こんにちは、LIG/Webディレクターのパーヤンです。
夏、来ましたね。恋の季節。
本日はブレストの話です。Web制作業界・広告業界では「企画案」や「表現案」などブレストする機会がよくあります。
みなさん、ブレストうまくやれてますか? やれてない? アイディアがフラッシュしない?
では、とっておきの方法をあなただけに伝授します。
それはパーヤン式ブレスト法”パンスト”です。
そもそもブレストってどんなもの?
ブレインストーミングの略称です。
集団でアイディアを出すことによって連鎖反応や発送の誘発が期待できる。by(Wikipedia)
です。
格好いい「ザ・ブレスト」を目指し、結果あんまりアイディアが出なかったりしませんか? どんどん意見が積み上がりブラッシュアップされていく「ザ・ブレスト」を目指しすぎなんですね。
例えばブレストにはこんな方法があります。
- 発言式
- 参加者が自由にしゃべり、ファシリテーターがホワイトボードにメモなどして進行。フリースタイル、うまく回るとめちゃくちゃ楽しく有意義。
しかし、気づいたら特定人物だけが喋っていたり、思考が「拡散」せずアイディアの方向性が「収束」したりするのが難点。
- ポストイット式
- ポストイットに記入してボードに貼り付けていく。紙に書くので、案が流れていくこともなく、他案との掛け合わせや比較がしやすい。ただ、書いている間がさもしく、周囲に見えないため記入時間での誘発が期待しにくい。
いわゆる”声のでかい”P・Dir・Plばかりで集まれば可能ですが、みんなそんなブレスト上手じゃありません。P・Dir・Plばかりでブレストするのももったいないです。少なくとも制作メンバーは全員参加するべきですね。
ブレストの目的はアイディアを出すこと。優れたアイディアは口達者ではない他職種のメンバーの中にも埋まっているのです。
パンスト
それではパーヤン式ブレスト法、略して“パンスト”を説明します。
まず気をつけたいのはブレストはあくまでアイディアを出す場であるということ。ブレストした先に、たったひとつのキラキラした素晴らしい何かは待っていません。
ゴチャゴチャしたぐっちゃぐっちゃぐっちょりのおもちゃ箱に噛んだあとのガムを大量に混ぜた何かが待っています。
ガムちゃ箱をキラキラした何かに整えていくのは、ブレスト後のディレクター/プランナーの業務です。ブレストと企画化の作業は別物なんです。
左から、Webディレクター・エンジニア・エンジニア。
左から、デザイナー・デザイナー・デザイナー。
僕はこんなメンバーでブレストすることが多いです。
パンストを被る
ミーティングルームに集まったらまずパンストを被ります。
パンストを被ることによって新しい自分と出会います。
新しい自分から新しいアイディアが生まれます。
スプレッドシートで案だしする
はい、ここが肝①です。
ブレストはGoogleのスプレッドシートでやりましょう。
スプレッドシートには
- みなが同時記入することにより、発言式のように「あいつばっか喋ってる」状態にならない
- ポストイットなどでの記入式とは違い記入状況が参加者全員に見える
という利点があります。
「1人1台ノートPCがないよ〜」という場合はスマホでもギリギリいけます。
事前準備メモ
まずはスプレッドシートを用意します。
項目は「お題」「記入者」「内容」のみ。
▲A列と1行をあけているのが僕のこだわりです。
そして事前にお題を考えておきましょう。お題とはブレストの切り口です。
例えば「新発売される超強炭酸オレンジジュースのプロモーション」アイディアをブレストするとします。これだけで「よーいどん!」と進めてはいけません。
- 強い炭酸を訴求するための、「強すぎる」何かしらの案
- 「オレンジ」をもじってだじゃれとか
- ターゲットは中高生。「オレンジ×青春」
などアイディア出しする方向を設定します。
大雑把でいいです。
ブレストを始める
商品の概要などなどを軽く説明します。あまり情報を出すと思考が固まってしまうので軽くでいいです。また、参加者への事前準備は求めないほうがいいでしょう。生でいきましょう。
スプレッドシートを開き、参加者みんなで書き始めます。
ひとつのお題に対し時間は長くても10分ほどでよいです。
ここで肝②あなたは誰よりも先にシートの先頭行に「う◯こ」ネタを書きましょう。お題にからめたう◯こネタです。3秒以内に思いつかなければ「う◯こ」とそのまま書きましょう。ファシリテーターが「う◯こ」と書くことで記入するハードルがぐっと下ります。
必要なのは「何でも書いていい」という共通認識作りです。お固いプロモーションや企画でも「う◯こ」と書きましょう。
ブレスト中
肝③です。ファシリテーターは他の参加者と同じくアイディアを記入しながらも、記入されたアイディアをちょいちょい読み上げましょう。
「これやばいな」とか言いながら参加者が他の人のアイディアも見るように促しましょう。
あまりに狂っているアイディアには「これガーターだわ」なんて言ったりもします。
パンストだけに。(ダブル・ミーニング)
10分後
出たアイディアを最長5分くらいで参加者全員で見ましょう。Aさんのアイディアを見たBさんがぽろっと素晴らしいアイディアを言うこともあります。
何よりここでは全員でみなのアイディアを楽しみましょう。
そしてまた次のお題へ進みます。
ファシリテーターは途中で「このアイディアの深掘り良さそうだな」と思った場合は、お題を追加するのもありです。
- 「オレンジもじり」で「俺ん家(オレンジ)」という案が出た
- 中高生の家をからめたプロモーションよくない?
- 「オレンジ×中高生の家」をお題にする
といった具合です。
ブレスト後は1日くらい寝かせて、シートをもとに、各プランナーの信条により企画書に落とし込んでいきましょう。
まとめ
- スプレッドシートを使う。
- はじめにくだらないことを書いて「何でも書いていい」という共通認識をつくる。
- 書くだけに集中しないようしゃべりながらやる。他者の記入をちょいちょい見る。
いかがでしたか、パーヤン式ブレスト法。略して“パンスト”。
正直パンストはかぶらなくてもいいです。僕も普段被ってません。言いたかっただけです。でも、「う◯こ」は書いてほしいです。
今日は特別に3分で作れるスプレッドシートも恩着せがましく公開します。
もちろんこの方法が正解というわけではなく、他にも良き方法はあるかと思います。様々試して自分の環境にあった方法を作っていきましょう。
みなさんのブレストが実りあるものになりますように!
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