みなさん、こんにちは。Web事業部マネージャーのさささん(さっさん)です。
今回はお金の話をしましょう。とはいっても、プロジェクトのお金の話です。
お見積もりの算出方法
私たちLIGのWeb事業部では、受託のWebサイト制作(ホームページ制作)をおこなっています。Webサイト制作の相談をいただいた際に、まずは私たちのほうで要件を整理し、お見積もりを提出します。「私たちはこんな金額でWebサイトをつくりますよ」という意思表示をするわけです。
Web制作に携わっているみなさんは、どのような算出方法で見積金額を提示していますか? 多くの方は、人日単位ではないでしょうか。
では、単価はどのように決めていますか? 一般的に言えば、会社で決められた単価があったり、都度単価を変えていたりすると思います。しかし、なんとなくでそれらの金額を決めることはできません。そこには根拠があるはずです。
企業全体で考えると、利益の確保が必要だからこそ、値付けをするわけですね。そもそもの話ではありますが、なぜ企業は利益を確保しなければいけないのでしょうか。
その理由として、一例ですが次のようなことが挙げられます。
- 売上減になっても会社を経営する体力を残しておくため
- 採用予算を確保するため
- 設備の固定費支払いのため
- 設備投資のため
- 広報活動・広告費のため
- 社員への金銭的還元のため(賞与ですね)
- 間接部門の従業員の給与のため
これらの適正な利益の確保を前提にして、お見積もりを作成するべきだと考えます。
お見積もりを算出する際に、気をつけたいこと
確保する利益は企業規模によっても変わるでしょう。また、ビジネスモデルもさまざまです。製造コストを上手に抑えてモノを安く提供し利益を確保する方法をとる企業があれば、高い商材を中心に据え利益を確保する企業もあります。
利益の確保の仕方はさまざまです。
そのなかで、製造コストを抑えれば利益を生み出すことができますが、クオリティの担保という意味ではバランスを取らなければいけません。単純にコストをかけすぎてしまうと、当然ですが利益は出しづらくなります。難しいですね。
Web制作の現場では、精緻な見積もりが求められます。初期段階で見積内容を誤ると、たちまち利益が出ない状況に陥ります。たとえばデザインを3人日で見積もっていたところ、修正作業が予想以上に多く発生して結果的に4人日かかってしまうと利益が減ってしまいます。
ほかの例では、キャスティングやモデルの当初の予算を50万円としたときに、ほかに選択肢がなかったとしても60万円で発注してしまうと、当初予定よりも10万円のマイナスとなってしまいますね。
このように工数、予算をあらかじめ設定していても、それを上回ってしまうことで、利益が減少してしまいます。最悪、プロジェクトレベルで見たときに赤字プロジェクトにもなりかねません。ちゃんと働いたのにプロジェクト自体が赤字になってしまうと関わったメンバーが不幸になってしまいます。
そんな状況にならないように、次の3つを注意すべきと考えます。
- 適正な予定工数を算出する(これまでの実績をもとに算出する意識)
- 予算を上振れないように発注する(予算内で調整することを意識)
- プロジェクト進行後は実工数を確認する(どれぐらい工数を使っているか意識)
このなかで3つ目が特に重要かな、と個人的に思います。実工数が予定工数を上回ったときはどこに問題があるか検証しましょう。
まとめ
利益を確保するために、原価管理は超重要です。これを怠ってしまうと自分たちへの還元も薄くなってしまうので、お金を管理する役割を担っている人たちは意識していきましょう!
それでは、また。さささんでした。
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