Webサイト制作を正しくディレクションする際に、最低限認識を合わせておくべき15のチェック項目

Webサイト制作を正しくディレクションする際に、最低限認識を合わせておくべき15のチェック項目

セイト

セイト

こんにちは。LIGフィリピン支社代表のせいと(@seito_horiguchi)です。

最近、Webディレクターとしての業務をこなすことが多いこの頃です。
以前はエンジニアとしてプロジェクトに関わっていたのでコーディングに集中できたんですが、あれですね、ディレクターってやること多いですね。

作業範囲も広く、クライアント含めコミュニケーションを取る相手も多いため、意外と当たり前なことを決め忘れてしまったり、メンバーに伝え忘れてしまったり……なんてことは起きないようにしたいものです。
 
そこで今回は、Webサイト制作案件においてプロジェクト開始時にこれだけはクライアント&メンバー全員と認識を合わせておきたい15のチェックリストを作ってみました。

Webディレクションを始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてみてください。
 

Webサイト制作をスタートさせる際に、最低限認識を合わせておくべき項目15

1. 文字コードの指定

大体はUTF-8ですが、クライアントによってはShift-JISなど別コードで指定がある場合があります。要注意。

2. 特定レギュレーションの有無

デザインルールやコーディングルールなど、クライアントによってはガイドラインがあります。これを把握しないで進めてしまうと、初めからやり直しになる可能性も……。

3. 外部ライブラリの制限

JavaScriptやPHPなどの開発では、外部のライブラリやプラグインに頼ることが多いですが、クライアントの環境によっては使用できないことがあります。バージョンの指定なども、気をつけましょう。

4. 納品方法

ファイルをお送りするだけでいいのか、サーバーに設置するところまでなのか。内容によっては、クライアントのサーバー仕様も把握して事前テストも必要になります。

5. API関連の情報

場合によっては、外部のSNSやWebアプリと連携する機能があることも。エンジニアが実装する前に把握して共有しましょう。

6. ターゲットブラウザ

対応OS、ブラウザは明確にしておきましょう。とくに、Android OSは4.4.4など、マイナーバーション、リビジョンの数字でも仕様が異なる場合もありますので、細かく決めておきましょう。

7. リダイレクト処理対応の有無

もし過去サイトのページからリダイレクトさせたい、などのオーダーがある場合は、それも要件に入れましょう。この場合はエンジニアにそれ用の処理を書いてもらい、本番環境でもテストする必要があります。

8. レスポンシブサイトかどうか

レスポンシブサイトは今や一般的ですが、場合によってはテンプレートを分けることもあります。またこの要件はデザインの方向性に大きく影響するので、デザイン着手前に確定させましょう。

9. ブレイクポイント

レスポンシブサイトである場合、ブレイクポイントの数と値を決める必要があります。僕の場合、最近関わる案件ではシンプルにPCとSPのみをサポートするため、ブレイクポイントは1つで、値は768pxにすることが多いです。タブレット含めて細かく対応する場合は要検討です。

参考記事)レスポンシブWebデザイン【スマホサイズのブレークポイント】|i.M.Design

10. 保守運用の有無

リリース後にも何かしら対応をおこなう場合は、こちらも把握しておきましょう。

11. 一部のページやパーツを既存のサイトから流用する、クライアント側で制作する、などの条件の有無

プロジェクトによっては、クライアント側で一部のページを作成する、過去サイトの一部の機能を流用する、など特殊なオーダーがあります。その場合はそれも考慮してデザインや開発を行う必要があるため、必ず初めの段階で明確化しましょう。

12. バックエンド開発の内容

HTMLだけの静的なサイトなのか、CMSが導入されるのか、あるいはスクラッチなのか。これは見積もりにも影響するので、ご提案時には確定させましょう。

13. サーバースペックの確認

本番で使用するサーバーについても事前に把握しておきましょう。場合によっては一部の言語、ツールが使用できない場合があります。例えば今のPHPの最新バージョンは7ですが、5までしか動作しない場合も多々あります。

またPHPを使用する際、DBに関してはphpMyAdminを使用する機会が多いかと思いますが、こちらも初めからある場合、一から設置しないといけない場合、対応してない場合などがあります。

14. 過去記事の移行作業の有無

例えば、もしプロジェクトの内容がブログサイトのリニューアルで、すでに記事が何本もある場合、それらのデータを移行し、新しい環境に合わせた実装をおこなわなければなりません。そうした作業が発生するかどうかは、事前に確認しましょう。またもしある場合、それを踏まえたスケジュールと担当者を決めておく必要があります。

15. リリース前の記事入稿

もし作るサイトに「ニュース」、「制作実績」など、コンテンツデータを入力して表示させる機能がある場合、リリース前にある程度入力を済ませておきましょう。あまりにコンテンツ数が少ないと、見栄えが悪くなってしまうことも考えられます。

ただ、その場合はリリース前にどれくらいの数を、いつ、誰が用意するのかを決めておきましょう。それに応じてスケジュールも考慮すると、なお良いです。

まとめ

いかがでしたか?
ぜひスプレッドシートなどで管理し、プロジェクト開始前にチームメンバー全員で確認しておくとよいでしょう。
それでは!

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セイト
セイト Ex-President & VPoE at LIG Philippines. / 堀口 セイト

現在はミネルバ大学院に在籍しつつ、SNS総フォロワー数11万人を誇るエンジニアコンサルタントとして活躍中。 初代ポケモンで最初に選ぶならゼニガメ。でも本当に好きなのはフシギダネ。

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