こんにちは。
ラッパーの野田クラクションべべーです。
最近髪を切ったら「金正恩に似ている」と言われて困っています。
先日、片道80時間かけて「LAMP豊後大野」にサンディエ号を届けに行きました。サンディエ号とは、自分が去年日本一周をした際に乗っていた軽自動車です。
企画で売りに出したのですが、まったくもって売れなかったため「LAMP豊後大野」に放置プレゼントしようと思い、旅に出ることにしました。
一緒に行ったのは、後輩社員でもあり人生の先輩でもある悪魔観音クリエイションさんです。車を見た瞬間に「自腹でもいいので、飛行機で行ってもいいですか?」と質問されたため、そっとアクセルを踏んで下道でゆっくりと南に進むことにしました。
下道トコトコ、いざ神戸へ
サンディエ号のエアコンは、ときおりカビ臭い香りを漂わせ、ガソリンメーターは終わりを告げることを一切せず、ワイパーは動かす度に視界を悪くします。欠陥だらけの車ですが、ともに日本中を駆け巡ったかけがえのない友です。
青空を眺めると、「お母さん、僕は今下道で大分に向かおうとしています。ここまで、丈夫なカラダに育ててくれてありがとう」と、エモーショナルな気分になります。業務時間中なのにね。
皆さんは、“運転”をタスクだと思ったことはありますか? きっとないですよね。
お遍路で “歩く”ことをタスクにしたことはありますか? きっとないですよね。
ガソリンスタンドで “レギュラー満タン、現金で”と言ったら目を逸らされたことありますか? きっとないですよね。
僕は全部あります。約一年間、そんな生活をしていました。
派手な車ですし、下道をトコトコ運転しているといろいろなことがあります。もちろん、悪いことだけじゃないです。むしろ、良いことの方が多いです。
「おぉ〜カッコイイ車ですね! え? 旅してるんですか? 面白そう〜! ご飯でも一緒に食べますか? 家に泊まっていきますか?」
みたいに、日本の人は優しい人ばかりです。
そんな思い出に浸りながら、サンディエ号とともに下道を走り、初日の宿泊地である「浜名湖リゾート&スパ THE OCEAN」(静岡・浜名湖)に到着。
観音さんに車中泊の話を持ち寄った際、見たこともない顔で迫られたので、すぐホテルを確保しました。ちなみに、東京から浜名湖まで下道で行くと12時間くらいかかります。
翌朝。
浜名湖の美しい景色が清々しい気持ちにさせてくれます。
ここから神戸まで再び下道で走りました。
少しでも負担を減らすために「フェリー」に乗ることにしました。
船でゆらゆら、いざ大分へ
『さんふらわあ ごーるど』に乗って大分へ向かうことに。想像以上にデカくて度肝を抜かれました。
最初に言いたいのは「船旅」はめちゃくちゃオススメです。
「ビジネスホテルなのかな?」と思えるほど清潔感のある船内にびっくり。
あまりに綺麗すぎたので「リニューアルでもしたのか」と確認したところ、「『さんふらわあ ごーるど』『さんふらわあ ぱーる』は新しくできたばかりなので、綺麗と思っていただけたんじゃないでしょうか?」とご回答いただきました。2018年3月には、大阪〜志布志(鹿児島)航路で『さんふらわあ さつま』『さんふらわあ きりしま』という新しい船もできるみたいで、より快適な船旅ができるみたいです。
船内には、ペット専用の宿泊ルームやペットと一緒に泊まれる部屋なども完備されていました。
ベビールームも用意されているなど、小さなお子様連れの方でも安心して利用できる設計になっていて嬉しいですね。
特に驚いたのは、船内でも「Wi-Fi」が飛んでいたこと。
ただ、スピードはそんなに早くなく、大人数が一気に使うと使えなくなることもあるんだとか。瀬戸内海沿いを通っていることもあり、携帯の電波が圏外になることは少なかったです。なので、緊急で重たいファイルなどを送らないといけない場合はテザリングを使った方が良いかと。
お酒やおつまみのラインナップも充実していました。車旅だとドライバーだけがお酒を飲めないという地味に辛い問題が出てくるので、これは嬉しい。
なによりも、大浴場の清潔感は素晴らしいです。船に揺られながらお風呂に浸かる……こんな贅沢はなかなかないんじゃないかと。
無料のタオル、船内着、アメニティグッズ、ドライヤーがついているので、手ぶらで船旅ができちゃうのも嬉しいポイントですね。
トイレもウォッシュレットでした。細部まで、ユーザーファーストで船旅の楽しさを実感できました。
そんなこんなで、いろいろと船をウロウロしたり、部屋で大富豪をしたり、お風呂に入ったり……していたら、あっというまに大分に到着していました。
- フェリー旅の感想
- ・大浴場が綺麗
・トイレ綺麗
・船内が綺麗
・波が静かな内海「瀬戸内海」を通るルートなので、揺れが少なく船酔いしにくい
・お酒のラインナップが最高
・Wi-Fi、電源があるから仕事もできる。ただし、Wi-Fiが遅いことがあるので、注意
値段は、シーズンやお部屋によって変動はあるのですが、車を載せない場合はお一人あたり11,200〜27,200円。車を乗せる場合は、30,000〜72,140円。他にも、自転車やバイクなども載せることができます。
途中で社長のゴウさんが合流した僕ら3人はスタンダード4名部屋を予約して車を積んで「50,500円」。一人あたり16,833円くらいでした。少し割高と思いますが、「現地でレンタカーを借りなくていい」「圧迫感のない船内でゆったり過ごせる」「大浴場で疲れを癒せる」など、メリットもたくさんあるので、関西圏に住んでいる方には超絶オススメしたいです。
嘘みたいな山道を進んだ先に……LAMP豊後大野へ
それでは、LAMP豊後大野に向かいましょう。
場所はこの辺。すげぇ、山のなかです。
あの、先に言っておきますけど、マジで遠いです。
嘘みたいな山道は通るし、「そもそも軽自動車の2駆の車で登れるのか?」と不安になるし、鹿とかイノシシとか狸とかめちゃくちゃいるし……アニマル王国感がすごいです。
山を登っている道中に、赤い枠に「中村」と書かれた謎のマークを発見。なんでも、崩土や落石等で道路が寸断した際に、集落が孤立する可能性があるので、緊急災害時のヘリコプターによる救出場所として使われるみたいです。
そんな、山道を抜けると……
LAMP! この看板を見つけたときの安堵感と「マジでここにLAMPあるのだ」感は鮮明に記憶に残っています。
LAMP 豊後大野の支配人、高橋ケンさんです。最近のマイブームは「どんぐりを拾うこと」だそう。
ケンさんに「サンディエ号が東京で邪魔になったので、LAMP豊後大野にぴったりだと思ったので、プレゼントしにきました。」と伝えると……
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無言でいきなり車を触りはじめました。
「あぁ〜ん。うん、うん」とブツブツ言いながら……
運転席に座ったり、
後部座席で寝そべってみたり、
最後に、衝撃のひとことを言いました。
「べべ、この車、宿にするわ。『べべカーに泊まろうプラン』やるわ。」っと。
やべぇ……たしかに、この車で車中泊をしながら旅をしていた僕からすると嬉しい限りなのですが……夏は暑いし冬は寒いという劣悪な環境であることは間違いありません。ただ、ケンさんのDIY力で寒さや暑さに耐えれるような内装に変わるはず。きっと。たぶん。
宿泊できるのは未定ですが、また後日ブログで発表してくれることでしょう。
現在、LAMP豊後大野では一緒にDIYを手伝ってくれる人を募集しています。
12〜3月あたりにになると、「LAMP豊後大野」に宿泊するお客様はグッと減るそうです。
そこで、ケンさんに今やりたいことを聞くと「ソファーとかイスとかDIYで作りたい、ヤギとかニワトリとか買うので、小屋を作りたい、サンディエ号を宿泊できる環境にしたい……」など、閑散期の時期は内装をもっとステキにしたいと考えていました。
あとは、山奥では考えられないほど、インターネットのスピードが快適なので、ゆるりとリモートワークするのにもいい環境です。宿の感想については、トラックメーカーの観音クリエイションがまとめてくれていますので、そちらもあわせてどうぞ。
都会の喧騒から離れてリフレッシュ!限界集落に佇むゲストハウス「LAMP豊後大野」で2泊3日の合宿をしてきたらとにかくはかどった
「ゲストハウス運営」や「田舎暮らし」に興味のある方は、ぜひ問い合わせてみてください。
あと、春休みのあいだにお手伝いをしてくれる大学生なども募集中です!
名称 | ゲストハウス「LAMP豊後大野」 |
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住所 | 〒879-6865 大分県豊後大野市緒方町尾平鉱山57 |
HP | https://lamp-guesthouse.com/bungoohno/ |
LAMP豊後大野に問い合わせてみる
以上、野田クラクションべべーでした。