに見えます。だから女性にとっては、みんなの羨望を集める存在として認知されているんじゃないでしょうか。
レーサーの立場だからということだけではなく、走っている姿もかっこいいからモテているということはないのでしょうか?
もちろん、フォームがいいからかっこいいというのはありますけど、「走っている姿=モテる」ということは心理学的にはありません。だって、いくらフォームがかっこよくても順位が低かったら魅力を感じなくないですか?
確かに、実力がないとあまりときめかないかも。無意識でしたが、周りに勝っていたり、1位になって評価されているところがかっこよく映っていたんですね。
モテとはちょっと離れるんですが、こういう人たちは性格的に言うと、タイプA行動パターンが多いですね。
たいぷえーこうどうぱたーん……?
性格は3パターンに分類される
人間の性格は3つに分類されます。タイプA行動パターン、タイプB行動パターン、タイプC行動パターンがあって、タイプA行動パターンは、いろんなことを同時にしたり、1日に予定をたくさん入れたがります。あとは、人に勝つことが好き。ただ、せっかちで早口だから、周りが遅いとイライラしてストレスをためやすいという特徴もあります。
あ、私タイプA行動パターンかもしれません。服や化粧品を買うときも、レストランでメニューを選ぶときも即決。仕事の予定をみっちり入れないと気が済まないんです。あとめっちゃ早口。「今なんて言った?」って何回も聞き返されます……。
お話を聞く限り、たしかにそうかもしれません。
他のタイプはどのような特徴があるんですか?
タイプB行動パターンの人は、人の話に反論しないで聞ける人です。余裕があって人の話を受け入れつつ、適度に自分の意見も言える人ですね。
早口でもなく、おっとりでもなく、標準のスピード感で話せる人ですね。でも、タイプAから見ると、遅く感じちゃうんですか?
そうですね。タイプA行動パターンはもっとはやく話してほしいと思ってます。
タイプC行動パターンの人は、それよりもっとゆっくりしてるんですか?
おっとりした性格で、人に言いたいことを言えずに我慢して合わせますね。ストレスを抱えがちな性格です。
どのパターンの人が一番多いんですか?
数はどれとも言えないかな。ただ、日本人はタイプC行動パターンが多いです。言いたいことが言えない人が多いですからね。つい人に合わせてしまう。
やっぱり一番良いのは、柔軟なタイプB行動パターンですか?
そうですね。タイプA行動パターンもタイプC行動パターンもストレスを抱えやすいですからね。
ただ、タイプB行動パターンのマインドになるのってかなり難しいですよね。性格の根本を見直さなきゃいけないというか……。
自分がどのタイプかを理解をして、行動を改善することは可能かなと。ただ、人間にとって適度にストレスを感じることはとても重要なんですよ。
えっ? ストレスって必要なんですか?
ストレスがない環境は、パフォーマンスが落ちるんですよ。
例えば三崎さんが、こうやって取材に来てくれるじゃないですか。ここのスタッフ全員が気の合う親友だったら、一緒に仕事をしていて楽しいかもしれないけど、たぶん取材の質は下がると思うんです。ある程度、張り詰めた緊張感、つまりストレスを与え合うことでパフォーマンスが上がります。
だからタイプC行動パターンの場合だと、仕事に締め切りや納期などのストレスを与えられると、その人の能力を上げることができます。
タイプA行動パターンとタイプC行動パターンの人が同じプロジェクトにいると、良いチームワークになりそうですね。
その通り。タイプA行動パターンだけ、タイプC行動パターンだけでもうまくいかない。
タイプC行動パターンの彼氏をつくるとうまくいきそうだなって思いました。
そうですね。タイプA行動パターン同士だとお互いスピード感が違うので、それはそれでイライラしちゃうんですよ。
そもそもなぜイライラするの?
ふと疑問に思ったんですけど、そもそもイライラってどこから来ているんですか?
状況の捉え方からですね。ストレスの対象に対して、その人がどう状況を捉えて、どう行動するかは個人差があります。
どんなにイライラしにくい人でも「これはイラっとくる」というシチュエーションはあるのでしょうか?
まったくイライラしない人もいますが、待たされることに対してはイライラする人が多いと思います。人間は、結論の出ていないことにイライラするんですよ。何かに悩んでいることではなく、悩んでいる時間にイライラしているんです。つまり、葛藤がいちばんのストレスなんです。
昔付き合っていた人が、ふらっとパチンコに行って、そのまま4時間くらい連絡つかないことがあって。当時はパチンコのことよくわからなかったので、事故とか事件とかに巻き込まれたのかなと思ってすごい不安だったことがあります。結局当たりが出まくってて携帯さわれなかったらしいんです。そういうときも、一言くらい連絡をもらえたらそういう葛藤がなくなるってことだったんですね。
(笑)。待っている時間の意味づけが必要なので、「いま大当たりだから帰りが遅くなる」というLINEをもらうだけで不安から解消されていたはず。
そういうことを知っていれば、別れずにすんだのかも……(遠い目)。そういえば、インターネットなんかもそうですよね。
インターネット?
私、仕事でパソコンは必需品だし、日用品はほぼオンラインで購入しているし、Twitterの裏アカウントしょっちゅう更新しているので、インターネットが遅いとめっちゃイライラしちゃうんですよね。
ぼくもタイプB行動パターンを意識してるんですが、インターネットが遅いときはイライラしてしまいます。研究者はスピード命なので。
インターネットが遅い原因もいくつかありますよね。
そうですね。例えば、ネットワーク、ブラウザ、サーバー……。
そう! インターネットを速くするには、サーバーも重要なんですよね……!
「速い」サーバーといえば……
「速い」といえば、さくらインターネットのサーバー速度が最大16倍に進化したって知ってましたか?
今回、ハードウェア増強や高速Webサーバーnginxの導入を行い、PHPモジュールモードに対応したそうです。
高負荷時の処理性能が向上、アクセス集中時もこれまでより安定したWebサイト表示が可能になりました!
速いサーバーを使えば、世の中の人たちのストレスも少しは解消できますね!
特に私のようなタイプA行動パターンのせっかちな人には嬉しいリニューアルです!
サーバーが遅いことにイライラしている人はぜひ試してみては?
最大16倍に速くなった
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