Web無料相談会2018冬
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2018.07.16

要件定義、要件定義、一体なにをどこまで定義すればいいんだ

さささん

こんにちは、Web事業部マネージャーのさささん(さっさん)です。

Web制作の現場ではプロジェクト開始時に「要件定義」の工程から作業を着手することが一般的です。ただし、いきなり要件を定義するわけではなく、顧客にヒアリングしたうえで課題の整理、要求の整理をおこない、要件定義として落とし込みます。

私は新卒からシステム開発の現場にいたので、要件定義に対して抵抗はありませんでしたが、Web業界で活動するようになってから要件定義がしっかりおこなわれていないプロジェクトがあることに驚きました。また、苦手というか、なにをすればいいのか分からない人たちがけっこういることに気づきました。

そこで今回は、「要件定義ってざっくりとなにをすればいいのか」をチェックリスト形式で紹介いたします。実際に要件定義が必要な場面でぜひ活用してもらえればと思います。

要件定義すべきこと

1. 制作の背景と目的

1.1. 制作の背景

制作することに至った経緯を記述します。

1.2. 制作の目的

制作の目的として、プロジェクトのゴールを記述します。

1.3. 制作の目標

制作において達成すべき目標を記述します。KGIやKPIがあればあわせて記述します。

1.4. システムの全体像 / 概念図

ここではサイトマップではなく、制作するサイトの全体像を図で示します。例えばCMSを導入する場合は、公開画面と管理画面が存在することが分かるように図で示します。

2. プロジェクトについて

2.1. 作業スコープ(作業範囲)

制作者側の作業範囲のみではなく、プロジェクト全体の作業スコープを明確にします。

  • 発注側(発注元)の作業スコープ
    • (例)定例会への出席
    • (例)ドメインの取得
    • (例)受け入れテスト
    • (例)委託先からの質問に対する回答
  • 受注側(委託先)の作業スコープ
    • (例)定例会への出席
    • (例)プロジェクト管理
    • (例)WBS作成
    • (例)要件定義書作成
    • (例)画面設計書作成
    • (例)デザイン作成
    • (例)HTML/CSS/JavaScript実装
    • (例)本番サーバー環境構築
    • (例)テストサーバー環境構築
    • (例)テスト仕様書作成
    • (例)ブラウザ検証
    • (例)リリース手順書作成

2.2. プロジェクト体制

プロジェクト体制を図で示します。
関係する会社、部門、担当者、役割を明記します。

2.3. 納品物

納品物を列挙します。

  • (例)サイトデータ一式
  • (例)サイト更新マニュアル(PDF形式)

2.4. 納品場所・受け渡し方法

納品物の納品場所や受け渡し方法を明記します。

  • (例)サーバー納品
  • (例)ブルーレイディスクに保存し手渡しによる納品

2.5. スケジュール

スケジュールに関しては別添としましょう。

3. サイト要件

3.1. ターゲットユーザー

今回の制作物のターゲットとなるユーザーを明記します。

3.2. ターゲットOS/ブラウザ

動作保証するOSとブラウザを定義します。
OSごとにどのブラウザを担保するか表形式で明記すると分かりやすくなります。

3.3. サイトマップ

制作物のサイトマップを図で示します。
もしドキュメント内に収まらない場合は別添とします。

4. システム要件

4.1. 機能要件

実装する機能を一覧で示すのが一般的です。

4.2. 非機能要件

実装する機能以外の要件を定義します。
次の項目を観点として、それぞれ定義することをおすすめします。

  • (例)可用性
  • (例)性能・拡張性
  • (例)運用・保守性
  • (例)移行性
  • (例)セキュリティー

4.3. インフラ要件

ドメインやSSLサーバー証明書、ネットワーク、サーバー環境について定義します。
項目例を列挙します。

  • (例)契約先のIDC、プラン
  • (例)サーバー、ネットワーク構成図
  • (例)ドメイン取得先、ドメイン名
  • (例)SSL証明書取得先、種類

4.4. 技術要件

開発言語や使用するフレームワークについても定義しておきます。

  • (例)開発言語
  • (例)プラットフォーム
  • (例)ミドルウェア
  • (例)通信プロトコル
  • (例)ソフトウェアフレームワーク
  • (例)オープンソースソフトウェア
  • (例)バージョン管理

5. その他

5.1. 用語の定義

プロジェクト独自で使われる言葉があれば、用語として定義し一覧化します。

5.2. 参照資料

事前に発注元から資料をご提供いただいており、要件定義の参考とした場合は、それらの資料名やファイル名(版数)を一覧にしてまとめます。

 まとめ

いかがだったでしょうか? 具体的にどのようなことを記述するのがいいかは、プロジェクトメンバーに協力していただければと思っています。まずはそれをまとめるために要件定義とはどんなことを記述する必要があるか知っていただき、お役に立てればと思いました。

今回は以上です。